2024冬アニメ 3月3日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、3月2日深夜に録画して3月3日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

結婚指輪物語

第9話を観ました。

今回はデート回でした。クール終盤に突入して残り4話なんですが、ここで一休み回のようなデート回となり、次回から土の指輪編みたいですから、やっぱり今期で深淵王との決戦という展開にはなりそうもないですね。おそらく「俺たちの戦いはこれからだエンド」になるのでしょう。まぁここまで割としっかりした物語を描いてきていますから、それなりに綺麗に締めてくれれば現状の評価は維持して終わるとは思いますけど、今回はちょっと内容は薄めでしたね。

サトウ達はまだ水の国に留まっていて、これはまずサトウが前回マルスに斬られて負傷したため、その回復のためしばらく安静にしなければいけなくなったのもありますが、サフィールが水の国を離れてサトウ達と旅に出る段取りがなかなかついていなかったからなのでしょう。サフィールは水の国が心配であったようで、さらにマルスと結婚したばかりの妹サフィラのことも気遣っていた模様です。マルスは指輪王の騎士としてサトウと共に旅をするわけですから、出来ればサフィラをマルスに同行させて自分は水の国に残るか、あるいはそれが無理ならばマルスが水の国に残ってサフィラと共に過ごしてやってほしいとか考えて迷っていたようです。

ただ、サトウと指輪の婚姻契約をしたのはサフィールですから、サフィールが水の君としてサトウに同行するしかないわけで、マルスも指輪王の騎士としての務めを果たすためサトウについていくということは譲らない。サフィラもそうした運命を受け入れて自分が水の国に残って父王を支え民を守ると言ってくれるのでサフィールも水の君の務めを果たすためサトウと一緒に旅立つことをようやく決めて、それで今回最終的に次の目的地である土の国に向けて皆で出発することになったのでした。

そうした出発までの束の間の休息期間にサトウはヒメと2人でデートします。もともとは日本で普通に幼馴染から高校生になってお互いに意識し合っていたごくごく普通の男女であった2人は、それぞれがいつかは相手とデートすることに憧れていたりしたのですが、この世界に来てからせっかく両想いになれたのにバタバタしていてデートなんてしたことはなかった。それどころかサトウが指輪王になったことによって他のネフリティス、グラナート、サフィールというように3人の妻までついてくることになり、もともと2人が日本で夢見ていた関係とはずいぶん違うものになってしまっていました。

そこに前回、マルスと結婚して幸せそうにしているサフィラを見てヒメが「あんなふうになりたかった」とこぼしているのを聞いてサトウは自分が本当にヒメだけを愛しているのだということを示してヒメを安心させようとして2人で水の国の都の町中でデートします。それを聞いてグラナートがサトウとヒメがなんかエロいことをしたらその証拠を押さえて自分たちにも同じことをしてもらおうと企んでネフリティスとサフィールを連れてこっそりサトウとヒメのデートを尾行する。

それでサトウとヒメは良いムードになりますが、それでも大した進展はなくデートは終わりそうになり、グラナート達も呆れて帰っていく。その後、ヒメはサトウにこういう2人きりのデートはもう止めようと言い、他の3人の姫のことも大事にしてほしいと言う。サフィールなんかは別にサトウのことを愛しているわけではないが水の君の務めとしてサトウの妻となっているに過ぎず故郷を離れることも迷っている。グラナートもネフリティスもサトウを夫として愛情は抱いているが独占しようとはしていない。3人とも「自分が愛しているのはヒメだけ」と公言するサトウに協力を惜しまない。これらは全て指輪の君としての自らの運命を自分の感情よりも優先させているからです。そうした皆の覚悟が分かるだけにヒメは自分だけをサトウが大切にするのはいけないことだと思っているのです。それを聞いてサトウは感情が高ぶって「自分はヒメだけを愛してる」とヒメに壁ドンして路上でキスして、初めてサトウからキスされたヒメも気持ちが高まって「帰りたくない」とか言って、2人はホテルにしけこみそうになるが結局はヒメが思いとどまって2人は王宮に帰ります。

その後、結局サフィールもサトウと一緒に行くことを決断して皆で土の国イダノカンに向けて出発することになりますが、土の国はドワーフ達の国なのですが、ドワーフ達は既に滅んでいて居ないらしい。だから何のアテもない旅ちうことになってしまうのだが、とりあえずイダノカンに着いてから細かいことは考えようということになります。そういうアバウトな感じでイダノカンに向かうところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

ゆびさきと恋々

第9話を観ました。

今回は雪たちが手話合宿に行くお話でした。雪と逸臣がイチャイチャして、りんと京弥にも進展がありましたね。そして手話合宿の後、2人きりになった雪と逸臣は夕食を一緒に食べた後、逸臣の家に行くことになります。一方で雪が逸臣とデートしていることを知った桜志が雪に連絡してきて、それを逸臣が見たところで今回は終わり次回に続きます。今回も今回で雪と逸臣の間に良いシーンはありましたけど、次回が本格的に盛り上がる感じなんでしょうね。前回がエマと心の関係が描かれ、今回はりんと京弥にスポットが当たった印象で、雪と逸臣に関してはやはり主役ですから描写多めでしたけど決定的な何かが描かれたというわけではない。次回は雪と桜志の関係にスポットが当たって、雪と逸臣と桜志の三角関係がガッツリ描かれるのだろうと思います。今回の後は今期は残り3話であり、原作も連載中ですから雪と逸臣のドラマは今後もずっと続いていくのでしょうけど、残り3話でエマと心の関係、りんと京弥の関係、雪と桜志の関係にはそれなりに変化と一定の決着が描かれることを期待したいと思います。

それで今回ですが、まずは手話合宿に向けて雪とりんが服を買いに出かけている場面から始まります。手話合宿は川にキャンプに行くという連絡が逸臣からあり、2人はアウトドアな感じのお揃いの服を買います。ここで雪は逸臣と一緒に海外に行くための資金を貯めるためのバイトを探そうとして聾学校時代の同期のまどかと連絡を取り合っていたりしています。まどかは聴覚障碍者ですけどバイト経験者であり、バイトをしたことのない雪はまどかに自分が雇ってもらえそうなバイト先を紹介してもらおうとしています。このまどかという子は口話もしているようで、かなり積極的みたいですね。一方でりんは春休みに事務のバイトをしていた会社の社員の辻村という人から連絡が頻繁に来て誘われてちょっと困っているようです。りんはやはりずっと京弥に恋をしており、手話合宿でも京弥と距離を縮めたいと思っている。

そして土曜日になり手話合宿の当日となる。京弥の車で4人で同乗していくことになりますが今回は運転は逸臣がやり、雪が助手席に乗ります。運転手は余所見したら危険ですから、普通は運転席の人と助手席の人はお互いの顔は見ずに会話だけでコミュニケーションをとりますが、雪は会話は出来ませんので雪とコミュニケーションをとろうとするとどうしても逸臣は雪の方に顔を向けなければいけない。そうなると危ないので、雪は気を使って、逸臣がつい自分の方を向いたりすることがないように、運転中の逸臣の顔を自分も見ないようにしようとして、逸臣にはそっぽを向いて窓の外を見ることにする。だが、そんな雪の様子を見て逸臣は雪が何か悩んでいて元気が無いのではないかと思います。

そうしてドライブがスタートしますが、そうするとりんが「願望しりとり」という雪も一緒に楽しめる遊びを考案して皆でやろうと言ってくる。各自が順番に自分の願望を書いて尻取りしていくというもので、順番に回していって4人目の逸臣は「う」から始まるお題で「海を越えて彼女と旅行」と言い、それをりんが代わりに書いて雪にも見せてくれる。それで雪は逸臣が自分との海外旅行を楽しみにしてくれているのだと知り、ますますバイト探しを頑張ろうと思って、まどかからの連絡が来ていないかスマホを確認しますが連絡は来ておらず焦った表情を浮かべる。それを横目で見て逸臣は、やはり雪が何か悩んでいるのではないかと思います。

そうして目的地の川辺のキャンプ場に到着してテントを張り、京弥が食事の支度をしてくれている間に雪と逸臣とりんの3人は手話の練習をスタートします。練習といっても、逸臣がそこらへんにある山とか石ころとかスマホとか、目につくもの全部の手話を雪に質問して手本を見せてもらって、それを逸臣とりんが覚えていくというシンプルなものです。

その後、食事が出来上がって、皆で昼食を摂り、リラックスしてついつい雪以外の3人で会話が盛り上がったりすると雪も3人がほぼ同時に通常の速度で口を動かすとさすがに唇を読むことが出来ず会話に置いてけぼりになることもある。しかし、そういう時は必ず逸臣が気遣ってくれて雪にゆっくり話しかけてくれて2人だけの温かい空間が自然に出来上がり、りんと京弥は何だか雪と逸臣の恋人同士の熱いムードを見せつけられるような形となり、2人の邪魔をしているような気分になり、2人で示し合わせて席を外して雪と逸臣を2人きりにしてあげます。

ただ同時に、りんと京弥も雪と逸臣の熱いムードを見て羨ましく思うところはあり、2人きりで川辺を散歩しながら自然と会話は恋バナみたいになる。それで京弥がりんに「りんちゃんはそういう人とかいないの?」と何気なく質問したので、りんはどういう意味だろうかと戸惑う。京弥が雪のように自分にも特定の恋人がいると思っているのなら、それは京弥にとってやはり自分は恋愛対象ではないという意味なのかとりんは少し落ち込みます。その時、間の悪いことにりんのスマホに辻村から電話がかかってきて、りんは京弥にますます彼氏がいると誤解されてしまうのではないかと焦ります。

りんは着信を無視しても京弥に変に勘繰られてしまうと思い、とりあえず電話に出て辻村に「今、忙しいので」と言って電話を切ろうとしますが、それで電話を切ってしまうと、それはそれでやっぱり彼氏からの電話みたいに聞こえてしまうと思い、彼氏からの電話ではないことを京弥にアピールしようとして、「また電話してもいいかな?」と聞いてくる辻村に対して、りんは「何かお誘いのお電話でしたら、私そういうのは」と拒絶の言葉を伝え、それを聞いた京弥が「彼氏からの電話ではない」と思ってくれればそれで良いと考えた。

ところが辻村は「もしかして好きな人がいるの?」と質問してくる。それでりんは困ってしまう。返事を曖昧にしたり「いない」と答えたら辻村は諦めずにずっとアプローチしてくるであろうし、後ろで聞いている京弥に「好きな人はいない」と思われてしまい、今後京弥に告白しづらくなってしまう。もし京弥に「好き」だと伝えても、平気でウソをつく女だと思われてしまい信用されなくなってしまうかもしれない。では「いる」と答えれば良いかというと、確かに「いる」と答えれば辻村は諦めてくれるであろうけど、京弥がもし自分に彼氏がいると思っているのだとしたら、ますますそれを確信させてしまうことになりかねないとりんは心配になった。

京弥に誤解されないためにはどちらが良いのか分からなくなり、りんは最終的にやはり本当のことを言う方が良いと考えて、辻村の質問に対して「好きな人います」と答えて電話を切った。それを聞いていた京弥は「やっぱモテるじゃん」と笑うので、りんはやはり彼氏がいると誤解されたと思って焦り、今まで付き合ったのは1人しかいないと言って、今は彼氏はいないとアピールして、話の流れで京弥はどうなのかと質問を返す。すると京弥は6年ぐらい付き合った彼女がいたと答える。つまり今は彼女はいないということであり、りんは今は彼女は欲しくないのかと更に質問する。だが京弥は「自分ぐらいの年齢になると恋愛がちょっと面倒臭くなるので、自分から好きにならないと難しいんだろうな」と言う。

つまり、相手の方から「好きだ」と言われることはあるということなのだろう。確かにイイ男ですから惚れる女子もいるのでしょう。でも京弥の場合は「とりあえず付き合ってみてから好きになろう」と思えるほどは忙しい生活の中で恋愛に割く情熱が足りないみたいで、自分から好きにならない限りは彼女を作ろうとは思えないみたいです。それで現在も彼女はいないわけですから、つまり京弥の方から好きになるような相手は周囲にいないということになる。もちろんその中にはりんも含まれているのであり、この京弥の言葉を聞いて、りんは京弥が自分のことを恋愛対象として見ていないことを実感した。

勿論それはもともと覚悟はしていたことで、田舎から出てきた子供っぽい女子大生が背伸びして店に通っていても京弥に惚れて貰えるなんてハナから思っていなかった。だからとにかく自分の想いを伝えて好きになってもらおうと思っていたのですが、「自分から好きにならないと難しい」なんて言われてしまうと、想いを伝えても無駄だと思えてくる。

ただ、京弥が言う「自分ぐらいの年齢になると恋愛がちょっと面倒臭くなる」というのはあまり説得力は無いということはりんにも分かった。辻村などは京弥よりも年上っぽかったが恋愛には積極的であったし、世の中には他にも同年代で恋愛に積極的な人はたくさんいる。だから「恋愛が面倒臭い」のは単に京弥がそういう状態であるというだけの話であり、逆に「恋愛が面倒臭い」という意識があるから好きな人を作ろうとしないのではないかと思える。ただ、以前は6年もつきあった彼女がいるのだから、昔からずっとそんな感じではなかったはずです。おそらくその6年付き合った彼女との別れが原因で、恋愛が面倒になってしまい、好きな相手を作らないようになってしまったのだろうとりんは思った。具体的に何があったのかは分からないし詮索すべきことでもないが、きっと京弥は誰かを好きになって交際したら結局は面倒臭いことになってしまうことを恐れている。でも、自分ならきっと京弥を面倒臭いなんて思わせたりしないから、好きになってくれてもいいのにとりんは思います。

でもきっと京弥にとってはそもそも自分などそういう意味合いの恋愛対象ですらないのだろうとりんは自嘲しますが、ここで京弥は意外なことを言い出します。話の流れ的にりんの「好きな人」の話は終わったのかと思っていたのですが、ここで京弥は「りんちゃんの好きな人って誰?」といきなり質問してきたのです。確かにりんは自分には彼氏はいないと京弥に伝えたので、それなら辻村に伝えた「好きな人います」の「好きな人」は一体誰なのかという疑問は残る。だが、そんなことは京弥にとってはどうでもいい話であったはずだと思っていたので、りんは京弥がそんなことを蒸し返してきたのを意外に思う。

だが京弥が「俺もいい大人だし、勘違いしないように冷静になってたけど、りんちゃんと一緒にいたらやっぱ勘違いじゃないのかなと思う時があって」と言うので、りんは自分の気持ちが京弥に何となく勘付かれていたのだということを知った。それで京弥はりんが辻村に伝えた「好きな人」というのが自分のことなのではないのかと質問してきているのだ。それを聞いて、りんはここまでの話の流れ的に、京弥が「自分は今は恋愛が面倒臭いから申し訳ないけど交際は出来ない」と言ってくるのかと思った。それで、もうここまで来たら自分の想いを隠しても仕方がないと開き直って「だったら迷惑ですか?」と聞き返す。ここで誤魔化してもどっちにしても今の京弥と交際することなど出来ないのだから、いっそここで想いを伝えて玉砕して恋を終わらせようと思ったのです。

それに対して京弥は慌てて「そんなわけないじゃん!」と言い返す。それを聞いてりんは自分が「迷惑ですか?」なんてちょっと乱暴な言葉を使ったものだから京弥を慌てさせてしまったと反省した。京弥は自分に悪意など無いし傷つけようなどと思っているわけではない。「迷惑だ」なんて言いたいわけではない。ただ丁重に断ろうとしてくれているだけなのであり、迷惑だなどとは思っていない。迷惑だとかいう話なのではなく、恋愛が今は出来ないという話なのだと思って、りんは「さっき、付き合うのが面倒臭いとか言ってたから」と言い直す。そうして京弥が「りんちゃんが迷惑というわけじゃなくて付き合うこと自体が面倒なのでダメなんだ」と言いやすいようにした。

そういう言葉が返ってきて、それでしっかりフラれるのだと覚悟して待つりんであったが、「あれはまた別の話だって!」と京弥がよく分からない言い訳みたいなことをまだ言うので、まだ自分の意図が誤解されたままだと思い、りんは覚悟を決めて「ちゃんと言ってください」と言う。りんとしては「ちゃんとフッてください」という意味でそう言ったのですが、京弥は一瞬たじろいで言葉に詰まる。実は京弥はそのりんの「ちゃんと言ってください」という言葉を全然違う意味に解釈していて、「ちゃんと本当の気持ちを伝えてください」と言われているように感じていた。そして、自分が核心の言葉を言うことをずっと誤魔化して逃げていたことを自覚していたので、りんに突っ込まれてたじろいでしまったのです。

それで京弥はもう逃げていてはいけないと思い、覚悟を決めて真っすぐりんの方を見て「りんちゃんだったら全然面倒臭くない」と本当に気持ちを伝える。りんはてっきり「付き合えない」という言葉が来るものだと思っていたので「え?」と驚く。そうして呆然と立っているりんに向かって京弥は「正直、他の男から電話が来て面白くない」「平気なフリしようと思ってたけど」とゴチャゴチャ言う。これはつまり、りんに対して素直な気持ちを伝えられなかった理由を言い訳しようとしているのです。

実は京弥はりんからの好意を感じて、京弥もまたりんのことを好きになっていたのです。ただ、もしりんからの好意が勘違いで、りんにはちゃんと彼氏がいて、それで告ってフラれたりしたら大人としてカッコ悪すぎると思って「りんちゃんが俺のことを好きとか勘違いに決まってる」と思うようにして、りんに対する恋愛感情も必死に隠していたのです。

なんだか「自分から好きにならないと難しいんだろうな」とか言ってたのとだいぶ実態は違う感じですが、これはこれで京弥としてはウソではないのでしょう。実際に「恋愛は面倒臭いから好きな人は作りたくない」という想いはあり、それはおそらく以前の彼女との別れ以降、京弥の中に実際に存在していたポリシーなのでしょう。「別の話」とはそれを指すのでしょう。ただ、それはあくまで「別の話」でしかなく、結局のところ、そんなポリシーなど無視して新しい恋愛は始まってしまうものなのです。だが、りんにフラれるのがカッコ悪くて嫌だと思うあまり、京弥はその無意味になった古いポリシーにしがみついて「俺は大人だから恋愛は面倒臭くて、好きな相手も作らないんだ」と自分に言い聞かせて、りんへの恋心も押さえ込もうとしていた。なんというか、すごいヘタレですね。

ところが手話合宿に誘われて、またりんと一緒に出掛けることになり、りんが親しくしてくるものだから「やっぱりりんちゃんは俺のこと好きなのかも」という想いがムクムクと湧いてきて、更に雪と逸臣のイチャチャぶりを見せられた後でりんと2人きりになって気持ちが盛り上がってきてしまい、とりあえずりんに彼氏がいるのかどうか確かめようと思って、「りんちゃんはそういう人とかいないの?」と質問してみたところ、突然りんに電話がかかってきて、どうやら相手が男みたいだと分かると京弥はイライラしてきた。しかも電話でりんが「好きな人がいる」とか言ってるのを聞いて更に驚いて、やっぱり彼氏がいたのかと思い、ますます面白くない気持ちになった。

だが同時に京弥はそんなことで嫉妬している自分がカッコ悪いと思い、大人ぶって平静を装った。それで電話の後のりんとの会話でも、自分の恋愛について質問されたのに対して「俺は大人だから恋愛とか面倒臭いんだ」みたいなカッコつけたことを言ったのでした。だが、よくよく考えてみると、電話の男はりんの彼氏ではなく、今は彼氏はいないとりんは言った。それでも「好きな人」はいるのだという。しかもりんは自分に彼女がいるのかと質問してくる。それならやっぱり、りんの「好きな人」って自分のことじゃないのかと京弥には思えてきた。

それで思い切って「りんちゃんの好きな人って誰?」と質問して、もし勘違いだった時の予防線のために「俺もいい大人だし、勘違いしないように冷静になってたけど、りんちゃんと一緒にいたらやっぱ勘違いじゃないのかなと思う時があって」とゴチャゴチャ回りくどいことを言って「大人なんだからちゃんと勘違いの可能性は考慮していた」という謎の大人アピールも添えた。思い切って質問したのは良いけど、こっちはずいぶんカッコ悪いです。

すると、りんが「だったら迷惑ですか?」と応えたので、京弥はりんが自分のことを好きだったのだと知って有頂天になった。それで「迷惑なわけがない」と思って「そんなわけないじゃん!」と反射的に答えたのだが、りんがまだネガティブなままで俯いて「さっき、付き合うのが面倒臭いとか言ってたから」とか言うので、京弥は自分がカッコつけて余計なことを言ったせいでりんを誤解させてしまったということに気付く。だが、さっきカッコつけて「大人だから恋愛は面倒臭い」なんて言っておいて、いきなりそれと真逆のことを言うのもカッコ悪いと思えた。それに「自分から好きにならないと難しい」とか言ったクセに、りんが自分のことを好きだと分かってそれを喜んで受け入れたりするのもあまりに言動が矛盾している。それでどう誤魔化そうかと考えていると、りんに「ちゃんと言ってください」とピシャリと言われてしまい、京弥はこれ以上自分をカッコいい大人に見せるために取り繕ったり誤魔化したりするのが一番カッコ悪いのだと気付いた。

それで意を決して「りんちゃんだったら全然面倒臭くない」と、さっき言ってたことと全然違う自分の本当の気持ちを伝え、本当はりんのことが好きで男からの電話にイライラしてしまい、それを隠そうと虚勢を張って本心と違うことを言ってしまいりんを混乱させたことを詫びた。そして、そんな醜態を晒してしまったのは、そもそも自分が傷つくのが怖くて背伸びして大人ぶって、本当はガキっぽい自分の本当の姿に向き合うことから逃げ続けていたせいなのだと反省し「本当の俺は子供じみてて、アホくさくて、カッコ悪すぎる」と恥ずかしそうに告白した。

それを聞いて慌てて、りんが「京弥さんはカッコ悪くなんてないです」と言おうとして一歩進み出たところ、河原の石で足を滑らせてしまい足を挫いてしまったので、ここで会話は一旦終わってしまい、京弥がりんに肩を貸して雪と逸臣の居るテントに戻り、りんを病院に連れていくことになり、手話合宿は途中で急遽終了することになってしまった。それでバタバタしてしまったが、雪と逸臣がテントの片付けをやってくれている間、車の中で京弥と2人きりになったりんは河原での醜態を詫び、それに対して京弥は嬉しかったと伝え、りんのことを可愛いと思っていると、改めて気持ちを伝えた。

京弥は自分の子供っぽいところを妙に隠そうとするクセがあり、それはもしかしたら6年間交際した彼女との別れに関係しているのかもしれない。そのあたり詳細は不明ですが、京弥はどうも大人ぶって分別ぶってしまい自分の恋愛に踏み出せないところがある。しかし、りんとの遣り取りで自分のそういう子供っぽさを隠そうとして虚勢を張る情けない部分のせいでりんを傷つけてしまったことを反省し、やっぱり自分はダメでカッコ悪いと思って後ろ向きになりかけそうになっていたところで、目の前で自分以上にカッコ悪い姿を見せてくれたりんに救われた気がした。そんなりんを素直に可愛いと思えたことで京弥は気が楽になり、そうして2人の仲は進展したのでした。

さて一方、時間を再び戻して、りんと京弥が河原に散歩に行った後、テントに残っていた雪と逸臣の方ですが、まどかからの連絡を待ってスマホを頻繁に見ている雪の様子を見て、逸臣はやはり雪が何か悩んでいるのだと心配になり、雪を楽しませようと考えて、川に入って魚を捕まえようとするが、逃げられてしまう。それを見て雪も川に入ってくるが、まだ4月なので水が冷たくて寒そうにしているので逸臣は雪を抱きかかえて足が水に浸からないようにしてあげる。そうしてお姫様抱っこ状態でじゃれ合い、楽しいひと時を過ごします。

その後テントに戻って、逸臣は雪に何かあったのかと質問し、雪はバイトがまだ見つかっていないので、友達からの連絡を待っていたのだと説明する。それを知って、逸臣は自分が願望尻取りで雪との海外旅行を楽しみにしているなんて言ったので雪のプレッシャーになってしまったのではないかと謝りますが、雪はプレッシャーではないと言う。自分自身が逸臣が楽しみにしているよりも、もっと楽しみにしているので、逸臣の願望を叶えるためにプレッシャーを感じているわけではないのだと雪は伝える。それに対して逸臣はどうして自分よりも楽しみにしていると言い切れるのかと疑問を呈する。逸臣としては、自分が雪との旅行を楽しみにしている気持ちがそんな簡単に下に見積もられるのは納得がいかない。それぐらい自分だって雪との旅行を楽しみにしているのだという逸臣の気持ちを正面から受け止めて、雪はまた幸せな気持ちになる。

そんな雪に対して逸臣は「この後どうする?」と問いかける。そして「まだ帰したくない」と言って頬をつねってくる。手話合宿が終わってからも一緒に過ごしたいという逸臣の申し出に雪はドキドキして、頬をつねるのはキスをしたいという合図であったことを思い出し、そのまま目を閉じて雪は逸臣のキスを受け入れます。そうしていると、そこにりんと京弥が戻ってきて、りんが足を挫いたので京弥が病院に連れていくことになり手話合宿は急遽終了となり、4人は夕方に東京に帰ってきます。

そして病院に行く前に雪と逸臣は車から降りて、2人で居酒屋に入って夕食を食べながら手話合宿の続きをする。そして居酒屋を出た後、なんか自然な流れでコンビニに寄ってから逸臣の家に2人で到着した。逸臣が「帰したくない」と言って、それを雪が特に拒絶もしていなかったので、逸臣は当然OKだと思って雪を家に連れ込んだようです。ただ、単に一緒にいたいだけであって、エッチなことをするつもりではなのだと言って雪を安心させます。それで雪は「りんちゃんの家に泊まる」と親にはウソを伝えてとりあえず逸臣の家に泊まれるようにしました。そして逸臣がシャワーを浴びている間に雪はリビングで自分の贈った手話ノートを見つけて開いて見ると、逸臣がすごく多くの書き込みをしていて手話の勉強をかなりしてくれていることを知って嬉しく思う。逸臣は一度教えた手話は間違うことなく使えるようになっていたが、それにはこれほどの努力の裏付けがあったのだと知り、自分との会話のためにそこまで頑張ってくれていることを想い、雪は涙を浮かべて喜ぶ。

一方、雪と逸臣が居酒屋に入るところをたまたま見かけたいずみが桜志にそのことを伝えて、桜志は気にしていないかのように振舞いますが、その相手の男がどうやら逸臣であり、しかも逸臣が手話を使っていたということをいずみから聞くと少し顔色を変えます。どうやら「雪との手話を使ったコミュニケーション」は桜志にとっては特別な意味を持つもののようです。だが、それでも桜志はいずみの前では平静を装い、いずみはそうした桜志の雪への屈折した心情を理解しているようで「もっと素直になりなよ」と言って去っていく。その後、苛立った桜志は雪にスマホでメッセージを送りますが、雪のスマホは逸臣の傍にあり、逸臣がそれを見つめているところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

僕の心のヤバイやつ(第2期)

第21話を観ました。

今回は冒頭は前回の山田の市川家お泊り会の続きの場面で、市川の誕生日パーティーに急遽参加した挙句にお泊りまでしてしまった山田が翌朝、市川家の洗面所で市川と一緒に歯磨きをするという、まるで同棲カップルみたいな場面となります。ここで山田は市川が父親に何と呼ばれているのかとか、友達に何と呼ばれているのかなどとリサーチしてくる。それで父親が「きょう」と呼ぶこともあると聞くと「じゃあ、京太郎にする?呼び方」と言い出す。どうやら「きょう」では父親と呼び方がかぶるから嫌みたいです。自分だけの呼び方で呼びたいみたいです。それで「京太郎」と呼ぶことにしたようですが、朝からいきなりそんな刺激的なことを言われて市川は動転してしまう。

そして山田は市川家を後にして自宅に帰り、そのままその日は映画の撮影のために広島に行くとのこと。一方で市川は足立たちに花見に誘われて近所の公園に行き、芸能人のゴシップネタなんかで盛り上がっていると、そこに関根たち女子チームも花見に来ていたようで通りかかり合流する。それで関根が市川の隣に来て、どうやら山田が市川の家に泊まったことを知っているみたいで、他の皆にバレないように芸能人ネタという表向きで、付き合っていないのに男の家にお泊りするなんてドン引きだとか言ってからかってくる。

それを聞いて市川は、山田が付き合ってもいない自分の家に泊まったことがもし世間に知られたら大変なことになるのだということに気付いた。中学生で芸能人の山田がそんなことをしているなんて世の中にバレてしまったら芸能活動に大変な支障が出てしまう。せっかく山田が女優を頑張ろうとしているのに足を引っ張ることになってしまう。だから今後はこういう不用意なことはしてはいけないのだと市川は反省した。お泊りなどはもっての他で、こんなネット全盛時代で一般人でも芸能人の活動を監視して情報を拡散できる時代なのだから、普段から細かいことを気をつけないといけない。一緒に登下校する時も距離感を気にしなければいけないし、そもそも一緒に登下校などしない方がいいのかもしれない。

それでその日の夜に広島のホテルから山田が電話してきた時に市川はそういう話をしようとしたのですが、山田が母親と話を始めたりしてバタバタして、結局あんまり話が出来なかった。翌日は山田は映画の撮影で、主演の父親役の片岡さんとの共演シーンであった。山田が「今から撮影」とメッセージを送って来たので市川は「頑張れ」と返そうとしたが、卒業式の送辞の時に山田が「頑張れ」ではなく「大丈夫」と言ってくれたことを思い出し「大丈夫」とメッセージを返す。ここで山田は反抗期の娘の役で、父親と口論をする場面であったが、山田は上手く演じることが出来た。

一方、市川は山田に「大丈夫」とメッセージを送った後、山田のインスタをチェックしてみたら自分の家に来た時に撮った画像を上げていることに気付いて焦る。もしこんなことでお泊りがバレたら大変だと思ってフォロワーの反応を見てみると、妙に勘の鋭い「豚野郎」というハンドルネームの奴がいて、彼氏の家にお泊りしたのかもしれないとか疑っていた。それで気になって市川がその豚野郎のコメントを拾っていってみると、やたらと山田に粘着していて、画像を見て山田のスキャンダルを疑う書き込みが多かった。更に気になって豚野郎のXをチェックしてみると、ラーメンオタクでアイドルオタクみたいで、書き込みを見るとだいぶ心を病んでいるヤバい奴に思えた。こいつが山田のインスタにあった画像にネガティブなコメントを添えて拡散しているのを見てヤバいと思った市川は「タナトス」というハンドルネームで豚野郎のXにコメントを書き込み、それとなく注意して止めさせようとしたが即ブロックされてしまい、ますます豚野郎がヤバい奴だと認識する。

市川が勝手にそんな暗闘を繰り広げていると、夜になると山田から電話がかかってきて、撮影で主演の片岡さんに褒められたという話をする。山田の演技に「怒りというより不安を感じた」と言って褒めてくれた片岡さんの言葉を、山田は市川のお陰だと言う。あの誕生日パーティーの後で泊まった晩、市川が自分の反抗期の心理について「素直になれない自分に苛立っている」「自分は良い子じゃないという不安」と説明してくれて、それを覚えていた山田は、撮影の時に市川の心に触れたように思えたのだと言う。それで上手い演技が出来て、それが「不安」をちゃんと演じることが出来ていたのだということが片岡さんに褒めてもらえて分かった山田は、やっぱりこれは市川のお陰だったのだと実感出来たのだという。

だから山田はあの晩、市川の家に泊まって良かったと言ってくれる。実は市川の家に泊まったのだと気付いていた山田母には叱られたのだという。昨日の夜に広島のホテルで母親と話をしたというのは、やはりそのことだったのです。それを聞いて市川はやっぱり山田を泊めたのは間違いだったのだと思ったが、山田の言うには、山田母は市川とのことは応援したいと思ってくれているのだそうで、心配はしているけど応援はしているのだと市川に伝えてほしいとのことでした。そうした母親の話や片岡さんの話を聞いて、市川は自分が山田を家に泊めたことに罪悪感ばかり感じていた気持ちが少し救われた気がして、思わず「ありがとう」と山田に伝える。

それで少し気が楽になった市川であったが、また山田が片岡さんとのツーショットで撮影場所も特定出来るような画像をインスタに上げているのを見て、心配になって姉の香菜のスマホから豚野郎のXを覗いてみると、なんかブチ切れてて山田を殺すとか書き込んでいて、撮影場所が尾道で地元だとか書き込んでもいて、市川は豚野郎が尾道で山田を見つけ出して殺そうとするんじゃないかと不安になる。市川自身がかつて山田のことを好きな気持ちが殺意に転換して、山田を殺したいとか言って病んでいた時期があったので、引きこもりオタクの病んだ奴のそういう心理には心当たりがあった。市川の場合は実行にまでは至らなかったが、そういうのは紙一重であるように思えて不安は募った。

それで翌日、撮影が無くてヒマにして護岸で座っている山田とビデオ通話した際に市川は豚野郎のことを伝えようと考えるが、単なる思い過ごしかもしれないもので撮影を控えた山田を徒に不安にさせるのも良くないと思ってなかなか言い出せない。そうしてグズグズ言っていると、突然山田の背後に何者かがやって来て、山田が振り向いて何か慌てて叫び声を上げて、そのままスマホが海中に落ちて、通話が切れてしまった。

その後、山田とは一切連絡が取れなくなってしまい、市川の不安は膨らんでいく。単に山田が手を滑らせてスマホを海に落としてしまっただけなのかもしれないが、もしかしたら本当に豚野郎が来て山田が襲われたのかもしれない。それでどうにも不安でたまらなくなり、市川は山田の家に行くことにした。山田の広島で宿泊しているホテルの連絡先も知らないし、山田の母親や事務所の連絡先も知らないので、山田のスマホが使えない以上、山田の現在の状況を調べるためには山田の自宅に行くぐらいしか方法が思いつかなかったのです。山田の自宅には父親が居るはずで、レストランのシェフをやっているからたぶん帰宅は夜遅いのだろう。父親の帰宅を待って事情を話して母親に電話してもらえば山田の状況を聞くことが出来る。

しかし、それをするためには山田の父親が帰宅してくるのを山田の家の前で待たねばいけない。しかも深夜まで待つことになる。中学生がそんなことをするなんて非常識であり、自分にもし娘がいて、娘のクラスメイトの男子がそんなことをして自分を深夜に言えの前で待ち伏せしていたら気持ち悪いとしか思わないだろうと市川は思った。確実に山田の父親に嫌われてしまうだろう。それでも、山田が危ない目に遭っているかもしれない時に何も出来ずにただ不安で震えているだけでいるよりはマシだと思い、市川は山田の家に行き、マンションの入り口の前で山田父の帰宅を待った。山田が無事で何ともなければ、ただのキモいストーカーでしかないが、それでも市川は山田が無事で自分が単にストーカー扱いされて終わる地獄を望んで、ひたすら山田父の帰宅と、その後の地獄の展開を待った。

そうして23時になって山田父が帰宅してきて市川は「雨宿りしていて」とかワケの分からんことを言って、完全に挙動不審者であったが、山田父は市川を家の中に入れてくれてスープを出してくれた。そして親に連絡するようにと言い「夜遅くに子供が他人の家にいるのは良くない」と怒った顔をする。それを見て市川は山田父も山田が自分の家に泊まったことを知っていて怒っているのだと察する。

すると、そこに山田父のスマホに電話があり、山田からの電話みたいだった。どうやら山田は無事みたいで、おそらく母親のスマホから電話をかけてきているようだった。それで思わず市川は電話を代わってもらおうとして身を乗り出すが、山田は父親に何か一生懸命伝えようとしているようで、父親は山田の意図がイマイチ理解出来ないようで困っている様子だった。すると電話が切れて、代わりに父親のスマホに手書きの地図みたいな画像が届き、父親は困惑した様子で市川にこの地図の場所を知らないかと質問して、その手書きの地図の画像を見せる。どうも山田は「スマホを水没した」ということをこの地図の場所に伝えてほしいと父親に頼んできたらしい。画像には電話番号すら載っていないので、つまりその地図を頼りに父親がその場所まで出向いてアポなしで先方の住人に会って「山田杏奈のスマホが水没しました」と伝言してほしいというわけです。どんな罰ゲームやねん。父親の扱いが酷すぎるんですが、それだけ山田が必死ということなのでしょう。

ところが、その地図の場所はよく見たら市川の家でした。山田は市川のスマホの電話番号は自分のスマホに登録していたからスマホが水没したら分からなくなってしまったようです。もともと自宅の電話番号も分からないし、そうなると市川に連絡する手段は自宅に行くしかない。自宅なら何度も行ったことがあるから場所は分かるし地図も描ける。でも自分は広島だから行くことは出来ないから東京に居る父親に行ってもらおうと考えたようです。しかし父親は仕事帰りで疲れており、そんな用事を頼むのはあまりに気の毒です。しかも山田が市川に伝えたいことというのは「スマホが水没した」ということだけ。普通はそんなしょうもない用事を父親に頼むのは気がひけるところであり、そんな娘のワガママのために母親が自分のスマホを貸してあげるというのもおかしい話です。だが、よほど山田がそれを必死で頼んだのでしょう。それだけ山田が市川に自分の無事を伝えて安心させてあげたいと必死だったということです。突然叫び声を上げて通話が切れて、その後ずっと通話が出来ない状態が続けば、さぞ市川が心配しているだろうと山田は気遣ってくれているのです。

市川がその画像を見て「俺の家です」と言うのを見て、山田父は娘のそういう気持ちを察したようです。そして同時に、どうして市川が深夜に自分の家の前でずっと自分の帰宅を待っていたのかも理由が分かったようです。つまり、娘もこの市川少年もお互いがお互いを心配し合っていたのだということだと察した父親は母親のスマホに電話を掛け直し、市川にスマホを渡す。すると母親が通話に出て、相手が夫ではなく別の誰かだと分かって驚いて誰なのか問うので市川が「市川です」と名乗り、母親が「市川?」と言うやいなや、すぐに山田が母親のスマホを奪い取って「京太郎!」と電話の向こうから市川に呼びかけてくる。そして、母親が来たので慌てて振り返ったらスマホを海に落としてしまって、それで市川が心配しているだろうと思って父親に連絡したのだと事情を一気にまくしてて説明してくる。それで、どうして市川が父親と一緒にいるのか山田にもよく分からないようであったが、とにかく無事が確認出来たのなら良かったと思い、市川は長話は止めてスマホを父親に返し、山田もスマホを母親に返す。

そして、その際に市川は山田父に「僕は杏奈さんが好きです」と伝え、山田は山田母に「私、京太郎が好きなの」と伝える。まだ相手に対しては伝えていない言葉であったが、それでもこんな迷惑をかけてしまった以上は、そのことは伝えなければいけないと思ったのです。そして市川は山田父に決していい加減な気持ちではないと伝え、自分の家に泊めてしまった件は謝罪したいと伝えます。すると父親はゲームをまた一緒にやろうと言って許してくれた。

そんなこともあり、山田が無事に広島から帰ってくる日となり、スマホも復活した山田は市川にラーメン屋に行くことを伝えてくる。ところが新たなアカウントで豚野郎のXを見た市川は、豚野郎が山田が行くラーメン屋を特定して、そこに行こうとしていることに気付き、慌てて家を飛び出してそのラーメン屋に向かう。

そうしてラーメン屋に着くと山田は行列に並んでいて、市川を見て驚くが、あまり馴れ馴れしくしたらいけないと市川に言われていたので自嘲した対応をします。見ると山田の横には以前にグラビアの撮影の時に一緒に仕事をしていたカリスマモデルのミコという人がいて、たまたま出会ったのだという。それでとりあえず一緒に店に入ったが、どうもミコの言動が不自然で、もしかしてミコが豚野郎なのではないかと疑って市川がボソッと「豚野郎」と呟くとミコがガクガクブルブルし始めて、どうやらミコが豚野郎であるのが分かった。

それで山田がラーメンを食べ終わって店を出た後、市川はミコに「自分、タナトスです」と自己紹介して、自分は山田のクラスメイトでありながら山田の隠れファンをやっているという建前でミコに親近感を湧かせて、ミコは市川にシンパシーを抱いたようで少し打ち解け、ミコがどうやらそんなにヤバいことをするタイプではないと分かって市川も少し安堵し、別れ際に山田の個人情報はネット上に上げないようにと釘を刺し、後でミコから学校で山田を撮った画像が欲しいからとか言ってアドレスが送られてきたりして、思わぬ新たな交遊関係が出来てしまったりしたのであった。

そして山田の方は市川と会えて嬉しかったようで、帰りの電車の中でスマホの件で心配かけたことを謝ってきたりするが、市川は山田と自分の距離が近いことを気にして、芸能人を貶めたがっている人間がたくさんいるのだから距離感を気をつけよう、インスタに上げる画像も気をつけようと言って、山田と適切な距離を置く。山田は少し寂しく思うが、市川の靴が左右違っているのを見て、今もラーメン屋に心配して駆けつけてくれたのだと気付き、スマホの件もそうだったのだと気付き、市川がいつでも自分を心配してくれていると知る。それが嬉しくて、そしてこれ以上市川に心配をかけないようにしようと思い、山田は人前では寂しくても市川とは適切な距離を取ろうと決意する。そして「心配かけたくないから、もっと大人になりたいから」と言う。最後、その言葉を聞いたイマジナリー京太郎がルシファー化して「大人になりたい(意味深)」とエロい妄想で煽ってオチをつけて今回は終わり次回に続きます。

 

 

薬屋のひとりごと

第21話を観ました。

今回は猫猫が馴染みの武官の李白から緑青館の白鈴を身請けしたいという相談を受ける話。猫猫は再び玉葉妃のもとで元に戻って働いていて、やっぱり壬氏のもとで働いていたのは前回までの祭事場事件を描くためだったということだったのでしょう。これでまた後宮を舞台にした物語に戻ったわけですね。ただ今回はミステリー的な内容な全く無くて、ギャグ寄りの内容でした。といってもこの作品のギャグというのはキャラ愛あってこそ笑えるレベルのギャグなので大して面白くはない。

まぁ人情噺だったと思えばいいでしょう。緑青館で妓女の身請けの噂話があったので李白が白鈴が誰かに身請けされるんじゃないかと心配になり、いっそ自分が身請けしようと思って猫猫に相場など相談するのですが、猫猫は白鈴の相手には李白のような男が良いのではないかと思い、もし白鈴が李白を気に入っているのであれば身請け金も李白が支払える程度まで値切れるのではないかと考えて、李白の身体が白鈴好みかどうか調べるために李白を裸にして吟味する。するとそこに壬氏がやって来て、猫猫と李白の仲を疑い嫉妬するのだが、壬氏の自分への気持ちに気付いていない猫猫は壬氏がナルシストなので李白に張り合っている気持ち悪い男だと勘違いします。

その後、李白が猫猫が姉同然に慕っている女性に恋慕していて、猫猫も2人の仲を応援したいと思っているということを知った壬氏は、李白に会って自分が身請けの金を出そうと申し出る。しかし李白は自分が妻にしようと思っている女を身請けする金を自分で出さないでどうするかと言って壬氏の申し出を辞退します。それを見て壬氏は李白を真面目な男だと認め、猫猫の姉同然の女性を任せるに相応しい男だと認めます。そして李白は自力で白鈴を身請けする金を貯めるために職務に邁進する励みとするため、まず白鈴に自分の想いを伝えて白鈴の自分への気持ちを確かめようと思い手紙を書きます。一方で猫猫も白鈴に手紙を貰い、白鈴には身請け話は来ておらず、羅漢が猫猫を身請けしようと緑青館を訪れたことがきっかけでそんな噂が立っただけだったということを知り、猫猫は羅漢のことを思い出して嫌な気持ちになって今回の話は終わり、次回以降はまた羅漢が色々と暗躍しそうですね。あと、今回冒頭で描かれたヤブ医者の実家の紙の話は、あれは今後の展開の伏線なのか、それとも単に猫猫無双を描きたかっただけなのか現状ではよく分かりません。