2024冬アニメ 2月22日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、2月21日深夜に録画して2月22日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

外科医エリーゼ

第7話を観ました。

今回はエリーゼは皇帝にリンデンと結婚して将来の皇后となるよう説得を受けます。帝国に優れた医者は他にもいる。でも皇后となれるのはエリーゼだけだと言う皇帝の説得は一理あります。それでもエリーゼは医者を目指すと言い、賭けは諦めない。そんな中、皇帝の誕生祭の場で例のパーキンソン病のハーヴァー公爵夫人が気管に食物を詰まらせて呼吸が出来ず倒れてしまい、エリーゼは緊急処置で気管切開で命を救います。だが気管切開はまだこの世界では行われたことがないので、エリーゼは拘束されてしまう。ハーヴァー公爵夫人は助かり、エリーゼが救命のために行動したことは認められますが、皇帝はエリーゼをそのまま塔に軟禁し続けます。ハーヴァー公爵夫人の処置に何か不備が見つけて、そのまま軟禁し続けて医師資格試験を受けられなくすればいいというベント卿の入れ智恵でした。

その軟禁生活の中でもエリーゼは受験勉強を続け、同じくちょっとした悪戯で叱られて塔に軟禁されていた第三皇子のミハイルと再会します。といっても今回の人生では初対面であり、前々世での別れ以来の再会なので、懐かしそうに涙を流すエリーゼを見てミハイルは面食らいます。どうやらエリーゼとミハイルの間には前々世では悲しい別れがあったようです。ただもちろんそんな話はせずエリーゼはミハイルと束の間の楽しい時間を過ごします。そしてミハイルに「どうして医者を目指すのか?」と問われたエリーゼは「医療が好きだから」だと答えます。そしてミハイルは皇帝に赦されて塔を去っていきます。

一方でエリーゼのハーヴァー公爵夫人への処置は完璧なものだったとベン子爵とグレアム医師からのお墨付きが出て、皇帝としてもエリーゼを軟禁し続けることは出来なくなり、エリーゼを家に帰すことを決めます。同時に気管切開術が画期的な技術であり、その説明のために書かれたエリーゼの供述書が医学の論文としても価値があると賞賛したベン子爵とグレアムは是非エリーゼに会いたいと申し出て、皇帝はそれも許可します。しかしエリーゼが見習い医師のローゼだとは知らないベン子爵とグレアムは塔に訪問してエリーゼと面会して驚きます。今回はそこまでであり、次回に続きます。

遂に正体バレしてしまったエリーゼですが、これは医師資格試験に何か影響が出るんでしょうかね?あとはミハイルとリンデンの関係や、ミハイルが前々世でどんな運命を辿ったのかも気になります。ミハイルは思ったより悪いヤツではなさそうで良かったです。

 

 

魔法少女にあこがれて

第8話を観ました。

今回はエノルミータに新キャラが登場、と思いきやいきなりの造反劇でロード団とかいう新組織が誕生して、ロード団にナハトベースを奪われて宿なし状態となるエノルミータ一同という展開となりました。悪の組織の内部分裂騒動とか、ヒーロー作品の終盤みたいなアツい展開ですね。一方でトレスマジアの方も前回のアズールの敗北をきっかけに特訓を開始し、出番は少なかったですけど今後は再起を果たすアツい展開になっていきそうです。

今回はそういうわけでエノルミータとトレスマジアとの絡みは無く、主にエノルミータとロード団の抗争が描かれましたが、ロード団の連中もなかなかキャラが濃くて面白くなりそうです。その中で今回は特にロード団の一番のザコキャラと目されるロコムジカが主に活躍する話で、レオパルトとネロアリスのタッグがロコムジカと派手にやり合います。主人公のマジアベーゼであるうてなは今回はロード団の造反の際に負傷して戦闘の出番は少なめでしたが、ロード団の強さにまた悦びを覚えて、またロード団が魔法少女狩りをしていたことに憤り、更なる覚醒と進化を遂げそうな雲行きです。

ロード団の4人もどうやら基本的にアホな連中みたいであり、アホでエッチな格好をしています。特にロコムジカは頭が悪く可愛いです。服装も特にアホでエッチです。立ってるだけでエッチであり、最後にロード団の総帥であるロードに全裸にされて折檻を受けるシーンはエロかったです。ただ、これはロコムジカの身体がエロ可愛いだけの話で、ロードの折檻は純粋に折檻であってベーゼのような性的な責めではない感じで、だから普段よりはエロの面では弱めのエピソードでした。ただ、ロコムジカのキャラが面白くて、面白キャラであるレオパルトと絡むことで、この2人のバトルシーンはギャグシーンとしてハイレベルなものとなっていました。また全体的に普通にヒーローバトル作品のエピソードとしてアツい展開であり、やはりこの作品が単なるエロだけの作品ではなくて、魔法少女バトルアクション作品としても、またギャグアニメ作品としても底力があることを大いに示してくれたと思います。

まず今回の話の中でのトレスマジアの方の動きですが、前回ベーゼに完敗して闇落ちしそうになってベーゼに呆れて突き放されてしまったアズールのその後のお話から始まります。ベーゼと戦って勝つことで自分の弱さを克服しようとしたアズールでしたが、敗北したことによって心が折れてしまった。敗北しても決して心が折れないのが魔法少女の正しい在り方なのに、アズールはそれを忘れてしまっていた。しかも魔法少女の在り方を厄介オタクのベーゼに説教される始末。それで小夜は自分の真の弱さは自分の弱さを受け止めることが出来ないことであったと反省し、特訓で自分を追い込むことを決意し、はるかと薫子にも協力を頼みます。そうして3人で特訓することになったというのが今回のトレスマジアのお話でした。3人の出番は特訓をしている場面までであり、その後の再起のお話は次回以降ということになりそうです。

そして今回のメインであるエノルミータ側のお話ですが、まず冒頭でこりすの家にうてなとキウイが遊びに来ていたところに現れたヴェナリータが3人で今からナハトベースに来てほしいと言ってきて、3人でナハトベースに行くことになる。ただ、その際に3人とも変身してから行くようにというヴェナリータの指示を聞いてうてなは違和感を覚えます。

そうして3人がヴェナリータと共にナハトベースに着くと、そこにはロードエノルメ、シスタギガント、ルベルブルーメ、ロコムジカという名の悪の女幹部らしきコスチュームの4人組が待っていた。ヴェナリータの言うには、この4人はエノルミータの初期構成員だそうです。そういえば最初にうてながナハトベースに案内された際にヴェナリータが「1期生は出払っている」みたいなことを言っていたが、それがこの4人なのでしょう。つまりうてな達3人にとってはエノルミータにおける先輩幹部たちということになります。

しかもこの4人はこれまで「魔法少女狩り」というものに出かけていて、それでずっとナハトベースを留守にしていたらしい。そういえばトレスマジアのアイドル活動を描いたエピソードで「最近各地の魔法少女が襲われている」という話が出ていたが、それはこの4人の仕業だったようですね。こりすの登場回でも、ヴェナリータが誰かと連絡を取っていて「こちらは順調だよ」とか報告し合っている場面があったが、あれもおそらくこの4人との連絡だったのでしょう。そして4人は前回のラストでも少し描写がありましたが、魔法少女狩りは十分に成果を上げたようで、魔法少女の壊れたハート型のブローチをたくさん戦利品のようにして持ち帰ってきています。各地の多くの魔法少女たちがこの4人によって倒されてしまったようです。

この4人は前回のラストシーンでヴェナリータからベーゼとレオパルトとネロアリスの3人のトレスマジアとの戦闘シーンの映像を見せられていましたが、その際に4人のリーダー格のロードエノルメは「くだらん」とか言ってました。あれはつまりこの新人3人の戦いぶりが下らないという意味だったようです。そういうわけでロードエノルメはさっそく3人にダメ出しをして、特にベーゼに対しては「魔法少女を倒すつもりがあるのか?」と疑問を呈する。ロードエノルメはベーゼに対して「トレスマジアを縛り、服を剥がし、嬲り乳繰り合うばかり」と指摘すると「ふざけているのか?」と、あまりにド正論の批判をぶつける。まぁ確かに、魔法少女を倒しまくってきた人から見れば、変態プレイだけして魔法少女を倒そうとしていないベーゼに対して「コイツ何がしたいんだ?」と思うでしょうね。

ベーゼは魔法少女を倒そうという意識はもともと希薄で、ただ魔法少女をムチャクチャに嬲りたいという性的衝動をモチベーションにしているだけですから、やってることは単なる変態的なSMプレイになってしまうわけで、それをこんなド正論で批判されると、まるで引き出しの中のエロ本を発見されて批判されているかのような恥ずかしい気持ちになってしまう。それでロードエノルメに何も言い返せず「恥ずかしい」と両手で顔を覆って俯き黙ってしまいます。なんと情けない。

更にロードエノルメはヴェナリータに対して、自分たちの目的は世界征服だったはずだと言い、いつまでもベーゼ達3人のやっているような手ぬるいことをやらせていることを批判します。まぁ確かにベーゼ達がいつもやってることが世界征服に繋がるようには見えません。ただ「世界征服」のためにはまずは魔法少女を倒す必要があるからヴェナリータはベーゼ達をトレスマジアと戦わせているということなんでしょうし、ロードエノルメ達4人に魔法少女狩りをやらせていたのもそういう意味なんだろうとは思います。他に特にヴェナリータが「世界征服」に向けて具体的な活動をしているようにも見えません。ロードエノルメの側にもそういう具体的計画があるようにも思えませんので、ここでは要するに「魔法少女との戦いをもっと真面目にやれ」という批判をしているのでしょう。確かにヴェナリータは前回アズールにトドメを刺さなかったベーゼを叱ることもなく自由にやらせる方針のようですし、ヴェナリータ自身がどこまで真面目に魔法少女を倒そうとしているのかちょっとよく分かりません。

ただロードエノルメ達に魔法少女狩りをやらせていたのもヴェナリータの方針だったようですが、ロードエノルメ自身が「世界征服」にかなり乗り気みたいですから、もしかしたら魔法少女狩りはロードエノルメ達が言い出したことなのかもしれません。そうなると、要するにヴェナリータは悪の女幹部の素質を持った者にパワーを授けて、後は各自のやりたいことを自由にやらせるという方針なのかもしれないですね。ただ「世界征服」という方針が嘘というわけでもないようで、「世界征服」に前のめりなロードエノルメに対してヴェナリータは「まだその時期じゃない」「今は力を蓄えるべき」と言う。もしかしたら各自の好きなようにやらせるということが「力を蓄える」ということに繋がるのかもしれませんね。

しかしロードエノルメは既に自分たちの力は十分に足りていると反論する。実際、この4人は各地の魔法少女たちを難なく撃破してきたみたいですから、相当強いのでしょう。もはや魔法少女が敵でないぐらい強くなったのだから、今すぐ「世界征服」に突き進むべきというのがロードエノルメたち4人の考えであるようです。まぁ確かに各地の魔法少女が倒されていて、トレスマジアだってベーゼ達の前に劣勢な状態なのですから「世界征服」の障害は無さそうに見えます。一見ロードエノルメの言うことは尤もなように思える。しかしそれに対してヴェナリータは「増長かい?身を滅ぼすよ」と忠告しており、ヴェナリータは「世界征服」を阻む大きな脅威はまだ存在しているという認識みたいですね。

そのあたり詳細な事情はよく分かりませんが、とにかくヴェナリータとロードエノルメ達との意見は完全に決裂してしまったようで、ロードエノルメは「ならば世界征服は我ら4人で進めることにする」と勝手に言い出す。よほど世界を征服したいみたいです。まぁそういうところ完全に悪の女幹部の素質があるといえるでしょう。むしろこういう人が正統派の悪の女幹部といえます。逆にどうしてベーゼ達みたいなのが選ばれたのかよく分からないぐらいですが、そこはヴェナリータなりの何かの理由があるのでしょうね。

ヴェナリータはロードエノルメ達の行動を「造反」と見なすと忠告するが、ロードエノルメは全く構わないようで、更にベーゼ達3人にも自分の傘下に入るよう誘う。自分の傘下に入れば世界の支配の一端を担わせてやるとロードエノルメはベーゼ達を釣ろうとしますが、ベーゼはそういうのは全く興味が無いと言って断ります。これは別にロードエノルメ達に敵意があって断ったわけではなく、本当に1ミリも興味が無いからです。

もともとエノルミータにも騙されて無理矢理に入れられたようなものであり「世界征服」など全く興味は無い。ベーゼはただ単に魔法少女とSMプレイが出来れば幸せなだけなのです。そもそも「世界征服」をしてしまうと魔法少女との戦いが終わってしまい、戦いを口実にして魔法少女にエッチなことを出来なくなってしまう。世界を支配してしまえば魔法少女を侍らせてマゾ奴隷にすることも可能かもしれませんけど、ベーゼが求めているのはそういう類のSMプレイではないということは前回アズールが屈服してくるのを拒んだことからも明らかです。ベーゼが求めているのは、あくまで屈することなく戦いを挑んでくる魔法少女を戦いの中でいたぶることなのであり、魔法少女を屈服させてペットにすることではないのです。だから、むしろ「世界征服」を実現してしまうことはベーゼにとっては都合が悪いことだとさえ言えます。ベーゼにとっては「世界征服」は魔法少女と戦うための口実に過ぎず、魔法少女にトドメを刺さずにいたぶるだけのベーゼの戦いを認めてくれるヴェナリータは都合が良い上司だといえる。それに比べてロードエノルメは魔法少女を倒さないと許してくれそうにないし、さっさと本気で世界征服をしてしまいそうだし、ベーゼにとっては不都合な上司としか思えなかった。

そしてベーゼを慕うレオパルトもネロアリスもベーゼに同調してロードエノルメ達に従うことを拒否する。単に興味が無いし不都合だから断っただけであり、ロードエノルメ達に敵意があるというわけではないのだが、敵意があると見なされることもベーゼ達は分かっていました。すると、やはり予想通りロードエノルメはシスタギガントにベーゼ達を倒すよう命じる。味方にならないのなら殺してしまおうということなのか、それとも力で屈服させて言いなりにするつもりなのか、いずれにせよ実に悪の女幹部らしい行動といえます。そうしてシスタギガントがベーゼ達の前に降り立ち迫ってきます。痴女みたいなアホなデザインのシスター服を着てますが長身で強そうです。それでひとまずネロアリスのドールハウスに閉じ込めて、その中でベーゼとレオパルトで攻撃しますが、シスタギガントはなんと身体を巨大化させてドールハウスを内部から破壊して外に出てきて、ベーゼとレオパルトはシスタギガントの巨乳に挟まれて締め殺されそうになり、間一髪のところでレオパルトの爆弾を爆発させた隙にヴェナリータも連れて全員で脱出します。

その際にベーゼはレオパルトを爆発から庇って重傷を負ってしまいますが、ロードエノルメ達4人が強者であることが分かり、むしろ歓喜します。これはレオパルトに追い詰められた時や、サルファに敗北した時に、より強い相手をムチャクチャに出来る機会と捉えて歓喜した時と同じであり、あの4人を絶対に落とすと宣言します。こういうところはベーゼの変態性とも解釈出来ますが、敗北によって簡単に屈服してしまった前回のアズールと好対照とも言えます。「敗北しても決して心が屈しない」という魔法少女の素質を最もしっかり備えているのは案外ベーゼなのかもしれません。さすが魔法少女オタクであり、前回アズールに偉そうに厄介オタクとして説教をかましただけのことはあります。

こうしてベーゼ達に逃げられてしまったロードエノルメ達だが、ロードエノルメは無様に逃げるしか出来なかったベーゼ達など取るに足りないと見なします。自分たちに敵対する力も無いであろうし、味方にしても戦力にならない。ならばベーゼ達など無視して世界征服に突き進もうという考えなのでしょう。それでロードエノルメはベーゼ達のことは捨て置くと言いますが、ロコムジカが自分がパパッと片付けてくると言い出したので、ロードエノルメはロコムジカにベーゼ達の討伐を許可しますが、失敗すればお仕置きするとも言います。ちなみにここでロードエノルメは自分たち4人の組織名を「ロード団」と命名しますが、なんともネーミングセンスが無いので基本的にやはりロードエノルメもアホなキャラなのでしょう。

一方でネロアリスの病院のドールハウスで怪我の治療をして安静にしていたうてなは、キウイとこりすに席を外してもらいヴェナリータと2人きりになると、ヴェナリータがロードエノルメ達4人が造反することを予想していたのだろうと指摘する。ナハトベースに行く前に変身しておくようにとわざわざ言った理由は、変身すれば認識阻害の魔法でベーゼ達の正体がバレることがなく、変身していない状態で自宅や学校で襲われるリスクを回避出来るからだったのです。つまりヴェナリータは最初からナハトベースに行けばロードエノルメ達と敵対する展開となることを見越していた。その結果こうしてナハトベースまで奪われてしまったわけですが、それもヴェナリータは見越していたことになる。一体何を考えているのだろうかと、うてなもヴェナリータの真意を測りかねていました。

うてながヴェナリータと2人っきりになったのは、そういう仲間内の不信感を招くような話をキウイやこりすに聞かせたくなかったからでしたが、しかし、せっかく2人きりになったので、うてなはそれよりももっとヴェナリータに言いたくて仕方がなかったことに話題を移す。それはロードエノルメ達がやっていたという「魔法少女狩り」についてだった。それは魔法少女オタクであるうてなにとっては許しがたい行為であり、ヴェナリータも承知の上でやらせていた様子であったので、その点については厳しく抗議しないとうてなは気が済まなかったのでした。

うてなはエノルミータに入られてしまった行きがかり上トレスマジアと戦ってはいますけど、もともと純粋な魔法少女ファンであり、トレスマジアと戦ったりいたぶったりするようになった今でもその根本の部分は全く変わっていない。むしろその根本の部分があるからこそ全力で魔法少女と戦うことが出来ている。その点は前回見た通りです。だからうてなにとっては魔法少女はとても大切なものであり、いなくなってもらうと困るのです。その魔法少女を狩ってしまい、ブローチを壊して奪って魔法少女として変身出来なくして戦えなくしてしまうなど、あってはならないことでした。

それを承知でやらせていたヴェナリータにクドクドと説教をして、それでも普段自分のやり方を許容してくれているヴェナリータのことはギリギリ赦すとして、実際に魔法少女狩りをしていたロードエノルメ達だけは絶対に赦さないとうてなは宣言する。うてながロードエノルメ達の誘いを断ったのは純粋に世界征服に興味が無かったからというのも理由でしたが、あえて喧嘩を売ることになると分かっていて拒否したのは、そもそも「魔法少女狩り」をしていると最初に聞いた時から、うてなはロードエノルメ達を赦せない気持ちがあったからでもあったのです。

一方で病院のドールハウスから追い出されたキウイとこりすが街を歩いていると、ロコムジカが街で暴れてエノルミータの連中に出てくるよう呼び掛けているのに遭遇し、どう見ても罠なのでこりすは慎重に行動するようキウイに求めますが、キウイは聞く耳を持たず飛び出してうてなの仇を取ろうとします。そうしてレオパルトとロコムジカが対峙することになり、ロコムジカの音波を武器にして飛ばす攻撃にレオパルトはピンチとなるが、そこに巨大ぬいぐるみに乗ってネロアリスが助けに入って危機を逃れる。そうしてレオパルトとネロアリスがタッグを組んでロコムジカと対峙することになり、レオパルトはどうしてそんなに必死になって世界征服なんてしたがっているのかとロコムジカに尋ねる。

それに対してロコムジカは、自分が世界征服を目指す理由は、ロードエノルメが支配した世界でアイドルになるためだと言う。ロードエノルメが支配した世界ではロコムジカは世界中の人からアイドルとして崇拝されるのだという。つまり、ロコムジカは世界征服そのものには興味は無く、世界征服した後の世界でアイドルとしてチヤホヤされたいだけみたいです。そんなしょうもない理由でロードエノルメの野望に協力しているわけですが、うてなを慕うようになる前のキウイも「世界征服したら世界中の人に可愛いって言ってもらいたい」とか夢想していたので、似た者同士といえます。

ここでロコムジカは調子に乗って、冥途の土産だとか言って自分の持ち歌を披露する。「LOVEリーロコ」とかいうロコムジカ自作の糞曲で、とにかく歌詞が酷い。最初はやたら自分の可愛さを自賛して、その後、聴いている相手に「私に恋してもいいのよ」とか言いつつ「恋愛NG」だとか「ロコはみんなのアイドルだから」とか言って拒絶するという何とも身勝手な内容。そして何とも微妙に音痴で、正直、世界征服でもしない限りはアイドルとして通用しない感じです。まぁ顔は可愛いけど、この全体的なセンスの無さはかなり致命的な印象。

それらの点でレオパルトがダメ出しすると、ロコムジカは怒るかと思いきやメソメソ泣き出してしまい、遂には号泣する。すると泣き叫ぶ声が破壊音波となって周囲に無差別に放射され、レオパルトとネロアリスはピンチとなる。そこでレオパルトハネロアリスにぬいぐるみを複数出させて、その中に発光弾を仕込み、それらのぬいぐるみ達でロコムジカを襲わせ、反撃でぬいぐるみが破壊されると同時に発光弾を炸裂させ、目くらましをしている間にその場を脱出した。そうしてロコムジカは任務に失敗したことで、ナハトベースでロードエノルメによって全裸で鞭打たれるというお仕置きを受けることになったのでした。いやぁエッチな身体でした。しかしもともとセーラー服にマイクロビキニという痴女みたいな格好をしてるクセに服を脱ぐのを恥じらうところは笑ってしまったが、恥じらう姿も良かったです。

 

 

戦国妖狐 世直し姉弟編

第7話を観ました。

今回は火岩の故郷の岩型の闇の住む里でのお話でした。前回のラストで巨大な岩の顔が崖に現れる場所にたま達一行が到着しましたが、そこがどうやら火岩や蒼岩の故郷であったようです。そこは岩型の闇が集まって住む里であるようです。そこで芍薬と合体して灼岩となった火岩は変わり果てた姿となっていたわけですが、長老たちをはじめ里の皆に戻ってきたことを喜ばれ、たま達も里の皆に歓待されました。この里に住む闇はみんな大人しくて善良な闇ばかりであるようで、そこで生粋の人間でもともと闇ともあまり縁が無く生きてきた真介もたま達と過ごしているうちに闇にも慣れてきたようで、岩の闇の子供たちと戯れたりするようになりました。

そうした真介の姿を見て、たまは「人間と闇は良き友になれるのだ」と隣に座る迅火に諭します。そして「それなのにどうしてお前は人間であることを捨てて闇になることにこだわるのか?」と問いかけます。もともと迅火は人間を闇を狩る悪しきものと見なして、それゆえ人間であることを嫌悪して闇になりたいと思っていた。確かに断怪衆のように闇を狩る人間は存在する。だが、真介のように闇と分かり合える者もいる。灼岩のように人間と闇が1つの身体に共存する者もいる。そもそも迅火だって人間でありながら闇と友であるし、闇であるたまと義理の姉弟の契りを結んでいる。たまは迅火に「お前が人間でも闇でも俺は気にせんぞ」と言い、もうそろそろ頑なに人間を嫌い闇になることにこだわることは止めてはどうかと諭す。

しかし迅火は「私が気にするのです」と、たまの話を遮って立ち去っていく。だが迅火もたまの言うことに納得していないわけではない。子供の頃から闇と共に過ごしてきた迅火自身が人間と闇が分かり合えることは身をもって知っている。それは自分だけなのだと決めつけていたが、確かに最近、真介や灼岩と共に旅するようになってから、迅火も確かに自分以外の人間と闇も分かり合うことも出来ると思えるようになっていた。人間にも闇にもそれぞれ良き者もいれば悪しき者もいる。人間にも良い面もあれば悪しき面もある。そして時に人間は闇を超える力を発揮することもある。命の短い人間ならばこその強さというものもある。そして、そうした人間としての特性が確かに自分も存在しているということも迅火は自覚するようになり、それによって救われている面もあることも分かっていた。

だから迅火はたまの言っていることは理解できる。だが、たまが「お前が人間でも闇でも気にせんぞ」と言った部分に関しては迅火は納得が出来ないのです。迅火はたまがそんなことを言うのが理解出来なかった。それはつまり、永遠の寿命を生きる妖狐であるたまが人間である迅火の寿命が尽きる時に永遠の別れを受け入れても構わないと言っていることに等しいからだった。迅火としては、たまが本気でそれで構わないと思っているとは信じられなかった。また、仮にたまが本気でそう思っていたとしても、そもそも迅火がそれは嫌だったのです。「死にたくない」とか「命が惜しい」と思っているわけではない。ただ、たまを1人残して死にたくないのです。たまを孤独にしたくない。だから自分も闇になってたまと一緒に永遠の時を生きて、たまを1人ぼっちにしたくないのです。それが「私が気にするのです」と言った迅火の本心でした。その部分のこだわりがある限り、やはり迅火が闇になる道を諦めるという選択肢は無かった。そのためにまずは霊力改造人間に関する資料を断怪衆から奪う必要がある。

そんなことを考えて迅火が山道を歩いていると、妊婦が道で倒れて苦しんでいるのを見つけ、もうすぐ臨月のお産がどうも重いようで、山を3つ越えた先にある住処まで戻れそうにないし、この辺りには人間の住む村落も無い。そこでお産が終わるまでの少しの間、この岩の闇の里の中にある庵で保護することになり、闇の姿を見て妊婦が驚かないように迅火が呪符を呑ませて闇の姿が人間の姿に見えるようにした。そしてたま達4人も妊婦の世話をするため、お産が終わるまでこの里に逗留することになった。もともと蒼岩の弔いのために立ち寄っただけだったのだが、こうして思わず長居することとなったのでした。

そうして岩の闇の里での生活が始まったが、真介は夜には断崖の上で剣の稽古に励んでいた。そこに灼岩がやって来て真介があまりに稽古熱心であるのを見て「そんなに強くないたいですか?」と問いかける。それに対して真介は「まぁな」と答え「弱い奴に生きる価値なんて無いからな」と言う。真介は第3話で自分の犯した罪を受け止めきれず人間をやめようとしていた灼岩に「人間の弱さを受け止めるように」と諭しましたが、それは弱さゆえに犯した罪の悲しみを受け止めることの大切さを説いたに過ぎず、人間が弱くてもいいという意味ではない。むしろそうした弱さを受け入れることも本当の意味の強さであり、そうした強さも含めて、この乱世において人は強く生きなければいけないという想いは変わらず強い。

ただ、ここで真介が必死に稽古をしているのはもっと具体的な焦りゆえでもあった。それは、この4人での旅を始めてから自分だけが戦いの場で何の役にも立てていないという焦りでした。このままではこの旅の仲間の中で自分が居る価値が無いと思って真介は焦っていたのです。しかし、そうした真介の気持ちを知って、灼岩は「でも、あの時、私のことを追いかけてくれたのは真介様でした!」と言う。あの時というのは灼岩が人間をやめようとして逃げ出した時のことです。つまり真介が灼岩に人間の弱さを受け止めて生きるよう諭した時です。だが、その時のことと今の真介の悩みとはあまり関係がない。それで真介が灼岩が何を言おうとしているのか分からず困惑すると、灼岩は言葉に詰まり真っ赤になって俯き、回れ右して逃げ出そうとする。

すると急に灼岩が立ち止まり、声色が変わり「なぜ逃げる?」と自分に向けて問いかけ「大事な話ではないか」と諭す。この声の主は灼岩の中に居る闇の火岩であり、火岩が人間体の方の芍薬に話しかけているのです。つまり芍薬は真介に大事な話をしようとしたのに怖気づいて逃げ出そうとして、それを火岩が引き留めたのです。これは要するに芍薬は真介が「自分には価値が無い」と卑下しているのを見て「そんなことはない」と励ますために「真介のお陰で自分は人間として生きようと思えた」ということを挙げて「自分にとっては真介は価値がある」と言おうとしたのです。これは言い換えると「自分にとって伸介という存在は生きる価値になっている」ということであり、要するに芍薬は真介のことを好きだという話になる。そういう意味であることを自覚して、芍薬は恥じらいで真っ赤になって逃げ出そうとしたのです。

それを心と心が一体となっている火岩が気付いて、大事な話なのだからちゃんと伝えるべきだろうと芍薬を引き留めたのですが、芍薬は恥ずかしがって伝えられそうにない。火岩の口から伝えるのも変な話なので、火岩は代わりに真介に例の魔剣「荒吹」を抜いてみせるようにと言う。そして「我らのことに一番心を痛めてくれた礼だ」と言って、荒吹の使い方のコツを教えると真介に言う。荒吹は今の真介では使いこなすことが出来ず、鞘から抜くと真介が吹っ飛ばされてしまう状態なので、こうして剣の稽古ももともと真介が持っていた普通の剣の方でやっており、荒吹は岩に立てかけて置いてある。火岩はどうせ今の真介は強くなって仲間の役に立つことで頭がいっぱいで、芍薬が想いを伝えたところで進展も無いだろうと思い、せめて真介が強くなるコツを掴んでもう少し心のゆとりが出来るようにすることで芍薬の恋を援護しようと考えたのです。

それで真介が荒吹を抜いてみたところ、やはり以前と同じように真介は吹っ飛ばされる。それを見て火岩は「剣と会話が出来ていない」と指摘する。荒吹を人だと思い霊力を感じ、何が言いたいのか想像するのだと火岩は言う。そうすれば会話が出来て心を通わすことが出来て使いこなすことが出来る。今はそれが出来ていないので荒吹が真介を拒み吹っ飛ばしているのです。その助言を聞き、真介はそれは得意だと言う。なんでも真介はもともと剣はそうやって習ったのだという。

ここで真介の回想シーンとなるが、真介はもともと武士の子でもなんでもなく農民の子供だったのだが、峠道で見かけた武士に剣を習ったようです。ただ、この武士というのが実は幽霊であったようで、真介は相手が幽霊だと最初は分からなかったようだが、とにかくその武士の幽霊の声が聞こえたので剣を教えてほしいと頼み込み、教えてもらったようです。といってもその武士は上段からの振り下ろししか教えてくれなかったので真介の剣は上段の剣しか使い物にならないのだが、とにかく真介はそうした人外の霊力を感じて声を聴くというのは子供の頃から慣れっこであったのです。だから「声を聞こうとすればいい」というコツを教えてもらったことは良き突破口となったといえます。

ここで注目すべきは、真介もどうやら霊力があるみたいだということです。荒吹の元々の使用者であった雷堂斬蔵も霊力の持ち主であったゆえに荒吹を使いこなせていた。ならば真介も霊力を磨けば荒吹を使いこなせるようになる可能性は高い。そもそも斬蔵は真介に短期間だが剣の指導をしており、その際に真介に霊力があることに気付いたからこそ、真介に荒吹を渡したのではないかと思います。また真介は第1話で初登場した際に普通の刀で闇に斬りつけてダメージを与えており、あれも霊力があったからなのでしょう。

こうした真介の話を聞き、火岩はこれならば真介が強くなる見込みはあると安心し、ニヤリと笑って「芍薬に相応しい男になるために頑張れ」と声をかける。真介はいきなり意外なことを言われて驚き、更に火岩が「我は真介殿と芍薬がいずれ夫婦になることを望んでいる」と言いかけたところ、慌てて芍薬が表に出てきて身体を取り戻して「何言ってるんすか!」と喚き散らして真っ赤になって走り去っていく。そして1人取り残された真介はすっかり芍薬と夫婦になる気になって張り切って剣の稽古に励むのでした。

そして後日、容体が安定した妊婦を皆で囲んでいたところ、妊婦が灼岩に名前を聞き、灼岩はつい人間だった頃の気分に戻って「芍薬」と人間だった頃の名を言いそうになったが、火岩と2人で一心同体の「灼岩」として生きると約束したので「灼岩」と言い直す。すると妊婦は「灼」の字を貰って、もし女の子が生まれたら「芍薬」という名にしたいと言う。灼岩はそれを聞いて、自分の代わりにその新たに産まれてくる人間の赤子が「芍薬」として生き直してくれるように思えて嬉しくなった。

ただ、産まれてくる赤子は男児かもしれない。そこで迅火は「男の子であれば火岩という名はどうでしょう」と提案する。それを聞いて灼岩は、自分と一心同体である火岩が人間として生き直すことが出来るように思えた。もし産まれてくる子が女の子であれば芍薬が救われ、産まれてくる子が男の子であれば火岩が救われるように思えて、どちらに転んでも幸せな気持ちになることが出来て、出産が待ち遠しくなった。

一方で迅火は自分がどうしてそんなことを言ったのかと戸惑った。あれほど人間を嫌っていたはずの自分が、闇である火岩の名を人間の赤ん坊の与えようなどと、以前の自分ならば考えられないことだと思う。同様にたまも迅火の変化に驚いた顔をして、迅火は決まり悪そうに頭を掻く。きっと闇のたまや嫌味ばかり言って人間嫌いの自分のことも真介と同じように味方だと言って優しくしてくれる灼岩を喜ばせるようなことを言いたくなってしまったのだろうと迅火は自嘲する。そんな迅火を見て、人間嫌いを克服させる機会だと思い、たまは迅火に妊婦の腹を触らせてもらうようにと言う。それで迅火が困惑しながら妊婦の腹を触ろうとしたところ、陣痛が始まってしまい、それどころではなくなります。

それと同時に、この岩の闇の里に断怪衆の刺客がやってきます。それは道錬と烈深の2人でした。これに先立って断怪衆の本部でのシーンが描かれていて、ここでは野禅と神雲と道錬が登場し、野禅が道錬に正式に迅火討伐を命じていました。それで道錬はもともと迅火討伐の任務を受けていた烈深と合流して、この里に迅火が居ると察知してやって来たのです。

なお、この断怪衆の本部での場面で幾つか注目すべき点があり、まず野禅と神雲と道錬の3人は旧知の親しい間柄のようで、3人は実質的に同格の存在であるようです。だから同じ四獣将といっても烈深や氷岩は明確に神雲や道錬よりも格下の配下扱いだったようです。そしてもう1つ注目点は、野禅は神雲に対して「千夜」という子供の状況について確認しており、「千夜」という氷岩討伐の際に神雲が連れていた子供は実は断怪衆や野禅にとって重要な存在であるようです。おそらく「千夜」もまた霊力改造人間なのでしょうけど、それもかなり重要な実験体であるようです。

とにかくこうして道錬と烈深は岩の闇の里にやって来て長老に会い、烈深は迅火たちを引き渡すまで里の闇たちを殺していくなどと物騒なことを言って脅そうとするが、道錬はそれを制止して、迅火たちとの正々堂々の立ち合いを所望すると長老に伝えます。それに対して長老は好きにすれば良いと言って許可を与えますが、秘かに使いを送って迅火たちに追手が来たことを伝え、庵を結界で隠すよう指示します。出来れば上手く逃げてくれればいいという気遣いであったが、折り悪く陣痛が始まってしまったので妊婦を動かすことが出来ず、手助けの人手も要るのでたま達も逃げることは出来ない。しかし結界で庵を隠して潜んでいても見つかるのは時間の問題で、出産が終わるまで潜むのは不可能だと思われた。そうなると妊婦や赤子が巻き添えを喰らう危険が高いので、妊婦と赤子の安全を図る最善策は、たまが残って庵で出産の介助をして、残った3人である迅火と灼岩と真介が道錬たちを迎え打ち時間稼ぎをするしかない。

こうして精霊転化した迅火を先頭に立て、後ろに灼岩と真介が続く形で道錬と烈深に対峙するという状況となったが、烈深は迅火が精霊転化しているということはたまが一緒に居るはずであるのに決闘の場に姿を見せていないことを怪しみ、何かを隠しているのだろうと考えて、独断でその場から姿を消して探索を開始する。一方で道錬は遂に迅火と勝負出来ると歓喜して、霊力改造人間としての戦闘形態に変身する。それは虎の姿をした怪人であり、古代西洋に伝わる武術だと称してボクシングを使う。これに対して迅火も仙道で対抗し、2人は激闘を繰り広げ、迅火は道錬のペースに乗せられて戦いに歓びを見出して夢中になっていく。この2人の戦いがあまりに激しいので灼岩も真介も呆気にとられて手を出せず見守るだけとなってしまうが、そこに烈深が現れて、2人の背後の崖の前に何かを隠しているのだろうとカマをかけ、庵の存在がバレたと焦った灼岩が烈深を攻撃すると、それは呪符で作った分身体であり、本物の烈深は迅火と道錬が戦っている位置を挟んで逆側に居て、2人の背後に仲間を潜ませているのだろうと確信して、大岩に呪符を大量に貼り付けて遠隔操作して突進させて圧し潰そうとする。

突然の出来事に驚き反応の遅れた迅火が岩に押しつぶされそうになったのを慌てて道錬が殴り飛ばして助けますが、それがいいところに入ってしまって迅火は気絶してしまう。そのまま大岩は転がっていき、結界で隠された庵に向かって突進していく。それを食い止められるのはもう灼岩と真介しかおらず、灼岩は大岩を正面から受け止める。そうしてなんとか岩の突進を止めている間に真介に庵の皆を避難させるよう言うが、真介が庵の方に向かおうとすると烈深の分身が大挙して真介の行く手に立ち塞がる。そこに迅火との勝負に水を差されて怒り狂った道錬がやって来て烈深を殴り飛ばすが、手応えは無く分身体に実体が無いことが判明し、それで真介は安心して庵に向かって駆けだすが、烈深は分身体の中に本体が潜んでいて、真介が離れた隙を突いて、大岩を両手で支えて無防備な状態の灼岩の身体を剣で刺し貫いてしまう。

真介は怒り狂って烈深の本体に斬りかかろうとするが返り討ちにあい倒れる。そうして烈深は続いて気絶したままの迅火にトドメを刺しに行きますが、灼岩は身体を剣で貫かれてもなお、後ろの庵で産まれてくる赤子の命を守るために大岩の突進を食い止め続ける。そして真介やたまや迅火に会えて自分は幸せであった、みんな愛していると伝え、背後の庵から産まれた赤子の泣き声を聴くと安堵して「ようこそ世界へ」「しっかり頑張るっスよ」と笑顔で言い残すと、最後の力を全部使い尽くして岩に姿を変え、人間体の芍薬だけでなく闇である火岩の命をも引き換えにしたのか、凄まじいエネルギーで大岩に貼った烈深の呪符を全て燃やし尽くして大岩の突進を完全に止め、その大岩に寄り添うような小ぶりの岩が残されることとなった。その変わり果てた灼岩の姿を真介は呆然と見つめる。そして迅火にトドメを刺そうとした烈深には道錬の怒りのパンチが襲い掛かり迅火は命拾いした。そうして目覚めた迅火に道錬は非礼を詫び、次は懸念点があるなら最初に言ってほしいと言う。そして正々堂々の勝負を望んでいると告げ、再戦を誓い烈深を連れて引き上げていった。

そして迅火は力尽きて岩へと姿を変えてしまった灼岩の姿を見て呆然とし、たまに促されて真介と共に庵に行き、産まれた子供が男と女の双子であり「火岩」と「芍薬」と命名されたと聞くと、迅火は2人の赤子に取り縋り号泣する。そんな迅火の姿を見て、たまは涙を流しながら「なんだ、泣けるじゃないか」と笑顔を浮かべる。一方、真介は最後まで荒吹を抜くことが出来ず灼岩をむざむざ殺されてしまったことを悔やみ、庵の外に出て荒吹の柄を握りしめて灼岩が変わり果てた岩を見つめ続けるのでした。ここで今回は終わり、ちょうど全13話の真ん中にあたる第7話終了ということで中締め風の特殊EDとなり次回に続きます。何とも衝撃的な結末となりましたが、灼岩はメインキャラの1人ですから、このまま退場ではなくて復活すると信じたいところです。