2024冬アニメ 2月21日視聴分 | アニメ視聴日記

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日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、2月20日深夜に録画して2月21日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

第7話を観ました。

今回は非常に面白かった。待望のエレノーラ回であり、更にユミエラのドレスアップしてダンスを踊るシーン、パトリックとのロマンスのシーンも堪能できました。ユミエラがゲーム内キャラのユミエラに想いを馳せる場面も良かったですし、やっぱりユミエラがとても魅力的なキャラなんですが、エレノーラがまたアホ可愛くて、エレノーラと絡むと更にユミエラの面白さが際立ちます。

まず冒頭は、前回の武術大会でブラックホールを出現させて以降、再び学園中から恐怖されてぼっち生活を送る羽目になったユミエラが、それでもパトリックだけは話しかけてくれるので割と平穏な学園生活を送っていたところ、アリシアの私物を盗んでいるのではないかとエドウィン王子に疑いを向けられて、自分は盗んでいないと答えます。

実は本来のゲーム内ではこの事件の犯人はユミエラであったのだが、この転生した世界ではユミエラはそんなことはしていない。ならばアリシアの私物は盗まれていないはずなのだが、ユミエラ以外の誰かが本来はユミエラがやるはずだったアリシア虐めをしているということになる。つまりユミエラにとっては不測の事態であり、もし虐めがエスカレートしてアリシアが不登校にでもなればアリシアのレベル上げに悪影響があるかもしれないと心配になった。常にレベル上げのことばかり考えるのはユミエラの面白いところだが、実際アリシアのレベルが順調に上がっていかなければおよそ1年後に迫った魔王出現時に魔王を倒すのが難しくなるかもしれず面倒なことになるので、ユミエラは張り込みをして真犯人を突き止めることにした。いつもこうやって余計なことをして面倒なことに巻き込まれていく。

すぐに真犯人はエレノーラの取り巻きの1人だと分かり、現場を押さえたユミエラは真犯人の女生徒を連れてエレノーラのもとに行きます。エレノーラが命じたものではなく女生徒はエレノーラのためにと思って自発的にやったのだと供述しましたが、実際のところどうなのかは分からない。ただ、エレノーラ自身がそうした取り巻きのアリシア虐めを容認しているのは間違いない様子で、それがアリシアとエドウィンがくっつくのを阻止するために必要なことだと思っているっぽかった。

それでユミエラは、そのような行為はエドウィンに嫌われるので止めた方が良いと忠告し、真犯人の彼女を罰されるとエレノーラが命じてやらせたとエドウィンに誤解されるかもしれないので、真犯人の彼女を咎めることも止めた方が良いとも忠告しました。そしてアリシアとエドウィンが結ばれることなどあり得ないと嘘を言ってエレノーラを安心させ、今後はアリシアには構わないことを勧める。更に自分はエレノーラとエドウィンが結ばれて幸せになるのを願っているとユミエラが嘘を言うと、エレノーラはすっかり騙されて大喜びでユミエラの忠告を聞き入れ、ユミエラはアリシア虐めを止めさせた上に実行犯を庇うという2つの目的を達成したのでした。

そういうことがあったとパトリックと雑談の折に話すと、パトリックはユミエラが実行犯を庇ったのが意外だと言う。エドウィンにエレノーラ一派が犯人だと告げ口してたしなめてもらうようにすればアリシア虐めは止まったはずであり、それによってユミエラの冤罪も晴れる。パトリックはユミエラが自分にかけられた冤罪を晴らすために張り込みをしていたと思っているので、別に実行犯を庇うことによってユミエラが受けるメリットは無いはずだと指摘します。

しかしユミエラはエレノーラの取り巻きの1人が真犯人だったと知った時から、ゲーム内世界でどうしてユミエラがアリシアの私物を盗んだのか背景事情が分かったような気がしていた。きっとゲーム内世界のユミエラも今回の実行犯の彼女と同じようにエレノーラの取り巻き内のアリシア虐めの思い付きの実行犯を押し付けられたのだろうと。もともと前世でゲームをプレイしていた頃はユミエラは「アリシアを虐めていたキャラ」という印象でしかなかったが、この世界に転生してきてユミエラがエレノーラの取り巻きの一番の下っ端であり、エレノーラがパトリックに横恋慕していてエレノーラ一派がアリシアを嫌っていることを知るようになり、どうやらゲーム内キャラのユミエラのアリシア虐めは当初はユミエラ自身の意思ではなくエレノーラ一派の意思に動かされていたことだということが分かってきたのです。

この世界ではユミエラはエレノーラ一派に加わっていないので、今回の実行犯の彼女が一番の下っ端になっていたようです。だからアリシアの私物を盗むという、本来のゲーム世界ではユミエラが押し付けられていた役割を押し付けられたのだろう。そう考えるとユミエラは実行犯の彼女が他人のように思えず、彼女が罰を受けたりエレノーラの機嫌を損ねて仲間外れにされるようなことは避けたいと考えたのです。

また、そう理解することによって、ユミエラはゲーム世界におけるユミエラの生涯についても更に深く理解出来るようになった。おそらく黒髪で差別されて闇魔法を使えることで更に差別されることを恐れて必死で隠して肩身狭く生きてきたユミエラは学園内で孤立することを恐れてエレノーラに必死で取り入ろうとしてアリシア虐めに加担させられて、それが露見してエレノーラに切り捨てられて、その結果アリシアを恨むようになり復讐のために闇魔法のレベル上げに励むようになり遂には闇堕ちし、そしてアリシアに倒されて死んだ。そういうことだったのだろうとこの世界のユミエラは思った。

もちろんこの世界のユミエラは闇堕ちの運命を回避するためアリシアに関わらないようにしており、闇魔法のレベルも復讐のためではなく子供の頃から徐々にレベルを上げてきていて、闇落ちしないままレベルはカンストしているからもう闇落ちする心配も無いはず。だからこれは所詮は「本来あったかもしれない別の世界のユミエラの喩え話」であり、そのような形でパトリックにも語って聞かせた。しかしパトリックはその別の世界のユミエラもこの世界のユミエラも同じだと言って悲しそうな顔をする。レベル上げしてるから違うのだとユミエラは反論するが、パトリックはそれでも孤独なのは同じだと言う。そしてパトリックはユミエラに「この世界は嫌いか?」と問う。

ユミエラは世界の価値はレベルだけで決まるのではないのだと学び、たまにこうして話を聞いてくれる良き知り合いであるパトリックがいるだけで自分は十分この世界を好きになれると思えた。そして、パトリックという知り合いを作るだけでもこんなに大変だったのに、友人や恋人を作るなどは自分には荷が重すぎるとも思えた。だがパトリックはもしユミエラが孤独だというのなら自分が友人やそれ以上の存在となってもいいと言おうとしていたので、ユミエラに「知り合い」と言われてしまいちょっと凹みます。

さて、その後、ユミエラはあのアリシア私物盗難事件以降エレノーラに付きまとわれる羽目になる。どうやらユミエラが「エレノールとパトリックが幸せになるのを願っている」と言ったので気に入られてしまったようです。しかしヒルローズ家の者と親しくしないように王妃に忠告されているユミエラとしてはヒルローズ家の姫であるエレノーラとはお近づきになりたくない。そこでエレノーラの怒りそうなことをズケズケ言ってワザと嫌われようとするのだが、何故かそのたびにエレノーラからの好感度が上がってしまうみたいでユミエラは困り果てる。

話を聞いてみると、どうやらアリシアの私物盗難事件は取り巻きの連中がエレノーラに忖度して思いついたもので、エレノーラ本人は良いことではないと思って乗り気ではなかったのだが皆がそうした方が良いと言うので結局は同調して実行犯の子に指示をしてやらせてしまったらしい。それが過ちであったとユミエラが指摘してくれたことにエレノーラは感謝しているようだった。単にパトリックとの仲を応援していると言ったことについて気に入っているだけではないのです。その他の件に関してもエレノーラの取り巻き達は常にエレノーラに忖度してエレノーラを褒めるばかりで、どうやらエレノーラは自分に忌憚なく意見を言ってくれる友人が必要だと思うようになったようです。そういうわけでユミエラがワザと手厳しいことを言って嫌われようとすると、逆にエレノーラからの好感度が上がってしまう状態になっているのですが、そうした心の機微に疎いユミエラはワケが分からず困惑するばかりであった。ただ、エレノーラがあまりにバカがつくほど素直で純真であることは理解できて、思ったより悪い人間ではないと知って、むしろ誰かに上手く操られてしまうのではないかと心配もした。

そうこうしている間に学年末パーティーが迫ってきて、社交ダンスを踊るようなパーティーなど自分には無縁と思い欠席するつもりであったユミエラであったが、アリシアが学年末パーティーで設定されているイベントをちゃんとこなすか確認するために顔は出そうと思い直す。だが着ていくドレスが無いと思い困っているとエレノーラがドレスを貸すとか言うので、これ以上仲良しになりたくないユミエラは自室でドレスを探すのだがエレノーラはそれにも付いてくる。だが、そこに王妃からユミエラ用のドレスが贈られてきて、ユミエラは素敵なドレスを着て学年末パーティーに参加することになった。

そうしてユミエラのもとにパトリックがやってきますが、パトリックはユミエラのドレス姿に目を奪われて照れてしまう。ユミエラもパトリックにドレス姿を見られて恥ずかしくなって帰りたくなる。そしてパトリックの様子がおかしいのが自分に照れているのだとは気付かないユミエラはパトリックはどうして挙動不審なのだろうかと不思議に思う。だが帰ろうとするユミエラの手を掴んでパトリックが1曲だけ一緒に踊ってほしいと言ってくると、ユミエラもそれに応じて2人で踊り出し、ユミエラはちょっと楽しくなってくる。

そうして2人が踊っている姿が皆の注目を浴びていることに気付いたユミエラは、きっと悪く言われているのだろうと言うが、パトリックはユミエラが綺麗だから皆が見とれているのだと笑って言う。それを聞いて思わずユミエラは動揺してしまう。そんなユミエラをパトリックは鈍感だと笑いますが、同時にパトリックは自分もまた自身の気持ちに鈍感であったと反省する。そしてユミエラを好きだと告白しようとするのだが、そこで曲が終わってしまい、ユミエラはさっきから動揺して噴き出していた手汗が気になってパトリックからサッと離れて手をゴシゴシとドレスの裾で拭ったので、パトリックは自分が嫌がれたのかと思い凹んでしまう。そんなパトリックの不機嫌な様子を見てユミエラは自分が緊張してダンスを上手く踊れなかったせいだと勘違いして、リベンジのためにもう1曲踊ろうと言い、パトリックは嫌われていたわけではないと思い安堵し、さっき中途半端に終わった愛の告白の続きをする機会を得ます。

だが、そこに別の男子生徒が来てユミエラとダンスしたいと言ってきたので、ユミエラが断る口実として覚えた必殺の言葉「私、自分より強い人がタイプですので」を言ったので、その男子生徒は撃退出来たが、同時にパトリックに多大なプレッシャーを与えることになってしまった。これでパトリックはユミエラより強くなるまでユミエラに愛の告白を出来なくなってしまい、結局はこの日の愛の告白は延期となってしまったのでした。今回はここまでであり次回に続きます。これでユミエラが入学して1年が経過するみたいですから、魔王復活まで1年となり、さて残り話数で魔王との戦いまで描けるのかどうか注目ですね。まぁ別にこんな感じの日常がずっと続く感じでも十分面白いんですけどね。