2024冬アニメ 2月3日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、2月2日深夜に録画して2月3日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

葬送のフリーレン

第21話を観ました。

今回は一級魔法使い選抜試験の一次試験の終了までが描かれました。デンケン組によってシュティレを奪われたフリーレン組は、シュティレを奪って高速魔法で逃げたラオフェンを追跡したいところでしたが、デンケンとリヒターの2人がフリーレン達の前に足止めに立ち塞がる。残り3時間ラオフェンが逃げ切ればデンケン組が合格でフリーレン組は不合格となる。しかしデンケンはフリーレンが伝説の勇者パーティーの魔法使いだと知っていて、ラオフェンがフリーレンから逃げ切ることは不可能だと判断してフリーレン達の足止めのために姿を現したのです。

3時間後に組のメンバー3人のうちの1人でも欠けていれば、その場合も不合格となる。だからデンケン達がフリーレン達の前に現れたのはリスキーなことでもあるのだが、デンケンはフリーレンの魔力量を見て、自分ならば3時間フリーレンに殺されることなく持ちこたえて足止めをすることは可能だと踏んでいた。そしてリヒターは力量で優る自分ならばデンケンがフリーレンを足止めしている間にカンネとラヴィーネを殺すことは容易だと読んでいたが、デンケンが殺す必要はないと言うので3時間気絶させる程度で済ませる気でした。但し、それはデンケンが約束通りに3時間フリーレンを足止め出来るならばの話であり、それが出来ない状況になればリヒターも一次試験突破のためにカンネとラヴィーネを殺すしかなくなる。デンケンに実力で劣るリヒターではフリーレンに対抗することは出来ないからです。

そうしてリヒターの魔法によって大地を隆起させて2つの戦場は物理的に隔絶されて別々に展開していくことになる。まずフリーレンと対峙したデンケンはリヒターが「望む魔法をゼーリエに授けてもらえる」という特権目当てに一級魔法使いになろうとしていることを批判し、特権になど価値は無いと言う。それを聞いたフリーレンがどうしてそう思うのかと問うと、デンケンは「魔法というものは探し求めている時が一番楽しいから」だと答える。それを聞いてフリーレンはかつて千年前にゼーリエに初めて会った時のことを思い出します。

ゼーリエはフリーレンの魔法の師匠であったフランメの師匠であり、フリーレンよりも古くから生きるエルフの大魔法使いであり、古今のあらゆる魔法に精通していた。フランメに連れられて初めてフリーレンがゼーリエに会った時、ゼーリエは望む魔法を1つ授けてやると言ってくれたが、フリーレンは「魔法は探し求めている時が一番楽しい」と言ってゼーリエの申し出を断った。魔法そのものが欲しいのではなく、探し求める過程の楽しさがフリーレンの求めるものなのであり、ゼーリエに授けてもらうとその楽しみが無くなってしまうのでフリーレンは断ったのです。

それを聞いてゼーリエはフリーレンを駄目な魔法使いだと言った。当時は魔族と人間の戦いは熾烈を極めており、多彩な魔法を駆使する魔族に対抗するためには人間側の魔法使いも多彩な魔法を駆使すべきだという考え方が一般的であった。だからゼーリエも古今の魔術書を読み漁り魔法を収集しており、それを見込みのある多くの弟子に授けていた。そういうことが必要とされていた時代だったのであり、「魔法は探し求めている時が一番楽しい」などという考え方はゼーリエから見れば呑気なお花畑思考にしか見えなかったのです。

しかしフランメはゼーリエに「フリーレンはいつか魔王を倒して平和な時代を開く」と言ってくれた。「魔法は探し求めている時が一番楽しい」というのは確かに平和な時代にしか通用しないお花畑思考です。しかし、だからこそフリーレンは平和を強く求める「平和な時代の魔法使い」なのです。逆にゼーリエやフランメのような戦乱の時代の魔法使いは根本的に戦乱の中でしか生きられず本能的に戦乱を求めてしまう。それゆえ魔王を倒して戦乱が終わることを無意識的に避けてしまい、それゆえ魔王を倒すことは出来ない。しかし「平和な時代の魔法使い」であるフリーレンならばきっと魔王を倒せるのだとフランメは言った。

そしてその予言通りにフリーレンは魔王を倒して平和な時代を到来させた。その戦いの中でのフリーレンの戦闘スタイルは、魔力量を隠匿して魔族を騙して油断させて、単純な攻撃魔法と防御魔法を魔力量のゴリ押しで不意打ちで喰らわせて圧倒するという、全く魔法を楽しまないつまらないスタイルであった。これがフリーレンが魔王を倒して平和な時代を実現するために選択した実戦的な方法であったわけだが、それが真にフリーレンの求めていた魔法使いとしての生き方なのではなかった。本当のフリーレンは平和な時代に呑気に魔法を探す旅をして、その探し求める過程を楽しむことを好んでいた。フリーレンが今でも戦闘で何の役にも立たないくだらない魔法を収集して回っているのはそういうわけだったのです。「服が透ける魔法」とか「鳥を捕まえる魔法」とか、ホントにどうでもいい民間魔法も、それらの魔法自体が目当てなのではなく、それらを探し求める過程をフリーレンは楽しんでいたのです。

本来は魔法というのはそういう楽しいものなのでしょう。魔族たちも確かに人間を喰う残忍な連中だけど、それはそういう生き物なのだからそうしているだけで、魔法に関しては心から楽しんでいるのだと思う。だから魔族たちはその甘さゆえにフリーレンの「ただ殺すための魔法戦術」に勝つことが出来なかったのでしょう。人間は魔法に長けた魔族たちに滅ぼされないように必死になって「ただ殺すための魔法」を磨き上げた。だが本来は魔法というのはそういう無粋なものではなくて楽しむものであることもフリーレンはおそらくフランメに教えられて知っていて、今はそれを大切にしているのでしょう。

そんな自分と同じセリフをデンケンが言ったのを聞いて、フリーレンはデンケンもまた「平和な時代の魔法使い」なのだと思い好感を持った。そうしたデンケンのような魔法使いの存在こそが、フリーレンがつまらない戦い方に徹して魔王を倒した成果だったのだといえます。良い時代になったものだとフリーレンは実感し、こんな時代に戦乱時代の思考で一級魔法使いを育成しようとしているゼーリエとはやはり考え方が合わないと思うのでした。

一方、リヒターと戦うカンネとラヴィーネは、魔力量で優るリヒターの派手な攻撃を防御し続けてリヒターの魔力切れを待つ消耗戦を展開していたが、リヒターはそんな戦い方は古臭いと指摘する。実戦的な防御魔法は魔法に対する防御力は優れているが、物理的な防御力に関しては魔族の物理的攻撃を防御出来る程度のものであり、それ以上の物理的攻撃を防御する力は無いのだという。だから現代の魔法近使い同士の実戦では。魔法を相手に直接ぶつけるのではなく、魔法によって物質を動かしてより強力な質量攻撃を仕掛けるのが主流なのだとリヒターは言う。そうしてリヒターは岩石を操作してカンネとラヴィーネの防御魔法を打ち砕き、2人は吹っ飛ばされて倒れる。

一方でフリーレンは魔力量でデンケンを圧倒して勝利する。デンケンはフリーレンの魔力量を見誤ったようです。そうして捕えたデンケンにラオフェンの居場所を教えるように要求し、教えなければ殺すと言って脅します。実際は殺すつもりはなく、近くで隠れて見ているはずのラオフェンを脅迫してデンケンの救出させようとしておびき寄せるための策でした。そんなことはデンケンもラオフェンも百も承知であり、フリーレンに殺意が無いことも分かっていたが、それでもフリーレンが半殺しぐらいはするつもりであることは分かったし、フリーレンがわざとデンケンの身体に触れていなかったので、ラオフェンは自分の高速魔法ならばデンケンを救出出来ると甘く見てデンケン救出に来てしまう。だがフリーレンは初見の際は高速魔法に対応出来なかったが、二度目ならばしっかり対応出来て、あっさりラオフェンを捕えてシュティレも奪還したのでした。

ちなみにデンケンが、富も権力も手に入れながら、しかもゼーリエから与えられる特権にも何の価値も無いと言いながら、それでも必死になって一級魔法使いを目指していた理由がここで明らかになります。それは、北部高原にある彼の故郷が魔族が暴れ出したせいで一級魔法使いでなければ行けなくなってしまい墓参りに行けなくなったから、それで困って大してなりたくもなかった一級魔法使いになろうとしていたとのことです。冷酷な権力の亡者みたいに言われているデンケンですが、意外に故郷想いで義理堅いところがあるアツい男みたいです。

そうしてデンケンが敗れたことを知ったリヒターは方針を切り替えてカンネとラヴィーネを殺しにかかりますが、フリーレンはゼーリエの作った解析不可能といわれる結界を解析して破壊し、それによってずっと降り続いていたが結界によって阻まれていた雨を試験区域の頭上に降らせて、水魔法を駆使するカンネをアシストします。そうしてカンネは雨を巨大な水の塊に変えて質量攻撃でリヒターを押し流して戦闘不能として勝利したのでした。こうしてフリーレン組は一次試験を突破しました。

そしてデンケン組は残り時間の間に何とか足掻いてシュティレを確保しようとして、もはや全員が魔力切れだったが、メンバーが死亡して失格確定ながらシュティレを保持している魔力切れ組を見つけると、最後はデンケンが相手と素手で殴り合ってシュティレを奪うという究極の泥臭さで一次試験を突破し、他にフェルン組やヴィアベル組なども一次試験を突破したのでした。

 

 

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。

第4話を観ました。

今回はアイビーが旅を楽しむ描写から始まります。ソラが何だかちょっとかわいく思えてきましたが、相変わらず前世の自分と喋ってる場面は独り言みたいでちょっとイライラします。そしてちょっと興味深かったのは、アイビーがソラに語って聞かせたおとぎ話の内容で、それは「異世界から来た子供だけが使える世界を破滅から救うための忘れられた魔法」の話でした。アオビー自身がこのおとぎ話の内容をよく覚えてないらしいのですが、これはアイビーの話なのではないでしょうか。

その後、ネズミの罠にかかった蛇の魔物を捕まえたり、魔物に襲われた馬車を見つけて近くに村に報告したりする。それで多額の報酬を貰ったり、捨て場でマジックバッグをたくさん拾ったりしてアイビーが大喜びでますます旅が楽しくなるという感じのお話でした。今のところ、やはり大して面白くないんですが、ちょっと旅が楽しい感じになってきたし、ちょっと気になるおとぎ話も出てきたりしたのでもう少し様子見したいと思います。

 

 

魔女と野獣

第4話を観ました。

今回は死霊魔術に関わる事件を描く前後編の前編でした。死霊魔術は死者を蘇生させてアンデッドとする魔術なんですがトラブルも多いのだそうで、今回はギドとアシャフがたまたまアンデッド絡みの事件に遭遇して警察に魔響教団の死霊魔術関連の事件の専門家を紹介することになります。そういうわけで今回はギドとアシャフの出番はほとんど無く、この死霊魔術専門家のコンビであるファノーラとヨハンの2人がメインキャラとなります。

アンデッドは術者によって定期的にメンテナンスを受けないと暴走するのだが、最近アンデッドが暴走する事件が頻発しているとのことで、しかもそのアンデッドを施術した術者が誰なのかも分からないのだという。もしかしたらそれらのアンデッドは本人や家族の了承も無いままアンデッドにされたのかもしれないとファノーラたちは疑う。

それでファノーラ達は正気を無くしたアンデッドをおびき寄せるランタンを使ってみるが、すると大量のアンデッドが一斉に集まり驚く。それは何処か一か所にメンテナンスしていないアンデッドが集められていたということであり、その場所が問題の術者の根城と思われた。アンデッドの足跡を逆に辿ってその場所に行ってみると古い屋敷があり、そこに現れた術者の操るアンデッド達によってヨハンが首を斬られて人質のようにされてしまいファノーラは術者に従わされてしまう。そういうところで今回は終わり、後編の次回に話は続きます。まぁ何というか、面白くないわけじゃないんですが、どうにも気色悪い話で、あんまり好きじゃないんですよね。まぁ話も続いていることですし次回も観ます。

 

 

治癒魔法の間違った使い方

第5話を観ました。

今回はウサトが犬上先輩の実戦訓練に同行する話で、行く先はウサトが少し前に訓練したばかりのリングルの闇の森が再びとなります。騎士や魔法使いの他、ブルリンもウサトに同行することになりましたが、ブルリンにとっては帰郷ということになる。そして犬上先輩は相変わらずテンション高くて大はしゃぎだが、途中で盗賊や魔物が襲ってきたりして、犬上先輩は雷撃を撃ちまくって大活躍、ウサトも悪ノリして、ドタバタしてるうちにウサトと犬上先輩は一緒に川に落ちて滝つぼに落下し、他の皆とはぐれてしまう。

それで洞穴で一晩2人で夜営することにしますが、犬上先輩はウサトのことをちょっと意識してるよで、何だか構ってもらいたそうだが、ウサトはこっちの世界に来てからすっかり残念美少女になってしまった犬上先輩のことは女性として見ていない模様で、雷撃で魚を獲ってもらったり火を起こしてもらったりして便利なキャンプ道具扱いしている。

そして夜遅くなって、犬上先輩は自分は異世界から元の世界に戻りたくないのだと告白する。自分を縛るものがなく本当の自分を出すことが出来るこんな世界に憧れていたというのがその理由でした。犬上先輩がウサトに妙に絡んできていたのも、そういう話を聞いてほしかったからみたいでした。これは元の世界に残してきた家族や友人たちのことを考えると薄情な考え方であり、だから犬上先輩はそういう自分の本当の気持ちを誰にも言えず苦しんでいたようです。この世界への憧れではしゃいだりしていても、そんな自分に常に内心では罪悪感を覚えて悩んでいたのです。

それを聞いてウサトは自分も同じだと言う。何も起きない日常を、何も起こせない自分を変えたいと思っていたのだと。そして最初はそんな消極的な動機だったけど、今はこの世界での自分の居場所を守るために救命団の一員として戦いたいと思っているのだと打ち明ける。それを聞いて、犬上先輩も自分も勇者としてこの国を守りたいと心に決める。そうすることで犬上先輩は後ろめたい気持ちから解放されて、この世界で初めて本当の意味で前向きになれたのでした。それもウサトのお陰だと感謝した犬上先輩はウサトがこっちの世界に来て頼もしくなったと褒め、ウサトも犬上先輩はこっちの世界に来て人間味が出て付き合いやすくなったと言います。そうして2人の仲は深まったのでした。

そして翌朝、ブルリンや皆に再会して、ウサト達はブルリンのもともと棲んでいた巣に行く。するとブルリンは懐かしそうに巣のあった場所の匂いを嗅いだ後、ウサト達と共に出発しようとする。それで犬上先輩はブルリンもウサトと一緒にいる場所がこれからの自分の居場所だと決心したのだろうと言う。そうしてウサトも犬上先輩も、自分たちのこの世界の居場所に帰っていくのでした。今回はここまでで、まだ修行編なのでそんなに盛り上がっていないのですが、ちゃんとイイ話で、ギャグもしっかり面白くて、犬上先輩も可愛かったから良かったと思います。