2024冬アニメ 1月28日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、1月27日深夜に録画して1月28日に視聴した作品は以下の7タイトルでした。

 

 

結婚指輪物語

第4話を観ました。

今回で風の指輪編は終わりとなりましたが、予想していたよりもかなりしっかりした内容で綺麗にまとめてくれましたね。もうちょっとギャグ寄りに描くのかと勝手に想像してたんですが、大賢者アラバスタの話も含めて全体的にカッコいいハイファンタジーとして上手くまとめました。なかなか満足感が高かったです。

まず冒頭でアラバスタの提案で風の指輪はひとまず後回しにして他の指輪を先に集めようということになりました。風の指輪が風の谷の結界を作るために使われていてネフリティスに受け継がれていない以上、今は強引に手に入れることは出来ない。しかし世界の危機が迫っている以上、風の谷でその準備が整うまで待って時間を空費することも出来ない。ならば他の3つの指輪を先に集めてから風の谷に戻ってきた方がよいということでサトウ一行は風の谷から一旦旅立つことにしました。ただサトウはネフリティスのことが心配な様子で、ヒメはそんなサトウの様子を見て少しネフリティスに嫉妬している様子です。

しかし、風の指輪の力で作られているので本来は破られるはずのない風の結界がどういうわけか深淵の騎士の力で穴を開けられてしまい、そこから魔物が送り込まれてきて風の谷は大混乱となる。それを知りサトウ達は慌てて戻ってきて、サトウはとりあえず光の指輪の力で魔物たちと戦って人々を守ります。一方でネフリティスは魔物の侵入を長老に教えられますが、此処でじっとしていることが母との約束だと言って自室に閉じ籠ったまま出てこようとはしませんでした。

そうして風の谷が混乱している中、深淵の騎士は秘かに風の神殿に侵入して先代王夫妻の石像が持つ風の指輪を奪い結界を完全に消し去ろうとするが、それを読んでいたジェード王子が立ち塞がり深淵の騎士と戦います。ジェードはジェードで父母の遺言に従って風の谷を守りたいという想いは一途であったのです。だが深淵の騎士にはジェードの攻撃は通用せず、ジェードは絶体絶命の危機となります。だが、そこにサトウが駆けつけてジェードを救い、ジェードはサトウが風の指輪を狙って再び戻ってきたのかと警戒するが、サトウはジェードが言っていたようにこの王宮がネフリティスの居場所だというのだからネフリティスの居場所を守るために戻ったのだと言う。

光の指輪の力だけでは深淵の騎士には勝ち目は無いというのに、それでもネフリティスの居場所を守るために戦うというサトウの心意気に触れて、ジェードも自分も同じようにネフリティスを指輪の宿命から守りたくて、それで憎まれ役を買って出てネフリティスを指輪から遠ざけてきたのだと言い、ネフリティスを大切に想うという気持ちでサトウと分かり合います。

ただ、皆で戦っても深淵の騎士には歯が立たず、ヒメは自分の光の指輪の力だけでは勝てないのだと悟り、サトウとネフリティスの間に嫉妬してモヤモヤしていた感情を乗り越えて、覚悟を決めてネフリティスの部屋の前に駆けていき、部屋の中に閉じ籠るネフリティスに向かってドア越しに「サトウと結婚してほしい」とお願いする。それは風の指輪を継承してサトウに託すという意味であり、ネフリティスは我が身を犠牲にして自分を風の指輪の宿命から遠ざけてくれた父母の想いに応えるためにそれは出来ないと言って拒否します。

しかしヒメはサトウが今戦っている理由は指輪王の宿命に従っているからではなく、ただネフリティスの居場所を守るためなのだと言う。そして、サトウは優しいのでネフリティスの居場所を守るために戦い抜いて死んでしまうかもしれない。自分はそんなサトウを守りたいが自分の力だけではそれが出来ない。だからネフリティスに力を貸してほしいのだとヒメは涙を流して懇願する。それを聞いてネフリティスはただ宿命に縛られていただけだった自分の愚かしさを悟り、サトウを救うために自分に出来ることをしたいと申し出る。

そうしてネフリティスはヒメと共にハンマーを持って風の神殿に駆けつけると両親の石像を破壊して宿命の縛りを断ち切り、ペアとなっている風の指輪を取り出すと、サトウにキスをして風の指輪の一方を自分の左手の薬指に嵌めて、もう一方をサトウの左手の中指に嵌めた。そうしてサトウの左手には薬指に光の指輪、中指に風の指輪の2つの指輪が揃い、そこから発した光によって魔物たちは消え去り、深淵の騎士も怯みます。そしてサトウは深淵の騎士の仮面を砕いて倒したのでした。

実は深淵の騎士の正体は風の谷の先代王妃の姉、つまり人間の恋人を失って風の谷を出ていき呪いをかけたと言われる先代の風の指輪の継承者その人だったのです。彼女は恋人を失ったことで風の指輪の継承者としての宿命を呪い、その負の心を深淵王に付け込まれて黒い指輪で操られて深淵の騎士に変身させられていたのです。つまり深淵王は負の心を持った者を黒い指輪で操って深淵の騎士に変える能力を持っているわけで、今回は風の結界に穴を開けて風の谷を攻略するために風の指輪の継承者であった彼女を深淵の騎士として差し向けたのであり、先だってヒメの王国を襲った深淵の騎士はまた別個体であったのかもしれず、それ以外にもまた別の深淵の騎士がいるのかもしれない。とにかく今回の深淵の騎士はサトウの一撃で仮面を砕かれて正気に戻り深淵王の呪縛も解けて元の姿に戻り、サトウに救ってもらった礼を言ったのでした。

そして先代王妃の姉は大賢者アラバスタに50年前の旅人のことを知らないかと訊ねます。するとアラバスタは50年前に彼女がその旅人に贈ったペンダントを渡し、自分はその旅人と友人であったと明かす。そして、その旅人が「自分のせいで愛する人が疎まれるのが耐えられなかった」という理由で彼女のもとを去ったと言っていたことを告げる。そして今は遠い土地で静かに暮らしているという彼はずっと彼女の幸せを願っていたということを伝えたアラバスタは、そのことをこうして彼女に伝えることが出来て良かったと安堵の表情を浮かべました。

そしてネフリティスは新たに風の神殿に作った両親の墓碑と兄に別れを告げて、指輪王の戦いを支えるため、そして外の世界を見て回るためにサトウ達と共に旅立っていきました。そして、初代の風の指輪の所有者であった長老と共にその旅立ちを見送った先代王妃の姉は、従者たちが大賢者アラバスタの話をしているのを聞いて、自分にかつての恋人の友人だと名乗ってペンダントを返してくれた大賢者の名前がアラバスタというのだと初めて知り、あの大賢者こそがかつての我が恋人その人であったのだと気付いたのでした。アラバスタは自分の若い頃の弱い心で下した決断のせいで彼女を傷つけて長い年月苦しみを与えていたことを恥じて、自分の正体を明かすことは出来ず、せめて自分の本心を彼女に伝えて、愛の証として受け取っていたペンダントを返すことでケジメをつけたのでした。さて、これで5つの指輪のうち2つが揃いましたので、次回からは3つ目の指輪を巡るエピソードに入っていくことになるのでしょう。楽しみですね。

 

 

ゆびさきと恋々

第4話を観ました。

今回はストーリー展開としてはあまり大きな動きは無くて、次回がおそらく大きな動きがありそうなので、その前の繋ぎ回というか前フリ回という印象だったのですが、まぁ普通のラブコメとは違って基本設定が濃い作品ですから、こういうフリの回でも見応えのある描写が多めなんですよね。結局は満足度はかなり高めで、色々と伏線描写も多かったです。また今回は逸臣という人間の内面や雪への想いについて迫る描写が多めでしたけど、それは実はちょっとしたすれ違いコメディのように描かれていて、結局は逸臣の本質についてはむしろ謎が深まったような印象ですね。次回以降にそのあたりも明らかになっていくのだと思われ、そういう意味では「溜め」の回であったとも言えます。

まず冒頭は前回のラストシーンの続きで、雪を家まで送ってから帰宅した逸臣の部屋に押しかけてきて部屋に1人取り残されたエマが逸臣の部屋で手話ノートを発見した場面の続きということになりますが、ここでエマは「またなんか勉強してるのかな?」と言っており、逸臣が手話を勉強することにそれほど大きな驚きの反応は示していない。だが同時に「でも、なんで手話?」と疑問も示しており、手話はさすがにちょっと意外だという感想は抱いています。これは逸臣がとにかく言語の習得に貪欲だということを示唆しており、そんな逸臣だから手話を勉強していたとしても驚きではないということなのでしょう。ただ、それでも「手話」となると通常の外国語とはまた意味合いが違うので、エマとしても意外な印象はあるのでしょう。

ここで我々は逸臣とエマがどれぐらい親しいのか分かっていないので、エマがどういうニュアンスで逸臣と手話の関わり合いを理解しているのかの度合いが分からない。高校時代の同級生ということは、現在の逸臣のことをどこまで知っているのかちょっと分からないのです。現在の親交は深いようですからエマとしては逸臣のことは何でも分かっているつもりなのでしょうけど、大学生活や海外に行っている時の逸臣について全て理解出来ているわけではないでしょう。ロッキンロビンに酔って来店した時にも「どうしていつも海外行っちゃうの?」なんて言っていたから、逸臣が海外旅行にこだわる理由について深く知っているわけではないのでしょう。だから、おそらく逸臣が外国語の習得にこだわる理由についてもそんなに深くは知らないのだと思われ、単に「何となく外国語が好き」「海外旅行してるから外国語を勉強してる」ぐらいの理解なのだと思います。だから「手話」というとちょっと意外なのでしょう。そりゃ外国にも手話を使える人はいますけど、使えない人の方が多いですから、手話を覚えたからといって外国旅行であまり役に立つとは思えない。それにエマはたぶん知らないでしょうけど外国の手話は日本の手話とは別ですから、日本手話を覚えても海外旅行ではほぼ役には立たないです。

まぁとにかくエマは逸臣が手話を勉強してることをそういうニュアンスでちょっと意外に思ったわけですが、ここで逸臣と言語習得の関係性についてのエマの認識に拘ったのは、この後の京弥の描写との対比になっているからです。逸臣はエマに自分の部屋を明け渡して出て行くと近所にある京弥のマンションの部屋を訪ねて泊めてもらい食事を食わせてもらったりしましたが、京弥は逸臣がついさっきコインランドリーで雪に習った手話を1人でやって確認している姿を見て、いつもの逸臣らしい行動だと感じます。京弥は逸臣が言語の習得に熱心で、普段から地道な反復練習で覚えた言語を自分のものにしようとしているのを知っていましたから、手話に対しても逸臣が他の言語と同じように熱心に取り組んでいるように思ったのです。

だが同時に京弥はどうして逸臣が手話にそんなに熱心なのか不思議にも思った。外国語ならば覚えれば外国旅行に行った時に役に立つ。しかし手話に関しては現在のところ逸臣は雪に対してしか使う機会が無い。それなのにどうして熱心に逸臣が手話の反復練習までやっているのだろうかと京弥は不思議に思った。これに関してはエマと同じ疑問の提起といえます。ただ京弥はエマと違って「逸臣が雪という聾者と親しい」という事実を知っていますから、普通は「もしかしたら逸臣は雪のことを好きなのかもしれない」なんて下世話なことを考えたりする可能性が高いはずです。おそらくエマならばそう勘繰るであろうし、私たち視聴者もそういう想像に走りがちです。いや実際、この場面で逸臣が手話の反復練習をしている時の内心が心象風景として描写されていますが、それは桜志が雪とスムーズに手話でコミュニケーションを取っていたのを悔しそうに見ていた時の回想であったので、おそらく逸臣が手話に熱心な動機は桜志への対抗心であり、その背景には雪への想いがあるはずなのです。

だが京弥はそういう可能性は全く考えなかった。「逸臣が雪を好きだから手話を熱心に練習している」という誰もが思いつきそうな想像はすることがなかった。それは京弥が逸臣の「夢」を知っていたからでした。その「夢」の具体的な内容は今回のエピソードでは明かされなかったが、おそらく言語の習得を通じて世界中の人と意思疎通を行うというようなものなのだと思います。とにかく京弥は逸臣と従弟同士で一緒の店で働いていて家を行き来するような親しい仲だからこそ逸臣の目指しているその「夢」についてもよく知っており、それゆえに逸臣が手話に熱心な理由も京弥なりの解釈でしっかり納得することが出来たのです。そういう点はエマとは異なるのだといえます。エマは逸臣が目指している「夢」を知らないので、逸臣が手話を勉強している理由が分からなかった。しかし京弥は逸臣の目指している「夢」を知っていたので、逸臣が手話を学ぼうとしているのもその「夢」の一環なのだと「理解」することが出来た。

しかし、この京弥の「理解」はおそらく勘違いなのです。京弥はまなじ逸臣の「夢」を知っているゆえに、逸臣の行動の理由を全て自分は理解出来ると思い込んでしまっていて、勝手に「逸臣が手話に熱心なのは夢の実現のための行動の一環なのだ」と解釈して納得してしまっていますが、実際はおそらく逸臣が手話に熱心なのは、確かに「夢」に拘る想いに関わる部分もあるのでしょうけど、主には雪ともっと円滑にコミュニケーションを取りたいというシンプルな男の子らしい感情によるものなのだと思います。だが逸臣がいつも知的でクールなイメージで「恋より夢」というスタンスの人間であるので、京弥はそのイメージに引っ張られてしまい、逸臣の割と青臭い恋心を理解し損なっているのだと思います。

その一方で、京弥は数日前にロッキンロビンに来た際に雪が逸臣とエマの関係を気にしていた様子を見て「雪は逸臣のことを好きなのかもしれない」と感じていた。しかし京弥の解釈では逸臣が手話に熱心なのは雪への好意なのではなくて「夢」の実現のために過ぎないので、逸臣が雪に手話を熱心に習って雪に向かって積極的に手話を使ったりしたら、雪が「逸臣さんは私のことを好きなのかもしれない」なんて誤解して、でも逸臣は「恋より夢」という人間だから、結局は雪が逸臣にフラれて「自分は夢の実現のために利用されていただけ」と知って傷つくことになるんじゃないかと京弥は心配することになったのでした。

一方で逸臣に家に送ってもらって門限ギリギリに家に戻った雪は、逸臣から貰ったクロアチアのコインを眺めて幸せな気持ちになっていた。何処にでも恐れることなく飛び込んでいく逸臣から貰ったコインを持っていると、自分も未知の世界に恐れず飛び込んでいけそうに思えてくる。でも雪が恐れを捨てて飛び込みたい未知の世界なんて、逸臣の一緒に居ることの出来る世界の他にはありませんでした。

そんな恋する気持ちに浸りきっている雪のもとにりんちゃんから連絡が入り、京弥と一緒に店の買い出しに行く約束をしたのだが2人きりは緊張するので雪と逸臣と一緒に行きたいというりんちゃんにお願いをされることになりました。それで雪はまた逸臣と会える機会だと喜び、それを了承して、逸臣にそれを連絡すると、京弥の部屋に居た逸臣は京弥にも了承を得て、そうして4人で買い出しに出かけることになったのでした。

それで雪は喜んで、買い出しの日に向けて服を選んだり肌の手入れをしたり、洗顔材を買いに行ったついでにボディスクラブまで買ったりして、ちょっとエッチなことまで想定して非常に張り切って数日を送ります。一方でエマは心を誘って食事に行って、逸臣に迫ったけどフラれた件で愚痴ったりして、逸臣が手話の勉強を始めているみたいだとかいう話題も出しますが、それについてはあまり深く考えていないようで、もいうどうでもよくなっているようです。

そうして4人で買い出しに行く日となり、雪は自宅の最寄駅から電車に乗って京弥の車に乗る待ち合わせ場所まで向かいますが、電車の中で桜志と鉢合わせしてしまう。先日、雪は逸臣に呼び出されて夜にコインランドリーに行く際にも桜志と鉢合わせして、逸臣と会うことをさんざん非難されましたので、今回も逸臣と会うことがバレたら何を言われるか分かったもんじゃないと警戒して、桜志につっけんどんな対応をとって「図書館に行く」と適当なことを言って誤魔化します。ここで無視してる雪の髪を桜志が指でクルクル巻いたり、その指を雪がパシッとはたいたり、すると桜志が雪にもたれかかったりしてるのが可笑しかったが、ホントに距離感ゼロの幼馴染感が出てますね。

だが雪が降りた駅が図書館の最寄り駅と違ったので桜志も降りて追いかけてきて、改札を出たところで雪が逸臣と会った場面に桜志が出くわしてしまう。そこで雪は桜志が追いかけてきていたことに気付くが、逸臣と会っていることを知られて気まずいので桜志が手話で非難してくるのを無視します。すると逸臣は雪の視界をワザと遮って桜志の手話や口の動きが見えないようにして、桜志に暗に「男同士サシで話そう」と持ち掛ける。ずいぶん挑発的な態度です。そして桜志が以前にりんちゃんに言ったように「後ろから抱き着かない方がいい」と言ってマウントを取ろうとすると逸臣も「雪は俺ならいいんだって」と挑発的な言葉で返します。ほとんど恋敵同士の会話であり、京弥の想像しているような「逸臣は雪を手話習得に利用しているだけ」という状態ならば決して逸臣はこんな態度は取らないはずです。

ただ雪にはこんな2人の喧嘩腰の会話は聴こえていないので、チラッと見ると桜志が激怒している表情で、逸臣も何だか不機嫌な様子であったので一体どうしたのかと戸惑う。それでどうしたのかと問うと逸臣は何でもないと言って出発することになり、桜志はそんな2人を見送って雪に「アホ」とだけ手話で捨てゼリフを残して去っていった。それで雪はやはり何かあったのだろうと思うが、逸臣が「男同士は色々あるんだよ」と言うので、それ以上はツッコミは入れないことにしたのでした。

一方、逸臣と雪の到着を待っていた車中では、京弥が逸臣と雪の関係について心配しているという話をりんちゃんに対してしていた。もし雪が逸臣のことを好きなのであれば、逸臣は今は「恋より夢」という考え方であり、おそらく雪への親切も1人の女の子として意識してのものじゃないのではないかと心配する京弥が「雪が悲しむ結果になることを危惧している」と言うのを聞いたりんちゃんは雪のことを心配する。そこに逸臣が雪と手を繋いでやって来て、それを見て京弥とりんちゃんは過剰に2人のことが心配になってしまったりします。ただドライブが始まって、後部座席で雪と逸臣が楽しそうに手話をしている姿を見て、りんちゃんはきっと大丈夫だと思い直して2人を見守ることにした。

そうして大型ディスカウントストアに到着して買い出しが始まり、店内を回っていると逸臣が「雪!」と声を出して雪を呼ぶ。もちろん雪には聞こえないのは承知の上で、逸臣は唇の動きで「雪」と呼んでいるのを知らせるために大きな口の動きで発声したわけだが、それを見て雪が普通に反応したのに対し、京弥とりんちゃんは驚いた反応をする。それを見て不思議に思った雪が逸臣が居ない時に2人にその理由を尋ねると、2人はその時の逸臣の雪を呼ぶ声が普段は聞いたことがないような「優しい声」だったからだと説明してくれた。

それはもしかしたら口の動きを強調するために大きく口を動かした結果、たまたま優しい声のように聞こえただけかもしれないが、口の動きを大きくしたからといって優しい声になると限られるわけではないので、やはり逸臣の雪に対する優しい気持ちが声に自然に込められたのだと思います。京弥もりんちゃんもそのように感じて好ましく思ったのですが、しかし雪にはその「優しい声」というものがよく分からない。他人の声というものを聴いたことがない雪は、声に「優しい声」や「冷たい声」のようなニュアンスの違いがあるということがそもそも理解出来ないのです。だから逸臣が自分を呼んだ声が「優しい声」だったと言われても、それがどういう声なのか分からない。

でもハッキリしたことが分からないからこそ、想像するのが楽しいのです。逸臣の「普段の声」はどんなのだろうか、「優しい声」とはどんなのだろうか、どういう時に「優しい声」になるのか、もしかしたら自分に声を掛けてくれるときはいつも「優しい声」なのだろうか、などとあれこれ想像しながら逸臣の口の動きを見ていると、いつもよりも楽しくなってくる。

そうしていると逸臣が雪に「外国に行ったことはあるのか?」と質問してきて、雪は「外国に行ったことはない」と答えて「でも聾者はジェスチャーが得意なので海外旅行にハマる人が多いと聞きます」と付け足す。それに対して逸臣はなるほどと納得した様子で「コミュニケーションを取りたいって意思が一番大事だからな」と言う。それを聞いて雪は確かにその気持ちが一番大事なのだと納得します。

外国に行くと手話も種類が違うので手話ではコミュニケーションは取れないし読唇も言語が違えば意味は無い。だから完全にジェスチャーや表情だけで意思を伝えなければいけない。それは聴者で外国語が全く喋れない人の場合と同じだが、同じ条件の場合は聴者よりも聾者の方が外国人とのコミュニケーションに貪欲になるのは、普段から他者とのコミュニケーションで苦労する経験が多いから「コミュニケーションを取りたいという意思」が強固だからなのかもしれない。

そして「ジェスチャーや表情だけでコミュニケーションを取る」という行為には「相手の気持ちを想像する力」が必須です。いや厳密に言えば、その「相手の感情を想像する」という不確かな行為を楽しむことが出来る感性が必須なのだといえます。逸臣の「優しい声」についてあれこれ想像して、逸臣の感情を想像する行為を楽しむことによって、いつもよりも逸臣と共に過ごす時間を楽しいと感じていた雪には、逸臣の言う「コミュニケーションを取りたいって意思が一番大事」という言葉がとても腑に落ちたのでした。きっと聴者も聾者も関係なく、また相手が外国人であるとかないとかも関わらず、そうした気持ちを持つことによって人生はより楽しいものになるのです。

そして逸臣はそうした気持ちを自分は雪から教えられたのだと言う。電車で初対面した時、雪が「ありがとう」と手話をしてきた時の雪の目が「伝えたい気持ち」に溢れていて、それが逸臣にはずっと忘れられない強い印象となって残っているのだそうです。その雪の目を見た時、逸臣は自分自身がまだ英語も全然分からなかった頃、誰かに「伝えたい気持ち」でいっぱいだった頃、同じような目をしていたのかもしれないと考えて、自分の原点を見たような気持ちになって、それで雪のその時の目が忘れられなくなったのだそうです。

これは逸臣の原点に関わる話であり、逸臣の「夢」にも関わってくる話のように思われますが、そのあたりの詳細はまだよく分かりません。だが、とにかく雪は逸臣が自分との出会いのことをそんな風に大切に想っていてくれたことが嬉しくて、逸臣の言葉が常に心に響いてきて、その言葉がどんな声で発されたのかあれこれと想像してまた楽しくなってきます。

そして買い出しも終わり帰ることになりますが、そこで逸臣がりんちゃんに京弥に2人でドライブして帰りたいと誘うように唆して、りんちゃんが勇気を出して京弥に2人でのドライブをおねだりして了承を得て、その結果、雪は逸臣と2人で電車で帰ることになります。それで雪も勇気を出して途中で一緒に食事に行こうと逸臣を誘いますが、逸臣はそれなら自分の部屋で一緒に食べようと言い出し、雪が逸臣の部屋に行くことにドキドキしてしまったところで今回は終わり次回に続きます。次回は逸臣の部屋に雪が行って、そこで何かが起こるのだと思われ、話が大きく盛り上がりそうで楽しみです。

 

 

ぶっちぎり?!

第3話を観ました。

今回は荒仁がシグマの歓迎会で「あっち向いてホイ」大会に参加する話が描かれて、その後はNGBOYSの陰謀でシグマと魅那斗會が抗争を開始しそうになったのが描かれて次回に続きました。随所にバカバカしくて笑える場面はあるんですけどメインストーリーはホントに下らない話で、下らなさが笑えるというよりも、現状はシンプルに下らなさすぎて退屈を感じてしまう。虚無なんですよね。もっと下らなさを極めて作り込みまくってたら、むしろ下らなさが笑えるんですけどね。なんか手を抜いてる脱力した感じで、その投げやりなところが白けてしまう。ただアクション作画は良いです。さすがにMAPPAです。

しかし、この作品はMAPPA制作じゃなかったら見てない人が多いんじゃないですかね?全く大した内容じゃなくて、前クールの「川越ボーイズ・シング」あたりに似たノリを感じるんですけどね。あんな程度に毛が生えた程度の作品に「MAPPA」「MAPPA+内海紘子=バナナフィッシュ」というブランドがあるから視聴してるだけなんじゃないかと思える。まぁそれなりにバカバカしい笑える場面もあるからとりあえずは視聴継続してますけど、ブランドや作画だけで過大評価する気はどうしても起きない。

 

 

俺だけレベルアップな件

第4話を観ました。

今回は旬が特殊ダンジョンでレベルアップしていく話。アクション作画と演出が凄かったですね。音楽も良かった。ただストーリーは単に旬がレベルアップしていくだけで、大した展開は無かった。それにステータス画面みたいなやつが英語表記なのでよく分からない。いや、よく分からないはずなのに支障が無いぐらいに話の内容が無かった。

結局はありきたりな主人公最強系作品で、しかもゲーム世界みたいな演出が多くて、そういうのは好きじゃないんですよね。話のテンポも悪くて、見てて睡魔と戦うのが大変でした。作画や演出や音楽が良いだけで小便漏らして喜ぶほど若くもないので退屈で仕方なかった。こんなテンポの悪さじゃどうせ中途半端に終わるのも確定だしこの先を見続ける意味など無いでしょう。そういうわけで今回で視聴を切らせていただきます。

 

 

僕の心のヤバイやつ(第2期)

第16話を観ました。

今回はバレンタインデーの回でした。前回がバレンタインデーのためのチョコ作りのエピソードで、山田の家で皆でチョコ作りをした後で「試食」という名目で市川が山田にチョコを貰っていたので、もうあれでバレンタインデーのチョコの話は終わったのかと思っていたんですが、ちゃんとバレンタインデー本番の話もあったんですね。これが何とも焦れったくて甘酸っぱいエピソードでありました。

まず冒頭、人気者なので女子生徒からたくさんバレンタインチョコを貰う山田とか、誰からもチョコを貰えない市川とか、いつもながらのバレンタイン模様が繰り広げられているのだそうですが、実は市川も山田も例年のバレンタインとはちょっと違う心境をそれぞれ抱えていた。市川は山田から本当はチョコを貰いたいし、山田は本当は市川にチョコを渡したい。でも前回のラストシーンで市川が山田に「義理チョコを男子に渡すのは止めたら?」と言って山田が「うん」と答えたため、山田は男子に義理チョコを配ることが出来ない。

市川は山田から自分がチョコを貰うとしたら義理チョコしかあり得ないと思っているので、あんなこと言うんじゃなかったと後悔している。山田が他の男にチョコを渡すのが嫌であんなことを言ってしまったが、そうなると自分も山田からチョコを貰えなくなるということに後になって気付いたのです。一方で山田は市川にチョコを渡したいと思っていたが本気チョコだと言って渡す勇気は無いので義理チョコのフリして渡すつもりであった。でも市川に「他の男子にチョコを渡さないでほしい」と言われたように思えて嬉しくてつい義理チョコを配らないと市川に宣言してしまったので、その結果、市川にチョコを渡せなくなってしまって困ってしまっていた。

そうしていると関根が市川の机の上にクラスの男子用に持ってきた義理チョコを広げて配り始めて、残った1つを市川にくれたところ、市川に他の女子からのチョコを食べさせたくない山田がそれを奪って食べてしまい、呆れた小林に対して山田が「今日は男子だから」と言い訳するのを聞いて市川も山田がそこまで食い意地が張っているのかと勘違いして呆れます。

また関根からの義理チョコで舞い上がった田辺が「チョコ貰うだけで男は勘違いするもんなんだよ!」と言っているのを聞いて、山田は市川もそうなのだろうかと思い、だったらやっぱり市川にチョコを渡して本気チョコだと「勘違い」させて意識してもらいたかったと残念に思う。でも「義理チョコを配らない」と言ってしまっている以上、市川にチョコを渡すことは出来ない。

そこで山田は智恵を絞り、昼休みに図書室で市川と居る時に「チロルチョコ将棋」という遊びを始める。それはチロルチョコをたくさんテーブルの上に将棋の駒みたいに並べて市川と向かい合ってチロルチョコを動かして勝負するというもの。ルールも駒の動かし方も不明なので市川は困惑するが、適当に駒を何回か動かすと山田は「参りました」と敗北を認めて投了し、テーブルの上のチロルチョコを全部市川の方に押しやって「勝った方が駒を総取りってルール」と説明する。

これで山田は市川にチョコを渡したことになり、これで市川が「勘違い」してくれて自分のことを意識してくれるんじゃないかと山田は期待します。市川も「山田にチョコを貰った」とかなり意識しますが、あまりに山田の態度が変だったので結局は「いつもの山田の奇行の1つなのだろう」と解釈してしまう。そして教室に戻ると田辺がまだ関根から貰ったチョコを本気チョコだと勘違いして騒いでいて、それを見て関根が苦々し気に「チョコを単に渡すだけじゃダメだった」「(義理だという)気持ちが伝わらなきゃ意味は無い」と反省しているのを聞いて、山田はやっぱりあんなふうにチロルチョコを押し付けるだけじゃダメで、気持ちを伝えなければ意味は無かったのだと考える。

それで原さんが神崎にチョコを渡しているのを見て、山田はちゃんと付き合っているカップルが気持ちを伝えた上でチョコを渡したり受け取ったりしているのを羨ましく思って「いいな」と呟く。しかし、それを見た市川は山田は神崎がチョコを貰っているのを羨ましがっているのだと思い、そんなにチョコを食べたいのかと呆れます。

そうして市川と山田は一緒に下校しますが、市川が原さんと神崎のことを話題に出して「学校以外でもチョコは渡せるのに、わざわざ学校で渡さなくてもいい」と言ったのを聞き、山田は帰り道の途中でチョコを渡すチャンスはあると思い直して、市川の自転車の後部座席に乗って2人でゆっくり帰ろうと言い出す。

そうして2人乗りして、以前にも2人乗りした時の想い出話になり、あの時に市川が「変化を恐れるタイプ」と言われてムキンあったと打ち明けると、山田も今は自分もその気持ちが分かると言う。それは、本気チョコを渡すことで市川との現在の良好な関係が壊れてしまうかもしれないということを恐れている自分の気持ちに気付いたからだった。義理チョコを配らないと約束しても、本気チョコだと正直に言えば市川にチョコは渡せる。でも本気チョコだと伝えることで市川に嫌がられるんじゃないかと恐れる気持ちがあって、どうして本気チョコだと言うことが出来ない。だからなかなかチョコを渡して気持ちを伝えることが出来なくて山田は苦心しているのでした。

そしてコンビニに寄って、山田はお腹が空いたと言ってハート型のチョコまんを買って食べます。そして山田は市川に「どんなチョコなら本命チョコだと思うのか?」と探りを入れる。市川は男子の一般論としての質問だと思って真面目に考えて「ちゃんと本気だと言われないと分からないかもな」と答える。市川は特に深い意味も無くそう答えただけであったのだが、山田は市川が自分に「ちゃんと気持ちを伝えてほしい」と言ってきているように感じて、それを伝える勇気が無くて困っているのだと思いつつも、勇気を振り絞って気持ちを伝えようかと考えたりもする。だが市川が更に考え込んでから「ハート型のチョコなら勘違いするヤツがいるかもな」と付け足す。

それを聞いて山田は自分の手に持っているチョコまんがハート型であることに気が付いて、ちょっと齧ってハートが欠けてしまっていたが、これでも市川が「勘違い」して本気チョコだと気付いてくれるかもしれないと思い、食べかけのチョコまんを市川の顔に押し付けて「あげる」と言う。市川はいきなりの山田の奇行に困惑するが「ありがとう」と言ってチョコまんを顔から離して手にします。すると市川の頬にチョコまんのチョコがついているのを見つけた山田は、思わず市川の顔に自分の顔を近づけて、市川の頬についたチョコを指で弄ってハート型にしてから見つめて、それでその場は満足して去っていく。それで自分の気持ちが市川に伝わったような気がしたからです。

しかし、そんなことをしても山田の気持ちは市川には全く伝わってはいなかった。実は市川も「ちゃんと本気だと言われないと分からないかもな」と答えた時、もしかしたら山田が自分に本命チョコを渡そうとしているのかもしれないと少しは期待する気持ちはあった。だが結局は山田が気持ちを伝えてくることはなかったので、やはり自分の勘違いだったのだと思っていた。それなら今日の山田の奇妙な言動の意味は何だったのだろうかと考えた市川は、山田が「今日は男子だから」と言っていたことを思い出し、山田が自分からチョコを貰いたがっていたのではないかと勘違いする。それで市川はコンビニでチョコを買って山田に渡そうと思って追いかけ始めるが、山田もやっぱりちゃんと市川にチョコを渡そうと思い直して引き返してきていて、2人はバッタリ鉢合わせる。それで先に市川が山田にコンビニで買ったチョコを渡したので、山田は予想外の展開に唖然としてしまい、結局は市川にチョコを渡すきっかけを失い、市川は自転車で去っていってしまった。

しかし市川は帰宅してから何か大きな間違いを犯したような気がして後悔していたのだが、そうしていると市川の家に山田がやってくる。一旦帰宅してから着替えて犬の散歩のついでに立ち寄ったという体裁でやって来た山田は、一緒に犬の散歩をしようと言って市川を誘い出して、一緒に公園のベンチに座ってお喋りします。そうして取り留めのない会話の後、山田は市川に「今日チョコ貰った?」と質問する。それを聞いて市川は山田からチロルチョコやチョコまんを貰ったのを思い起こしながら、あれらは山田は本気でなかったのだからカウントに入れたら山田に迷惑だと思い「いいや」と答える。それを聞いて山田はやっぱり自分の気持ちは伝わっていなかったのだと悟りガッカリします。

一方で、それでもチロルチョコやチョコまんをくれた時の山田の気持ちは本当はどうだったのだろうかと気になって市川も「山田も今日はチョコあげた?」と質問を返す。それを聞いて山田は市川が他の男子に義理チョコを渡したかどうかについて質問しているのだと勘違いして軽く「いいや」と答えて「だって義理チョコあげないことにしたし」と付け足す。それを聞いて市川は、山田は今日は誰にも「義理チョコ」は渡していないということは、あのチロルチョコやチョコまんは山田にとっては「本命チョコ」だったということなのだと気付いた。

それで動揺した気持ちを誤魔化すように市川は「義理チョコなんて勘違いする不幸な男が生まれるだけだ」とか適当な講釈を垂れたり、丁度飲んでいたブラックコーヒーを実は嫌いで本当は甘党なのだとか言ったりする。それを聞いて山田は持ってきていた紙袋から市川にずっと渡そうとしていたチョコケーキを取り出して、さも自分用のケーキのようにして半分ちぎって市川に渡して残り半分は自分で食べ始める。そして半分のケーキを手にして市川が「ありがとう」と言うのを聞くと、山田は「いいよ、勘違いしても」と言って微笑みかけると恥ずかしそうに俯く。

これで山田としては精一杯自分の気持ちを伝えたつもりであったが、やっぱりこれじゃ何も伝わっていないと思えてきて、自分の勇気の無さが情けなくなって泣き出してしまい「ごめんね、ちゃんと出来なくて」と言う。それを聞いて市川は山田を泣かせてしまったと思って焦り、てっきり山田がチョコケーキが上手に作れなかったと言って泣いているのだと思い、慌ててケーキをほおばると立ち上がり山田に向かって「美味い美味い!普通に、いやすごく!」と褒め始める。それを聞いた山田は自分の気持ちが市川に伝わったのだと思い、両手を広げて「じゃあ、もう1回して!」と以前に自宅でやってくれたように2度目のハグを求める。市川としてはケーキの味を褒めたつもりだったので山田の言葉は予想外ではあったが、それ以前に既に山田が自分に本命チョコを渡してくれていたことに気付いていたので、大人しく山田の気持ちに応えてそのまま山田をハグします。そうして山田も市川をハグして2人は抱き合い、そして満足したように山田は帰っていった。残された市川は自宅に帰って「山田は僕を好きなのだ」と改めて実感するのでした。

そして市川は山田の自分への気持ちを知ったことによって、自分も山田に対して真摯に向き合わねばいけないと思うようになり、1ヶ月後のホワイトデーのお返しをちゃんとしなければいけないと考え始める。そしてまた、山田にバレンタインチョコを貰ったことを南条先輩に知られてしまったので、南条先輩にも自分が山田のことを真面目に考えていることを告げることでしっかりケジメをつけなければいけないと思い「僕は山田が好きです」と伝えようとするが、山田が来て邪魔されてしまい上手く言えなかったりする。今回はここまでで終わり次回に続きますが、次回以降は3月のシーズンということでホワイトデーや南条先輩の卒業絡みの話になっていきそうですね。ますます盛り上がりそうで非常に楽しみです。

 

 

最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~

第4話を観ました。

今回はルードの町にカメレオンコングという魔物が現れてルード達が討伐するんですが、このカメレオンコング達は迷宮から出てきたものであり、ルードの町に迷宮が出現した。そうなると町が潤うことになるので良いことなんですが、冒険者が集まって来て町の治安が悪くなるのは困りもので、町の治安維持のためにはクランという公認の組合を作る必要が生じてくる。それで町ではルードにクランを作って管理してほしいという話が持ち上がって、もしルードがクランを作らないのならばいっそ迷宮は破壊しようという話になる。

しかしルードは自分はマニシアの病気を治すために迷宮攻略の旅を続けなければならないので、ずっと町に留まってクランを運営することは出来ないと考えて、町の発展に寄与するかもしれない迷宮を破壊する道を選ぼうとする。だがルナは自分を受け入れてくれたこの町を好きだから役に立ちたいと言い、ルードが作ったクランをルードの留守中は自分が代理で守りたいと言い、そうしてルードを助けたいと言う。またニンも聖女を辞めてルナを支え、そうしてこれまでルードに助けてもらったことへの感謝のお返しをしたいのだと言う。そしてマニシアもこの町が好きだからルードに自分よりもこの町を守ってほしいと言い、自分はもうルードに守ってもらわなくても大丈夫だと言う。それでルードはマニシアも町も両方守ると決意して、ルナとニンに力を貸してほしいと頼むのでした。今回はそういう内容で、イイ話ではありましたが、ルードが迷っている話であり、あまり話は進まなかった。次回以降は物語が動き出すことを期待したいと思います。

 

 

薬屋のひとりごと

第16話を観ました。

今回は羅漢が壬氏に依頼した、亡くなった彫金細工師の遺した特殊な技術を突き止めるというお話。彫金細工師には3人の息子がいて、長男には作業場を相続させ、次男には箪笥を相続させて、三男には金魚鉢を相続させていた。しかし箪笥は作業場の床に固定されていて動かすことが出来ず作業場は使い物にならず、しかも箪笥の引き出しは鍵穴が壊れていて開けることが出来なくなっていて箪笥も使い物にならなかった。唯一自由に動かすことが出来たのは金魚鉢であったが、その金魚鉢は珍しいガラス製のものだった。

それで作業場を検証した猫猫は、作業場の窓が特殊な形であり、窓から差し込む日光が箪笥の鍵穴部分に当たることに気が付き、更に窓際に何かを置いていた跡があったことから金魚鉢はもともと窓際に置かれていたのだということも気付き、元の場所に金魚鉢を置くと金魚鉢がレンズの機能を果たして窓から差し込んだ日光が集約されて箪笥の鍵穴を焼いて、鍵穴の奥にある物質が融解して、それがきっかけとなって箪笥内の小部屋をそれぞれ詰めてあった3つの金属によって新種の合金が作られるという仕組みを発見する。それが彫金細工師の遺した特殊な技術の正体であったのでした。そして彫金細工師の真意はそうした謎解きを通して3人の息子に力を合わせていくようにという遺志を伝えたかったのでした。そうして3人の息子はそれぞれ適材適所で役割分担して力を合わせて家業を盛り上げていくようになりました。

今回はだいたいそういう話で、まぁイイ話ではあるんですが、本筋の話はなかなか動き出さないですね。やたら高評価されている作品ですが、私はそろそろこんなにスローペースではこの作品を高評価するのは厳しくなってきましたよ。全体的なクオリティは高くて、いつも話も平均以上のクオリティなので視聴を切るなんて可能性は無いんですが、前半クールの後宮メインの話の時のような華やかさとドロドロした感じがトーンダウンして、後半クールは地味な事件ばかりでミステリーとしても魅力は減っています。これが覇権だとか言ってる人は原作のこの後の物語を知っている人だけなんじゃないかとか疑ってしまっています。少なくとも後半クールが始まってからの4話分は覇権だとかいうレベルではないですね。