2024冬アニメ 1月27日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、1月26日深夜に録画して1月27日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

葬送のフリーレン

第20話を観ました。

今回は一級魔法使い選抜試験の一次試験の続きです。前回はフリーレン組とデンケン組が対峙し、フェルン組とヴィアベル組が対峙するという対人戦の狼煙が切って落とされたところで終わり、いよいよ今回はバトルが盛り上がるという期待が高まりました。ただフリーレン組とデンケン組のバトルは次回に持ち越しで、今回は戦いの前の問答が描かれました。またフェルン組とヴィアベル組のバトルはしっかり決着はつきましたが、バトルそのものは割と静かな感じで、会話劇が中心であったと思います。ただ、その会話劇が良かったんですよね。細かな感情の動きとか、キャラの背景とかが巧みに描かれていて見応えがありました。それはフリーレン組とデンケン組の会話劇も同じで、とにかくこの作品は会話劇のレベルが非常に高い。ただ、この作品の場合、その会話劇のレベルの高さはキャラの魅力を際立たせるために使われてるのが現状で、ストーリーそのものはあまり動いてないし魅力を増しているわけではないんですよね。そこがSランクにもう一息足りないところです。静謐な魅力はあるんだけどダイナミズムが足りない。それがこの作品の特徴なんだと言えばそれはその通りなんですが、私の求めるSランクはそういうのじゃない。

まぁしかし素晴らしいエピソードであったことは間違いない。まずヴィアベル組がフェルン組を襲ったのはシュティレを奪うためでしたが、シュティレを持っていたのはユーベルで、ユーベルを襲ったのはヴィアベルでした。そしてヴィアベル組のエーレはフェルンを足止めし、シャルフはラントを足止めする役割を担っていた。ヴィアベル組の狙いはあくまでシュティレを奪うことであり相手を殺すことではありませんが、仮に相手を1人でも殺してしまったとしても相手チームは失格となりますからシュティレを守っても意味は無くなり、自動的に相手チームの持っているシュティレはヴィアベル組のものとなる可能性が高い。逆にヴィアベル組だって誰か1人でも返り討ちに遭って死ねば全員が失格になります。だからヴィアベル組はガチの殺し合いのつもりで戦ってもいいところなんですが、どうもヴィアベル組の全体の動きを見ていると、あくまでエーレとシャルフがフェルンとラントを足止めしている間にヴィアベルがユーベルからシュティレを奪うという作戦のようです。

エーレはフェルンに向かって「ヴィアベルがユーベルを殺す」みたいなことを言っていますが、戦いの後エーレがヴィアベルが優しいのを知っている様子であったことから、おそらくそれは本気で言ったわけではなくフェルンの動揺を誘うために言ったのだと思われます。しかしエーレの言葉を真に受けたフェルンは動揺するのではなく、急いでユーベルの救援に向かおうとして一気に力攻めでエーレを圧倒してしまいましたからエーレの作戦は裏目に出たといえます。

一方ヴィアベルはユーベルと対峙しますが、ユーベルの「物体を切り裂く魔法」の攻撃の軌道が読めずに劣勢となります。ただこれはヴィアベルが実力でユーベルに劣っているというわけでもなく、ヴィアベルが殺す目的で戦っていないのに対して、ユーベルは完全にヴィアベルを殺しにかかって戦っているので、その差が出ているのだと思われます。ただ、ここで何故かユーベルは一旦攻撃の手を止めます。この理由は結局は今回は不明のままでしたが、魔力切れなのか射程の問題なのか、それとも別の理由なのか、ちょっと分かりません。今後の二次試験以降でそのあたりは描かれるのかもしれません。ただ別にヴィアベルへの殺意を無くしたというわけではないようです。

とにかくユーベルの動きが止まったのでヴィアベルは「ソルガニール」という視界にある物を何でも拘束してしまう魔法でユーベルを拘束して魔力も封じてしまったのでユーベルは動けなくなってしまう。これでヴィアベルは簡単にユーベルを殺すことが出来るわけで、ユーベルも殺されると思ったんですが、ヴィアベルは一旦ユーベルの拘束を解いた上でシュティレを置いて消えるよう要求する。それでユーベルとしてはヴィアベルとの殺し合いを楽しむつもりでいたので拍子抜けします。ユーベルが求めているのは単に相手を殺すことだけではなく、殺し合いを楽しむことですから、自分が殺されるかもしれないという緊張感も求めていたのです。だが、どうやらヴィアベルが求めているものが殺し合いではなく単にシュティレを奪うことなのだと悟ったユーベルは残念に思ったのでした。

だがいずれにしてもこの場の主導権を握っているのはヴィアベルでした。ユーベルが反撃しようとしてもヴィアベルがユーベルを視界に収めている以上はユーベルが魔法や技を繰り出す前にヴィアベルはユーベルを拘束出来てしまう。だからユーベルも観念して自分の腰に付けた籠からシュティレを取り出そうとしますが、よく考えたらわざわざそんな脅迫をしなくても動けなくなった自分からシュティレを奪えば済む話なのにヴィアベルがそうしなかったのは何故か考えてユーベルはソルガニールの弱点に気が付く。それは相手を視界に捉え続けていないと発動出来ない魔法だということでした。もしヴィアベルがユーベルの腰に付けた籠からシュティレを自力で取り出そうとするなら、その瞬間、ヴィアベルはユーベルから視界を外してしまいユーベルを拘束出来なくなり反撃を無防備に受ける恐れがある。だからヴァアベルは自力でシュティレを奪おうとしなかったのです。

それでユーベルはシュティレの入った籠を上に高々と放り上げて、思わずヴィアベルがそれを目で追ってユーベルから視界を外した隙に、今ならソルガニールで拘束されることがないと読んでヴィアベルに突進して目を狙って槍を振い、ヴィアベルは間一髪それを避けて飛びのいた。そして再びユーベルを視界に捉えるとヴィアベルは再びソルガニールでユーベルを拘束して動きを封じた。だが、シュティレの入った籠を拾いに行こうとするとヴィアベルはユーベルを視界から外すことになるので、ヴィアベルも身動きが取れず膠着状態となってしまう。

ただ、ならばソルガニールが役立たずの実戦に向かない魔法なのかというと、それは全く違う。むしろ本来はソルガニールで相手を拘束した次の瞬間に無防備になった相手を殺すところまでがセットになった魔法戦術なのです。普段は戦場で戦うヴィアベルはソルガニールをそのように正しく使っていた。ところがこの場ではヴィアベルは相手を殺さないという前提でソルガニールを使ってしまっているので上手くいかないのです。いっそ普段の戦場でやっているように拘束したユーベルを殺してしまってからシュティレを奪えばいいのに、ヴィアベルはそうしようとはしない。

ただ、ここでヴィアベルは考え方を変えた。それはユーベルが目を狙って攻撃してきたからでした。勝負に勝つためならば一撃で相手の息の根を止めるために首を狙う。しかしユーベルは首を狙えたのにあえて目を狙った。それはつまり視界を奪った相手を嬲り殺すためだと気付いたヴィアベルは、人殺しを楽しむ変態であるユーベルは「殺す必要がある相手」だと判断した。それでヴィアベルは拘束されて身動きが取れなくなったユーベルを殺そうとする。つまりヴィアベルは「必要の無い殺人」はしない主義なのです。戦場を渡り歩いてきたヴィアベルは大量の人間を殺してきたが、それらはヴィアベルにとって「必要のある殺人」だったのです。それは戦争は命の奪い合いだからです。だが、この一次試験はシュティレを奪えば合格できる。人を殺さなくても合格出来るのです。もちろん相手を殺して合格するという方法もあるが、誰も殺さなくても合格する方法があるのならば、わざわざ誰かを殺す方法を選ぶ必要は無いというのがヴィアベルの考え方であったのです。それはつまりヴィアベルが「どうしても必要な場合以外は出来るだけ殺人はしたくない」というかなり理性的な人物である証拠でした。戦場で人を殺しまくった人間としては実に意外な本性であったといえる。

そうしたヴィアベルの本性に気付いたユーベルはそのヴィアベルの良心に付け込んで時間稼ぎをしようとする。ここでユーベルが「時間稼ぎ」をしようと思いついたのは、自分勝手な人間のように見えてユーベルは意外と仲間を信頼しているからなのでしょう。きっと時間を稼いでいるうちにフェルンかラントが救援に来る。2対1になればヴィアベルはソルガニールを使えなくなるので戦いは有利になる。そういう計算をしてユーベルは「女や子供を殺すのは平気なのか?」とヴィアベルに揺さぶりをかける。それに対してヴィアベルは戦場では子供の兵士も殺してきたと平然と答え、ユーベルは揺さぶりは失敗したと思い観念しますが、ヴィアベルはなかなかユーベルを殺さない。

やはりヴィアベルは戦場で自分の手が血に染まろうともあくまで人間であろうとしており、ソルガニールという相手を拘束する魔法は戦場で相手を殺すことを躊躇しがちなお人よしのヴィアベルにとって必要な魔法だったのです。だが、ヴィアベルはそうして相手を拘束した後は、殺すべき相手に対しては自分はこれまでも必ず殺す覚悟を固めてしっかり殺してきたのだと言い、今度こそ本気でユーベルを殺そうとする。だがそうして時間を稼いだのが功を奏して、間一髪フェルンがやって来てヴィアベルを制止し、フェルンがエーレを殺したと告げると、ヴィアベルは自分の組がエーレの死によって不合格となった以上はもう戦う必要は無くなったと言ってユーベルの拘束を解いて去っていく。

ヴィアベルはユーベルを「殺す必要がある相手」と認定したが、それはあくまで一次試験突破という戦いの場における敵として出会ったからであり、一次試験から自分が脱落した以上はユーベルは戦うべき相手ではなく、そうなれば別にユーベルが快楽殺人者であろうがヴィアベルには関係ないことでした。だがユーベルは殺しに必要も不必要も無い。ただ殺したい相手を殺すだけだった。だからユーベルは身体の拘束が解けるとヴィアベルを襲おうとするが、ヴィアベルはもし襲ってくればユーベルを再び「殺す必要がある相手」と認定するだけのことだと釘を刺す。

それでもソルガニールを2人同時に使えないヴィアベルがユーベルとフェルンを相手にして勝てたかどうかは分からないが、ユーベルもフェルンもヴィアベルとの戦いは避けた。そもそもヴィアベルがソルガニールに拘っていたのはあくまでシュティレを手に入れるためであり、本気の殺し合いとなれば百戦錬磨のヴィアベルにはまだまだ引き出しはあるはずだったからです。わざわざそんな危険な相手が去っていこうとしているのに追い打ちをかけるのはリスクが高すぎる。

ただヴィアベルもフェルンに一杯食わされていた。フェルンがエーレを殺したと言っていたのはウソだったのです。ヴィアベルはフェルンに押し切られて負けて倒れていたエーレを拾って、更にラントの幻影魔法に敗北して動けなくなっていたシャルフも拾って、これでもう一次試験は不合格必至かと諦めかけていたところに偶然シュティレを見つけてソルガニールで拘束して、ギリギリで一次試験を突破したのでした。

一方、フリーレン組はデンケン組のラオフェンの高速移動する魔法でシュティレを奪われてしまう。それでラオフェンを追跡しようとするフリーレン達の前にデンケンとリヒターが立ち塞がり妨害してくる。リヒターはデンケンがフリーレンの足止めをしている間に自分がカンネとラヴィーネのうちの1人を殺してフリーレン組を不合格にすればフリーrネンもラオフェンを追跡する気も失せて自分たちがシュティレを手に入れることが出来ると言う。確かに見事な作戦だが、それは「フリーレンがあの勇者一行のフリーレン」だと知っていながら挑んできているデンケンがフリーレンを足止め出来ることと、リヒターがカンネとラヴィーネを殺すことが出来るというのが前提の作戦です。

リヒターは未熟な子供のようなカンネやラヴィーネを殺すのは自分には造作も無いことだと言うが、デンケンはリヒターの方が圧倒的に2人よりも強いからこそ殺さずに時間切れまで眠らせるだけにするようにと言う。デンケンは一級魔法使い試験に人の命を賭けるほどの価値は無いのだと考えているのです。それは同感だとフリーレンも言います。フリーレンにとっても一級魔法使いの称号は単に北に旅を進めるために必要な資格に過ぎず、命の遣り取りをしてまで手に入れるようなものとは考えていなかった。しかしリヒターはそれは命を賭ける価値があるのだと言う。何故なら一級魔法使いには「特権」が与えられるのだそうです。大陸魔法協会の創始者であるエルフの大魔法使いゼーリエが、かつて魔王軍と戦っていた頃の魔法使いの再来を期して、一級魔法使いには望んだ魔法を授けるという制度を作ったのだそうです。一級魔法使い試験を受ける者は多くの者はその「特権」目当てに受験しているらしい。この「ゼーリエ」という名を聞いた時、フリーレンの表情がちょっと変わりましたから、どうもフリーレンはゼーリエと旧知の間柄っぽいですね。とにかくそういうわけで戦闘開始となったところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。

第3話を観ました。

今回はアイビーの過去が描かれました。前回のラスト、魔物に襲われて腕に重傷を負って毒で死にかけて昏倒したアイビーが見た夢という形で、アイビーがフェニシアとしてこの世界に生まれてからどういう経緯で故郷の村を追われることになったのかが描かれました。これまでここが描かれていなかったのであまりアイビーに感情移入出来なかったんですが、どうして第1話でこれを描かなかったのか今回観て分かりました。あまりにも胸糞悪すぎて、第1話からこんなの見せられたら視聴者ドン引きで視聴を止めてしまいそうだからでしょう。

フェニシアは優しい両親や兄や姉たちに愛されて育ちましたが5歳の時にスキルを授かる儀式で星ゼロのテイマーと鑑定されてしまい、途端に疫病神扱いされて家族に見放され村人からも迫害を受けて、怖くなって村の外れの隠れ家で1人で暮らすようになり、占い師のお婆さんだけが親切にして生きていく知恵が書かれた本をくれたりしたので3年間自給自足で暮らしていた。だが3年経って占い師のお婆さんが風邪で死んでしまい、それをフェニシアに関わった呪いによるものだと解釈した村人たちや家族がフェニシアを殺そうとしたので、それでフェニシアは故郷から逃げたのです。そして今も故郷の連中はフェニシアに賞金首をかけて殺そうとしている。

占い師の婆さんによると、昔は人々はスキルとか無くて魔法を使わずに普通に働いていたらしいのだが、いつしか魔法に頼って生活するようになり、スキルが全てという考え方になってしまったそうです。そうした歪んだ思想の果てに星無しを迫害して殺そうという考え方になっているようですね。

そんな絶望の世界でフェニシアはアイビーと名を変えて男のフリをして逃避行を続けているわけで、今回は相棒の崩れスライムのソラが治癒能力を覚醒させてアイビーの腕の怪我を治してくれてアイビーは命拾いして旅を続けていくことになったところで終わり次回に続きました。ただ、回想部分でも前世の記憶持ちであることも描かれ、前世の記憶と会話する独り言みたいな演出もありましたが、これがどうも相手の前世の記憶の方の声がしないのでどうもスッキリしない。ちょっとここに関してはストレスが溜まります。また、回想そのものは胸糞ながら出来は良かったとは思うが今後が面白くなる予感はあんまりしない。

 

 

魔女と野獣

第3話を観ました。

今回は「魔女の戯れ」事件の続きです。連続大量殺人犯の魔女は現場にいつもメッセージを残していたがその内容には一貫性が無く悪ふざけのようであったが、どうやら引用元の本があったようで、その本を扱っていた業者に聞き込みに行ったところ、その業者は魔女によって殺されていた。ただ、業者をわざわざ殺すリスクを冒すぐらいなら最初から大して意味の無いメッセージのために本からの引用などしなければいいのであり、やはりどうも魔女の行動は不自然でした。ヘインズ警部は魔女の行動の全てが悪ふざけに過ぎないからだと言うが、アシャフはどうも不自然さを感じる。

その後、ヘインズと別れた後、ギドとアシャフは魔女の襲撃を受けて、反撃すると魔女は姿を消した。事件の被害者にはヘインズの関係者が多いことからも、どうやら魔女はヘインズと関りがあるようだとアシャフは睨む。またメッセージの引用元の本はヘインズの自宅にもたまたまあった。魔女はヘインズを狙っているようにも思えたが、ヘインズを尾行していたと思われる魔女が襲ったのはヘインズではなくアシャフ達の方だった。

そうした事情を話してヘインズを問い詰めたところ明らかになったのは、聖騎士団の介入を拒んでいたのは市長の政治的野心によるものだったが、それを容認していたヘインズの思惑は復讐だった。事件の最初の犠牲者はヘインズの2人の子供たちで、それで仇を取ろうとしたヘインズの恋人も次いで殺された。それでヘインズは自分の手で魔女に復讐をしたくて聖騎士団の介入を拒む市長に同調していたのだった。自分では魔女に勝てないだろうから返り討ちにされるだろうとも思っていたが、それでもいいと思っていた。だが自分は殺されないということは、魔女は自分と親しい人間を狙っていた者だったのだとヘインズは思った。アシャフもヘインズに親密な者だと誤解されて襲われたのだろう。

だがギドとアシャフが追い詰めた魔女の正体は魔女ではなかった。それは事件の最初の犠牲者であったはずのヘインズの2人の息子であり、魔本を使って魔術を使っていただけだった。2人の息子は養子であり不良少年を更生させるためにヘインズが引き取って育てていたのだが、息子たちはヘインズに欲情していてヘインズに近づく男を殺したいと思っていた。そこに何処からともなく魔本がやってきて息子たちはその魔本を使ってヘインズの恋人を殺してヘインズと結ばれようとして一旦自分たちの死を偽装して恋人を殺したのだが、魔本には生贄を常に与えなければ使い手が呪いで死ぬようになっており、それで息子たちは連続殺人によって魔本に生贄を与え続けていたのだった。そうしてギドとアシャフによって魔本を奪われた息子2人は魔本の呪いで惨たらしく死ぬ運命となったが、ヘインズはせめてもの慈悲で、愛してると訴える息子2人を射殺して楽に死なせてやった。

まぁ今回はそういう事件で、魔女は登場せずギドは不満げでしたが、ヘインズは魔女が現れたら知らせてくれると約束してくれたので、また再会することもあるのかもしれません。今回はまぁミステリーとしては面白いといえば面白い話ではありましたが、なんとも救いの無いお話で、全体的に暗くて、暗さの中に魅力があるかというと、そこまででもなくて、たぶんキャラの魅力不足のせいなんでしょうけど、こういう感じの話が続いていったとして最終話まで観るかどうかはちょっと微妙かなとは思いましたね。

 

 

佐々木とピーちゃん

第4話を観ました。

今回はミュラー家の兄たちが決闘をして2人とも死んだっぽいということになってエルザが家督を継ぐことになり、それで領民たちが避難し始めて、佐々木が戦況を覆すために敵軍を殲滅させたいと言い出してピーちゃんがそれに手を貸して敵軍を一撃で殲滅する。だが敵の魔法使いっぽい奴が出てきてピーちゃんと空中戦になり、佐々木は落下するがなんとか魔法で着地して、そこに死んだはずのミュラー子爵と王子が現れて、実は戦闘中に子爵は王子と共にはぐれてしまい、それで戦死扱いになっていたらしい。そこに敵軍が襲ってきたので戦ったり、魔物と戦ったりして、ピーちゃんがやって来て助けてくれた。そしてミュラー子爵はピーちゃんが星の賢者であることに気付き、ピーちゃんはミュラー子爵や王子と再会して喜ぶ。そしてミュラー子爵は実は家内の裏切り者をあぶり出すために死んだフリをしていたそうで、エルザの兄2人も死んだフリをしていたそうで無事で、エルザは喜びます。そして執事の裏切りが明らかとなり、執事はエルザに家督を継がせて伯爵家から婿養子を迎えて領地を伯爵家のものにする手助けをしていたようです。

ちょっと色々と話の展開がご都合主義というか、話の繋がりがあちこち不自然で、付いていけないところが多いですね。常に佐々木は脇役で、何がしたい物語なのかよく分からない。色んなことに手を出して全部が中途半端になってしまっている印象で、キャラの言動に一貫性も無い。「最弱テイマー」や「望まぬ不死の冒険者」みたいにまだストーリーが本格的に動き出していない作品と違って、既に色んなことをやっている作品であるにも関わらず面白さを感じず、今後も面白くなる予感がしないのはかなり問題で、何ともありきたりなものを詰め合わせた軽薄な作品という印象。色々なことをそれっぽくやっている割には芯となるストーリーが無いように思える。見ていて退屈すぎて苦痛ですらある。良作画や豪華声優でつまらなさを誤魔化そうという姿勢も嫌悪感を覚える。そういうわけで今回で視聴を切らせていただきます。

 

 

治癒魔法の間違った使い方

第4話を観ました。

今回は魔王軍との戦いが始まるのかと思ってたんですけど、まだ戦いは始まらなかったです。前回のラストでローズ師匠が「魔王軍が来る」とか言ってたんで、てっきり今回から実戦かと思ったんですけど、今回もまだ戦いの準備で特訓とかやってましたね。つまり修行編の続きで、この作品はかなり修行編をしっかり描くスタンスみたいですね。ただ修行編ももう3話目ですから、絵面的に似てきてしまっていて、割と飽きてきました。そういうわけで今回は全体的にイマイチではあったんですが、これだけ準備をしっかりしてキャラも確立してきた上での今後の実戦編は盛り上がるんじゃないかと期待はしています。

まず今回、魔王軍が来たら戦場の最前線で走り回って負傷兵を治癒していく役目を果たすよう言われたウサトですが、自分に本当にそんな役目が務まるのだろうかと怯みます。今ウサトがローズの下で一緒に訓練しているトング達は治癒士ではなくて、負傷兵を収容して後方に運ぶ役目みたいです。治癒士はローズとウサト以外に2人いるのだが、この2人はまた役割が違うようで、最前線で負傷兵の治癒を行う役目の治癒士はローズとウサトだけみたいです。つまり以前はローズ1人でそれをやっていたのであり、今回ウサトが加わるのは大幅な戦力アップと期待されているのです。負傷兵を後方に一旦運んで治癒するのではなく最前線の現場でそのまま治癒することが出来れば、そのぶん最前線の戦いが有利になります。だが最前線で治癒行為を行う治癒士は危険と隣り合わせであり、だからウサトは最前線でサバイバルしながら治癒行為が行えるように厳しい特訓を課されたのです。

それで魔王軍が来るまでまだ少し猶予があるとのことで、ウサトは前回森で拾ってきたブルーグリズリーのブルリンを担いで走る特訓を課されます。最前線で負傷兵を担いで安全圏まで駆けていくシチュエーションを想定しての特訓であり、だから走っている途中でトング達が仮想の敵兵として襲い掛かってきたり罠を仕掛けてきたりする。ブルリンを担ぎながら攻撃を避けたりするのは普通に走る時よりも大変で、しかも敵が襲ってくるプレッシャーの中で走ると普段よりも疲労が溜まりやすくなる。そうなると魔力も消耗してくるので走りながら自分を治癒する力も弱まり、普段よりも走っていてヘバってくる。これが実戦の場における治癒士の過酷さというものだとウサトは実感します。

そして街中でブルリンを担いで走っていると、オルガという先輩の治癒士に出会う。もう1人の治癒士はオルガの妹らしい。オルガは自分に治癒魔法をかけるのが苦手なので後方で治癒活動を行う役目らしい。それでウサトが自分は最前線で治癒をするのが自信が無いという話をすると、オルガは前線の治癒士は勇者や騎士の命を救う重要な役割で、それを任せようということはローズがウサトをよほど信頼しているからなのだと言い、自信を持つよう言ってくれる。

その後、ウサトは勇者として訓練を受けているカズキと犬上先輩に会いに行くが、カズキは実戦訓練で魔物討伐に出ていて留守で、犬上先輩と話をして、お互い訓練を頑張ろうと言って別れます。そしてウサトはカズキや犬上先輩が戦場に出るのならば自分も戦場に出て2人を助けたり、自分が助けられる人を助けようと覚悟を決める。そして後日、ウサトは犬上先輩の実戦訓練に随行するように命じられる。今回はここまでで終わり、次回は犬上先輩の実戦訓練みたいですから魔王軍との戦いはまだ始まらないのかもしれないですね。