2024冬アニメ 1月26日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、1月25日深夜に録画して1月26日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

ダンジョン飯

第4話を観ました。

今回はセンシが迷宮内のゴーレムの身体で野菜を育てていたという話でした。ゴーレムは魔力で動く土人形なので、センシはその身体を畑にして野菜を育てていて、それで新鮮な野菜を食材として得たり、それを物々交換したり無人販売所で売ったりしていたそうです。食に対する追求がマニアックすぎますね。

それでライオス達は農作業をさせられてゴーレムから野菜を収穫します。かなり本格的に農業してて笑える。土に愛情を持つ農民のように、センシもゴーレムに愛情をもって接しており、その後は皆で収穫した野菜を調理して食べます。汗を流して収穫した野菜を食べるのは格別に美味しい。センシの言うには「便利と安易は違う」「何かを手軽に済ませると何かが鈍る」のだそうです。店で野菜を買ったり、店で料理を注文するのは「安易」であり、そういうことでは味わえない鋭敏な感覚が、自分で育てた野菜を自分で調理して食べることからも得られるのでしょう。ゴーレムを利用して野菜を育てることは「便利」ではあるが「安易」ではないのです。有利な条件を自分で見つけて工夫して利用して自分で育てていくのが「便利」であり、店で何でも買って済ませてしまうのは「安易」だというのがセンシの人生哲学みたいですね。この作品は単なるグルメとか飯テロではなくて、そういう哲学も描かれているところが良いですよね。

また、ライオスはどうしてそこまで迷宮内での生活にこだわるのかとセンシに質問する。自給自足生活を送りたいだけならば迷宮ではなく地上の方が楽なはずだからです。しかしセンシは自分が迷宮内で農業をやらなければ迷宮内のトイレの糞尿を肥料として再利用するために管理する者がいなくなるし、ゴーレムを維持する者もいなくなるのだと言う。昔は迷宮内でそうした自給自足生活をする者がいることで迷宮内の生態系は保たれていた。しかし最近では一攫千金狙いの冒険者ばかりになり迷宮内の生態系が危機に瀕していて、それはいずれは地上にも害悪を及ぼしかねないのです。そこまで考えてセンシは迷宮内での自給自足に拘っている。そして「迷宮内で食材を調達して食べることでようやく自分も迷宮の中に入れたように思えるのだ」と言う。それを聞いてライオスは今まで考えたこともなかったことだと感心します。

その後、余った野菜を売ろうとして商人の溜まり場に行くが、そこにオークが襲撃してくる。オークはもっと下の階層に住んでいるはずだが、下の階層に赤い竜が出たので一時避難してきたのだという。その赤い竜とはライオスの妹を喰った竜であり、そいつが活動を再開したということは救出のタイムリミットが迫っているということです。だがライオスが竜の居場所を聞いてもオークは教えてくれない。そしてセンシの野菜を全部寄越すようにと言うので、野菜を渡すことにしたが、センシはパンを作りたいのでオークの宿に行くと言い出す。

そうして檻の中でライオス達はパン作りを始めて、マルシルとオークの長は過去の種族間の戦争の話で互いを非難し合いながらパン生地をこねていく。そしてオークの長はライオスに迷宮で何を目指しているのかと問いかける。最終的にこの迷宮を作り上げた魔術師を倒せばこの迷宮の全てが手に入るのだという。しかしライオスはそういうことをあまり深く考えたことがないと言う。それを聞いてオークの長はライオスを見下し、地上の冒険者は愚か者ばかりだから、そんな連中に迷宮を渡してもロクなことにならない。だから自分たちは冒険者を殺して略奪するのだと自分たちを正当化する。

しかし、そうやって皆で喧嘩しながら一緒に作業をしてパンが焼き上がり、オークの長がそのパンは自分たちのものだと言い出すと、長の息子は皆で一緒に作ったのだから皆で食べようと長を諭します。それでマルシルが長はパン以外の料理を作ろうと言っているのだと勝手に息子に言い聞かせ、結局は長も折れて、更におかずも作って皆で食事会となった。それを食べてマルシルは予想以上に美味しかったのでオークの食文化を見直し、悪く言ったことを謝る。そしてライオスが自分たちは赤い竜を倒しに行くのだと言うと、オークの長は赤い竜の居場所を教えてくれた。それに感謝したライオスは、これからは迷宮を手に入れるということをよく考えながら旅をすると約束する。意見や立場は違えども腹が減るのは皆同じであり、一緒に食事を作って共に食べれば認め合うことは出来るのです。

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第3話を観ました。

今回も相変わらずブレイバーンがキモくて大暴れで爆笑させてもらいました。そしてイサミはずっと全裸でブレイバーンの中に引きこもっていて、ルイスは海岸で拾った謎の美少女とモーテルで猛烈ハッスルでした。そんな中、敵が再び襲ってきて今回は水中戦となり、相変わらずバカバカしいアクションで笑わせてもらいました。その一方でブレイバーンとイサミの関係とか、謎の美少女の正体とかもあんまり解明はされず曖昧なままでありましたが、まぁ面白いからいいです。

まず冒頭は前回のラストシーンの別アングルみたいな描き方でしたが、ルイスが前回ブレイバーンに「生理的に無理」と言われたことでやっぱりかなり落ち込んでいるらしいことがまず示唆されます。ルイスは第1話でブレイバーンが初めて出現して敵を倒した後の場面で「彼のようになりたかった」なんていうモノローグをしていることから、かなりヒーロー願望の強い人物であることが分かる。

それも普通の戦闘機乗りやリアルロボット乗りではなくて、ブレイバーンみたいなスーパーロボットに乗ること、あるいはスーパーロボットそのものになることに憧れるような、かなり夢見がちなヒーロー願望の持ち主であったことが明かされていますから、前回は嫌がるイサミの代わりという形ではあったがブレイバーンに乗ると決意した時はかなり胸が高鳴るものはあったのでしょう。ところがブレイバーンに「生理的に無理」なんて最悪の拒絶のされ方をしてしまい、深く傷ついたのは間違いない。そして、自分にはイサミのようにヒーローの適性が無いのかもしれないなんて惨めな気持ちにもなったことでしょう。イサミはあんなにブレイバーンに乗ることを嫌がっていて、せっかくヒーローになれる機会を全く有難く思っていないというのに、それでもイサミがヒーローとして選ばれて、こんなにヒーローになることを望み、世界のために仲間のために戦おうと願っている自分がヒーローとして認められない。なんと理不尽なことだとルイスは悔しかっただろうと思います。

そんな気分で夜の砂浜を歩いているとルイスは何かに躓いて倒れて、自分が躓いたものが何なのかと見てみると、それは変なプラグスーツのようなものを着た美少女で、気絶して砂浜に倒れていた彼女の全身は奇妙な紫色の粘液のようなものがこびりついていた。ルイスが唖然として彼女を眺めていると彼女は突然苦しみ始めて、ルイスが慌てて助け起こすと、彼女は口からも身体にこびりついているのと同じ紫色の粘液を吐き出してルイスにぶっかける。そして倒れて、更に「ガガピ~」なんて機械音みたいな叫び声を発して再び気を失った。

ルイスはそんな彼女を見て更に唖然とするが、波打ち際から少し沖に出た場所には何やら見たこともない乗り物のようなものの残骸がそのボディを半分ほど沈めて横たわっており、おそらく彼女がそれに乗ってきて、そこから這い出てきたのか放りだされたかで砂浜に打ち上げられて、そこで気を失ったのだと推測出来た。紫色の粘液のようなものは、彼女の口内にまで侵入していたところを見ると、その奇妙な乗り物の中を満たしていた粘液状のものなのではないかと思われた。

そんな奇妙な乗り物に乗っていたのだとしたら、この美少女はおそらく地球人ではない。昼間のブレイバーンとスペルビアの戦いの後、爆発したスペルビアから何か飛翔体が飛び出して海に落ちたように見えたが、それがあの波打ち際に沈んでいる奇妙な乗り物なのかもしれない。だとすれば、この美少女がスペルビアの中に乗っていたということなのか。ということは彼女はブレイバーンが「デスドライヴズ」と呼んでいた侵略宇宙人なのだろうか。しかしブレイバーンの言うには「デスドライヴズ」は金属などの無機物が進化して生命体だというから、ブレイバーンのような機械生命体のようなものを想像していた。だからスペルビアもあのロボットのような身体そのものが彼の本来のボディなのだと思っていたのだが、中に美少女が乗っていたとなると、かなり意外な印象です。だが、よくよく考えればブレイバーンだってイサミが中に乗ることが出来るようになっている。ならば見た感じが似ているスペルビアだって同じように中に人が乗れるようになっていたとしてもおかしくはない。

だとしたら彼女もイサミのように地球人であるのかもしれないが、侵略宇宙人の側に乗り込む地球人が居るとは思えないし、彼女がどのような形態の生命体であれ、とにかく地球外の由来の生物であり「デスドライヴズ」側の存在であるのでしょう。まだ地球人はデスドライヴズについて何も知らないに等しいのであり、彼女のような形態の生命体がデスドライヴズの真の姿である可能性もある。とにかく我々はデスドライヴズについてもっと深く知る必要があるとルイスは考えた。彼女はそのための重要な手掛かりになるのではないかと考えたルイスは、砂浜に打ち上げられた少女を抱き上げて連れていくことにしたのでした。

それでひとまず意識を失ったままの彼女が衰弱しているように思えたので米軍の野戦病棟に連れていったのだが、あいにく野戦病棟は重傷者でごった返していて、怪我をしているわけでもなく呼吸も正常にしている様子の彼女は相手にしてもらえる余裕は無く、ルイスが彼女がデスドライヴズかもしれないなどと説明しようとしても、忙しくて軍医たちは取り合ってくれず、戦闘に巻き込まれて気を失っている民間人としか思ってもらえなかった。

それでルイスは自力で彼女を民間の避難所に連れていくようにと言われてしまうが、もし彼女を民間の避難所に連れていって敵の宇宙人だなどとバレてしまうとどんな騒動になるか分かったものではない。いや、それは軍の施設であったとしても同じことで、ルイス自身もこの非常時に軍務も忙しくて、ずっと彼女に付いてやる余裕も無い。そもそも今は地球全体が非常時で全員が大忙しで、こんな真偽不明の話にマトモに取り合って手助けしてくれる者がいるとも思えなかった。それでルイスはどうしていいか分からなくなり、とにかく何処かに彼女を隠して、ひとまずルイス自身が彼女と話をして事情を聞こうと決めた。まぁ会話が成立するのかどうかも怪しかったのだが、彼女が目を覚ませば何らかの方法でコミュニケーションは取れるはずだとルイスは考えた。

それでルイスはとりあえず、こんな非常時でも営業している物好きなモーテルを見つけると、そこに毛布にくるまった彼女を抱きかかえたまま「妹だ」とウソをついてしこ込んだ。別にモーテルなのだから「恋人だ」と言えばいいし、モーテルの主人も恋人と

セックス目的でしけ込んだのだと思い込んでいたぐらいですが、ルイスは伊達男を気取ってはいたが根は意外に真面目な男で、恋人でもない女性と一緒にモーテルに入るのだからこそ、そんな誤解をされるべきではないと思ったのでした。だから「妹」ということにしたようです。

そうしてモーテルの部屋に入り、少女をベッドに横たえるとルイスは彼女が目覚めるのを待ったが、そうしているうちに眠ってしまい、ブレイバーンに「生理的に無理」と拒絶された時の夢を見てしまい、改めて自分にはヒーローの資質が無いのだろうかとルイスは落ち込む。そうして嫌な気持ちでうなされるように目覚めると朝になっていて、まだ少女は寝たままであったが、朝からこれからの戦いに向けての集会がある予定であり、既に寝過ごしていたルイスは慌ててモーテルを飛び出していき、出かける前に受付に更にもう一泊分の料金を払っていき、少女は部屋に置き去りにしていった。

そして集会に遅刻して参加すると、キング司令官が今後はブレイバーンを中核とした国籍や人種を超えた陸海空の精鋭部隊を編成してデスドライヴズと戦っていくことを宣言し、ブレイバーンがそこに登場して、全員で特訓しようと言い出す。この特訓がなんともアナクロな体育会系で笑ってしまったが、一応は敵のシールドを突破して敵を破壊する方法をレクチャーするなど役に立つ情報も教えてくれた。ただ、なんか意外に単純な方法であったことや、ブレイバーンが指示棒みたいなのを使って学会の発表みたいな形でレクチャーしてるのがなんかジワジワきて笑えた。

ところでイサミはその間ずっとブレイバーンの中に居た。というか、スペルビアとの戦いが終わった後、何故か着ていた服がキャストオフしてしまって全裸になって以降、イサミは拗ねてブレイバーンの中に引きこもってしまっていた。どうしてイサミが全裸になってしまったのか、ブレイバーンが全裸にしたのか、それとも自然に全裸になる仕様なのか、何だかよく分からないが、当然イサミにも何だかよく分からなかった。というか、視聴者から見てもそうなのだが、ブレイバーンがあまりにも大事なことを説明してくれないし、会話もほぼ成立しないので、ずっと何か何だか分からないのです。視聴者としては大笑いしていればいいのですが、イサミはそうはいかない。全裸にまでされて笑いごとじゃないのです。

だが何を聞いてもブレイバーンとは会話が成立しないのでストレスが溜まる一方。ならばもう拗ねて黙るしかない。例えば会話の通じない父親と口をきかなくなるような感覚です。普通は縁を切りたくなるところですが、イサミもこの地球の危機に自分しかブレイバーンの力を引き出して戦って世界を守ることが出来る者がいないという自覚ぐらいはある。だから嫌で嫌で仕方ないけどブレイバーンから逃げ出そうとはしていない。でもブレイバーンと会話もしたくないし、外に出て他の者とブレイバーンの話もしたくない。どうせ外に出れば誰もが自分とはブレイバーンの話しかしたがらないことは分かっていたので、イサミはもう誰とも会話もしたくなくなっていた。それでブレイバーンのコクピットに座り込んで黙り込んでいたのだが、ブレイバーンに服の話をすることすら嫌だったので、イサミはずっと全裸のままだった。

そうしていると、そんなイサミの気持ちも知らないブレイバーンは差し入れを持ってきたヒビキやミユたち自衛隊ヒロインズに対して無神経にもイサミがずっと全裸であることをバラしたりしてヒビキたちがイサミのことを「キモい」と言ったりして、その会話が丸聞こえのイサミはますます拗ねてしまう。更に特訓の後は管制官でイサミのバディだったホノカもやって来て、ホノカはイサミに好意を寄せていたのですが、ブレイバーンはそのホノカの前でイサミがブレイバーンの中で排泄をどうやっているかなどをネタにして、ヒビキやミユもイサミの排泄ネタで盛り上がり、一同で笑い話を始める始末。それでますますイサミは怒りを募らせてしまう。

そんなことをしている間にハワイ沖の展開していた日米海軍の艦隊にデスドライヴズが水中から攻撃を仕掛けてきて海戦が始まり、危機に陥った艦隊から基地で自衛隊ヒロインズとバカ話をしているブレイバーンのもとに救援要請が来る。それを聞いてイサミも仲間を救うために戦わねばいけないとは思ったのだが、あまりにブレイバーンの物言いがウザいので腹が立ってしまい、イサミは遂にブチ切れてブレイバーンを「こっちの気持ちも知らないで勝手にバカバカ話を進めやがって!」と怒鳴りつける。そして「乗ってるだけでいいなら乗っててやるからよぉ!勝手にやりたければ勝手にやってろ!」と、ヤカラのようにキレまくり、コクピットの中で全裸で暴れ回る。また「必殺技でも何でも叫ばせてもらいますよ!」と投げやりなことを言う。とてもエリート自衛隊員とは思えない酷い言動で笑ってしまうのだが、何故かそんなイサミのブチ切れ言動をホノカは「素敵」とか言って惚れ直してしまう。

ブレイバーンもあまりにイサミの態度が酷いのでショックを受けて「だったら降りてくれ!やる気が無いなら今すぐ降りてくれ!」とか逆ギレしますが、イサミが「じゃあ降りるわ」とあっさり全裸のままヒロインズの見ている前でブレイバーンから降りようとすると、慌ててブレイバーンは「分かった!降りなくていい!共に行こう」と必死に引き留めており、どうも女々しい態度です。ちょっとキツいことを言ってイサミの気を引こうとして見事に失敗しただけみたいで、惚れた弱味というか、なんというか実に情けない。まぁイサミももともと行かねばならないことは分かっていたので、ちょっとブレイバーンを慌てさせたことで溜飲が下がったのか、共に出撃することになり、一旦ブチギレしたことでイサミも開き直って、引きこもりモードは終わり、逆にやたらオラオラ系のヤカラのようなモードに入って「やってやらぁ~!!」とか怒鳴りながら出撃していきました。そしてそれを見送ってまたホノカが「カッコいい」とか言ってウットリしているのを見て、どうやらホノカがオラオラ系の男が好きであることをヒビキとミユは察します。

そうしてブレイバーンはイサミを乗せて戦闘海域に向かい、何故かレーダーに「ブレイバーン」と名前が出たりして自己顕示欲の凄さに爆笑しました。そうして艦隊の危機に間に合ったブレイバーンは敵の巨大水中メカと水中戦に突入しますが、水中で飛行形態から通常形態にチェンジした時にブレイバーンが名乗りを上げようとして水を飲んで溺れかけたり、水中で動きを良くするためにコクピット内を液体で満たして水圧を上げたらイサミが溺れてしまって必殺技を叫べなくなってしまったり、ブレイバーンがやりたい放題で大爆笑モノでした。

そして味方潜水艦隊の魚雷攻撃で敵を怯ませて海上に飛び出しての空中戦で覚醒したイサミとブレイバーンの「ブレイブ・シュバババババ~ン!!」というバカみたいな巨大必殺技で敵の巨大メカを粉砕して勝利しますが、敵の大爆発でマンガみたいな吹っ飛び方をしてブレイバーンは彼方に飛んでいき夜空の星になる。

一方、ルイスは特訓が終わった後モーテルに戻るとまだ少女は朝と同じようにベッドで寝ていて、よく見ると息が止まっていて、慌ててルイスはベッドの上で心臓マッサージを行う。この時ルイスが「カモンカモンカモン!」とか「スタンダップ!」とか叫んでベッドがギシギシ揺れまくっていたせいで隣の部屋の客がルイスが凄く張り切ってセックスしてるように誤解していたのが爆笑でした。

そしてルイスが服を脱がせて心臓マッサージしようとして強引にプラグスーツを脱がそうとしたら急に少女が覚醒してルイスに襲い掛かってきて、まるで獣みたいに「ピ~ガ~!!」と機械音みたいな声で吠えて威嚇したりする。それでルイスと少女の格闘となるが、少女の戦闘力は凄まじくルイスは圧倒されてしまう。だが反撃したルイスの指先が少女のプラグスーツのボタンに触れると、急にプラグスーツが解除して消えていってしまい少女は全裸になる。それを見てルイスは大慌てで目を逸らして謝るが、少女は全裸でルイスを叩きのめす。それでも何とかルイスは少女を押さえ込んでやっと大人しくさせる。すると少女から獰猛な様子が無くなっていった。どうもプラグスーツを脱がせたことが影響しているようです。

すると、そこにさっき敵の爆発で吹っ飛ばされたブレイバーンが飛んできて、モーテルの壁をぶち破ってルイスとブレイバーンが対面することになる。まるで昭和のギャグ漫画のような展開です。そしてモーテルで上半身裸になって全裸の美少女を押さえ込んでいるルイスの姿を見てイサミが「お前、俺が必死で戦ってたのに、こんなところで何してたんだ!」とブチ切れる。まぁ誤解なんですけど、しかしイサミがそう言いたくなる気持ちも分かる。イサミはキモいホモロボットの中で全裸で戦っていたというのに、それにひきかえルイスは美少女とモーテルで運動していたわけですから、その落差を考えたらイサミは怒ってもいい。

そしてブレイバーンも「親睦を深めるためにスキンシップを図っていたわけだ」とルイスの行為を感心する。これは一瞬、いつものブレイバーンの空気読めない発言のようにも聞こえるが、この後、少女が「ルル」とルイスに語り掛けるのを聞いてブレイバーンが「それが彼女の名前だ」と言っているところを見ると、どうやらブレイバーンはこの少女の正体を知った上でルイスが彼女と親睦を深めようとしていたことをちゃんと理解していることが分かる。

そしてルルと名乗った美少女はルイスに抱き着いて、すっかりルイスに懐いた様子となり、一方でイサミは汚いブレイバーンの粘液まみれでモーテルの部屋に落ちてきて、ルイスとルルがくっついているのを見上げるという、なんとも格差を感じさせる場面で今回は終わり次回に続きますが、しかしブレイバーンがルルの正体を知っていて、親睦を深めることを良いことであるように言っているのは不思議です。おそらくルルはあのスペルビアの中に乗っていたので敵側なのだが、その敵とルイスが親睦を深めることをブレイバーンが歓迎していることが何を意味しているのか、そのあたりは次回に描かれることを期待したいと思います。どうもブレイバーンやルルの正体は一筋縄ではいかない話のようで、そこにおそらくブレイバーンとイサミの出会いの話も絡んでくるような気がします。次回も楽しみですが、相変わらずバカなことばかりやって謎解きは進まない可能性も結構高いような気もしますが、それはそれで面白いのでいいでしょう。

 

 

即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

第4話を観ました。

今回は賢者レインという不死の吸血鬼を即死させる話でした。なんか街みたいな場所でゾンビが発生したところで前回は終わりましたが、レインの部下のアンデッドがゾンビを操っていて住民を脅して夜霧を捕まえさせるためだった。それで夜霧がそのアンデッドを即死させて、そうしたらレインが黒い怪物を街に侵入させて街を破壊し始めて、その怪物を夜霧が即死させたら今度はレインの分身が大量に街に降ってきて爆撃して街の人達を無差別に虐殺し始めて、夜霧が分身を即死させることでレイン本体も即死させて街は平和を取り戻した。めでたしめでたしです。

次回は夜霧の過去に迫るエピソードみたいで、どうやらここから面白くなるみたいですが、今回で視聴は切らせてもらいます。面白くなるとかならないとか、そんなこと以前に、性格破綻者しか出てこない作品をこれ以上観ても不愉快なだけですからね。どうせこの作品のそういう基本的な特徴は次回以降も一貫しているのでしょうし。

まぁこういうのが好きな人は居るのでしょうし、そういう人は今後も視聴して楽しめばいいでしょう。別にこういうのが好きな人を蔑むつもりはないです。私だって中二の頃は「北斗の拳」とか夢中になって読んでましたし、他人のことを非難は出来ません。そういう「サイコパス主人公がクズを成敗する話」というのに惹きつけられる年齢や成長段階というのはある。単に私がそういうのに耐えられないようになってしまっただけです。ギャグとして楽しもうにも、別に大して面白くもないですしね。予想外の展開を楽しめるというわけでもなく、どうせコイツも即死するんだろうと全て予想がつく退屈さですし。OP映像で即死させられる奴を全部ネタバレしてるし。もう観なくていいでしょう。

 

 

メタリックルージュ

第3話を観ました。

今回はルジュとナオミが火星のウェルズタウンに到着した後のお話となります。前回のバスの旅で一緒だったメンバーのうち、孫2人とお婆さんの3人組は今回は回想シーン以外は出番は無く、たぶん前回だけのゲストキャラだったのでしょう。あと途中でバスに乗り込んできた謎の男はバスを降りるといつの間にか居なくなっていて今回は出番は無かったが、彼はおそらく重要キャラなのでまた再登場するでしょう。傭兵団を雇ってルジュを襲わせてルジュの出方を探ろうとしたのはおそらくあの男も絡んでいるのだろうと思うが、今回はあの傭兵団の一件も特に触れられることは無かった。

というか、あれだけ大きな出来事があったのにルジュはともかくナオミが真理部に傭兵団の件を報告していないのも不自然なんですが、おそらくそれはその必要が無いと判断したからなのでしょう。その理由として考えられるのは2つで、1つはナオミや真理部はあの傭兵団を雇って何かを仕掛けてくるような敵の存在をある程度既に予測して情報を共有していたから。そしてもう1つ考えられる理由は、ナオミが傭兵団の件を報告しなくても、あのバスにはもう1人真理部のエージェントが乗っていたから、そいつが報告することになったからです。

そのもう1人のエージェントとは、あのバスに乗っていた正体不明のビジネスマン風の男でした。てっきりモブキャラだと思っていたんですが、今回の冒頭でバスを下車した直後のナオミに接触してきて正体を明かしました。ナオミも彼が真理部のエージェントだとは知らされていなかったようです。それはナオミ達も監視対象であるからなのかもしれないが、そこまでナオミとその男との間に緊張関係も無いようだったので、あくまでエージェントの安全のために正体を明かしていなかっただけなのでしょう。ナオミはその男が真理部のエージェントだったと知ると、第1話でルジュが回収したヴァイオラの核のようなものをその男に渡しました。その男はそれを「イド」と呼んでいたが、そのエージェントの任務はナオミに接触してヴァイオラのイドを回収することであったようです。また、その男は第1話でジャロンに壊されてしまったナオミの鳥型ロボットのスペアを支給してくれました。まぁそういう連絡係なのでしょう。

また、同じくほぼモブキャラで今回は出番が無いと思っていた老夫婦と使用人のネアンの3人組ですが、老夫婦は冒頭の場面だけで出番は終わりましたが、使用人のネアンのヒューイは実はそこそこ重要キャラでした。前回もルジュが変身する場面を目撃していてルジュがネアンであることを知ったのですが、ルジュの正体を知っているわけではないようです。従軍経験があると言っていたからてっきり戦争の時にルジュを見たのかとも思ったんですが、初対面で単にルジュが「人間の姿をしたネアン」という稀少な存在であると知って注目しただけみたいです。このヒューイは実はウェルズタウンのネアン居留地の自治を求める組織と関係があり、彼がルジュのことを組織に報告したことによって、後でその組織がルジュに接触してくることになる。

あとはバスに乗っていたのは医者っぽい男と、ジャーナリストを自称していたジルの2人だが、医者っぽい男は無言で去っていき、ジルはルジュに手を振って去っていきました。ただ医者の方は重要キャラで、その名前はアフダルという。今回はかなり重要キャラとして多くの場面に登場してルジュに絡みますが、かなり謎の多いキャラです。そしてジルの方は間違いなく重要キャラなので再登場は間違いないと思いますが今回は冒頭の別れの場面以降は出番はありませんでした。あと前回冒頭で登場した守護局のアッシュ捜査官と助手のネアンの2人組は今回も頻繁に登場はしますが、相変わらず捜査は進展していない様子でそんなに大した描写はありませんでした。そして今回の冒頭のシーンではルジュ達のバスとは別に、街にやってきた移動カーニバルの様子が少し描かれましたが、これは真理局も動向を注視しており、今回のラストシーンでも意味ありげに登場しているので今後の展開の中で重要な役割を果たすのでしょう。

そして今回はそうしてヴァイオラのイドの受け渡しが済んだ後のナオミのもとにジーン・ユングハルトという人物から連絡が入る。この人物は真理部の次長という肩書の人物で、ナオミやルジュ達の上司にあたるのだが、どうやらルジュはこのユングハルトを「兄」として慕っているようです。前回、ばすで乗り合わせた兄妹のうちの妹にルジュは「兄に認められたい気持ちが分かる」とか言ってましたが、それはルジュが兄と慕うユングハルトに認めてもらいたくて任務に励んでいるということなのでしょう。ルジュとユングハルトが本当の兄妹であるのかどうかは分からないが、とにかくルジュの様子を見ているとユングハルトに対して特別な感情を抱いているのは間違いなく、ルジュがインモータルナインを狩る任務に励む理由は、別に世界平和とかたいそうな理想のためというわけではなく、かなり個人的な理由によるもののようです。

その後、何処かに居るこのユングハルトがピアノを弾く場面が描かれますが、そもそもこのユングハルトというのは何者なんでしょうか。確か前回、アッシュ捜査官は「ユングハルト博士」という人物の殺害事件に関与した疑いで「赤い人影」を追っていたはずですが、あの事件で殺されたという「ユングハルト博士」とこの「ユングハルト次長」の関係は何なのでしょうか。もしかしたら全く無関係の同姓の人物に過ぎないのかもしれないが、物語的にはそういう可能性は低いでしょう。何らかの関係はあるはずです。「赤い人影」はルジュでしょうから、そうなるとルジュは自分が殺害した人物と関係がある人物ことを兄と慕っているということなのでしょうか。それとも殺人事件自体が何かの偽装か、あるいはその事件の「赤い人影」も第1話の時のようにジャロンの擬態であるのかもしれません。とにかくこのあたりはまだ全く謎です。

とにかくこのピアノの場面で分かることは、どうやらユングハルト次長はインモータルナインの9つの「イド」を集めようとしているということです。その目的は何なのかは分からない。ただユングハルトはここで「不死の国」と呟いており、9つのイドを集めると不死の国を作ることが出来るということなのか、それともインモータルナインそのものが「不死の国」と何か関わりがあるということなのか、詳細は不明です。あとユングハルトは守護局のアッシュ捜査官が「ユングハルト博士殺害事件」について嗅ぎ回っていることを厄介だと思っているらしく、やはりあの殺害事件には何か裏があるのでしょう。そしてまたユングハルトは例の移動カーニバルの動向も注視しているようです。

そして再び場面はウェルズタウンのルジュとナオミに戻り、おそらくユングハルトからの連絡で知ったようですがナオミの言うには次のターゲットであるインモータルナインの1人「幻影のヴェルデ」の手掛かりはネアン居留地にあるらしい。このウェルズタウンには「簒奪者」という異星人との戦争が終わった後、その戦争に従軍していたネアン達を住まわせた火星最大規模のネアン居留地があるのだが、居留地には登録されているネアンと関係者以外は入ることが出来ないので、ルジュ達はまず居留地にどうやって入るかという段階で行き詰ってしまう。なお、ここでナオミが町の中でアッシュ捜査官を見かけて、アッシュのことを知っているような口ぶりをするのだが、そのことをルジュに聞かれて一瞬気まずそうにして誤魔化している。これはナオミ1人が何か秘密を抱えているのか、それともルジュに余計なことを知られたくないということなのか、ちょっとよく分からない。ただナオミがアッシュのことをよく知っていて、それを隠そうとしていることは注目点です。

その後、ナオミとルジュが口喧嘩をする場面が描かれますが、ルジュは前回ジルに「自由にしてもいい」と言われたことを口にして、ナオミがそれに対して「エージェントが勝手に動いてはいけない」と言い返すと2人は口論になってしまう。ナオミもルジュに対して「真理部の道具」だとか暴言を吐いたのは悪いが、基本的にはここはナオミの主張の方が正論のように思える。むしろ注目すべきはルジュの思考の幼稚さであり、まるで子供のようです。

どうやらルジュの精神年齢は見かけ以上にかなり低いようです。つまりルジュは兄ユングハルトに褒められたくてインモータルナインを狩っているだけであり、特に大した信念があって戦っているわけではない。第1話でヴァイオラに色々と議論を挑まれた時も平然と受け流してヴァイオラを仕留めたように見えたが、あれは実は難しい話があまり分からなかっただけみたいです。ただヴァイオラに対して同情する気持ちはあったようですが、それでも兄に褒められたい気持ちの方が強かったので黙ってヴァイオラを殺したのでしょう。そして今回ヴァイオラのイドを渡す時のルジュの様子を見た限りでは、ルジュはヴァイオラを殺したことをいくらかは後悔しているようです。前回もジルに対して「自分は命令されたことをやってるだけ」と自嘲気味に言っていたし、ルジュは任務に多少の疑問は抱いているのでしょう。そういう溜まったものもあって今回、ナオミとの喧嘩になってしまったのだと思われます。

そうしてナオミと喧嘩したルジュはナオミと離れて街に飛び出していき、連絡用のデバイスも捨ててしまう。そうして街を彷徨うルジュの様子を遠くから眺める黒いネアンの姿がここで描かれますが、この異形の姿はルジュの変身後の形態と類似しており、ヴァイオラのように変身出来るタイプのネアン、つまりインモータルナインの1人であるように見受けられる。おそらくこれがルジュ達の追っておる「幻影のヴェルデ」なのでしょう。ただ今回はこの黒いネアンはこの後の場面では登場しません。

ルジュの方は街を彷徨っていると、リオンというネアンが街の役人たちに因縁をつけられて「壊れた道具」だと決めつけられて処分されそうになっている場面に出くわし、さっきのナオミとの口論を思い出して腹を立て「ネアンは道具じゃない」と役人に喰ってかかって喧嘩になりますが、そこにバスで乗り合わせていたアフダル医師が現れて場を収めてくれます。実はリオンはアフダルの助手のネアンで、アフダルはルジュのこともバスで乗り合わせた縁もあってなのか、自分の助手だと言って助け船を出してくれたので役人に逆らったコトデルジュは面倒ごとに巻き込まれずに済みました。どうやらアフダルは役人にも顔が利くようですが、それはどうもアフダルがネアン専門の医師であるのでネクタルを入手することが出来て、そのネクタルを役人たちに横流ししているからみたいです。

ルジュはアフダルとリオンがネアン居留地に入ろうとしているのを見て、自分もアフダルに連れて行ってもらえばネアン居留地に入れるのではないかと考えます。そうやってネアン居留地に入って1人で「幻影のヴェルデ」の手掛かりを見つければ、ナオミを見返してやれると思ったのです。それでアフダルに一緒に連れていってほしいと頼むとアフダルは応じてくれる。アフダルはネアン専門の医師なのでネアン居留地に入ることが出来るのですが、ネクタルを賄賂代わりにゲートの役人に握らせてルジュの不法侵入を見逃してもらうようにしてくれました。

ただ、アフダルは別に悪徳医師というわけではなく、ネアンに対しては真摯に医療行為をする医師でした。要はネアンの医療行為を円滑に行うために清濁併せもつ行為を行う医師なのだといえます。ルジュもネアン居留地内のアフダルの医院に到着すると、さっそくダリアという患者の容体が急変しているのをアフダルが処置するのをリオンと一緒に助手のように手伝わされたりします。ダリアはこれまで戦争や開拓事業などでさんざん人間に酷使された挙句に動作不良を起こしていて寿命が尽きようとしているのですが、それでも所有者が補助金目当てに死ぬまで酷使を続けており、一旦容体は安定しましたがもう長くはないのだという。更に他にもネアンが人間によって道具のように使い潰されているという現実をルジュはアフダルから聞かされて驚きます。ルジュはあまりそういう現実は分かっておらず、ジルが言っていたようにネアンである自分も自由になれるのだと漠然と思っていたのだが、現実は確かにナオミの言うようにネアンは道具であり自由など無いのだと実感した。

そうしていると、そこにCFNという組織の使いがやって来て、ルジュに会わせたい相手がいるのだと言う。CFNというのは「自由ネアン評議会」の略称で、ネアン居留地の自治を求めて平和的に活動する団体だとのことです。もともとこのウェルズタウンのネアン居留地は戦争の後に設立された際にはネアンの自治が認められていたのだが、火星の開拓が進み人間が増えてくると、なし崩しに人間がネアンの自治を侵すようになり、今や自治は形だけとなっている。その本来正当な権利である自治を取り戻すための穏健な活動をする団体のようです。バスで乗り合わせていたヒューイがCFNの構成員というわけではないが知り合いに構成員がいたようで、それで旅の途中で見かけたルジュのことを報告した結果、CFNの指導者であるユバルというネアンがルジュに会ってみたいと言い出したみたいです。

ユバルがルジュに会いたいと思った理由は、ヒューイの報告によってルジュが特殊なネアンだと知ったからです。変身して戦うことが出来るという意味でも確かにルジュは特殊ですが、ここで重要なのはそのことではない。変身したことでようやくネアンだということが分かるぐらいにルジュが人間そっくりの姿をしていることの方がユバルにとっては重要な意味を持っていたのです。ルジュのように人間そっくりの姿をして人間と対等に接することが出来るネアンというのは、ユバル達にとっては稀少な存在だったのです。通常のネアンは「アジモフコード」というプログラムによって縛られていて人間に逆らうことが出来ない。だから人間たちがそれをいいことに無法にネアンの自治を侵害してきてもネアン達は逆らうことが出来ずズルズルと権利を奪われていく。だからルジュのような人間と対等に接することも出来るネアンが1人でも自分たちと共に歩んでくれるならば自分たちCFNにとって大きな希望になる。そういう理由で、ルジュに会ったユバルは「自分たちと共に歩んでネアンの希望になってほしい」と頼んできました。それを聞いてルジュは自分がネアンの希望になれるのだと思い嬉しくなります。

つまりユバルの目指しているのはあくまで穏健な交渉による自治の回復であり、そのためにルジュの協力を求めているわけですが、CFN内にはユバルと異なる考え方をする者もいるようです。それがアルターの思想に共鳴している勢力であり、アルターの内通者がCFN内部にも潜入しているらしい。ここで初めてユバルの口からアルターという組織の思想が語られますが、それは「人間と戦ってネアンの権利を獲得する」というものであるようです。第1話の段階でだいたいそういう感じなのだろうと推測はしていましたが、やはり武力革命でネアンの権利を得ようとする反乱組織だったのですね。

そしてアルターでは「赤いグラディエイター」は敵であることは知られているので、ヒューイがCFNに旅の途中で目撃したルジュの赤い変身形態の話を報告した際、CFN内部に潜り込んだアルターの工作員と思われるネアンはルジュをCFNに招くことに反対していました。ルジュがCFN内部に入り込むと自分たちの工作活動がやり難くなり、下手したら自分たちがルジュに狙われるかもしれないからです。おそらく彼ら工作員は「幻影のヴェルデ」とも繋がっているのでしょう。

だがユバルの意思でルジュをCFNに勧誘することになり工作員は焦った。ルジュはとりあえず返事は保留しましたが、工作員はどうにか妨害しようと考えたのか、ジャロンと接触しました。ここでジャロンがいきなり登場して、ジャロンもまたウェルズタウンに来ていることが分かります。「幻影のヴェルデ」だけでなく、インモータルナインの別の1人であるジャロンまでがちょうどウェルズタウンに居合わせているというのも奇妙であり、どうやらウェルズタウンで何か大きなことが仕掛けられているようです。おそらくあの移動カーニバルとも何か関係があるのでしょう。

ただ、ここで驚きなのは、このジャロンと接触したアルター工作員は、ジャロンと会った後、今度はアフダルに会いに来たのです。そしてアフダルに何かを頼んで去っていった。アフダルは迷惑そうにしていたのだが、どうもアフダルはアルターと何か関係があるみたいです。アフダルは助手のリオンにも「危ない連中に関わるな」と諭していたので、そんな反乱組織と関わっている人物とは思えなかったのですが、ただアフダルはネアンの現状について深く憂えているのは間違いない。そしてリオンに対して「最初は穏健に自治を求めていても、欲張りになってそれ以上を求めてしまうものだ」と諭していましたが、それはまるで自分自身に対する自戒、いや自嘲の言葉のようにも聞こえた。それはアフダル自身の話だったのかもしれない。アフダルもネアンのために活動しているうちにアルターと関わるようになってしまったのではないでしょうか。

そうしてダリアが死んで、その後、絶望感の中でアフダルはリオンの肩を強く抱き、その後、リオンがルジュを「ユバルが呼んでいます」と言ってCFNに連れていき、ルジュが行くとそこでユバルが殺されていて、ルジュはユバル殺害の容疑をかけられてしまう。ルジュは嵌められたわけだが、この流れを見るとリオンがルジュを嵌めたように見える。しかしリオンはアルターともCFNとも関わりは無かったはずなので、そうなるとアフダルがリオンに命じてルジュを嵌めたように見えてくる。ルジュに親切にしてくれていたアフダルがそのように豹変したのはアルター工作員の働きかけであり、その背後にはジャロンがいるようです。ただアフダルもただ無理矢理にジャロンに従わされているというわけではなく、ダリアの死をきっかけにアフダルの中にも何らかの義憤のようなものが湧き上がってきたものだと思われます。

そうして同時にウェルズタウンの治安機関が動き出してCFNに介入しようとしてくる動きも描かれ、更に移動カーニバルも不気味な動きを始めたところで今回は終わり次回に続きます。しかしこのウェルズタウンの治安機関の動きも今回は詳細には描かれませんでしたが不可解なところが見受けられます。アッシュ捜査官に対して極端に非協力的であったり、CFN内のアルター工作員がルジュを嵌める動きに反した動きをしていることからも、真理部の影響下にあるようにも見受けられるし、あるいは逆にアルターと繋がっている可能性も否定は出来ない。そのあたりも次回明らかになっていくのでしょう。