2023秋アニメ 12月23日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年秋アニメのうち、12月22日深夜に録画して12月23日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

葬送のフリーレン

第16話を観ました。

今回で前半クール分は終わりって感じみたいですね。前半パートはフリーレンの長寿友達のフォル爺という長寿のドワーフを訪ねる話でした。フォル爺は400歳で、ドワーフの平均寿命は300歳だそうですからだいぶ長寿です。久しぶりの再会みたいだが、一見ボケ老人のようなフォル爺は実は元気で、フリーレンはフォル爺はボケ老人のフリをして相手を油断させて村を守っているのだと言う。

フォル爺はかつてヒンメル一行と出会っており、自分は死んだ人間の妻との約束でずっと村を守っていると言い、ヒンメルはきっと亡き妻はフォル爺を誇りに思っているだろうと言う。それを聞いてフォル爺はヒンメルが魔王を倒すと予告し、ヒンメルという勇者の記憶は自分が未来に持っていくと約束した。

1週間をフォル爺の村で楽しく過ごしたフリーレンであったが、最後の晩に話をした際、フォル爺が既に妻の顔も思い出せず、ヒンメルが魔王を倒したことも忘れていることを知る。それでフォル爺が今はもう本当にボケてしまったのだと悟り、フリーレンはフォル爺の記憶も自分が未来に連れていくと約束します。そして翌朝フォル爺はフリーレンと昔話をしたお陰で妻の夢を久しぶりに見たと言う。そうしてフリーレン一行は再び旅立った。人間とドワーフとエルフの寿命の違いを使った、ちょっと切なくてイイお話でした。

後半パートはザインの探している旧友の冒険者の手掛かりを探すお話。ザインの親友の冒険者は戦士ゴリラという名前らしい。もちろん偽名で会って本名はザインも覚えてないという。ホントに親友なのか?ちなみにザインは僧侶アゴヒゲらしい。ネーミングセンスが酷すぎる。とにかくザインはともかくゴリラは常にゴリラと自称していたらしいので誰も本名を覚えてないという。てゆーか話が不毛すぎてフェルンがちょっとキレ気味でした。とりあえずゴリラはふざけた奴だとフリーレン達は呆れた。

それでとある村でゴリラの出没情報があり、ゴリラのことを知る頑固婆さんという名の婆さんに情報を聞こうとする。そんな変な名前の婆さんの情報をアテにすることはないと思うがザインやフリーレン達は懸命に婆さんの命じる雑用をこなして、遂に峡谷にある英雄の像に連れて行ってもらう。大昔の忘れられた英雄だという。フリーレン達が見てみると、それは戦士と僧侶の像であり、戦士の方はクラフトだった。

ザインはその2つの像に見覚えがあり、生まれ故郷の村にあった石像と同じだった。子供の頃にその石像をゴリラと一緒に見た時、一緒にいたハイターにもう名前が忘れられていると言われて、ゴリラが自分たちは名前を忘れられない英雄になるためにと言って、それで「ゴリラ」「アゴヒゲ」というインパクトのある名前にしたのだということをザインは思い出した。それでザインは顎鬚を伸ばしたのでした。

その後、頑固婆さんはゴリラの行先を教えてくれて、それはフリーレン達の目指す魔法都市とは別方向であった。さて、どうしたものかというところで今回は終わり、物語は年明け放送の後半クール「一級魔法試験編」に続きます。さてザインはどういう選択をするのでしょうか。なお来週、12月29日深夜分の放送はお休みで、次回の第17話の放送は来年1月5日深夜となります。

 

 

カノジョも彼女 Season2

最終話、第24話を観ました。

今回は前回のラストシーンの続きから始まり、紫乃とミリカの会話シーンがまず描かれます。紫乃は親友の咲よりも前から直也のことを好きだったが、直也が咲のことを好きだと知っていたので自分の想いを抑え込んで直也と咲の仲を応援してきた。そうして直也の告白を受け入れて咲が直也と交際を始めて、それでも紫乃は直也のことを諦めきれずにいたのだがその気持ちもずっと隠していた。ところが直也が咲と交際しながら渚とも二股交際をしていることを知り、しかも咲が二股交際を受け入れていると知り、紫乃は動揺し、もしかしたら直也は自分が思っていたよりも咲に一筋ではなくて、それなら自分にも可能性があるのではないかと思ってしまった。また、咲も二股を認めるということはそんなに直也のことを好きではないのではないかとも紫乃は思った。それならばずっと昔から直也のことを想っている自分の方が咲よりも直也に相応しいのではないかとも紫乃は思った。

そうした想いを抱きながら、紫乃は表向きは「親友の咲のために直也の二股交際を止めさせる」という名目で直也が咲や渚と同居している家に押しかけて同居して直也との距離を詰めてきた。その一方で「親友である咲を裏切れない」という想いも大きく、紫乃はずっと葛藤を続けてきたが、沖縄旅行で直也が自分の魅力を認めてくれており自分に真っすぐに向き合ってくれていることを知って気持ちの高まりを抑えられなくなってしまい直也にキスしてしまい、その後改めて勇気を出して想いを伝えようとしたのだが、その前に咲が直也のことを真剣に愛していることを知り、自分が咲と直也の仲を誤解していたことに気付く。

それで紫乃は勝手に舞い上がって暴走して親友を裏切っていた自分が情けなくなり、やはり直也へは想いは伝えずに自分は直也と咲の前から消えた方が良いと考え、転校すると言い出す。咲はそれを聞いてワケが分からず親友の紫乃から突き放されたことを怒り2人は大喧嘩となります。それにより、紫乃は咲が自分を大切に想ってくれていることを痛感させられ、ますます咲にずっと嘘をついていたことを自己嫌悪し、今さら本当の事情を打ち明けることなど出来ないと思い、自分が直也を諦めて咲の前から消えることしか解決策は無いと心に決める。

咲との大喧嘩の末に別荘を飛び出した紫乃が浜辺で黄昏れていたところを見つけたミリカが紫乃と話をして、そうした紫乃の決意を聞いたところで前回は終わったわけですが、そもそも今回の沖縄旅行で紫乃が暴走してしまった原因の1つがミリカに感化されたというのがある。ミリカは直也が咲と渚と二股交際していると知りながら直也のことを好きになり、咲と渚から直也を奪って独占して彼女になると宣言し、直也は咲と渚が大切だからと言って拒みますが、それでも直也がミリカ自身には惹かれていると知り、ミリカは諦めず食い下がった挙句、5ヶ月間同居して誘惑して無理だったら諦めるという条件で咲と渚と同じ扱いで直也にアプローチする許可を得ました。実際のところ可能性がかなり低いのだが、それでも諦めずに直也に真っすぐ想いをぶつけるミリカの姿勢に紫乃は最初は呆れつつも自分には無い強さを見出して惹かれていった。

そんなミリカに紫乃の直也への秘めた想いがバレてしまい、ミリカは秘密をバラされたくなければ自分が沖縄旅行中に直也を誘惑するのに協力するようにと紫乃を脅迫し、紫乃は仕方なくミリカと行動を共にすることになるが、そうしてミリカと深く接するうちにますますミリカの考え方に感化されるようになり、その結果、暴走して直也にキスしたり告白しようとしたわけだが、結局は後悔して諦める結果となり、紫乃は自分と同じぐらい絶望的な状況でも直也に想いをぶつけていくミリカのような強さに憧れたが、結局は自分はミリカのようには強くなれなかったのだと思った。

一方でミリカは紫乃の直也への想いを知った後、怖くて直也に想いも伝えられない紫乃の様子を見て、所詮はその程度の想いなのだと思ってバカにしていた。ミリカは自分が直也に振られる可能性が高いことは分かっており、それは怖かった。それでも諦めて後悔するよりもマシだと思って頑張っている。だから振られるのが怖くて告白も出来ない紫乃のことを見下しており、直也に対する想いも大したことはないと思っていた。

しかし、こうして直也を諦めるために転校して親友の咲とも喧嘩別れになっても仕方ないとか言い出す紫乃を見てミリカは認識を改めた。そこまでしなければ直也のことを諦められないということは、よほど直也のことが好きだということだからです。そしてミリカは、そこまで直也のことを好きな紫乃がそんな程度のことぐらいで直也を諦められるはずがないとも思った。それはミリカ自身がそうであったからです。ミリカだって可能性の低い直也への想いを諦めた方がいいんじゃないかと思ったことぐらいある。しかし結局無理だった。だからミリカには紫乃も転校したぐらいでは直也のことを諦めることなど出来ないだろうということが分かるのです。

それでミリカは去って行こうとする紫乃に向かって「どうせ諦められないって」と嘲笑う。ただ、それでも直也のことを好きな気持ちで紫乃に負ける気は無いミリカはあくまで紫乃を見下して、自分は直也を咲たちから奪うつもりだが、どうせヘタレの紫乃は三股狙いだろうとからかったりする。そうしたミリカのからかう言葉に紫乃が反発してそんなことはないと言うと、ミリカは直也のことを本気じゃないのかと言って更にバカにする。それに対して紫乃は本気だと言い返し、ミリカは本気なら諦められないだろうと言う。それに反発して紫乃は諦めてみせると言ってスマホの直也の画像を消し、更に直也から貰ったリボンを海に投げ捨てようとするが、しかしリボンをどうしても投げることが出来ず、紫乃は浜辺にうずくまって泣き崩れる。

そんな紫乃を見て、ミリカはやっぱり紫乃は自分と同じように簡単に直也を諦められないのだろうと確信する。そして、そんなふうに直也のことが好きで好きで堪らないのに恋が成就する見込みが無くて諦めることも出来なくて苦しむ紫乃の姿は自分と同じだと感じる。そして、そんな苦しみから解放されるただ1つの方法をミリカは既に知っていた。それは既にミリカが実践していることで「精一杯頑張った末に振られること」でした。もちろんミリカは最終的に直也を振り向かせることが出来ると信じて頑張っているのだが、それでも失敗する場合のことも想定はしている。その場合、もし精一杯やり切ったと思えていたなら自分はキッパリと直也のことを諦められるとミリカは思えていた。だから、紫乃が直也を諦めることが出来るとしたら、同じ方法しかないだろうとミリカは思った。

それでミリカは泣き崩れる紫乃の横に立つと、いろいろ協力してくれた礼はすると言って、コッソリと直也のスマホに向けて現在地を報せる。そして「恋ってしんどいな」と溜息をつき「私だって全力は尽くすけどどんな結末になるか分からない」「そんな時に共に戦ったヤツがいるのは悪くない」と言って、紫乃の肩に手を置き「頑張ろうぜ」と励ます。つまり「お前も全力で直也に気持ちをぶつけてから諦めろ」と言っているのだということを紫乃も理解する。そして「どうせお前は振られるけどな」と笑って立ち去ろうとするミリカに向かって、紫乃は「でも、私は」と紫乃は言い返そうとする。確かに全力でぶつかって振られれば諦めがつくというのは紫乃自身も何度も考えた。だが自分はミリカと違って、やっぱりどうしても咲を裏切ることは出来ないのだと紫乃はミリカに言おうとしたのだが、ミリカは聞く耳を持たず、代わりに紫乃の背後で「紫乃さん!」と直也の声がする。驚いて棒立ちになる紫乃に向かってミリカは、直也にメッセージを送っていたことを告げ、立ち去っていく。

そうして直也と、更に一緒に紫乃を探していた咲や渚にも見つかって追い詰められてしまった紫乃は逃げ出そうとする。しかし直也は紫乃の腕を掴んで引き留め「話をしてくれ!」と言う。直也は紫乃の隠していた気持ちにさすがにもう気付いていました。昨晩の無人島でいきなりキスされた時から、もしかしたら紫乃が自分のことを好きなのではないかという疑問は湧いていた。それでも一旦は紫乃が否定したから事故だったのだろうと思っていたのだが、その後でまた紫乃が事故じゃなかったとか言い出して、やはり紫乃は自分のことを好きなのかもしれないという疑惑は広がっていた。ただ、その後は紫乃が熱を出したりして話がウヤムヤになり、いっそこのままウヤムヤにした方がいいのかもしれないと直也も思っていた。だが急に紫乃が転校するなどと言い出して咲と大喧嘩して理由は言いたくないなどと言っているのを見て、直也はきっと紫乃が自分のことを好きだという気持ちを咲に隠そうとして苦しんでいて、それが原因でこんなことになってしまったのだと気付いた。そして、ウヤムヤにしようなどと考えていた自分の判断ミスのせいで紫乃も咲も2人とも傷つける結果を招いてしまったのだと激しく反省した。

だから直也はもうこの件はウヤムヤにせず明らかにすべきだと思った。ただ、自分の口から真実を明らかにしようとは思えなかった。そもそも直也が「紫乃が自分のことを好き」と思っているのは単なる推測に過ぎない。おそらく正解なのだとは思うが、それでもこれまでずっと紫乃が隠してきた気持ちを自分が推測の形で軽々しく口にしてはいけないと思った。だから紫乃の口から真実を話してほしいのだと直也は紫乃に懇願する。

しかし紫乃は「言いたくない」と拒否する。そして「私は絶対にしてはいけない間違いを犯した」と泣きながら言う。ただ直也のことを秘かに想っていた頃ならば本当の想いを咲に打ち明けることも出来ただろう。だが、咲よりも自分の方が直也に相応しいと勘違いしたり、咲に黙って直也にキスをしたり、そんな裏切り行為を重ねた後の今となっては、真実を打ち明ければ咲を深く傷つけてしまうだけなのであり、そんなことは紫乃は絶対にしたくないのだ。

つまり、紫乃は咲を大事に想うからこそ真実を言いたくない。だが直也はだからこそ言ってほしいと考えている。直也は「このまま紫乃さんと別れた後の咲ちゃんの気持ちを考えてくれ」と紫乃に言う。それに対して紫乃は「私が全部言ったら困るのは咲なのよ」と反論する。直也は咲にとっては紫乃とワケも分からず別れることの方が辛いはずだと考えており、一方で紫乃は咲が自分の裏切りを知ることの方が辛いはずだと考えている。2人とも咲に辛い想いをさせたくないという点では気持ちは一致しているのだが、どうも優先順位で認識のズレがあるようです。

紫乃は自分が直也への想いを打ち明ければ咲は傷つくと思っている。咲は親友である自分に裏切られていたことでも傷つくであろうし、恋人である直也がそのことを知りながら、自分に本心を言わせて咲が傷つくのを容認したことでも咲は傷つくだろう。だから、咲の前で自分の本心を言わせようとしている今の直也の行動は、咲の恋人として間違っていると紫乃は思っている。だが直也は「俺の立場で紫乃さんに気持ちを言わせるのはきっと正しくない!」と、自分の行為が咲の恋人としては正しくないことは分かっていると言いながら「でも、このままでは嫌なんだ!」とも言う。

紫乃は直也は咲の恋人なのだから咲のことだけ考えていればいいと言っているのですが、直也はそれでは嫌なのです。咲だけではなく紫乃のことも大切にしたい。たとえ紫乃を大切にすることで咲が傷つくと分かっていても、それでも紫乃が不幸なままで放置はしたくないのです。紫乃から見ればそんな考え方は正しい考え方ではない。だが直也は「俺が正しさで動けるような奴なら、そもそも二股したいなんて言わない!」と言い切る。確かに、直也が咲を大切にするために渚は不幸なままで構わないと、それが正しいのだと割り切れるような人間なら、そもそも二股交際なんて始まってませんよね。

ただ、直也にとっては「渚を見捨てられなかった気持ち」と「紫乃を見捨てられなかった気持ち」は微妙に違う。確かに直也は紫乃に対しても女性としての魅力は感じているが、それはミリカに対して感じるのと同じ程度のものです。「意識してしまう」というレベルであって、渚に対して「咲と同じぐらい恋人にしたい」と思ったのに比べればまだ小さなものでしょう。だから直也がどうしても紫乃を見捨てたくない理由の大部分は渚の場合とは別で、あくまで咲の一番大切な親友だからなのです。いや、正確には咲の親友である紫乃もまた直也にとっては咲と同じぐらい大切なのであり、直也にとっての紫乃もまたかけがえのない親友だからでもあります。それぐらい大切な人を守るためならば、直也は咲を傷つける選択でもしてしまう。それが正しくないことは直也も分かっている。だが、そういう性分なのだから仕方がないと直也は諦めているし、咲も結構諦めてしまっています。実際、親や仕事を優先して恋人に多少の犠牲を強いる男なんて世の中に腐るほど居ます。直也はその優先対象に「他の女性」が含まれているだけのことだと思えばいい。確かに「正しい」とは言えないが、ちゃんと肉欲も封印している直也がそういう理由で非難されるのならば、恋人より仕事や親を優先する世の男は直也と同じぐらい非難されなければアンフェアといえるでしょう。

紫乃も直也がそういう人間であることは分かっている。だから好きになったのです。でも、直也が自分のことも大切に想ってくれているというのなら、なおさら自分に真実を言わせようとする理由が分からない。自分が真実を言えば咲は傷つく。そうして傷ついた咲を見ることで紫乃自身も深く傷つくのです。結局2人とも不幸になってしまうのだから何の意味も無い。それなのにどうしてこんなに直也が必死になって自分に真実を語らせようとしているのか、紫乃には意味が分からなかった。

だが、それに対して直也はさっきの喧嘩の時に咲が紫乃のことを凄く大切に想っていることが紫乃にも分かったはずだと指摘する。それはつまり咲と紫乃が互いに大切に想い合っているから互いの気持ちが通じ合うのだということです。そして直也は「こんなにもお互いを想い合える友達同士がこんな別れ方をしてほしくない」と言い、続けて「こんなにもお互いを想い合えるなら、真実を言っただけで全てダメになるとは思えない!」と力説する。

直也が「咲が紫乃とワケも分からず別れること」よりも「咲が紫乃の裏切りを知ること」の方がマシだと考える根拠はこれだったのです。何も事情が分からないまま紫乃が去っていくと咲は紫乃に捨てられたと思って絶望するだけで終わってしまうが、紫乃が真実を打ち明ければ、たとえそれがどんなに酷い裏切りであったとしても、紫乃が勇気を出して告白してくれた以上は咲はそれで紫乃との関係が完全に壊れたとは思わないはずで、きっとそこから2人の関係は修復に向かう余地は残るはずだと直也は考えているのです。

紫乃も直也にそう指摘されて、確かにそうだと気付いた。本当に咲のことを大切に想い、本当に咲という人間を理解しているならば、何も言わずに別れるよりも、真実を打ち明ける方が正解だったのだと紫乃は気付いた。そして同時に、自分が何も言わずに去ろうとしていた本当の理由は、咲のためなのではなく、ただ単に傷ついた咲の顔を見て自分が傷つくのが怖かったからだということにも気付いた。

紫乃はそんな自分の弱さを恥じたが、それによって余計に自分の弱さを痛感してしまい、弱気に支配されてしまい。真実を打ち明けるのが正解だと気付きながらも、真実を打ち明ける勇気がどうしても湧いてこなくなってしまった。それで情なくてボロボロ涙を流して「でも、でも」と呻くのみになってしまう。そんな紫乃を直也は腕を握りながら「どんな問題が起きても俺が必ず力になる」と勇気づけ、本当の気持ちを聞かせてほしいと懇願し「聞かなきゃ終わらせられない!俺も、咲ちゃんも、紫乃さんだって!」と声を絞り出す。

そして直也の「まだそのリボンを持ってくれている理由を聞かせてくれ!」という叫びを受けて、紫乃は遂に口を開き「咲と向井くんを困らせたくなくて何年も気持ちを隠してきたのに」と涙ながらに語り始める。「ずっと諦めきれずに引きずることは仕方ないことだと思っていたのに、それすら隠せなくて、こんな心配かけて」と途切れ途切れに言葉を絞り出して、自分の身勝手な想いで咲たちに迷惑をかけてしまったことを詫びる。直也の励ましに背を押されて喋り出してはみたものの、やはり「直也のことが好き」という本当の気持ちを言って咲が傷つくのを見るのがどうしても怖くて、最初に言い訳のような言葉を連ねてしまったのだが、直也の励ましに応えようと思い直して「サキサキ、私は、本当は!」と真実を口にしようとする。だがやっぱり怖くなってしまい再び紫乃は泣き出して言葉が出てこなくなってしまう。

だが、そこにそれまではただ唖然として紫乃と直也の遣り取りを見ていた咲が突然に口を開き「私は彼氏に二股したいって打ち明けられてぶん殴って済ませた女だぞ!紫乃が隠してる気持ちが何だとしても、最悪ぶん殴られる程度で済む!だから大丈夫だ!」と紫乃を励ます。その言葉を聞いて紫乃はそんな咲にぶん殴られてもいいと思えた。むしろぶん殴ってほしいとも思えた。そんなことで赦して貰えるなら有難いと思えて、それで背を押されたように紫乃は咲の方に向き直って顔を上げ「サキサキ、私、向井くんが好きなの、ずっと前から」と遂にずっと隠していた本当の気持ちを打ち明ける。

しかし、咲にとってそれは全く予想外の言葉だった。更に直也が間髪入れずに「ごめん!」と頭を下げて紫乃の想いに応えられないことを伝えたのを見て咲は更にビックリした。直也にとっては紫乃の言葉は完全に予想していたものだったので、当然ながら咲と渚という2人の彼女がいる直也としては誠意をもって断るしかないわけで、丁重に断ったつもりであった。直也は当然、咲も渚もここまでの自分と紫乃の会話を聞いて、紫乃が自分のことを好きだということは理解してくれていると思っていたので、自分が紫乃の気持ちを丁重にお断りすることも想定してくれているものだと思っていた。だが、渚はちゃんと理解してくれていたが、咲は「紫乃が直也を好き」など全く想定していなかったので、直也がいきなり紫乃を振ったことが何か直也が自分の親友の紫乃に急に酷いことをしたように感じられて、思わず直也に掴みかかったりしてしまった。

そんな混乱が生じてしまった原因は、咲が紫乃の真意を完全に誤解していたからでした。直也と紫乃の会話を聞いていて、渚は紫乃が直也のことを好きだったのだと気付き最初はビックリしましたが、紫乃が咲に遠慮して苦しむ気持ちが、かつての自分の気持ちと重なる部分も感じられて、いつしか紫乃の言葉を感動して聞いていました。いや、渚が紫乃に近い立場の経験があったからこそ、直也と紫乃の会話を聞いただけで紫乃の気持ちに気付くことが出来ただけなのかもしれません。それぐらい実際のところ、直也と紫乃のセリフは紛らわしいものだったといえる。直也と紫乃は昨晩の無人島の一件を経ているからこそ、この会話でしっかり意味が通じているわけですが、咲には誤解されても仕方なかったかもしれません。咲はなんと、直也と紫乃の会話を聞いて、紫乃がずっと隠していた気持ちというのは「紫乃が咲のことを好き」というものだと誤解していたのです。

ここまでの直也と紫乃のセリフだけ並べてみると、「このまま紫乃さんと別れた後の咲ちゃんの気持ちを考えてくれ」「私が全部言ったら困るのは咲なのよ」「俺の立場で紫乃さんに気持ちを言わせるのはきっと正しくない!」「こんなにもお互いを想い合える友達同士がこんな別れ方をしてほしくない」「こんなにもお互いを想い合えるなら、真実を言っただけで全てダメになるとは思えない!」「どんな問題が起きても俺が必ず力になる」「聞かなきゃ終わらせられない!俺も、咲ちゃんも、紫乃さんだって!」という感じで、ここで議論されているのはほとんど紫乃と咲の関係の話ばかりであり、直也は咲と紫乃の仲を取り持とうとして必死なように見えるし、無人島の一件を知らない咲が聞いたら、紫乃が自分との関係で何か隠した想いがあると誤解しても仕方ないでしょう。そして、その流れを承けて紫乃が涙ながらに自分に向かって「咲と向井くんを困らせたくなくて何年も気持ちを隠してきたのに」「ずっと諦めきれずに引きずることは仕方ないことだと思っていたのに、それすら隠せなくて、こんな心配かけて」「サキサキ、私は、本当は!」と言って言葉に詰まって泣いているのを見たら、そりゃ咲は自分が紫乃に告白されていると勘違いしますよね。

それで咲は覚悟を決めて紫乃の想いを真正面から受け止めた上で誠意をもって断ろうと決意して、「大丈夫だ!」と紫乃の背を押したんですが、そうしたら紫乃がいきなり直也のことを好きだとか予想外なことを言い出して唖然としていると、間髪入れずに直也が誠意をもって断ってしまって、一体これはどういうことなのかと咲はパニックになってしまったのでした。しかし、事情を知っている直也と紫乃や、紫乃に共感しやすい立場の渚はともかくとして、直也と紫乃の紛らわしい会話を聞けば咲のような誤解をしても仕方ないとは思えるのですが、咲は不本意にも3人にアホの子扱いされてしまいます。

ただ、そんな咲の失態は置いておくとして、実際のところは浜辺は修羅場なのであり、紫乃がずっと咲に嘘をついていたことを告白した上に、そこまでしてずっと秘めていた紫乃の片想いは間髪入れず直也によって拒まれてしまったという、何とも重い空気が場を支配します。そんな中、咲は改めて紫乃が直也のことを好きだったのだという事実を反芻して頭の中を整理する。それはつまり、ずっと紫乃が自分に本心を隠していたということを意味していた。そのことを想うと咲の表情は険しくなり、手は拳を固く握りしめる。それを見て紫乃はぶん殴られると思って身構えますが、咲はぶん殴るのではなく紫乃に飛び掛かると抱きしめる。そして「気付けなくてゴメン!」と号泣するのでした。

咲は紫乃がずっと前から自分を傷つけないように本当の気持ちを抑え込んで生きてきたことを知り、それがどれだけ苦しかっただろうかと思った。自分が早くそうした紫乃の気持ちに気付いてあげられれば、紫乃はそんなに長く苦しむことは無かったはずなのに、自分は自分が楽しむことしか考えておらず、その陰で紫乃がどれだけ苦しい想いを隠していたのか気付こうともしなかった。そのことがただ親友として申し訳なかったのです。紫乃が直也のことを好きだという話はどうでもいいことだった。大事なのは直也の気持ちなのであり、自分が直也を好きであるのと同じように、紫乃が直也のことを好きな気持ちそのものに罪があるはずもない。ずっと本心を隠していたのも直也を隠れて狙うためなのではなく、自分を傷つけたくなかったからだということも分かっていた。そんな紫乃の気持ちを知ったことで自分が傷ついたりするはずもないのに、余計な気を遣って苦しんで、本当に紫乃はバカだと思いつつ、咲はそんな紫乃の優しい気持ちが嬉しかった。そんな咲の気持ちが伝わり、紫乃も「私こそ、ずっと言えなくてごめんなさい!」と咲を抱きしめて号泣し、こうして2人は和解したのでした。

こうして一件落着となり、夜になり5人は別荘に泊まり、翌日は沖縄から帰る日となりますが、朝から別荘は重い空気でした。紫乃は隠していた想いを全て打ち明けて、その上で咲とも和解して、恐れていた咲との関係悪化は避けられたわけで、そういう意味ではもう紫乃は今までのように隠し事がバレて咲に裏切りがバレてしまうことを恐れて思い悩む恐怖からは解放されたわけで、一件落着といえますが、しかし紫乃があっさり直也に振られてしまったという事実は残りました。

これによって、紫乃はあっさり振られた惨めな気分、直也は彼女の親友を振ってしまった罪悪感、咲と渚は間接的に紫乃が振られる原因となってしまった罪悪感、特に咲は紫乃の親友だけに本来は慰めなければいけない立場なのに容易にそれが出来ないという葛藤を抱えて、4人はどうもどんよりとした感じになってしまいます。そんな中、ミリカだけが無関係とばかりに紫乃があまりにあっさりと振られたことを面白がっています。

そして紫乃は自分が一緒だと直也たちが楽しみづらいだろうと気を遣って、1人だけ早い便で帰ることにして荷物を持って出ていきますが、咲は紫乃を気の毒に思って直也にちょっと紫乃を慰めるようにと言って追いかけさせます。そうして直也は紫乃と浜辺で喋ることになり、咲もそれを物陰から覗きます。そこで直也はいきなり紫乃に土下座して謝る。昨日の夕方のあの浜辺での遣り取りで、無理に咲の前で本心を言わせて、しかも振ってしまって、その結果こんな気まずい空気になってしまったことを直也は深く反省していました。昨日はそうすべきだと信じてやったことだが、結局は気まずい空気になってしまったのは自分の判断が間違っていたのだと直也は後悔し、紫乃と咲の関係が元通りになるように自分が全力でサポートすると直也は言う。

実際は直也は何も悪くない。紫乃がずっと貯め込んでいた歪みを直也が解放してくれたのです。その結果、紫乃はずいぶん楽になったのであり直也に感謝したいぐらいだった。多少ギクシャクしたものが残ったとしても、それは紫乃自身の責任なのであり、直也が土下座して謝る必要など何も無い。だが、そんなふうに直也は一生懸命に咲や自分のために真っすぐに向き合ってくれる。そう思うと紫乃はやっぱり自分は振られても直也のことが好きなのだと実感出来て、むしろスッキリした。

それで紫乃は土下座している直也の前にしゃがみこんで「貴方のことが好き」と言う。昨日のバタバタとした中での、咲に真実を打ち明ける中での告白ではなく、最後にちゃんと2人きりで告白をしたかったのだと紫乃は言う。その告白を真っすぐ受け止めた上で、直也も昨日の間髪入れずの拒絶ではなく、今度はちゃんと「紫乃さんの気持ちに応えらえなくてゴメン」と申し訳なさそうに頭を下げる。それを承けて紫乃は「一応、理由を聞いていいかな?」と質問する。それに対して直也は「咲ちゃんと水瀬さんを幸せにしたいから」とキッパリと答える。

それを聞いて、紫乃は「ありがとう」と言って立ち上がり「正直、スッキリした」と言う。そして続けて「つまり、2人を幸せに出来て、なおかつ余裕があれば私にも可能性あるってことだよね?」といきなりトンデモないことを言い出す。確かに直也は紫乃自身のことは全く拒絶していない。咲と渚を幸せにすることを優先したいから紫乃と付き合うことは出来ないと言っているだけです。これはミリカのアプローチを拒絶しているのと同じ理由だが、ミリカの場合は咲と渚と別れることを要求しているので、直也としてもミリカを選ぶか咲と渚を選ぶかの二択になってしまい、そうなると咲と渚を選んでミリカを振るしか選択肢は無くなる。だが、紫乃が今言ったように「咲と渚を幸せにした上で余裕があれば付き合ってほしい」と言われたら、直也としては拒絶する理由は見いだせなくなる。その場合、もし拒絶するなら紫乃自身に問題があるということになるが、直也は紫乃自身には何ら問題は感じておらず、むしろ魅力的だと思っている。但し現状では咲と渚を幸せに出来ている自信も無いので紫乃のことまで考えが回らないのだが、そんな状態で紫乃が「余裕が出来るまで待つ」なんて言い出したら断る理由は無くなる。

唖然とする直也や、慌てて飛び出してきた咲に向かって、紫乃はこんなことするのはバカだと思うと前置きした上で、今回の一件で自分が気持ちを隠しても誰のためにもならないことが分かったと言う。だからもうこれからは気持ちを隠さないと決めたのだと、紫乃はカバンからあの直也から貰ったリボンを取り出して再び自分の頭に付けて「私は向井くんの彼女になりた~い!!」と海に向かって大声で叫ぶ。もう隠し事も全部ぶちまけてしまい、直也に想いも伝えて振られてしまった紫乃は、もう失うことを恐れるものは何も無い。渚やミリカのように自分の気持ちに正直に生きるのみです。

ただ、渚のように二股前提でもないし、ミリカのように略奪愛をしようというわけでもない。あくまで「状況が許せば」というスタンスなので、咲がどうしても嫌なら頑張って諦めるとも言います。だが咲もいきなりそんなこと言われてもどう答えていいか分からずしとろもどろになり、紫乃はそれなら考えておいてほしいと言って、そのままカバンを持って空港に去っていってしまい、直也も咲も、物陰から見ていた渚もミリカも唖然として紫乃を見送るのでした。

その後、直也たち4人も沖縄から東京に戻ってきて、紫乃の待つ我が家に戻ってくる。出迎えた紫乃はすっかり甘々なノリになっていて、相変わらずエロいハプングも起こしたりしていましたが、これからは直也と咲と渚の二股交際が上手くいくように応援すると言う。直也と咲と渚の二股交際が上手くいって、その上で余裕があれば自分を3人目の彼女として考えてほしいと改めて申し込んでくる。

咲はむしろそんな困難な道を親友の紫乃が選ぶことが心配になり、本当にそれでいいのかと再度確認するのですが、紫乃はバカな考えだし社会的に問題があることも分かった上での決断だと答える。間違ったことだと分かった上で、それでも直也を好きなのだと紫乃は言う。たとえ独占出来なくても自分は直也の傍にいたいと思ってしまった。この気持ちにこれからは正直に向かいあって生きたい。気持ちに嘘をついて蓋をして生きることだけはもうしたくないというのが紫乃の素直な気持ちであったのでした。その上で紫乃は咲に迷惑をかけることを謝り、更に渚に対してはこれまで辛く当たっていたことを詫びました。

紫乃は自分の気持ちを正直に出すことによって、やはり咲に対して申し訳ない気持ちは湧いてきていた。でもそれでも自分の気持ちに嘘はつきたくないとも思い、その葛藤を抱えたまま咲とも直也とも真っすぐ向かい合おうと決意した。そうして初めて、渚がずっとそういう気持ちで過ごしてきたことに気付いたのでした。そのような渚と同じような立場になってみて、紫乃はこれまでの自分がどれだけ歪んだ目線で渚を見てきたのかということに気付き申し訳ない気持ちになった。そして紫乃は今まで自分は貴方に嫉妬していただけだったと認めて、土下座して渚に謝る。

そしてミリカに対しては、二股応援派になった以上は敵対関係になると紫乃はちょっと申し訳なさそうに言う。沖縄では何だかんだで背を押してもらったりして、紫乃もミリカには恩義を感じていたからです。だがミリカは全く気にしていないようで、構わないと言う。そして最後は咲が沖縄であの夕方の浜辺で紫乃が口走っていた「私は絶対にしてはいけない間違いを犯した」という言葉を思い出して、何をしたのかを問いつめてきて、ミリカが面白がってバラそうとしたので紫乃も覚悟を決めて、直也と無人島で裸でキスしたと白状し、咲が直也をぶん殴ったり、1人だけ直也とキスしていないことになってしまった渚がショックを受けて拗ねてしまったりドタバタで終わります。

こうして2期は終了となりましたが、物語はこの後も続きます。まだ紫乃は正式な彼女になっていませんし、ミリカと直也の勝負もまだ続いています。原作ではこの後もそうした物語、また咲や渚の物語も続いていきます。ただ今回の最終話はキリの良いところで綺麗に終わってとても良い1クールであったと思います。物語の完結ではないけど、最終話っぽい感じで綺麗に締めることも出来たと思う。毎話コンスタントに面白くて安定感も非常に高い1クールでした。3期については期待したいところですが、原作もとっくに完結していますし今回も綺麗にまとめて締めた感があるので、あんまり3期をやる気は無いのかなという印象ではありますね。まぁもし3期があるのならば絶対に観ますから期待はしていますし、十分に3期が作られる余地は残した終わり方であるし、3期を作れる作品ですから期待はしてもいいとは思います。

 

 

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

最終話、第12話を観ました。

今回はちょっと後日談的なノリのように感じました。前回で一連の物語は山場を迎えて完結した感があり、今回は今回でそれぞれストーリーはあるんですけど、1クール通して描いてきた物語としては前回で一山越えた印象で、今回は「その後の話」という感じで、良い意味で気楽に観れたエピソードでした。こういう最終話も良いですよね。おそらく原作はこの後も物語は続いていくのであり、今回描かれた部分もその物語の中で意味のあるエピソードだったりするんでしょうけど、それを後日談的に上手く構成したなと思います。

メインの話は、クリスマスイブに月愛が海愛と示し合わせて両親を再会させて再婚にまでつなげて、昔みたいに家族一緒に暮らせるようにしようという計画を実行する話。なんかすっかり月愛と海愛が仲良し姉妹になっていて嬉しいですね。それで龍斗は月愛の父親を呼び出す口実として「彼氏を紹介する」ということでこの計画に参加しますが、父親への挨拶というプレッシャーでビビりまくる。だが当日、父親が再婚相手を連れてきてしまい月愛がショックを受けて計画は大失敗。龍斗が傷心の月愛を家まで送っていくことになるが月愛が寂しがって家に上がり込むことになり、龍斗は月愛と遂にセックスする機会なのかとドキドキしますが、月愛が高熱を出して寝込んでしまい看病することになります。

そうして一夜を明かして、月愛の熱も下がり、龍斗は月愛からクリスマスプレゼントを貰う。龍斗はサンタのコスでムーンストーンのピアスを月愛に贈り、月愛は自分のサンタはもう父親じゃなくて龍斗だと言う。そうして龍斗との絆を深めた月愛は元の家族を取り戻すことへのこだわりを捨てて龍斗との未来を見ることが出来るようになり、これで父親の再婚も素直に祝福できる気持ちになれたと言って龍斗に感謝する。

他にも伊地知が痩せてイケメンになって朱璃が惚れてしまったり、笑瑠が予備校に乗り込んで関谷に受験が終わるまで待ってると伝えてヨリが戻ったりしましたが、最後には月愛が龍斗が看病した時にエッチしようとしなかったのはなんでだろうと考えたりして、そんなことを考えるのはエッチしたくなったということだろうと笑瑠に指摘されて意識するようになり、これが自分の初めての「恋」なのだと気付き、自分でも龍斗にあげられる「初めて」があったのだと嬉しく思い、Cパートでは月愛が龍斗にエッチに迫る場面で終幕となります。ちょっとクセのあるところもありましたが、1クール通して安定して上質なラブコメであったと思います。2期の告知は特に無かったが、まぁおそらくもともと2期が作られるという感じの作品じゃないでしょう。