2023夏アニメ 8月4日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年夏アニメのうち、8月3日深夜に録画して8月4日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

呪術廻戦(第2期)

第29話を観ました。

今回は夏油の闇落ちが描かれていて、割とよい出来だったと思います。ただ、ここに至るまでのバトル展開が4話も使ってやたら長くて、やっぱりこの作品のドラマ部分って何か尤もらしいことを言いつつもバトルアクションを描くための繋ぎでしか無いって印象なんですよね。こんな調子で今後も延々と冗長なバトルばかり見せられるんだろうと思うと、今回の内容や演出の良し悪し以前の問題として、ちょっと今後の視聴継続は無理だろうなと思いました。1期の頃は何となくズルズル見てたんですが、改めて2期になってアクション中心のこの作風はやっぱりちょっと子供向けすぎて無理だと思いました。

それに、この5話分が劇場版を見ていない私にとっては意味不明な内容になっていて面白くなかった。いや、夏油が劇場版の悪役で、その劇場版が1期の前日譚になっているという理屈は知ってますよ。そこに繋がる話として夏油の闇落ちに至る5話分をやって、来週は劇場版のダイジェストをやって、再来週は1期のダイジェストをやって、その後は1週休んで2期の本編を始めるという時系列に沿った構成も理解はしてますよ。でも「だから理解して我慢しろ」と自分には言えないですよ。それは公平じゃないですからね。他の作品は4話面白くなかったら視聴を切ってるんですから、この作品だけ人気作だからとか有名作だからとか、これから面白くなるからという理由で特別扱いするのはやはり公平ではない。そういうわけで今回で視聴は切らせていただきます。

あと、今回印象的だったのは「非術者が見下されるべき存在である理由」がものすごく明確に説明されていたことですね。そもそも呪いを生み出しているのは非術者なのであり、その呪いの被害を受けるのも非術者。術者は自分は被害も受けないし何の得にもならないのに非術者を助けてあげている。そのために術者は死んだりすることもある。それなのに非術者は術者に感謝もしない。術者と非術者の関係はまるで神様と人間の関係みたいです。非術者は術者に見下されて当然の存在だし、見下される要素しか無い。だから術者は非術者を見下して良いし、術者は非術者を下僕として扱っても良い。その真理に素直に従ったのはが夏油なのであり、夏油ほど純粋に極端でなくても、この作品に登場する術者は全員が非術者を見下している。少なくとも非術者を対等に見たり尊敬してる術者などいないでしょう。唯一例外は虎杖であり、だから虎杖が一応主人公なんでしょうけど、虎杖にしても「非術者を見下して当然の状況で非術者を見下さないでいてあげている聖人」という意味合いで主人公をやってるだけであって、虎杖が非術者を見下さない理由は明確に描かれていない。いや描くのは無理なんです。この作品の世界観においては。だからこそ虎杖が「論理を超えた規格外の善人」として描かれる。

私はこの作品に登場する術者たちが非術者を見下していることを非難する気は全く起きない。何故なら、この作品世界では「非術者は見下されるべき存在」だからです。つまり強者が弱者を見下すことが肯定された世界観が徹底的に描かれている。ジャンプ漫画というのは基本的にはそういう世界観なんですけど、この作品はそこを凄く納得感ある描き方をしているところは凄いとは思います。ただ、だからこそ私はこの作品が嫌いですけどね。とても論理的に嫌いです。特に夏油の思想は明白なる「優生思想」「選民思想」であり極めて危険な思想です。現実世界はあるいはそのような「強者が弱者を見下すことが肯定される世界」なのかもしれない。だからこそそれは私のアニメで観たい世界ではないです。これは個人的な好みの問題ということになりますので、あんまりこういう理由で視聴を切りたくなくて、それで1期はズルズル嫌々ながら観てしまったんですが、今回たまたま2期冒頭がつまらなくて助かりました。これでこの作品を今後視聴しなくて済むのですから。

 

 

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

第5話を観ました。

今回はアーサーが騎士になるための訓練を始めて、ステイルがそんなアーサーと「共に強くなって一緒にプライドを守る」と誓いを交わすという話でした。まだ物語の山場に向けての種まきをしている段階のエピソードであって、正直大して面白くはない。物語の構成上、どうしても前半はイマイチ面白くないのは仕方ないのでしょうけど、それでももうちょっと面白くなってくれないものかとは思ってしまう。「はめフラ」とか「リーゼロッテ」みたいにコメディ色が強めなら前半も結構面白くしやすいんでしょうけど、この作品は割とマジなのでそのへんちょっと難しいんでしょうね。

あと、この作品においてちょっと引っかかるところは、まず特殊能力設定です。今のところあまり意味があるようには思えない。これも物語後半では活きてくるのでしょうかね。それから「王族は兄弟姉妹でも結婚できる」という設定がどうもちょっと気持ち悪い。物語の展開上必要なのかもしれないが、なんか背徳感があって気になります。物語展開上の要請ではなくて、単にそういうフェティズムを追求したいという作風ならば、ちょっと苦手かもしれません。ストーリー上は整合性は取れていて問題は感じないのですが、単に生理的に苦手という感じです。

まぁしかし、この作品の場合はプライドが破滅の日が来ることを覚悟しながら自分を滅ぼす勢力を育てていきつつ善行を積んでいくというストーリーラインが明確で、そこに独自性があって面白味もあるというのは最初から一貫していますので、物語前半が多少は退屈でもそこは問題は無いです。後半は確実に面白くなるだろうということは分かるし、現時点でもプライドの内面を掘り下げる場面ではしっかり面白い。今回はたまたまそういう場面がほとんど無かったので面白くはなかったが、それでこの作品に見切りをつけるほどには致命的な問題ではない。そういうわけですから、この作品の場合はまだ視聴は継続できます。

 

 

アンデッドガール・マーダーファルス

第5話を観ました。

今回からロンドンでのお話が始まります。大富豪の所有するダイヤを怪盗ルパンが狙い、それを守るために名探偵ホームズと鳥籠使い一行が雇われるという展開となります。ルパンはオペラ座の怪人ファントムを手下にしています。あとモリアーティ教授と思われる人物もダイヤを狙っているようです。ダイヤにはどうも曰くがありそうで、人狼の里の在り処が記されているようですね。そうなるとモリアーティの手下に怪物みたいなのがいたところを見ると、この物語世界のモリアーティは怪物を手下にしているっぽいので配下の中に人狼がいるような気がします。更に保険屋のエージェントみたいな2人組もダイヤの護衛に加わってますが、この保険屋エージェント達は怪物を討伐する専門家みたいですね。なんか色々と面白そうな役者が揃った感がありますが、ここから本格的に面白くなる前にひとまず今回は終わり、次回に期待というところです。

このように面白くなりそうな雰囲気はいつも漂わせながら、なかなか面白くなってこない作品です。そもそも私は鴉夜が身体を取り戻すとか、津軽が鬼化を解除するとか、そういう彼らの目的自体にあまり面白味も感じていない。彼らの行動がその目的に合致していないところも面白くないと思っている。そういう状態で5話まで来て、さてどうしようかと考えてしまう。せめてキャラに魅力が感じられれば良いのだが、鴉夜と津軽の軽妙な遣り取りのオシャレさだけではそこまで入れ込めない。

なんかちょっと上等なことをしてる作品というのは分かる。しかし私は「上等な作品や良さげな作品をとりあえず押さえておこう」というスタンスではなくて「面白い作品以外は切る」というスタンスでやってます。それで毎クール20作品前後に絞り込んでいるのです。そのポリシーに照らすと、やはりこの作品はそろそろ視聴を切った方がいいと思います。5話観てまだ面白くない1クール作品はやっぱりダメだと思います。そういうわけで今回で視聴を切らせていただきます。