2023夏アニメ 8月2日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年夏アニメのうち、8月1日深夜に録画して8月2日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第5話を観ました。

今回はバレンタインデーとホワイトデーのお話。もう「めがねを忘れる」というだけでどんな話でも作れてしまう。それだけ人間生活にとって「視覚」というものが大事だということなんでしょうね。あと、かなり強引な展開でも笑えてしまえるのは、三重さんと小村くんのキャラが面白いからなのでしょうね。もしかしたらもうとっくにネタ切れ状態に突入しているのかもしれない。でもキャラとお話がかみ合ってここまで面白く出来てしまえているのならば最後までこのまま突っ走れるということですから、かなり強いですね。

冒頭、母親にお使いを頼まれてスーパーに来た小村くんはあたり一面のチョコの特売コーナーを見てもうすぐバレンタインデーだということを思い出して「三重さんから貰えたらいいのになぁ」と呟く。すると、そこに三重さんもお使いで来ていて「今、誰か呼んだ?」と声をかけてくる。三重さんはまたもやめがねを忘れており、小村くんの姿がハッキリ見えていない様子。普段の教室とは違い、雑踏の中で小村くんの小声で呟いただけの声では小村くんの声だとまではハッキリ識別できなかった模様で、だから「三重さん」と聞こえて誰かが自分を呼んだのかと思ったようで、それで問い返してきたようです。これに対して小村くんが慌てて返事をしたので、三重さんはさっきの声の主が小村くんだと気付き、さっきの小村くんの呟きを聞いていた三重さんは改めて「私に貰えたら嬉しいって何の話?」と質問してくる。

三重さんは小村くんが自分から何かを貰いたいものがあるのだと思って、それが何なのか質問している。おそらくそれがチョコだとは気付いておらず、何かもっと実用的な何かだとでも思っているようで、それが何なのかが気になっているようです。しかし「チョコが欲しい」なんて正直に答えたら、それは愛の告白をするようなものだと思えてきて小村くんは焦る。もし三重さんが小村くんのことをそこまで好きではなかった場合「そういうのはちょっと」と迷惑そうにやんわり断られてしまうかもしれない。そんなことになったら完全に墓穴を掘った形になり、小村くんはフラれてしまうことになる。

だから小村くんは三重さんの質問に答えることが出来ず黙り込む。だが周囲はチョコの特売コーナーであり、そこらじゅうチョコが山積みになっている。こんな場所で「三重さんから貰えたらいいのになぁ」と呟いたのだから、小村くんが三重さんから貰いたいものがチョコであるのは明白です。このままではバレてしまうと小村くんは焦るが、三重さんはめがねを忘れてきているので周囲に積んであるものがチョコだとは認識出来ず、なんかボヤッと赤いものが多いというぐらいにしか見えていないようで、小村くんがチョコを貰いたがっているという気持ちはバレずに済んだ。

そうして2人は一緒にスーパーに入ってそれぞれお使いを頼まれていたものを買っていくのだが、店内にもチョコの特売場があり、それが何なのか三重さんが興味を持つと同時に、さっきウヤムヤになった「小村くんが貰いたがっているもの」が何なのかという疑問が再び湧いてきたようで、三重さんがしつこく質問してくる。三重さんはもしかしたら自分が小村くんに何かをあげると約束していて忘れていたのではないかと心配になっているようです。

それで小村くんはどうにかして誤魔化さなければいけないと焦ってしまい、「試食いかがですか」という声が聞こえたので三重さんに試食に行こうと誘って話を逸らそうとしたら、なんとそれはチョコの特売場の試食の呼び込みの声であり、三重さんはよく分からないままそこに行ってしまいチョコを食べて、ようやくチョコの試食をしていることに気付く。それで三重さんがどうしてチョコの試食をしているのだろうかと不思議そうにしているので店員さんが「バレンタインデーですから」と言おうとする。それを小村くんは必死に邪魔して三重さんの手を掴んでその場から離脱するのだが、三重さんが小村くんの手が温かいと言い出し、そこから三重さんの手は冷たいのでチョコを作る時に便利だという話題になり、どうやら三重さんがチョコを作っているころが分かる。それでどうしてチョコを作っているのかと問うと「もうすぐバレンタインデーだから」と三重さんは答える。三重さんはもうすぐバレンタインデーだということ自体はちゃんと認識しているのです。

そして、その会話によって三重さんはさっきから店の中で気になっていたものがバレンタインのチョコ売り場だったのだということに気付き、更に小村くんが自分からのチョコを貰いたいと思っていたのだということにも気付いてしまう。それで小村くんはこれで自分が三重さんを好きだということがバレてしまったと絶望する。たぶん三重さんは迷惑がって拒絶するだろうと、古村くんは自分の恋が終わる予感がするが、三重さんはもともと友達全員にチョコを作って配るつもりだったから小村くんにも当然チョコはあげるから大丈夫だよと言ってくれる。

つまり、まだ恋をしたことがない三重さんにとってはバレンタインデーというのは「友達同士でチョコを贈り合う日」でしかないわけで、だから小村くんが自分からのチョコを欲しがっているというのも、あくまで友達としてチョコが欲しいというだけの話だとしか理解出来ないみたいでした。口に出して呟くほどチョコを欲しがるということは、よほど小村くんはチョコが好きなのだなと思う程度で、三重さんは小村くんから自分に向けた恋心に気付くことはなかったのであり、小村くんはひとまずフラれる危機は去って安堵しますが、同時に自分は三重さんから全く恋愛対象として意識されていないのだと少し落胆します。

そうしてバレンタインデー当日がやってきて、そんな日でもしっかりメガネを忘れてきている三重さんは教室で手作りの生チョコを友達に配り歩いていたが、最後に小村くんに同じ生チョコを渡そうとしたら、よく見えないままチョコを配っていたせいなのか、ちゃんと人数分作ってきていたはずなのに小村くんに渡すぶんのチョコが無くなってしまっていた。それで三重さんは大慌てで謝る。あれほどチョコを欲しがっていた小村くんに「大丈夫だよ」と言っていたにもかかわらずチョコを渡せなかったことが三重さんは非常に申し訳ないようで、酷く落ち込みます。

一方で小村くんも三重さんからのチョコが貰えず落ち込みますが、来年貰えばいいと気を取り直します。そもそも友チョコですからそれほど強い思い入れがあったわけではないのです。だが来年もまた友チョコなのかと思うとやはり物足りない。出来れば来年は三重さんから本命チョコを貰いたいと夢想するが、それは高望みだと思えてくる。このままでは来年も友チョコになるに決まっている。もし本命チョコが欲しいのなら自分から告白して三重さんと恋人同士にならない限り無理だろう。だが三重さんに自分の想いを告白する勇気なんて無いと思い、小村くんは落ち込む。

ところが、三重さんが放課後ちょっと残って欲しいと言うので小村くんは放課後の教室で三重さんと2人きりで向かい合う。すると三重さんは、よほどチョコを渡せなかったことを申し訳ないと思ったのか、チョコの代わりに小村くんのお願いを何でも聞くと言い出す。「何でもいいよ」と言われた小村くんは、いっそこのまま愛の告白をしてしまおうと思い「今から俺の話すことを聞いててほしい」と三重さんに言う。三重さんはチョコを忘れた罰ゲーム感覚で「うん」と覚悟を決めた顔で小村くんの話を真っすぐ受け止めようとして身構える。

それでも小村くんは不安でいっぱいでなかなか告白出来ない。そうやって不安がって躊躇する自分の姿がいかに情けないか自覚しながら、その姿がメガネを忘れている今日の三重さんにはよく見えていないと思うと少し安心できる。そして、どんなに沈黙の時間が長くても今日の三重さんはずっと待ってくれている。これだけの好条件が整ったのだから告白すべきだと自分を奮い立たせようとした小村くんであったが、それは違うのではないかということに気付く。三重さんに対する愛の告白は、もっと普通の状態で、ちゃんと自分の顔を三重さんに見てもらった状態ですべきではないかと思えたのです。三重さんだって相手がどんな表情なのか分からない状態で愛の告白をされても、どう返事をしていいのか困るだろう。だいいち三重さんが万全じゃない状態の時を狙って告白したみたいで、三重さんに失礼だと思えた。

だから小村くんは反省して、結局は告白するのをやめて「今度ちゃんと三重さんに俺の顔を見てもらいながら話すよ」と言う。それを聞いて三重さんが「じゃあメガネ忘れないように気をつけなきゃ」と言って頬を赤らめて笑い、小村くんが「覚悟が決まってから言う」と言うのに対して三重さんが「待ってる」と言うので、小村くんは三重さんが本当は自分が愛の告白をしようとしたことに気付いているのではないかと焦ります。

そうして、もしかしたら三重さんは自分の告白を待ってくれているのではないかと期待してしまった小村くんでしたが、三重さんがポケットに入っていた自分用の生チョコを発見して、それを友チョコとして小村くんに渡してくれて、これで三重さんが小村くんの話を聞かねばならない義務が消滅したのを見て、小村くんはやっぱり三重さんはそういうややこしいことは考えていなかったのだろうと気付き、ちょっとガッカリします。でも三重さんは小村くんが自分に何か言いにくいことを言おうとしているのだということは認識してくれたようで「ゆっくりでいいからね」と言ってくれる。それを聞いて小村くんは自分が勇気さえ出せばまだ三重さんに告白できる余地はあるのだと自覚し、来年のバレンタインデーには本命チョコを貰えるように、それまでに三重さんにちゃんと告白をしようと心に決めるのでした。

そして1ヵ月が経ちホワイトデーの日がやってくる。バレンタインデーにチョコを貰った相手にお返しにお菓子を贈る日です。小村くんも三重さんからの友チョコにお返しするためにバウムクーヘンを買って学校に持ってきていた。ところが登校してきた三重さんの様子が少しおかしい。それで話を聞くと、バレンタインデーに友チョコをたくさん貰って食べ過ぎてちょっと体重が増えたらしい。それに昨晩気付いてビックリして糖分制限を自分に課しているらしい。それで朝のココアを我慢しただけで意識が朦朧として、しっかりメガネも忘れている。まぁメガネはどうせいつも忘れてるけど。

それで三重さんは、意識が朦朧として自分1人では自制心を保つ自信が無いようで、小村くんに自分がもし暴食の限りを尽くそうとしたら止めてほしいと頼んでくる。そんなことを言われては小村くんはせっかく買ってきたバウムクーヘンを渡すことが出来ない。だが三重さんの頼みですから小村くんはバウムクーヘンを渡すのは潔く諦めて、三重さんの頼みを引き受けます。

ところがこの日はホワイトデーですから、小村くんと同じように三重さんから友チョコを貰った相手が三重さんにお菓子をお返しに来ます。さっそく東くんがバレンタインデーの友チョコのお返しに三重さんにクッキーを持ってくる。東くんは三重さんが糖分を制限してるなんて知りませんから普通に三重さんにクッキーを渡して、三重さんもメガネを忘れてよく見えないものだから素直に受け取ってしまう。受け取ってからクッキーだと気付き、理由を言って返すわけでもなくそのまま固まってしまいます。どうやら糖分の誘惑に負けそうになって葛藤している様子です。一方で小村くんは三重さんにクッキーを渡すことが出来た東くんを羨ましいと思い、自分もバウムクーヘンを渡したいという想いと三重さんとの約束を守らねばいけないという想いの間で葛藤するのでした。

そうしていると三重さんはクッキーを食べたいという誘惑に打ち勝つために「喉飴で気を紛らわす」と言ってカバンから喉飴を取り出して口に運ぼうよしますが、三重さんが口に運ぼうとしているのは喉飴ではなく、さっき東くんに貰ったクッキーでした。それで慌てて小村くんがそれはクッキーだと教えると、三重さんはハッと気づいて「メガネ無いから喉飴と間違えた」と言って食べるのを止める。しかし、その後も別の男子からお返しに貰ったチョコクッキーも食べようとしている三重さんを小村くんが制止した際にも「黒糖味の喉飴と思った」とか変な言い訳をする三重さんを見て、小村くんは三重さんの様子がおかしいことに気付く。まぁ既にかなり様子はおかしいのだが。

さっきの東くんのクッキーと今度のチョコクッキーは明らかに色が違うので、いくら三重さんでも識別はつくはず。それなのに喉飴に間違い続けるというのはどう考えても不自然。どうやら三重さんはメガネを忘れているというのを言い訳にして、喉飴と見間違えたフリをしてクッキーを食べようとしているようなのです。そこまで糖分に飢えているのか。

そんな三重さんの必死にウソをつく様子を見て小村くんはそんな三重さんも可愛いと思ってしまうが、三重さんとの約束を果たすためにもここは心を鬼にして三重さんを止めなければならないと思い、断腸の想いで三重さんにクッキーを自分が預かると言います。しかし三重さんはクッキーを取り上げられると思うと狼狽して、遂に取り上げられる前にせめて一口だけでも食べようとして強行手段で東くんから貰ったクッキーを食べようとする。なんと自制心の無いことかと呆れるが、それだけ糖分不測の飢餓が限界に来ているのでしょう。

それを見て、もはや三重さんを止めることは出来ないと諦めた小村くんは、机の中から自分の買ってきたバウムクーヘンを取り出して、東くんのクッキーを食べられてしまうよりは自分のバウムクーヘンを食べてもらいたいと思い「どうせ食べるなら俺のを食べてよ!」と言って三重さんに差し出す。それを受け取って近づけて見て、三重さんはそれがバウムクーヘンだと認識すると「ホワイトデー?」と問いかける。それに小村くんは「うん」と答えたものの、三重さんの反応が迷惑がっているように思えて落ち込む。勢いで渡してしまったけど、自分なんかがホワイトデーのお返しを渡しても今の三重さんは糖分制限中だし嬉しくないのだろうと思い、迷惑なことをしてしまったと反省した。

しかし三重さんは小村くんからのホワイトデーのお返しは格別に嬉しかったようで、東くんや他の男子からお返しのクッキーを貰った時とは違い、明らかに嬉しそうに顔を紅潮させてバウムクーヘンを袋から取り出して食べ始める。そして「ありがとう小村くん」と涙まで浮かべるのだが、それは久しぶりに糖分を摂取した喜びの涙なのか、小村くんからホワイトデーのプレゼントが貰えた歓喜の涙なのかは不明です。だが、そうした三重さんの姿を見て、小村くんは自分の想いを三重さんが受け入れてくれたような達成感を感じ、そして同時に三重さんとの約束を結局自らが破ってしまったという挫折感も感じて、複雑な想いになってしまうのでした。