2023春アニメ 4月7日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年春アニメのうち、4月6日深夜に録画して4月7日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第1話を観ました。

これは「この素晴らしい世界に祝福を!」のスピンオフ作品だそうです。ただ、実は私は「この素晴らしい世界に祝福を!」本編を観ていない。だから正統続編なら0話切りしていたんですけど、スピンオフなので、もしかしたら観ても理解出来るかもしれないと思って一応は1話は観てみようという程度のスタンスで1話を観ました。

ストーリーは本編の続編ではなくて、むしろ本編の前日譚みたいなので、全く意味が分からないということはなかった。ただ、あくまで「この素晴らしい世界に祝福を!」の世界観があった上でのスピンオフなので、本編の方を観てないと分からない部分も多かったと思います。またギャグがかなり笑えなかったんですが、これも本編の方を観ていれば笑えたギャグもあったんじゃないかと思います。まぁもともとギャグ作品である本編の方に興味が湧かなかったぐらいですから、このシリーズ全般のギャグが私の嗜好には合わないようにも思えます。

そうでなかったとしても、基本的にこういうスピンオフ作品というのは本編よりも面白くなることというのは稀です。スピンオフということは本編とはちょっと違った内容になるんですが、どうしても本編をリスペクトした内容になるので、スピンオフ作品自体のストーリーとかギャグとかキャラとかの要素を突き詰めきれない。だからどうしても中途半端で本編より劣る内容になりがちです。まぁもちろん例外もあるんですけど、どうもこの作品は例外ではない方に属するように思える。まぁそういうわけで、ちょっと本編を知ってる人よりはかなり楽しめそうにないので1話切りさせていただくことにします。

 

 

Dr.STONE NEW WORLD

第1話を観ました。

この作品は超有名な漫画が原作で、シリーズの第3期にあたります。第2期が放送されたのは2021年の冬クールでしたから、第2期が終わってちょうど2年後にこうして第3期が始まることになる。ただ、その空白期間の間に、2022年7月にTVスペシャルで「Dr.STONE龍水」というのがやっており、これは第2期の続きの話になっており、今回の第3期の第1話はこの「龍水」の話の続きから始まる。だから「龍水」を観てない人はいきなり変なところから始まるので意味が分からないだろう。まぁ私は「龍水」は観ているので別にそのへんは気になりません。

ただ今回は一応は第3期の第1話ということもあってか、第1期や第2期や「龍水」を観てない人への配慮もあってか、冒頭の方ではちょっとワザとらしくこれまでの物語の振り返りっぽい描写やキャラ紹介の描写も入れていました。確か第2期の第1話でもそんな感じの工夫はしていましたね。まぁ私には関係ないことですが、良いことだと思います。

第2期のラストから「龍水」を経て今回の第1話に至るまでの話の流れを簡単にまとめると、第2期で科学の復活を嫌う獅子王司の武術王国との戦いに勝利した後、千空たちは3700年前の石化の真相を解明するために石化の発生源となった地球の裏側、南米に向かうことを決め、そのためには船と優秀な船長が必要なので、石化前の21世紀において優秀な帆船の船長であった七海龍水を石化から復活させ、更に船の燃料として石油を確保するため、空から油田を探すための気球を作って、気球に乗って千空と龍水とクロムが石神村に戻ってきたところまでとなります。

この石神村というのは現在でいうところの静岡県にあり、千空たちが探し出そうとしている油田は相良油田といって、これも静岡県に存在していたものです。その位置は千空は把握しているのですが、それはあくまで21世紀の地図上での把握でしかなく、実は3700年の間に何度も富士山が噴火したみたいで静岡あたりの地形がすっかり変わってしまっていて21世紀の地図は役に立たない状況になっているというのは「龍水」で描かれた通りです。

ただ相良油田の場所自体は3700年前と同じはずであり、周囲の地形が変わっているので場所が分からなくなっているだけだから、周囲の地形を調べて今の時代の地図を作り上げていけば、それを手掛かりにして相良油田の場所も絞り込めていく。そのために石神村を拠点にして空と地上から同時に地形探索を行おうという作戦であり、そのために気球を作ったのです。

ただ千空は油田を見つけるまで1~2年かかると見ており、それまでは探索班は石神村を拠点として暮らすことになる。そしてせっかく1~2年もかけて周辺を探索するのだから、油田以外にも様々な資材や食料なども見つけようという方針で、地上班と気球班とに分かれて探索開始となります。特に復活したばかりで贅沢に慣れきったままの龍水は村での川魚ばかりの地味な食生活に不満があるようで、必死で食べられそうな動物を探す。

こうして新しい世界の静岡あたりの地図が少しずつ作られていき、同時に千空たちは野生のヤギの群れの暮らす場所も見つけて、ヤギの肉もゲットして村で肉料理にありつくことが出来た。久しぶりの肉料理に浮かれる龍水だったが、村の老人たちが「これで誰も飢えて死なずに済む」と涙を流して喜ぶのを見て、3700年の間、石神村の食料事情が劣悪であったこと、だから人口が増えなかったのだということに気付きます。

石神村はずっと狩猟生活を営んできており、不猟期には大量の餓死者が出ることもあったようです。家族や仲間が飢えて死んでいくのを見るのはさぞや辛くて悲しいことであったことでしょう。そうした悲しい歴史を知った龍水は気球で空から種子を見つけて畑を作って種を播き農耕を始めることを宣言する。狩猟生活から農耕生活に切り替えれば餓死者が出ることも減り、人口も増えていくはずだが、人口の増加そのものは龍水にはどうでもいい。ただ龍水は世界一の欲張りゆえに、自分のことも他人のことも諦めることが嫌いなだけでした。ただ単純に欲しいものは全部欲しい。それが他人の幸せであってもです。その過程で器用な自分ならばちょっと儲けるぐらい造作も無いし当然のことだというぐらいの感覚なのでしょう。そういう意味の欲張りが龍水という人間の本質なのだということがここで描かれたのは良かったと思います。そして、そうした龍水の本質を千空もよく理解しているというのは、2人の思考の根底にあるのが、共に科学的思考だからなのでしょう。龍水の行動原理としている経済学というものも1つの社会科学だからです。

また、自然科学の申し子である千空もまた違う論理構成で龍水と同じ「農耕」という答えにどうせ辿り着いていました。何故なら、千空の目指す石化を謎を解くための南米への旅にも「農耕」は必要不可欠だったからです。長期間に及ぶ航海中の船員の食事を確保して積み込んでいくためには「大量で軽量な保存食」というものは必須。それはつまり「パン」でした。そして、その「パン」を作るやめには「小麦」が必要なのであり、つまり出航までには「農耕」は必ずやらねばならないのです。

そうして千空たちは空から小麦の自生地を発見した。先に野生のヤギの群れを発見した時から、近くに小麦の自生地があると予想はつけていたのです。そうして千空たちはまずは自生した小麦を刈り入れて、石神村に持って帰って脱穀して、そうして手に入れた種籾を関東平野の方の本隊の方に気球で運び、そこで皆に麦畑を作ってもらい農耕を始めてもらうことにした。

その本隊の方では人々の石化した石像をとりあえず大量に集めて修復していたが、石化を解いて復活するという作業には取り掛かっていなかった。集めた石像の中には本隊のメンバーの家族のものもあり、早く石化を解いて再会を喜び合いたいところだったが、そう軽率に復活させることが出来ない事情があったのです。それは奇しくも石神村と同じように「食料問題」でした。本隊の方も未だに狩猟採集生活であったので、無計画に人々を復活させて人口を増やしても、それを養えるだけの食料が確保できないで餓死者を出してしまう。だから食料問題を解決出来ない限り、人々を復活させることは出来ないでいた。

そこにコハクが千空の言いつけで小麦の種籾を持って戻ってきて農耕をやってほしいと言ってきたのは渡りに船でした。皆で麦畑を作り始めますが、皆が皆、食糧問題を切実に考えて真面目にやるわけではない。そんな中で杠が手に入った麦を使って麦わら帽子を器用に作ってゲンに被せてあげようとしたところ、ゲンがそれを「農耕リーダーの王冠」だとか言い出して、それを手に入れた者がこの留守番の本隊のリーダーになれるかのように喧伝して、耕した畑で一番多く小麦を収穫出来た者がその王冠を手に入れることが出来るとか言って皆を乗せて働かせようとします。

まぁ多くの人はそんな煽りに乗らないということはゲンにも分かっていましたが、2人ほどは乗ってくるだろうと見越していた。それは、やたらとリーダーになりたがってお互いがいつも張り合っているマグマと陽の2人で、マグマと陽は必死に競い合って畑を耕していく。そして、もう1人張り切って畑を耕していたのは大樹であった。だが大樹は別にリーダーの王冠が欲しくて頑張っていたのではない。大樹は実は石化前に両親を亡くしていて、もう生き返らせて会うことは出来ない。だから、せめて石化した人を生き返らせて家族の再会をさせてやりたい。その障害になっていたのが食料問題なのであり、自分がこうして畑を耕すことで食料問題が解決して多くの家族が生きて再会することに貢献出来るのなら、こんなに嬉しいことはない。そう思って大樹は喜んで畑作りに精を出していたのです。

そうして作った大樹の畑では小麦はよく育ち、マグマや陽の畑では小麦は全く育たなかった。別に善行をしたから小麦が育ったとかいう話ではなく、大樹は以前に千空からたまたま教わった園芸知識で、粉々にした貝殻を畑に撒いていたのです。それを連絡を受けて聞いた千空がスイカにアサガオの潰した汁を紙に沁み込ませて作らせた簡易のリトマス試験紙で土壌を調べたところ、この畑の地の土壌は酸性で、大樹の畑だけは貝殻の石灰が中和してアルカリ性になっていた。小麦は酸性土では育ちにくいのです。そうして大樹の偶然の成功を皆が見習って、貝殻を砕いた粉を撒いて種を植えたところ、どの畑でも小麦はよく育った。こうして大樹は杠の手製の麦わら帽子もゲット出来たのでした。

そして季節は移り、たくさんの小麦が収穫され、千空たちはそれの一部を石神村に持って帰ってパンを焼いてみた。だがパン作りの素人たちが慣れない石窯で焼いたパンは黒焦げになり、原始人グループは美味そうに食べたが、現代人グループの方はとても食べられるものではなかった。このままではせっかく作った小麦が役に立たないということに気付いた千空たちは、一流のシェフを復活させねばいけないということに気付くのでした。

こうして次回はシェフ探しということになるのでしょう。いや、今回も久しぶりの「Dr.STONE」でしたが、相変わらずストーンワールドの皆がバイタリティー溢れていて、見ているだけでワクワクして楽しくなってきますね。龍水や大樹のアツい人間性の掘り下げもあって大満足の内容でしたし、今回もテンポの良いクラフトワークで非常に面白かったです。ここから更に船も出来上がって出航ということになれば、ますます盛り上がっていくでしょう。今後も非常に楽しみです。

 

 

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~

第1話を観ました。

これはライトノベル原作の異世界モノですね。異世界転生ではなくて、異世界と現実世界を入ったり来たりする変則的な異世界転移モノという感じ。前クールの「ろうきん8」に似てるといえば似てる。でも作風はだいぶ違いますね。といっても私は「ろうきん8」は3話で切ってしまったので詳しくは知りません。

ただ、この作品も「ろうきん8」同様に初っ端からクソアニメ臭が凄いですね。キモデブないじめられっ子の主人公が自宅の隠し部屋に見つけた異世界に繋がる扉を通っていったら、なんかウィンドウみたいなのがバンバン開いてステータスが表示されて、スキルがどんどん上がっていってチートになっていく。それが異世界だけの話かと思っていたら、現実世界に戻ってきたら身体が変形して精悍なイケメンになったりして、冒頭で暴漢から助けた美女が登場して迎えに来たというところで今回は終わった。

異世界でのチートスキルが現実世界にも影響を与えるという設定は確かに斬新ではあるが、基本的にキモオタのルサンチマンを刺激するご都合主義展開が拡大されただけの話でしょう。ストーリーとしては好感を持てる要素はほとんど無いが、まだ1話なので全くダメとは断言は出来ません。あとキャラデザインは妙に美麗で、むしろちょっとキモいんだが、ヒロインキャラは綺麗ではあるので、もっとヒロインキャラの出番が増えれば好印象に転ずる可能性はある。まぁクソアニメ化する未来が濃厚なんですが、そういうところも含めて楽しめるかもしれず、1話切りはせずにちょっと様子を見たいと思えました。

 

 

勇者が死んだ!

第1話を観ました。

これは一見なろう異世界モノっぽいんですが漫画原作みたいですね。ただ魔王がいたり勇者がいたりする典型的な異世界モノの世界観です。転生要素は無いですね。異世界ファンタジーで、かなりギャグ寄りな作風です。魔王を封印しなきゃいけない勇者を間違って殺してしまった普通の農夫の男が勇者の仲間のネクロマンサーによって勇者の死体に魂を入れられてしまい、ちょっと死臭が漂う腐った勇者として行動する羽目となるというコメディですね。

ネクロマンサーは勇者を殺すほどの強者だから勇者の代わりが務まるはずだと思って主人公を勇者に仕立てようとしてるっぽい。本来なら勇者の死体の腐敗も止められるはずなんだが主人公が魔力ゼロの超モブなので腐敗も止まらないのだそうで主人公も世界もピンチです。まぁこんな感じで基本的に不条理ギャグ作品であるが、今のところそんなに面白くはない。ただ、まだ1話ですから、ここから面白くなる可能性も十分あるので、ちょっと様子を見てみたいとは思います。

主人公の幼馴染ヒロインがツンツンしていてエロくて非常に良いキャラをしていて、とりあえずこのヒロイン目当てで楽しめそうなので、観るのが苦痛とまではいかない。ただ退屈ではありますね。巻き返しを期待したいところです。かなりエロいところを大胆に攻めてくれる作風自体は好きなんですけどね。主人公の捻くれたクズっぽい性格も結構好きです。基本設定自体は嫌いじゃない。あともうちょっと話が面白く転がりだせば意外とイケるかもしれない作品です。

 

 

神無き世界のカミサマ活動

第1話を観ました。

これは漫画原作の異世界転生作品なんですが、ちょっと異色の異世界転生モノでしたね。まず異世界といっても魔法も存在しないし冒険者なんてものも存在しない。そのクセどう見てもモンスターみたいな害獣は存在していたりして、普段よく見るような異世界系の作品とは世界観がちょっと違う。パッと見は中世ヨーロッパ風のよくある感じなんですけどね。

そして、この異世界は神とか宗教という概念が無いという点も異色です。大抵の異世界モノというのは神様が存在していて、勇者はナントカの神の加護を受けていたりしますからね。魔法だって神様から賜った力という設定だったりします。だから、神無き世界だから当然、魔法も無いわけですし勇者や冒険者もいないわけです。単に庶民を何らかの人間社会の権力が統治しているだけの単調な世界といえます。

主人公はもともと現実世界では怪しげな新興宗教の教祖の息子で、ヤバい修行をさせられて死んでしまい異世界転生した。その死に際に宗教やら神やらのせいで散々な人生だったことを悔いて「生まれ変わるなら今度は神や宗教の無い世界にしてくれ」とヤケクソ気味に叫んだので、こういう神も宗教も存在しない世界に転生することになったわけです。

それで最初は戸惑いつつも、村人たちと一緒におバカなノリで楽しくやっていくようになり、これが自分の求めていた平穏な世界だったのだと納得するようになっていった矢先、エロいコメディみたいだった作風が急に変わって、この世界の住民は死ぬことを強要されているということが分かり、しかも主人公の転生した村はそうした制度に従わなかった異端者の送られる村で、いつでも殺される連中の集まりだという、なんともダークな世界観が明らかになる。

このあたり、どうして住人が死ぬことを強要されてるのかはよく分かりません。まだこの世界の統治方式が明らかに描かれていませんので。単なる口減らしなのか、それ以上の何らかの意味があるのか、詳細はまだ不明です。ただ、よほどの絶対権力が存在しているんでしょうね。神や宗教が存在しない世界だからそこまで残酷なことがまかり通っているのかもしれませんが、神や宗教の名のもとに残酷が行われる例もありますから一概にそうとも言えませんね。

神や宗教が存在しない世界というと共産主義国家のようなものを想像しますが、実はキリスト教徒もローマ帝国の時代には無神論者と呼ばれていたんですよね。キリスト教は絶対的な一神教なので他の神や他の宗教を否定しますから。つまりキリスト教のような一神教によって支配された世界では他の神や宗教は存在しなくなるので、一種の「神無き世界」となるわけです。この物語の世界も実は案外そういう何らかの一神教徒によって支配された世界なのかもしれません。まぁしかしこの世界の住人は「神」や「宗教」という概念自体を持っていませんから、かなり徹底された設定ではありますが。

とにかく主人公がそういう権力の理不尽に抵抗しようとしたら、仲間は殺されてしまい、自身も斬られて瀕死となる。その時に主人公は転生前に教祖だった父親に持たされていた「ミタマ」という神様を呼び出すとかいう怪しげなペンダントに願いをかけるんですね。転生前も転生後もそんなもの全く信じていなかったんですけど、親とか信者連中はやたら有難がっていたのを見ていたので「そんなに偉い神様なら俺らを救ってみろよ」とヤケクソで呼びかける。すると変な少女のような神様が出現して「ミタマ」だと名乗って権力側の兵士たちを皆殺しにして主人公たちを生き返らせる。そういうところで今回は終わりました。

なんだか面白くなりそうなんですが、まだこの作品の本当に面白いところまでは描かれていないと思うので、期待感はありますけどまだちょっと様子見というところですね。まぁ今回に限って言えば、なかなか独特の世界観は惹きつけられるものはありました。ただストーリー的な面白さは次回以降を観てみたいことには分からないでしょうね。上手くいけば今期のダークホースになるかもしれません。