2023冬アニメ 2月5日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年冬アニメのうち、2月4日深夜に録画して2月5日に視聴した作品は以下の7タイトルでした。

 

 

TRIGUN STAMPEDE

第5話を観ました。

素晴らしかったです。話そのものは全く救いようのない暗い話だったんですけど見入ってしまいました。まずやっぱり映像のクオリティがハンパ無いです。今回はアクションシーンも凄かったですが、CGならではの細やかな表情の動き、そしてCGなのに繊細な表情の表現がキャラクターの悲しみを見事に演出して物語を盛り上げてくれました。そしてやはり背景の美術が素晴らしい。これが物語への没入感を決定的なものにしてくれています。正直言って、テレビでのCGアニメの歴史において画期的な作品なんじゃないかと思います。

そしてストーリーも凄く良かった。物語全体の中では特に大きな動きがあったというエピソードではなかったと思いますが、単体の話として非常に完成度が高かった。ヴァッシュという主人公ヒーローの性格を見事に描き切った話であり、ガチガチに完成された悲劇であり、世界観の新たな説明もあり、新たな謎の提示もあり、それでいて構成もトリッキーであり、これは毎回言ってますけど、まるで映画のような完成度でした。

まず冒頭、赤い砂漠の中にある風車のたくさんある村で宗教ラジオのような放送が流れており「箱舟の墜落によって罪深い私たちはこの地に降り立った」などと言っている場面から始まる。それで神に祈りを捧げて救いの天使を遣わしてもらおうとか、天使を称えて天使の目となろうとか、なんか独特な宗教観が語られ、少年とその母親が祈りを捧げている。このラジオの放送内容はこの作品の世界観と関係がありそうだが、詳細は不明です。とりあえず少年はどうやら病気のようであり、神に「風を吹かせてください」と願っている。風が吹かないと少年は困ったことになるようです。

そしてOPに入り、OP明け、本編は赤い砂漠の中を走るヴァッシュたちの乗った車の場面となり、車内ラジオではさっきのと同じ宗教ラジオが流れている。後部座席ではヴァッシュとウルフウッドが居眠りしており、運転席のメリルがこの怪しげなラジオ放送は何なのか聞くと、ロベルト曰く、プラント崇敬派の教会という新興宗教の流している放送だそうで、その本部はジュライにあるという。ジュライというとヴァッシュが向かおうとしている西の果ての都市であり、そこには兄のナイヴズが居るはず。ということは、そのプラント崇敬派というのはナイヴズと何か関係があるのかもしれない。ナイヴズもプラントを特別視しているから、確かに関係が疑われます。さっきの少年とその母親はそのプラント崇敬派の信者だったみたいですね。

そのまま車は赤い砂漠を進み、メリルがどうしてこのあたりの砂はこんな赤いのかと問うと、ロベルトはその由来を話し始める。昔のこのあたりの砂は普通の色だったが、ある夜、何者か化け物のようなものが現れて人々を皆殺しにして、その血でこのあたりの砂は真っ赤になったのだという。もちろん血で砂が赤くなるなんてことがあるはずがなく、これはデタラメの怪談であって、単にロベルトがメリルを脅かすために話した与太話なのだが、別にロベルトが創作したデッチアゲ話というわけではなく、そういう言い伝えがこの地にあるみたいです。つまり、かつてこのあたりで何者かが人々を皆殺しにしたような事件はあり、そのことともともと砂が赤いことがくっつけられて言い伝えになったようです。そんな与太話が言い伝えられているということは、その事件そのものはだいぶ前に起こったものだということになる。気が付けば後部座席ではヴァッシュが目を覚ましていて、ロベルトのその噺を聞いてシリアスな顔をしており、あるいはヴァッシュもその事件の話を聞いたことがあるかのように見えます。

そうしているとメリルが前方に不審物を見つけて急ブレーキを踏み、車を降りてそれを見に行くと車ぐらいの大きさのワムズの死骸でした。それは何者かによって体に大穴を開けられて殺されたもののようで、死後かなり経っているもののようでした。ロベルトはさっき話した化け物の仕業じゃないかと冗談を言ってメリルを怖がらせようとするが、ヴァッシュはその先にある村の方を見つめて、そちらに向かって黙って歩いていく。それで一同は意味が分からないままヴァッシュについて行きます。

そのヴァッシュが向かった村というのは、冒頭で少年が住んでいた風車の村でした。どうしてヴァッシュがその村に興味を持ったのかは謎ですが、ここで場面はその村でプラント崇敬派の宗教ラジオを聞きながら神に祈りを捧げる少年の家に切り替わり、少年と母親の会話から、この村では神に子供が生贄に捧げられていて、それによって神が祝福をもたらしてくれるということが信じられていることが分かる。

一方、村に到着したヴァッシュ達は村の中心部にそびえる一番大きな風車の下に着き、そこでどうやらこの村にはプラントが無くて、プラントを動かして電力を得ているのではなく、風車で風力発電をしているということが分かる。つまり風が吹かないと電力が得られず生活していけない。だが風が吹いていないのでヴァッシュ達の見上げる風車は回っておらず、冒頭の場面でも村の風車は回っていなかった。そうなると冒頭の場面で少年が神に「風を吹かせてください」と願っていたのが切実な願いだったということが分かる。そして神は子供の生贄と引き換えに村に祝福をもたらしてくれるものと信じられている。ならば、風が吹かない時、村では子供を生贄に捧げて神に祝福として風を吹かせてもらおうとするだろう。つまり、冒頭の場面で少年が「風が吹かないと困ったことになる」というのは、少年が生贄に選ばれてしまうことを危惧していたということが分かります。

ただ、ここで奇妙なことに、ヴァッシュ達はこの村に人が住んでいないようだと言っていることです。しかし冒頭の場面から何度もこの街で少年や母親が家の中で生活している場面が描かれており、よほど寂れた村なのでヴァッシュ達は少年の家を見落としているのではなかとも受け取れる。ただ、無言で村の中をヴァッシュが散策する場面では更に不可解な印象が強くなる。村の大通りの商店街のような場所に出ても人の姿は無く、それらの店先には赤い砂が分厚く堆積している。つまり、かなり長期間、この村には人が生活した痕跡が無いように見える。それならば、あの少年は一体何処にいるのだろうかと不可解に思えてくる。

すると突然、ヴァッシュが激しく銃撃され逃げ回る羽目となり、まるで化け物のような両手にマシンガンをつけた巨漢の男が姿を現わして追いかけてくる。こんな砂漠の真ん中のゴーストタウンのような村でこの巨漢の男は一体何をしているのか謎だが、他に誰もいないのだとするなら、さっきの村の外のワムズを殺したのもこの化け物の仕業なのかもしれない。更に不可解なことに、この化け物はヴァッシュの姿を見ると、ヴァッシュの名を叫んで追いかけてくる。つまりヴァッシュのことを知っているみたいであり、もしかしたらナイヴズの送り込んだ刺客なのかもしれないし、賞金稼ぎなのかもしれない。

ここでヴァッシュがこの化け物に追いかけられてウルフウッドがヴァッシュを助けようとして化け物を攻撃するが、化け物の身体はよほど強化されているようで、なかなかダメージを与えられず村の中は大変な状態となるのですが、そんな中、例の少年は自分の家に帰宅して母親が誰かと会話しているのを聞いて、自分が生贄に選ばれたのだと知り、怖くなって村を逃げ出します。よくこれだけ村が大騒ぎになっているのに少年も母親も気付かないものだと不可解なのですが、とにかく少年は村を逃げ出した。

一方でヴァッシュは化け物に追い詰められるが、そこでヴァッシュは化け物が何者であるのか気付いたようで、崩れた瓦礫に埋もれた化け物を救助しようとする。だが救助された化け物はヴァッシュを襲ってきて、そこにウルフウッドが割り込んでヴァッシュは助け出されて2人は一旦化け物から逃れます。この時、ウルフウッドもこの化け物の正体に何やら気付いた様子です。

ただウルフウッドはどうしてヴァッシュが自分を襲ってくる化け物を助けようとしたのか分からず、ヴァッシュに事情を問います。そしてウルフウッドはヴァッシュがこの村のことをもともと知っていたのであろうことは察しており、そのこととヴァッシュが化け物を助けようとしたことには関係があるのだろうと推測していた。おそらくヴァッシュはこの村がこんなに人気の無い寂れた状態になる前から知っており、この村がこんな状態になった事情も知っている。そのこととあの化け物には何か関係がるのだろうとウルフウッドは推測した。だがヴァッシュはこの村で何が起きてこうなったのかは自分は知らないと言い、自分とこの村の過去の些細な関りの話をする。

ここで場面はさっきの村を逃げ出した少年が赤い砂漠を走って逃げていく場面に切り替わるのだが、広大な砂漠で何の準備も無く飛び出して少年が生きていけるはずもなく、さっそく行き詰ってしまう。そこにヴァッシュが現れて少年を保護して村に連れて帰るのだが、ヴァッシュはさっき化け物から逃れてウルフウッドと一緒に村の中で隠れて過去の話をしていたはずなので、ここで村の外の砂漠で少年の前ににこやかに笑って現れるのはいくら何でもおかしい。つまり、ここでようやく、この場面はヴァッシュがウルフウッドに語っている過去の回想シーンだということが分かる。

つまりヴァッシュがこの少年と出会っていたのはまだ村に人が住んでいた過去のことであり、少年が村から砂漠に逃げ出してヴァッシュに出会ったのも過去の出来事であり、つまり冒頭からの一連の少年の登場するシーンは全て現在のヴァッシュ達のシーンとは時系列が全く違う過去の出来事だったのだということがここで明らかとなる。なるほど、だから少年とヴァッシュ達は同じ村にいながら出会わなかったのであり、少年がヴァッシュ達の戦いに気付くこともなかったのです。おそらく少年たちが住んでいた過去においては村には多くの人々が生活していたのでしょうけど、現在のヴァッシュ達の訪れた時点ではもう誰も住んでいない状態になっているのです。ヴァッシュはかつて訪れたことのある村を見て、再び訪問して、その時に初めて村がゴーストタウンになっていることを知った、というわけではないように思う。ヴァッシュは村が無人になっているのを見て全く驚いてはいなかったし、村が無人になったこと自体は知っていたように見える。ただ具体的に何が起きたのかまでは知らないようです。ただ、おそらく村が無人になった事情と深く関係しているのであろう例の化け物を見て、何かに気付いた様子であるという点を考えると、ヴァッシュもある程度は何が起きたのか想像は出来ているようにも見える。

とにかく、例の少年も今はもういないのであろうけど、過去においてその少年と出会った時の話をヴァッシュはウルフウッドに対してします。ヴァッシュは村で少年の母親に頼まれて少年を探しに来たのだという。母親は別に息子のことが憎くて生贄にしようとしているわけではない。母親は本気で神が祝福を与えてくれると信じており、息子を神に差し出せば神は風を吹かせてくれて村は救われ、息子も不治の病を治してもらって幸せになれると本気で信じているのだ。だから母親は息子への善意と愛しか無いのであり、少年もまた神のことはあまり信じられなかったが母親の愛は信じていたので、観念して村に戻って母の言うように自分の身を神に委ねてみようと決心した。ヴァッシュを振り切って砂漠を彷徨っても遭難して死ぬだけであったし、どっちにしても近く不治の病で死ぬ身だった。それならいっそ神が救ってくれることを期待して神のもとに自分が行けば、少なくとも村は救われるのだと思い、少年はヴァッシュと共に村に戻り、母親に身を委ねた。

ヴァッシュは立ち寄った村で、家出していなくなった息子を本気で心配している母親に頼まれて純粋な善意で少年を探し出したが、その出会った少年ロロから事情を聞くと自分の行いを後悔した。自分はロロを生贄に捧げようとしている母親のもとにロロを戻してしまったのだと気付きヴァッシュは愕然とするが、ロロが重い病気であること、村のために自分を捧げることに納得しているという事実を知ると無責任に口出しすることも出来なかった。もちろんヴァッシュ自身はそんな新興宗教など信じていなかったので、「神様が助けないなら僕が君を助ける」と別れ際にロロに言う。そして、もともとヴァッシュの名前や噂を知っていたというロロに対して「困った時は僕を思い出して!必ず助けに行くから」と約束する。そして、その病気を治す薬を手に入れて急いで村に戻ったが、もうその時にはロロは生贄に捧げられて村にはいなかったのだという。

これがヴァッシュがウルフウッドに語った過去の顛末であったが、ウルフウッドはそもそもこんな些細な思い出話が聞きたかったわけではない。ウルフウッドがヴァッシュに説明を求めたのは、どうしてヴァッシュが化け物を助けようとしたのかについての説明でした。だがヴァッシュはそのことについて説明していたのであり、そのことはウルフウッドも理解していた。

ここで再び化け物が迫ってきてヴァッシュとウルフウッドの会話は終わり、2人は戦闘準備に入ることになるが、ここで場面は過去に切り替わり、ヴァッシュが村を去って薬を探し回っていた頃、ロロが神の使いによって生贄として連れていかれる場面が描かれる。ここでロロを連れていくのが、なんとこれまで何度か登場しているナイヴズの仲間であるコンラッド博士なのです。つまり、やはりプラント崇敬派というのはナイヴズが動かしている組織みたいです。

そしてロロはコンラッドに怪しげな注射を打たれて化け物になってしまう。それが今回ヴァッシュが戦っている相手の化け物だということがここで明確になる。どうやらコンラッドやナイヴズは新興宗教の信者から少年を生贄として差し出させて何らかの人体実験をしていたようなのです。そして5年後、化け物になった挙句に失敗作として頭がおかしくなってしまったロロは村に戻って母親を殺し、村人を皆殺しにした。そしてそのまま村に居座った。食糧はたまに村の外のワムズを殺して食っていたのか、そもそも喰わなくても生きていける身体なのかもしれない。この村が無人なのはそういう事情だからであり、おそらくその事件がもとになってロベルトが語ったような言い伝えが出来上がったのだろう。

それはつまり、ロロによる村人皆殺し事件が起こったのがかなり昔だということを意味する。ヴァッシュ達が化け物と戦っている間、もとはロロの住んでいた廃屋に立ち入ったメリルとロベルトは激しく破壊されたその様子を見て、だいたい20年前ぐらいのものだろうと分析するが、そうなると、その5年前にヴァッシュがロロと出会ったとなると、25年前にヴァッシュはロロと出会っていたことになる。だがロロと語り合っていた回想シーンのヴァッシュは今と全く変わらない風貌であった。更にこの廃屋でメリルは奇妙な写真を見つける。それは赤ん坊の頃のロロと一緒にヴァッシュが映っている写真であったが、回想シーンのロロは10歳過ぎぐらいであったから、それより10年前ぐらいということになり、そうなると現在から35年前ぐらいということになる。だがその写真のヴァッシュも現在と全く変わらない年齢に見える。服装なども全く同じだ。それは一体どういうことなのか謎は深まる。いつまでも見た目が変わらないということも不可解だが、そもそもヴァッシュはロロとあの時初対面ではなかったということにもなる。そうなると新興宗教のことももともと知っていたということにもなり、昔から兄ナイヴズの企みもしっていたのかもしれない。そのあたり、かなり謎めいている。

それについては今回は結局は謎は持ち越しということで、まず今回描かれたのはロロの成れの果ての化け物との決着です。思えばロロが化け物になってもヴァッシュの名を叫び続けていたのは、ヴァッシュとの最後の約束をずっと無意識に覚えていたからでしょう。「困った時は僕を思い出して!必ず助けに行くから」というヴァッシュの言葉だけが、化け物となってしまったロロの最後の心の支えだったのかもしれません。それでずっとヴァッシュの名を叫んでいる。ただ、もはや自分が本能のままに襲っている相手がそのヴァッシュであるということも認識は出来なくなっているのだと思われ、だから全てを憎悪する破壊衝動のままにヴァッシュを襲ってくる。しかし相手がロロだということに気付いているヴァッシュは懸命に説得してロロに自分を思い出させようとする。しかしロロにはその想いは届かず、ヴァッシュは殺されそうになる。それでもヴァッシュはロロをあの時救えなかったことを詫び、もう1人ぼっちにはしないと言い、殺されても構わないという様子となる。だがウルフウッドはもはやロロは化け物であり話は通じないのだと言ってロロを撃ち殺す。

何故ロロを殺したのかと怒るヴァッシュに対してウルフウッドは、もう人間には戻れないロロを殺してやるのが慈悲だと言い、ヴァッシュがロロを生かそうとしたのは偽善だと切り捨てる。ここでコンラッド博士の場面が挿入され、実はウルフウッドもまたロロ同様にコンラッド博士の作った強化人間「パニッシャー」だということが明らかとなり、ウルフウッドがロロを見て何かを感づいていた場面や、ロロはもう化け物であり人間には戻れないと達観していたのも、自分も同じ運命だから理解していたのだということが分かる。そして最後に、久しぶりに砂漠に風が吹いて風車が回り、誰もいなくなった村に明かりが灯るという物悲しい場面で今回のお話はエンディングとなります。

 

 

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

第5話を観ました。

この作品をどう扱っていいのかいつも困惑してしまう理由は、実は私がこの作品を結構好きだからなんでしょうね。いや、この作品が好きというより、椎名真昼というヒロインが好きなんだろうと思う。しかし、この作品が1つのアニメ作品として評価出来るかというと、それはかなりダメな作品と言わざるを得ない。私は自分勝手ながら一応作品に順位なんかつけてる立場ですから最低限は各作品に平等に真摯に向き合ってるつもりですから、ちゃんとヤマとかオチとか作ってる作品をこの作品よりも下の順位をつけるというのは、その作品に対して非常に失礼なことだと思ってしまう。それぐらいこの作品は1つのアニメ作品として出来が良くない。公に順位をつけている以上は個人的な好き嫌いだけで順位をつけてはいけないと心がけているので、どうしてもこの作品を高評価することは出来ない。

ただ、だからといって視聴を切るかというと、ヒロインの魅力は確かにあるので、切るに切れないというところ。普通はキャラに魅力があったらそれに比例して話も面白くなるものだが、この作品の場合はキャラの魅力に話の面白さが全く吊り合っていない。どうしてここまでつまらなく出来るのかと呆れるぐらいつまらない。そしてまた、話のつまらなさなんてどうでもよくなるぐらいにキャラに魅力があるかというと、この作品中で唯一の魅力的なキャラである真昼でさえ、そこまでの破壊的な魅力は無くて、ただ視聴を切るに切れないという程度の中途半端な魅力しか無い。

こうしてズルズル視聴を続けているうちに、せめてもう少しストーリーが面白くなるとか、他のキャラの魅力が増すとか、そういう僥倖を期待しているんですけど、状況はあまり良くないですね。ただ今回、周の過去がちょっと触れられて、周が単にイキって一人暮らししてるだけじゃないことが分かったのは微かな希望の光だったと思います。これを取っ掛かりにして周の人間性がもうちょっと掘り下げられれば、周と真昼の関係性にも少しは感情移入出来るようになるかもしれない。そうなればもう少し苦痛を感じることなく視聴を続けられると思う。真昼の方も実家の事情とかでキャラを掘り下げる余地はまだまだあるけれども、真昼というキャラは既にある程度は好きなので、どっちかというと必要なのは周の印象の改善の方ですね。今回はその可能性が見えた。というか、初めて周が良キャラに思えた。あとはそれを具体的に描くだけです。そのあたりを期待しつつ様子見していきたいと思います。今は何とか我慢して観てますけど、今のままでは最終話まで完走は厳しい。だから頑張ってほしいものです。

ただまぁ、この作品自体を否定する気は無いです。あくまで小説の形であれば、こういう私小説風のモノは案外アリだと思う。ただ、それをアニメ化した結果つまらないものになってしまったというだけの話です。今期ではこの作品はパッと見は「久保さん」に似てるけど、「久保さん」はれっきとしたシチュエーション・ラブコメであって客観視点で楽しめるエンタメという形式の中で恋愛要素があるのだが、この作品は一人称の恋愛私小説であってコメディじゃないしエンタメでもないですから、読書という没入感のあるスタイルで咀嚼するのと違ってアニメにはあんまり向いてないですよね。

また、私はこの作品を「つまらない」と平気で言ってますけど、全く悪口を言っているつもりは無い。何故ならこの作品のファンの人達だって誰一人としてこの作品を面白いなんて思ってないからです。話としてはつまらないことは重々承知の上で、それでもこの作品が好きなのです。だから「つまらない」はこの作品の良さを否定する言葉ではない。私だってどっちかというとこの作品を好きだから気持ちは同じです。ただ、順位をつけるという立場上、「つまらない」と言わざるを得ないから言っているに過ぎない。悪意は全く無いのです。

 

 

魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~Ⅱ

第5話を観ました。

今回はほとんど内容が理解出来ませんでした。もともとよく分からない話でしたけど、特にこの2期に入って精霊がどうのこうの言い始めてから意味がサッパリ分からなくなった。よくこんな難解な話を作れたものだと感心します。というか、意味を理解しようという気が微塵も起きない自分が問題なのかもしれないが、何だか全然興味が湧かないんですよね。こうなってしまってはもうダメなんだろうなと思う。

ちょっと真面目に考えてみると、1期の頃からアノス様が言ってることは意味不明だったが、視聴者がこの作品を理解してる度合いとアノス様の理解度との差を埋めるように他のキャラが上手く機能していた。だが2期になると他のキャラ達が作品内で成長してアノス様理論への理解度を高めてしまい、そのぶん視聴者が置いてけぼりになってしまったんじゃないかと思う。まぁとにかく今回で視聴は打ち切らせていただきます。

 

 

イジらないで、長瀞さん 2nd Attack

第5話を観ました。

今回は素晴らしかったですね。内容も面白かったですけど、更に加えて構成が見事でした。まず冒頭がしっかり前回の話から繋がっていて、前回、先輩が長瀞の下の名前が「早瀬」だと初めて知って、長瀞の方は先輩が自分の名前に興味を持っていたことを知って、そんな2人が登校中にバッタリ会って、先日のことをお互い思い出して、先輩は長瀞を下の名前で呼んだら長瀞がどんな反応するんだろうかと妄想したり、長瀞は下の名前で先輩が呼んでこないのかなどと期待したりして、微妙な空気になって、それを打ち破るように長瀞が先輩を全然別のネタでイジリ始めて、そんなことをしているうちに2人の手が恋人繋ぎになってしまって焦っているところにフレンズ達が登場して「おーおー朝っぱらからよー」と揶揄われてしまう。

これがアバンで、この後はOP後に先輩が風邪をひいて学校を休むという全然別の話が始まるので、てっきり前回の「長瀞の下の名前」関連のネタはアバンだけで終わったのかと思わされます。ただ先輩が風邪をひくというのも前回の「長瀞が風邪をひいて先輩が見舞いに行った」という話から繋がっていて、長瀞は自分が風邪を感染させて先輩が風邪をひいたのかと申し訳なく思い、親の出張で先輩が家で一人で寝込んでいると聞いてお見舞いにやってくる。そこでまた先輩の部屋でエロ本を探したりして長瀞がイジリまくるが、そんなことやってるうちに先輩の症状が重くなってしまい、長瀞も真面目に看病し始めるが、おでことおでこをくっつけて体温を測ったりしてやっぱり先輩をイジる。でもちゃんと看病もして、おかゆを作ったりもするのですが、先輩は熱に浮かされて長瀞が妻になって看病してくれる将来の夢を見たりして、高熱のせいで頭がぼやけて、その夢と現実とがごっちゃになってしまって、おかゆを食べさせてくれた現実の長瀞に向かって、夢の中の妻に言うように「ありがとう、早瀬」と下の名前で呼びかけてしまい、いきなり下の名前呼びされて長瀞はビックリしてしまう。

ここで前回からアバンに引っ張ってきたネタが繋がるという構成は見事で、遂に先輩は無意識に長瀞を下の名前で呼んでしまう。長瀞の方は最初は照れまくるが、すぐにこれは先輩が寝ぼけて間違えて口走ってしまったのだと気付き、逆にこれをネタにしてイジリまくってやろうと思って絡んでくるが、先輩はそのまま寝てしまい、長瀞はイジリ甲斐が無くなってつまらなくなる。それで一旦気持ちが落ち着くと、自分が下の名前で呼んだ件で先輩をイジリたがっているのは、もっと下の名前で呼んでほしいからだという気持ちに気付き、長瀞は寝ている先輩に絡みながら甘えていき、そのまま切ない気持ちが溢れてきてキスまでしそうになってしまう。

ところがそこに先輩の親が帰宅してきて長瀞が慌てまくるというのが爆笑モノでした。そうして長瀞はそそくさと先輩の親に挨拶して何事も無かったかのように帰っていき、そのまま寝続けた先輩は翌朝には回復して登校していく。そうして歩いていると昨日の長瀞が看病してくれた時のことが思い出されてきて、自分が長瀞が妻になって夢を見て、寝ぼけて長瀞を下の名前で呼んだような気もしてきて、どこからが現実でどこまでが夢なのか分からなくなってしまい困惑する。そこで登校中に長瀞とバッタリ出会い、ラストシーンはアバンと同じようなシチュエーションとなり、先輩はもしかしたら長瀞が名前呼びされた件でイジってくるのかと焦り、長瀞は先輩が昨日の名前呼びの件を覚えていて、また下の名前で呼んでくるかもしれないなどとちょっと期待したりして、またアバンとは違うニュアンスで微妙な空気になる。

でも長瀞がいつも通りなのが分かってきて、先輩は安堵し、事実がどうであれ、あれは夢だったということにしようと決め、一方、長瀞は先輩が下の名前で呼んだことを覚えていないのだと思ってちょっと残念に思いながら、それでもいつも通りが安心出来ると思って、いつものように先輩を蹴ったりしてイジリ始める。それはいつも通りの2人のムードを回復させようという意図もあり、同時に、昨日さんざん慌てさせられたお返しという意味合いもあるキツめのイジリであったが、そうして揉みあっているうちに先輩が長瀞の足を掴んだ拍子に長瀞のパンツが丸見えになってしまい2人がアバンと同じように焦っているところにフレンズ達が登場し、アバンと同じように「おーおー朝っぱらからよー」と揶揄ってくるというオチがつき今回は終わります。このアバンとラストの相似性なども見事な構成であり、綺麗にオチがついて爆笑させられて観終わることが出来ました。素晴らしかった。

 

 

最強陰陽師の異世界転生記

第5話を観ました。

今回はセイカ達が帝都で行われる武術大会に出るという異世界転生なろう作品の定番回でした。なんと前回のラストからいきなり1年時間が飛んで、セイカ達が2年生に進級したところから始まり、学園長に呼び出されたセイカとイーファはどちらか1人が帝都の武術大会に出るようにと言われて、セイカが出ることにします。

この学園長はドワーフで、セイカの伯父を知っているらしいが、セイカは実は伯父の子で、そのことをセイカは知らない。つまり学園長はセイカの実の父の知り合いらしい。セイカの実の父が魔族と関りがあるということは言及されていたが、それでドワーフの学園長とも知り合いみたいですね。あと、どうしてアミュではなくてセイカかイーファの二択であったのかも謎ですが、それはどうしてなのかよく分からない。アミュも納得いかなかったみたいですが別に出たかったわけでもないみたいです。

それでセイカがどうして自分が出ようと思ったのかというと、一緒に出場するというメイベルという1年生の女子が何か気になるからみたいです。もちろん異性的な意味でではないでしょうけど、ロリ美少女の貴族の娘みたいです。それでアミュとそのメイベルが揉めて決闘することになり、人間に向けて魔法を使うことに躊躇いのあるアミュに対して、メイベルは平然と魔法を使って勝利します。それでメイベルがアミュやセイカのことを甘ちゃん呼ばわりしたので、アミュも悔しくてセイカとメイベルにくっついて武術大会に行く。イーファもセイカの従者なのでついてきて、4人での道中となります。

そうして武術大会が始まりますが、セイカは試合の一方で、どうして自分が選手として選ばれて送り込まれたのか理由を探ります。セイカはいかにも噛ませ犬っぽい敵を1回戦であっけなく倒して勝ち進みますが、別に勝ち進むことには興味は無いようで、色々と情報収集することの方をメインとしているみたいです。そうしていると別の試合では邪眼使いが登場して相手を殺してしまったりして、どうやらヤバい奴が出場しているヤバい大会みたいです。メイベルが甘く見てはいけないとか言ってたのは、こういうヤバい大会だということを知っていたからなのかもしれません。また、学園長がアミュではなくセイカの方を選んだのも、魔法で人を殺すのを躊躇うアミュよりもセイカの方がこの大会向きと判断したからなのかもしれないが、そもそもなんでこんなヤバい大会に今年から学園が参加することにしたのかの理由も謎です。そのあたりをセイカが探っていくのでしょう。

このように、いかにもテンプレ的な舞台装置でありきたりの展開が描かれていくのですが、細部は妙に工夫していて意外に退屈させないストーリーなのがこの作品のいつものパターンで、普通に楽しんで観れます。分かりやすくて良い。ヒロイン達も可愛いし、ストレスフリーなところが良いですね。満足するほどの面白さではないんですが、退屈はしない。だいたい「英雄王」と同じぐらいの位置にあるんですが「英雄王」が1話遅いぶんまだ話が本格的に始まっておらず、こっちは結構サクサク進んでいて、しかもこっちの方が話がシンプルで分かりやすくて、そのぶんちょっと現状リードしていますかね。現状では両作品ともまだ視聴打ち切りを考えるようなレベルではないです。私は評論家じゃないんで、あくまで話の出来で評価するので「ありきたり」だとか「何かのパクリ」だとか、そういう理由で低評価はしない主義ですからね。パクリでも二番煎じでも面白ければOKです。逆に新しい試みでもつまらなければ話にならない。

 

 

ブルーロック

第17話を観ました。

今回は潔・凪・馬狼のチームと国神・千切・玲王のチームの試合で点を取り合う様子が描かれました。この中で馬狼があくまで自分のゴールで勝つことにこだわって他人にパスを出さないプレーを貫いて、それによって馬狼個人もチームも行き詰っていく。潔は必死で馬狼にチームに合わせるよう説得するが馬狼は聞き入れない。そこで潔は馬狼が自分達に合わせてくれることを待っているのではなく、馬狼の自分勝手なプレーすら利用して潔がゴールを決めたり、潔と凪のコンビでゴールを決めるという新たなプレースタイルに覚醒してゲームを支配する。これによって馬狼の方がチームに合わせなければ埋もれてしまうという状態となり、馬狼の覚醒を促すという状態となったといえます。

まぁ大体こういう内容だったんですけど、もう17話なんですね。さすがに17話にもなれば、そろそろ忖度は止めてぶっちゃけてもいいんじゃないかと思います。「結局ずっとサッカーやってるだけ」って、こういう作品ですから序盤からそんなこと言うのはそりゃ野暮というもので、世界観や設定に迎合して褒めるように努めますよ。でもそれを17話も繰り返されたら、もうさすがに飽きたと言ってもいいでしょう。内容が面白くなくなったとは言いません。ずっと一定の面白さをキープしてますよ。でも、それをずっと一本調子で続けてきて、それで観ている側が全く飽きないとどうして思えるのか、むしろ問いたいです。

サッカーは世界一人気のスポーツだから、この作品も人気作になるのであり、人気作だから皆が面白いと言ってくれるはず。そういう甘えは無いですか?人気なのはサッカーでありワールドカップであり現実の日本代表なのであり、この作品が凄いわけじゃないですよ。マイナースポーツである柔道の弱小チームを描いた「もういっぽん!」と比べて1つのアニメ作品として、1つの物語として、どっちが見応えがあると思いますか?そりゃジグソーパズルとか目からオーラが立ち昇ったり、そういう演出は見栄えはしましたけど、もう17話にもなったら、そういうガワだけの見せかけはもうメッキが剥がれてきますよ。ドラマがちゃんと描けてないこの作品は「もういっぽん!」は超えられないですよ。この作品を褒めてる人の多くは鬼滅現象やリコリコ現象やぼざろ現象と同じで社会現象に酔ってるだけであって、この作品そのものに酔ってるわけじゃないでしょう。

「世界一のエゴイストになって世界一のストライカーを目指す」というこの作品の設定にまだ全く納得感は無い。納得させてくれるだけの描写をまだ見せてくれてはいない。でも「そういう物語だから」という前提で、その設定にお付き合いしてあげているのであり、その前提でやっと楽しめる作品でしかないんですよ。日本の多くの若者がサッカー日本代表に対して何らかの興味を持っていて、だからこそこの作品の物語やこの作品の主張するテーマに共感するものがあり、だからこそ、この物語に寄り添ってくれていて、それで楽しめているのです。この作品のドラマ自体にどうしようもなく惹きつけられているというわけではない。

それに比べて、例えば「ヴィンランド・サガ」はヴァイキングとか11世紀ヨーロッパとか、全く興味も共感も無い世界を描いていながら、それでもその圧倒的な人間ドラマの深みによって観た者は惹き込まれずにはいられない。「虚構推理」も登場人物に何の思い入れも共感も湧かないけど、それでも圧倒的なレトリックとロジックで惹きこまれてしまう。「もういっぽん!」は逆に社会現象や現実の状況の後押しなど全く無くても惹きこまれるキャラの圧倒的な共感性の高さで勝負出来ている。こういう作品が真に凄いアニメ作品なのであり、私はそういう何の忖度も社会現象の後押しも無く「そういう物語だから」という前提など無くても自然に惹きこまれてしまうような、そういう凄い作品をSランクとしています。そういう作品たちとこの「ブルーロック」を同じ次元で比べること自体がおかしな話でしかない。この作品は「そういう物語だから」という前提を外して観たら、ただ登場人物たちが延々とサッカーやってるだけの平凡な作品でしかない。もちろんそういう意味ではよく出来た作品であり、決してダメな作品ではない。だが、どうしようもなく平凡な作品であると言わざるを得ないです。

 

 

東京リベンジャーズ 聖夜決戦編

第29話を観ました。

今回は聖夜決戦に向けて盛り上がってくるところであり、タケミチとヒナの別れの場面があったりして感動するところだったんでしょうけど、なんか色々と納得できなくて、あんまり楽しめなかったですね。特にタケミチの言動に納得できないところが多かった。まず、どうして稀咲を殺さないことにあそこまでこだわるのかが謎です。まぁ普通に殺人は嫌だと言うのなら分かるんですが、そういう主張があるわけではなく「皆の悲しむ顔を見ないためには稀咲とだって組む」って言うんだったら手っ取り早く稀咲を殺してしまうとか再起不能にしてしまうとかも選択肢に入ると思うんですよね。

ヒナと稀咲に接点があったことは驚いたし、ちょっと怖さも感じましたけど、結局それがどういう意味を持つのかは今回は描かれなかった。またヒナと稀咲が昔タケミチと会っていたということも判明し、その時にヒナがタケミチのことを好きになったというのも、それが稀咲がヒナとタケミチに執着する理由に繋がるのかもしれないと思わせるものはありましたが、それも今回はハッキリと稀咲側の事情が描かれたわけではない。まぁこのあたりはそれなりに面白かったです。

ただ、その後、タケミチがヒナとクリスマスイブに別れたことを思い出し困惑する場面があるんですが、そもそも「タケミチがヒナをクリスマスイブに振った」というのはタケミチがハロウィン決戦で歴史を変える前の設定であって、その歴史自体が改変されている可能性が高いのだから、そんなに気にする必要は無いと思うんですよね。

ここでヒナの父が登場してタケミチにヒナと別れてほしいとか言ってくるんですが、直人のことでタケミチに感謝しておきながらタケミチが不良だという理由だけで娘と別れてほしいとか言ってくる父親の言動は不自然すぎる。そして、それを受け入れてしまうタケミチもおかしい。そもそも前述のようにその設定にタケミチが縛られる必要は無いし、むしろその歴史通りに歩まない方がヒナにとっては安全なはずであることはタイムリーパーであるタケミチなら分かるはずでしょうに。

クリスマスイブにタケミチに振られた先にあるヒナの未来が稀咲によって殺されるという結末だったわけだから、せっかくタイムリープしてきたのだから、ここではあえてタケミチはその逆の行動を選ぶべきはず。それなのに、悲劇に向かう選択を自ら選んでしまうタケミチはアホすぎる。父親の反対に抗いきれずいずれは別れるとしても、クリスマスイブに山下公園で振ってしまってはいけない。その思い出があるからあの世界線でのヒナはタケミチを連れて山下公園に行き、そこで殺されてしまったんです。だから元の歴史通りに山下公園でヒナを振るのは最悪の悪手です。タケミチほど阿呆なタイムリーパーは見たことがない。まぁタケミチがマウントポジション取られてヒナにボコボコにされたのは笑ったけど。

まぁこういうガバガバなところは以前から結構あったんですけど、まだ最初の頃はこの作品の基本設定が面白いので見逃すことは出来たんですよね。でも1期の後半のハロウィン編では割と気になるようになってきたのは、やっぱりこの作品が各章ごとに同じようなことを繰り返していて、そのぶん話に飽きてきたせいなんでしょうね。それがこの2期に入って、相変わらず同じような展開の繰り返しで、しかもなんかドラケン殺害事件、ハロウィン決戦と順々に話がボヤけてきて、今回の聖夜決戦編は明らかに劣化してきてる。話の規模が大きくなるにつれて話の焦点が核心からズレていってる印象です。そうなってくると、どうしてもガバガバな部分も余計に目についてくる。そういう良くない傾向が強くなっていると思うんですよね。時々面白い場面もあるし、基本的には面白い設定の話なんですが、だいぶパワーダウンして平凡な作品になったなぁと思います。