2023冬アニメ 2月4日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年冬アニメのうち、2月3日深夜に録画して2月4日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第5話を観ました。

今回はアンが前回の王都ルイストンでの砂糖菓子品評会の後、アルフ・ヒングリーという有名な砂糖菓子職人の店を訪ねたところ引っ越したと聞き残念がるところから始まります。王都の北のウエストルという街で店を開こうと考えて出発しようとするアンですが、途中でボロい砂糖菓子職人の店らしき場所が気になって立ち寄ると、大きな美しい砂糖菓子が置いてあって、それを何者かが盗み出そうとするのに出くわして、アンが騒いだので犯人は慌てて砂糖菓子を壊して逃げてしまう。そこに出てきた店の主人がアンが壊したと勘違いし、アンが品評会に出ていた砂糖菓子職人であることに気付いた店主は砂糖菓子を作り直すから働いて弁償しろと言って一悶着となるが、アンは自分が壊したわけではないのにそれを引き受ける。それは、その砂糖菓子が見事な出来だったので、その砂糖菓子を店主が作るのを見たいと思ったからでした。

店主はキャットという綽名で、とても腕が良い職人だったが、自分の作りたい相手からの注文でしか砂糖菓子を作らない主義なのだそうで、相手の経済事情に合わせて値段を決めるのだそうです。しかも貧乏人からの注文を受けることが多く、安い値段で高価な砂糖菓子を作るので、店主1人が食っていくので精一杯という有様でした。またキャットは労働妖精を使役していたが、頭の中には砂糖菓子のことしか無いので妖精の羽根も妖精に渡してしまっていて、妖精はいつでも逃げられるのにキャットのことを慕っていて逃げていませんでした。アンは懸命に働き、砂糖菓子を作る銀砂糖が足りないと気付くと自ら進んで精製したりして、キャットは自分と同じく砂糖菓子のことしか考えないアンのことを気に入ります。

そうして砂糖菓子が完成に近づいたある日、貴族の奥方がキャットの砂糖菓子を買いたいと言ってくるがキャットは断り、アンはその貴族の奥方の従者が砂糖菓子を盗もうとした犯人と同一人物だと気付く。そうして砂糖菓子が完成し、キャットはアンにご褒美として依頼人に届けさせて喜ぶ顔を見せてやると言う。だがその夜、店に賊が入り砂糖菓子を盗もうとする。しかしアンとシャルが待ち伏せていて、賊はヤケクソになって砂糖菓子を壊すが、それは偽物であり、本物の砂糖菓子は既にアンが配達済みでした。アンは砂糖菓子が完成した日の夜に再び犯人が盗みに来るだろうと読んでいて待ち伏せていたのでした。そうして犯人は捕まり、やはり例の貴族の奥方の従者の男でした。

それでキャットは自分が勘違いしてアンを犯人扱いしたことを謝りますが、アンは配達先の人の喜ぶ顔を見て砂糖菓子職人として大切なことを教わったので感謝していると言う。そしてアンはキャットの店を発ってウエストルに向かうことになるが、別れ際にアンはキャットの本名がアルフ・ヒングレーだと知り驚く。そして憧れの砂糖職人なのだと言うと、キャットは職人は憧れなんて持っちゃいけないと言う。自分が唯一、絶対無二だと考えるようにとキャットはアンに教える。

そうしてアンはウエストルに到着し、次回はウエストルでのお話になるようですね。ウエストルにはヒューの店もあるらしいので、またヒューとも絡みがあるのかもしれません。まぁ今回は地味なお話でしたが、ストーリーはしっかりしており、現状はまだ視聴を切るという感じではないですね。かといって凄く面白いというわけでもなく、とりあえず様子見でしょうね。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 第3クール

第29話を観ました。

今回は前回から引き続きのヴェルサスのスタンド「アンダー・ワールド」との戦いが描かれました。墜落寸前の旅客機の記憶の中に閉じ込められたジョリーンとエルメスの絶体絶命の状況が描かれる一方、ヴェルサスの過去の回想も描かれます。この過去がとんでもない不運続きの笑ってしまうぐらい悲惨なものだったのですが、これが実はアンダー・ワールドの能力によるものだったみたいです。つまり「ディオの息子」っていう連中はプッチによってスタンド能力を与えられたわけじゃなくて、もともとディオから何らかの因子を受け継いでいて生まれつきスタンド能力を持っていた者達みたいですね。それがプッチがディオから何かを受け継いだ結果、その影響を受けてなのか、スタンド能力を自由に操れるようになったということみたいです。

それでヴェルサスは昔からアンダー・ワールドの能力で不幸だったぶん、今後は幸せになる権利があると強く思っているようで、自分がプッチに代わって天国に行きたいと思うようになり、プッチに対して秘かに敵愾心を募らせ、密かにアンダー・ワールドの能力を使ってプッチの記憶を探り、ウェザーリポートの記憶ディスクを手に入れた。

一方、ジョリーンは旅客機のドアを開いて外に飛び出してヴェルサスとプッチのいる場所まで行き攻撃しようとするが防がれてしまい、今度は墜落する戦闘機の記憶の中に閉じ込められてしまう。それで現実世界の方にストーンフリーの糸を伸ばして病室の大穴を覗いている警官から無線機を奪い、その無線機で病院の外にいるエンポリオの携帯電話に連絡し、状況を説明して打開策を探ってもらおうとする。この時「病院の穴の中にいてエルメスは旅客機の中で自分は戦闘機の中でもうすぐ墜落する」というジョリーンの説明がエンポリオに全く理解不能で「は?」ってなるのが可笑しかった。

それで記憶の中だと説明して、記憶通りにことしか起きないのなら戦闘機で旅客機に突っ込んでも誰も死なないはずというエンポリオの助言に従ってジョリーンが戦闘機で旅客機に突っ込んで旅客機の中に帰還し、更に過去の記事をエンポリオに調べてもらって唯一生き乗りの2人が座っていた席に逃げ込むよう助言され、ジョリーンとエルメスはその席に向かって走る。だがアンダー・ワールドも邪魔してきて、それを撃退はするが、ヴェルサスはその席に現実世界から子供を放り込んできて、ジョリーン達がその席に座れないようにする。だがジョリーン達はエルメスのスタンド能力で子供たちとエルメス自身の脱出に成功し、更にジョリーンもストーンフリーで自分の身体を糸状にしてエルメスの体内に入ることで爆発から身を守り、旅客機の爆発から全員生還し、ヴェルサスを叩きのめす。だがヴェルサスはトドメを刺される前にウェザーリポートの記憶ディスクを放ち、ウェザーリポートは記憶を取り戻す。どうやらウェザーリポートは本当はジョリーン達の恐るべき敵らしいのです。さて、一体どうなるのかというところで今回は終わり、次回に続きます。いや、今回は純粋に墜落する旅客機からどうやって逃れるのかハラハラして面白かったですし、ジョリーン達の脱出トリックがいかにもジョジョっぽくて良かったし、最後にウェザーリポートの正体に迫っていく感じもワクワク感があって、全体的に非常に面白かったですね。今後こういう感じで盛り上がっていってほしいものです。

 

 

メガトン級ムサシ(第2期)

第24話を観ました。

今回から最終章に突入します。全28話ですから今回を含めて残り5話が最終章ということになります。今回はその最終章の導入という感じで、謎めいた内容でモヤモヤする展開となりました。出来が悪くてモヤモヤするのではなくて、そもそもモヤモヤさせるように作っているので、これで良いのだと思います。次回以降、スッキリと謎が明かされていくのでしょう。

まず冒頭、前回のラストで突然姿を消したアーシェムの消息について描かれます。大和のスマホにはアーシェムからのメッセージが残されていて「急にシドルに戻らねばならなくなった」「必ず戻ります」と残されていました。前回の最後、アーシェムは大和に相談しようとしていたのだが、やはりグリファースに急かされて大和からの連絡を待つことなくイクシアを去ってしまったみたいですね。そしてグリファースに騙されて捕らわれてしまったみたいです。だがアーシェムがグリファースに攫われたと気付いた女王は慌てることはなく、アーシェムが真の力に目覚めればグリファースを討つのは容易いと言う。だが、ここで真の力に目覚めることが出来るかどうかがアーシェムが真に女王になれるかの試金石だとも言う。

地球人との和平のために力を貸してほしいというグリファースの言葉に騙されてシドルの本部に行き捕らわれたアーシェムはグリファースが地球との和平を望んでいると言っていたのは偽りであり、やはりグリファースは地球人を滅ぼそうとしているのかと思うが、グリファースはアーシェムの力を必要としているのは地球人と戦うためではないのだと言う。グリファースの眼中には地球人は無く、グリファースの目標はシドルを再建し強化して平和を取り戻すことだという。そして、そのためにグリファースは、シドルを滅ぼした憎むべき敵、「エルゼド」を討つつもりだと言う。

この「エルゼド」という敵ですが、これまで作中で少ししか言及はされていませんが、女王の回想で登場していました。シドルの母星を滅ぼそうとして襲来した敵であり、このエルゼドから逃れて滅亡を回避するために女王は母星を捨てて、9割以上の同胞を見捨てて地球へやってきて、そして地球に移住するため地球に侵略し、地球人の99%以上を滅ぼしたのです。そして、おそらくこのエルゼドにはこの第2期冒頭で登場したアダムとイヴという2人組も含まれているのであろうと思われます。

女王の回想では母星でエルゼドが襲来した際、女王は母星を捨てようとして、シノアグはそれに反対して投獄されたようです。グリファースは投獄されなかったということは母星を捨てることに反対はしなかったのでしょう。ただグリファースはエルゼドに対して徹底抗戦派みたいです。女王だって当初は徹底抗戦派だったのでしょうけど、戦っても勝ち目は無いから逃げようとしたのであり、グリファースもそれに従って一緒に逃げてきたのでしょう。ではシノアグはどうして逃げることに反対したのでしょうか。逃げずに戦うべきという考えだったのか。しかし戦っても勝ち目は無く、滅ぼされていたでしょう。滅亡を覚悟して戦うべきという考えだったのかもそれないし、そうではない別の考えがあったのかもしれない。とにかく、前回、グリファースが「アーシェムと手を組んで真の王になる」と言った時、おそらくシノアグはそれを「エルゼドと戦う」という意味と理解して、それに対して何か危惧を抱き、その後ベローアにグリファースへの裏切りを促すようなことを言っていた。このあたりはどうもシノアグの立ち位置が謎めいていて、今後も気になるところです。

とにかく、この「エルゼド」という敵がこの最終章の大きなテーマになりそうです。そして同様に最終章の大きなテーマになりそうなのが「宇宙戦艦アネノムラクモ」というものです。これについては、イクシアの総司令マーガレットが評議会の場で、まずアーシェムが姿を消した件を報告した上でアーシェムが戻ってくるのを信じると宣言し、その後でサンクチュアリから通信が入ったことを報告し、その上でアメノムラクモの完成に目途がついたことを報告しています。

ゴッドハンマー要塞を落としたことにより妨害電波も消えて、それでアンクチュアリとの通信も可能になったということなのでしょうけど、突然にサンクチュアリからイクシアに向けてメッセージが届き、その結果、イクシアが集めた設計図の断片とサンクチュアリにある設計図の断片を合わせれば宇宙戦艦アメノムラクモは完成するということが判明したのだという。ちなみに宇宙戦艦アメノムラクモはドラクターに対抗し得る超兵器なのだそうだ。

そうしてイクシアはサンクチュアリに到着する。サンクチュアリは正式名称はオルテガ・マザーベースというそうで、都市区画も多数備えた地球最大の戦略基地で、巨大戦艦であるイクシアがまるで小船のように収納されてしまうぐらい巨大な基地でした。そして到着したイクシア一行はサンクチュアリの司令官デガートに歓待されますが、まず南司令はどうしたのか問われる。それで南司令は戦死したということをマーガレットが伝えると、デガートは驚き残念がります。しかしデガートは南司令の提供したドラクターの技術で南司令の遺志を受け継ぎ反撃作戦を立てていこうとマーガレットに言います。

これに対してマーガレットは南司令の真意は地球人がドラクターに対抗し得る戦力を持った上で地球人とドラクターが対等に交渉して和平を実現することだったと説明しますが、デガートはそうした意見の相違はとりあえず置いておいて、まずは南司令の死を悼み、南司令が亡くなる前にイクシアを浮上させることが出来たことはせめてもの救いであったと、南司令の功績を称えます。

ここでマーガレットは祖父である地球軍の総帥であるブレクネン卿と会いたいと言い、デガートはマーガレットをブレクネン卿のもとに案内します。一方、大和たちをサンクチュアリの施設に案内するために登場したのが南司令にそっくりのアンドロイドのセイレーンで、大和たちは最初は南司令が生き返ったのかと思ってビックリします。そしてセイレーンは大和たちに南司令の功績を説明します。南司令がドラクターであり、地球人との和平を望んで地球人に技術を与えたということは既に作中で説明されていましたが、大和たち一般兵たちは南司令がドラクターであったことは南司令の死後に知りましたが詳細な経緯などは輝以外は知りませんでした。それがここで説明されたわけですが、どうやら南司令はドラクターの地球侵略前に地球人の支配層に接触してドラクターの侵攻計画をリークし技術の供与を行い反撃計画の準備をさせていたようですね。それでドラクターの侵略開始前にイクシアやその他のシェルター、そしてサンクチュアリが出来上がっていて、シェルターに入れる人類の選別も行われていたようです。準備が万全ではなかったので正面から迎撃は出来ず一旦侵略を許した上で潜伏して反撃するという計画になったのでしょう。

そうした説明の後、大和たちはセイレーンによってローグの格納庫に案内され、そこでローグ開発者のハルマ博士と会う。ハルマ博士はイクシアのチーフメカニックのデュークとも旧知のようで再会を喜び合う。そしてハルマは格納庫を案内してくれるが、イクシアのメカニックの金田一が新型ローグに興味を示すのを見ると、金田一がローグに詳しいことに感心して、新型ローグのヨシツネについて説明してくれる。更にテストパイロットの外山小次郎を皆に引き合わせて、大和のファンだという小次郎も案内役に加わってハルマ博士は所用のためその場を離れます。そして小次郎によって地球軍の状況が説明されますが、多数のローグを保有はしているものの現在はドラクターと戦闘は行われておらず、来るべき決戦に向けて戦力を貯め込んでいる状態だそうです。更にアメノムラクモの建造も行っているそうですが、そのドックはセキュリティが厳しくて幹部でないと入れないそうで、大和たちも観に行くことは出来ず、仕方ないので今日は皆で繁華街に行こうということになる。

一方、祖父のブレクネン卿に会ったマーガレットは、祖父が老化のため機械と一体化した身体になっていて端末を通してしか意思の疎通が出来なくなっていることを知り悲しみに暮れる。現在は端末を通してブレクネン総帥の意思を聞いたデガートがその意思に従って地球軍の指揮を執っているのだという。そしてマーガレットはブレクネン卿と端末を通して会話するが、ブレクネン卿はアメノムラクモと次元滅キャノンを用いてドラクターを殲滅するようマーガレットに命じる。しかしマーガレットは次元滅キャノンは地球の地軸を歪め地球自体を危険に晒すので使うべきではないと反論する。そして、それはマーガレット自身がかつて祖父に「振るわない拳にこそ価値がある」と言われたからだと言う。

つまり、地球人の切り札は地球そのものを危険に晒す禁断の兵器であったのです。だから地球の未来を想うなら使うことは出来ない。だがドラクターに地球を奪われるぐらいなら、いっそ地球を破壊して地球人も滅びるが、ドラクターも道連れにして心中することは出来る。ドラクターだって地球以外に生きる場所のアテなど無いのです。だから地球人を追い詰めて地球ごと自爆されたら困る。だから地球人とは交渉する必要が生じるのです。つまり、「アメノムラクモと次元滅キャノンという新兵器を地球人が手に入れることによってドラクターと和平交渉をすることが出来る」というのは、戦力の均衡とかそういう政治的な話以前の実に単純な話であって、地球人が地球を人質にとってドラクターを脅迫出来るようになるという意味なのです。

マーガレットはそういう用途でアメノムラクモと次元滅キャノンを使おうと考えている。だから「振るわない拳にこそ価値がある」という考え方なのです。そしてその戦略はもともと祖父のブレクネン卿から教えられたものでした。だが、今マーガレットの目の前にいるブレクネン卿は「地球人の99%を殺したドラクターを決して赦してはならない」「死には死をもって償わせなければならない」と主張し、まるで復讐鬼のようになっており、地球を危険に晒してでも次元滅キャノンでドラクターを滅ぼすよう強く主張し命令する。確かに地球人の受けた仕打ちを考えればそれも正論ではあるが、それにしても以前の祖父と全く違うことを言う祖父に戸惑い、マーガレットはこれから失う命を最小限にして地球の復興を目指したいという持論を主張する。だがブレクネン卿は自分の決定は覆らないと言い、マーガレットは異星人にも同じ志を持つ者がいて、自分は彼らと協力して必ずこの戦争を止めてみせると言い、両者は決裂します。

一方、繁華街でクラブに入った大和たちだったが、そこで大和はナイフを持った暴漢に突然襲われ、すんでのところで避けるが、そこで小次郎の人格が豹変して暴漢たちを叩きのめす。そうして散り散りに逃げて、大和は小次郎と輝と一緒になり、小次郎に話を聞いたところ、小次郎はどうやら二重人格だそうで、ドラクターの侵略時に死んだ兄の人格が小次郎の中にあり、時々兄の人格に支配されるのだそうです。小次郎は消防士だった兄を尊敬しており、それで兄のようになりたいという思うようになり、その結果、兄に助けを求める弱い心が兄の人格を呼び出す二重人格になったようだと小次郎は自分を分析する。そして、その兄と大和が似ているのだそうです。そういうのもあって小次郎は大和に憧れているのだそうだ。

その頃、ホテルのマーガレットの部屋にはいきなり暗殺者が侵入してマーガレットは命の危機に陥るが、たまたま大和たちと別行動でマーガレットにお土産を買って帰ってきた九世が部屋に入ってきて暗殺者を追い払いマーガレットの窮地を救う。だが暗殺者によって刺されてしまい倒れ込み、マーガレットによって病院に搬送されます。その連絡を受けて大和たちも病院にやって来て、大和も命を狙われたと報告し、これらの事件はドラクターの仕業ではないかと大和たちは考えるが、マーガレットはこれは本当にドラクター仕業なのだろうかと違和感を覚えると言う。

マーガレットが疑っているのはサンクチュアリのデガート司令官でした。彼はイクシア一行を出迎えた際、南司令の死を初めて知って驚いていたが、その後、南司令が自分の死と引き換えにイクシアを浮上させたということを知っていた。そんなことはあの場にいた者でなければ知り得ないことであり、何者かによってデガートがその時の状況を知っているようだ。だが、それなら南司令の死を知っているはずなのに、それを知らないフリをしたのは何故なのか。それはどうして自分が南司令の死の様子を知っているのか、その理由を知られるのが困るからだろう。そうなると、デガートが南司令の死に関わっている可能性も出てくる。

また、デュークも格納庫でハルマ博士と話した時に違和感を覚えていたという。その違和感の内容については今回詳細に説明はされなかったが、だいたい想像はつく。ハルマ博士は金田一のことを「君はローグに詳しいんだな」とちょっと驚いて感心していたが、おそらくデュークはハルマ博士が金田一のことを知らなかったことに驚き違和感を覚えたのだろう。金田一はローグ開発者の元祖といえる金田一博士の孫であり、ハルマもデュークの同門であるということは金田一博士の弟子なのであり、孫の金田一のことは知っているはずなのです。だが格納庫で会ったハルマ博士はデュークのことは知っていたが金田一のことは知らなかった。そこが不自然だとデュークは思っていたようです。そういうわけでイクシア一行はサンクチュアリはどうも怪しいと考え、皆で探ることにしました。幸い九世の傷は大したことはなく戦列復帰しました。

ここで場面は変わってデガートが何やら部下と密談している場面となり、やはりマーガレットや大和を殺そうとしたのはデガートの差し金だということが描かれる。デガートはアメノムラクモを明日にも出航させようと考えているようで、その時にイクシアごと全員吹っ飛ばせばいいと考えているようです。デガートが一体何を目指しているのかは現時点では全容は不明ですが、とにかくドラクターを殲滅したいのは間違いないようで、そのためにそれに反対して和平を目指すイクシア一行が邪魔みたいです。そして、そのためには地球が危機に陥っても構わないようです。こうなってくると、ブレクネン卿が機械に繋がれて生きていて、その意思が端末でデガートに伝わっているという話も何だか怪しく思えてきます。あれは本当はデガートの都合がいいことを端末に喋らせているだけであり、そこにブレクネン卿の意思は反映されていないのではないかとも思えてきます。そう考えると、以前のブレクネン卿ならば言わないようなことばかり言っているという矛盾も説明がつきます。

ここで一瞬、地下の牢獄みたいな場所に「博士」と呼ばれる人物が収容されていて、内通者のような人物を会話して何かの計画を打ち合わせている様子が描写され、これってもしかして「本物の」ハルマ博士なのではないかとも思えてきます。そして、ザンクチュアリも決してデガートのもとで一致団結しているというわけでもないようです。

そして最後に奇妙な場面が描かれる。輝が南司令そっくりのアンドロイドのセイレーンをホテルの自分の部屋に呼び、首の後ろにあるスイッチを押してシステムをダウンさせ、ベッドに横たえてミライの写真を見せて、まるで南司令に語り掛けるように接するという場面です。これは一見すると「輝が南司令そっくりのアンドロイドを見ておかしくなってしまった」というようにも見える。まぁベッドに寝かせてミライの写真を見せて語り掛けてるところは若干そういう感情の昂りというものもあるのだろうとは思うし、これまでの経緯を考えるとそれもある程度は仕方ないとも思う。だが、おそらくそれはついでのようなものであり、輝がセイレーンを確保したのは別の理由があってのことだろう。

そもそも、デガートは「南司令の死を知らなかった」という体でイクシア一行と会ったわけで、それならばそこで南司令にそっくりに作ったアンドロイドを登場させるというのは不自然なのです。南司令本人がその場に来ることが前提で、南司令そっくりのアンドロイドが出てきたら紛らわしいでしょう。だからやっぱりデガートは南司令の死は知っていたと考えるのが妥当なのですが、ここで問題なのは、そんなふうに不自然に思われるリスクがあるのにどうしてわざわざ南司令そっくりのアンドロイドを登場させる必要があったのかです。詳細な意図は不明ですが、とにかくデガートにとってこのセイレーンというアンドロイドが何か深い意味を持っているのは間違いない。だからセイレーンを探れば何かが分かると思って輝はセイレーンを確保したのでしょう。

このように今回は謎が多く残り、色々とモヤモヤする感じのお話でしたが、おそらく次回に大きな動きがあり一気に問題が解決し、話が一気に進むと思います。そこからは残り4話、クライマックスに向けて一気呵成という感じでしょう。

 

 

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん

第5話を観ました。

今回は前回のラストシーンの続きから始まり、なんかリーゼロッテの父親っぽい人が揉めていた相手がなんとフィーネの母親だったというのはかなり意外な展開でした。てっきりリーゼロッテの両親が夫婦喧嘩でもしているのかと思ってたんですが、リーゼロッテの父親とフィーネの母親に接点があるとは想像外でした。

実はフィーネの母親は王族の血も引く貴族の令嬢で、リーゼロッテの父の兄の婚約者だったんですが、その兄が病死してしまい、弟であるリーゼロッテの父が家を継ぐことになり、フィーネの母は政略結婚でリーゼロッテの父と結婚させられそうになったので実家の宝石類を奪って逃げたのだそうです。そして後でその兄の子を身ごもっていることが分かり、それがフィーネだったのだそうで、その後はフィーネを守って逃亡生活を送っていたそうだが、フィーネが強くなったのでもう大丈夫だと思って魔法学園の寄宿舎に入れて自分1人で姿を消したのだそうです。

それで今回はどうしていきなり現れたのかというと、母親は「リーゼロッテがフィーネを虐めている」というこのゲーム世界の基本設定に従っているので、フィーネがリーゼロッテの家にいると聞いて心配になって救いに来たのだそうです。それでリーゼロッテの父親と揉める羽目になっていたようで、2人はもちろん旧知の仲で、とんだ再会になったようです。そしてフィーネがビックリして飛んできて、母親にリーゼロッテには親切にしてもらっていると説明して誤解が解けて、皆で仲良くお茶会となります。

つまり、リーゼロッテとフィーネは実は従妹同士だったということになり、しかもフィーネは両親ともに貴族で王族の血も引いている文句無しの高貴な血筋ということになる。そのことをフィーネは知らなかったわけで、フィーネもビックリでしたが、リーゼロッテもジークもみんなビックリでした。リーゼロッテの父親も兄の娘をフィーネの母が産んでいたことも知らなかったようで、その娘が魔法学園でリーゼロッテと仲良くしているとも知らなかったようで、今回フィーネの母親と揉めた時に初めて事情を知ったようです。

それで、まだフィーネの母の実家がフィーネを政略結婚の駒として利用しようと狙っているみたいなので、いっそフィーネが誰か良い相手と結婚してくれたらと母親が願い、それを聞いてリーゼロッテが本来の当主であった伯父の娘であるフィーネを父の養女、自分の義妹として迎えてリーフェンシュタール家の後継者とした上で、現在の後継者候補であるバルドゥールがフィーネを口説き落として結婚すれば実質的なリーフェンシュタール家の次期当主として認めようと言い出す。これは前回、フィーネやバルドゥールの状況をリーゼロッテが聞いていたのが伏線となっています。これにジークやアルトゥルも協力して、フィーネもリーゼロッテの妹になれることを喜び、この話は成立し、フィーネはリーフェンシュタール家の養女となり、リーゼロッテとは義理の姉妹となり、バルドゥールとフィーネが結ばれる道筋も立ったといえます。

なんともハッピーな展開となりましたが、これを観て小林も感激する。実は小林はこのゲームをやり込んでいるので「リーゼロッテとフィーネが従妹同士である」という設定は知っていた。だが、これまでの既存ルートではそれが判明するのはリーゼロッテが死んだ後だったらしいので、こんな早くにこの事実が発覚して、それがこんな幸せな展開に繋がるのは小林にとっても全く予想外だったのです。これはつまり、遠藤と小林の介入の結果、リーゼロッテとフィーネが仲良くなったからこそ生まれた新しい展開だといえます。これによって遠藤と小林はこれで自分達の望む「誰もが死なない真のハッピーエンド」に近づいたと喜び、お祝いに2人で美味しいものでも食べに行こうと小林が言い出し、2人は初めてデートすることになります。

秘かに小林のことが好きな遠藤は有頂天になってしまいますが、デートの待ち合わせをして映画館に向かう途中で変な男にいきなり小林が腕を掴まれてしまい、遠藤は小林を庇い、その男を問い詰める。すると、その男は人気アイドル俳優の久遠桐聖であり、恋人と小林が似ていたので間違えたのだと言って詫びる。それで2人は久遠とは別れて、そのままデートを楽しみますが、小林はさっきの久遠のことが気になる様子で、それは久遠が「マジカルに恋して」に無関係とはいえない人物だからだという。

実は「マジカルに恋して」には全ルートを攻略すると出現する「神様ルート」という隠しルートがあるらしくて、それはフィーネが神様の声が聞こえるようになり、神様と恋をするようになるというルートだそうで、そのエンディングでは神様の花嫁になったフィーネが神様の住む世界に連れていかれるのだが、その世界が現代日本みたいな世界で、そしてその神様の名前が「クオン」というそうです。その「クオン」という神様の設定が現実世界の久遠桐聖のプロフィールに酷似していて、ゲーム会社が無断で久遠桐聖のキャラを使ったんじゃないかと世間でも話題にもなったそうです。

そういう事情があったので、小林は「マジカルに恋して」のゲーム実況を通してゲーム世界に干渉している自分達に、「マジカルに恋して」に無関係とはいえない久遠桐聖が面識も無いのにいきなり接触してきたので、これは本当に単なる偶然なのだろうかと気になっていたようです。ただ、もしさっき会った久遠がゲームに登場するクオン神であったとするなら恋人は「フィーネ」であるはず。だが久遠は小林の腕を掴んだ時「エーファ」という名を呼んだ。それならゲームの世界とは関係は無いのだろうとは思えたが、それでも妙に気になるのでした。

結局、小林も遠藤もこれ以上は久遠のことを考えるのは止めたのですが、確かにこの久遠という男は妙です。小林をその「エーファ」という女性と間違えた後、久遠は「確かにエーファの匂いがする」とか「でも、この世界にはまだ」とかブツブツと変なことを言っていました。また、この久遠という男はこれまでのエピソードでも何度か登場しており、「マジカルに恋して」のディスクを持っていて、フィーネに妙に執着していて「もうすぐ会えるよ」とか言っていたし、その後、ゲームにログイン出来なくて焦ったりもしていた。これらの言動を見る限り、どうもこの現実世界の久遠とゲーム世界のクオン神とは無関係とは思えない。少なくとも久遠は自分をゲーム世界のクオン神と何らかの関係があると捉えているのではないかと思います。

そもそもこの「マジカルに恋して」というゲーム自体に「登場キャラに神様の声が聞こえるようになる」という設定があるというのは以前にも触れられていましたが、その設定がまるで現実世界の人間を神として具現化するような現象が遠藤と小林という実例となって現れている以上、それと同じようなことが「クオン神の声がフィーネに聞こえる」という設定が久遠という現実世界の人物との間で具現化したとしても不自然ではないといえます。もし久遠がゲームの世界に何らかの干渉を行っているとしたら、同じゲームに干渉している小林に何かを感じて反応したのかもしれない。ただ、詳細は未だ不明であるし、「エーファ」という人物についても今は全く謎のままです。久遠は現在「マジカルに恋して」に干渉できない立場にあるようだが、恋人である「エーファ」に会えないということとそのことは関係があるのかもしれない。とにかく、もしゲームの設定通りだとすると、久遠のいるこの現実世界に久遠の恋人はやって来る予定になっているわけだが、その名は本来は「フィーネ」であるはずであり、実際に久遠はフィーネに執着を見せていた。じゃあ「エーファ」とは一体何者なのか、どうして小林から「エーファ」の匂いがしたのか、どうにも謎は深まります。

とにかく、気になるのはこの「神様ルート」というのが全ルート攻略後に出現するルートであるという点で、それはつまりこのゲームの真の結末が神様ルートということを意味する。そうなると、このゲームが存在している真の目的は「フィーネを現実世界に連れてくる」ということにあるのかもしれない。いや、あるいはフィーネではなく別の誰か、例えばその「エーファ」お現実世界に召喚することが目的なのかもしれない。

最後は再び遠藤と小林がゲームを再開し、リーフェンシュタール領から公務に戻るのが嫌だとジークが弱音を吐いてリーゼロッテに甘えたり、リーゼロッテが縫いあげたリボンをジークに渡して、ジークがそれを喜び、リーゼロッテの手縫いのリボンを心の支えに公務に戻るというような、2人の仲睦まじい様子が描かれましたが、至って順調そうに見える中で、久遠の件もあってふと不安を覚えた小林の「この2人なら大丈夫だよね」という呟きがジークに聞こえて、ジークが胸騒ぎを覚えるという場面で今回は終わりました。

このように今回は、前半は相変わらず遠藤と小林によるゲーム世界の改変によって物事が順調に進んでいく様子が描かれており、正直言ってこの展開はそろそろ飽きました。まぁしかし今回はその内容がかなりブッ飛んだものでしたのでそれなりに楽しめました。そして後半パートは現実世界とゲーム世界とが関連して物語が動き出す兆候を感じさせてくれる内容でしたが、まだこれは伏線を置いていっている状況ですね。こういう状況が今回も続くようなら一旦評価を下げた方がいいのかとは思っていたんですが、それでも結構今回は突っ込んだ内容だったので考察で楽しめましたし、まぁギリギリ現状維持というところでしょうか。一見順調な状況の中、水面下ではかなり不穏なムードは高まってきていると思いますので、次回あたり話が動き出すことを期待したいと思います。