アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2026年春アニメのうち、5月18日深夜に録画して5月19日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

とんがり帽子のアトリエ

第7話を観ました。

今回は嵐で橋が流されて馬車が川の中に取り残されて、そこに人が居るということで助けを求める人がキーフリーのアトリエにやってきて、キーフリーが対応しようとしていたところ、アガットが自分も手伝いたいと申し出た場面の続きから始まります。アガットは自分が出来るところをアピールしたいと思っているのですが、キーフリーは反対します。まだアガットは「人の前で魔法を使っていいと認められるための試験」を受けていないからだそうです。だがアガットは「そのための練習はしている」と言い張り、自分はその試験に受かるだけの実力はあると主張する。ただオルーギオはアガットを連れていくことを認めます。それは「現実を見て学ぶこともあるだろう」というのが理由でした。それを見てココもテティアもリチェも一緒に行くことにした。

ここでキーフリーがアガットが来るのを反対した理由は、要するに普段アトリエで魔法陣を描いているのと現場では条件が全く違うからです。「魔法は特殊なインクで魔法陣を描けば誰でも発動できる」という秘密は一般人には絶対に知られてはいけません。だから人が見ている前で魔法陣を描くことは出来ないし、魔法陣から魔法が発動されるということも見られない方がいい。だからあらかじめ描いていった魔法陣も人目に触れてはいけない。でも事故現場のような刻々と状況の変化する場ではどのような形で魔法を発動したり描いたりする羽目になるか分からない。それを巧みに人目に触れないようにこなしておかねばいけない。そうした臨機応変な対応が出来るスキルが身についていなければ現場には連れていけないのです。

前回、アガットが紙を見ないようにして魔法陣を描く練習をずっとしていましたが、あれがそうした段階に進むために受けなければならない試験のための練習だったようです。つまり魔法使いのマントで手元を隠して、マントの下に置いた紙に魔法陣を描いて人目に触れないようにして魔法陣を描いて魔法を発動させるための基本技術なのです。その場合、魔法使い本人も自分の手元が見えませんから、視認せずに指先の感覚や勘だけで正確に魔法陣を描けるようになっていないといけない。ココなんかは自分の目で見ながらでもまだ十分な魔法陣も描けませんけど、キーフリーのような現場で働けるような魔法使いは、そうした技術が身についているのです。アガットはまだその直前の段階であり、練習中なのですが、自分的にはもうだいぶ出来るはずだと思っているので現場で能力を示すことでキーフリーに試験を受ける許可を出してもらいたいみたいです。

ただオルーギオがアガットが現場に行くのを認めたのは、アガットの実力を認めたからではありません。むしろ逆に、自分の未熟さを学ばせるのに良い機会だと思っているからなのでしょう。頭ごなしに「まだ無理だ」と押さえつけるだけでは反発するだけであり、むしろ実際の現場を見せて「自分にはまだ無理だ」と分からせた方が良いという考え方です。これはオルーギオの方が正しい考え方だと思います。そんなことはキーフリーも分かっているのでしょう。でもそれでもキーフリーがアガットに関してはあくまで反対していた理由は、アガットがあまりにも「未熟であること」を拒絶して焦っているからでした。その焦りが大きな過ちに繋がるのではないかとキーフリーは心配しているのです。

そうして現場に着き、アガットはオルーギオから温風を出して乾かすことの出来る指輪を渡されて、それで身体や服の濡れた人々を乾かす役目を命じられ、それが終われば待機しているようにと指示されて不満そうにします。川に落ちている馬車の中の人を助ける作業の手伝いをして手柄を示したいのです。そんなアガットに対してオルーギオは「お前は焦り過ぎだ」と注意し、「今ここで役に立ちたいのなら、何のために魔法を使うのかよく考えろ」と諭す。

そうしてキーフリーとオルーギオによって馬車の中から2人の人が無事に救出され、キーフリーとオルーギオは念のためにそれぞれ上流の方と下流の方を見ていくことして現場を離れます。その際、キーフリーはテティアを連れていき、オルーギオはリチェをそれぞれ見学のために連れていきました。飛び靴の無いアガットとココは留守番ということになり、アガットは指輪で川から救出された人を乾かし、ココは薬を使って怪我人の手当てをしていました。

ところが崖下の川岸に引っかかった馬車の荷物を回収しようとして少年が1人で崖を下っていき、そのせいで崖が崩れてしまい少年は大きな岩の下に身体が挟まったまま気を失ってしまう。またココも崖から落ちてしまい、無事ではありましたが少年の傍で立ち往生してしまう。いつまた崖が崩れて2人とも川に流されてしまうか分からない状況です。

魔法を使えば助けることは出来るが、飛び靴も無いのでキーフリー達を呼びに行くことも出来ない。アガットとココがやるしかないのだが、アガットは「今ここで自分が2人を救出すれば自分の力を認めてもらえる」と考える。だが周囲から期待されると、急に怖気づいてしまう。アガットはどうやら名門の出身らしいのだが一族の中では劣等だと見なされて見捨てられ、それでキーフリーに弟子入りしているようです。だから周囲から実力を注目されてしまうと一族で酷評された時のトラウマが甦ってしまうみたいですね。

だが、そんなアガットに向かってココは少年を助けるために自分に何が出来るのか教えてほしいと必死に呼びかける。その声を聴いてアガットはさっきのオルーギオの「今ここで役に立ちたいのなら、何のために魔法を使うのかよく考えろ」という言葉を思い出し、その教えを体現しているのはココの方であり、自分はこの状況に相応しいことを考えていなかったのだと気付いて己を恥じます。

そうするとアガットも勇気が出てきて事態を打開しようとして動き出し、ココに状況を聞くと、ココの道具が川の水でずぶ濡れになって使用不可になっており魔法が使えない状態になっているのが分かった。だがココがオルーギオの指輪で乾かすことを思いつき、アガットは指輪をココに投げて寄越し、ココは指輪の魔法で道具を乾かして少年の身体に乗っかってしまっている岩を料理での修行の際に覚えたばかりの浮遊魔法で浮かそうと考える。だが、多くの人が見ている前で、誰にも見られないように手元を隠して指先の記憶だけで魔法陣を描くことはまだココには出来ない。

そこでアガットは自分が魔法で人々の注意を惹きつけて、その間にココが崖下で魔法陣を描くという作戦を思いつき、人々の前で大袈裟に口上を挙げて魔法を発動する。アガットが人々にバレないように指先の記憶だけで描けるようになっている魔法陣は光を上空に向けて打ち上げる魔法だけであったので、それを使って光の鳥を空に飛ばして、それで人々の目を上空に向けて逸らすことに成功する。

その間にココは浮遊魔法で岩を浮かすために魔円手帳に魔法陣を描こうとするが、おそらくそれだけでは大きな岩を浮かすことは出来ないと気付き、迷宮で逃げ回る時にリチェが魔円手帳に描いた何枚もの「壁崩しの魔法」を使って壁を砕いて砂に変えていたのを思い出し、まず浮遊魔法の魔法陣でマントを浮かす状態にした上で、「壁崩しの魔法」で岩を砕いて砂に変えてしまい、少年と共にマントで浮遊して崖の上に戻ったのでした。

ココは友達の魔法を使って成功したことを喜び、そのヒントがアガットの光の魔法だったと言ってアガットにも感謝する。そして自分の魔法で人を助けることが出来たことを喜び、いつか自分の母親も助けると心に誓う。そんなココの姿を見て、アガットはココが「何のために魔法を使うのか」が自分のように迷いが無く正しく明確であるということを知る。ところがそこに突然に魔警団が現れてココとアガットを拘束し「どちらが魔法を使った?」「どちらがツバーリボーの手先だ?」と詰問してくる。

アガットは自分たちはツバーリボーではなく、使った魔法も禁止魔法ではないと言い返すが、魔警団は崖下の状況を証拠として示す。なんと崖下は一面が砂になっており、川の水までが砕けてしまっていた。どうもココの描いた「壁崩しの魔法」が暴走したかのようにも見えるが、ココは驚き「こんなの描いてない」と言う。それを聞いて魔警団はココが禁忌を犯して強大な魔法を使ったと見なし、ココの記憶を消そうとする。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話

第7話を観ました。

今回は皆で江ノ島の別荘に泊って海水浴に行くというお話です。前回のラストでポエムたち女子3人が生徒会長の大和撫子に誘われた話だが、ちょうど統悟たちポンコツ男子委員3人と一緒に遊びに行こうと約束していたので、統悟たちも誘うことになりました。その当日、お出かけ前にポエムは初めて統悟と一泊とはいえお泊り旅行に出かけるということでウキウキしているが、そこに統悟が迎えに来る。そうして2人で歩いて駅に向かいますが、どうやら統悟は撫子会長に誘われた話だということは知らないみたいであり、江ノ島で撫子が待っていることも知らない模様です。

ポエムは「知り合いが別荘に泊めてくれるというので話に乗ることにした」としか男子組には伝えていないようです。統悟はともかく出淵や月島が撫子のことをだいぶ苦手にしているようなので、撫子の名前を出すと「行きたくない」とか言い出しそうに思えたので内緒にすることにしたのでしょう。統悟は「知り合い」が誰であるのかは特に気にする様子は無く、むしろ泊まりで遊びに行くことにワクワクしている様子です。

そんな統悟をちょっとからかってやろうと思ってポエムは「これって不純異性交遊ってやつじゃねぇの?」と言う。すると統悟は「とんでもない!我々の中に不純な気持ちの者などいませんよ!」と力説する。ポエムはちょっと統悟との不純なことを考えていたのでそんなことを言われても困ってしまうのだが、統悟はそのせいで逆に変なスイッチが入ってしまったようで「20時以降は男女同室禁止」「21時には消灯」と修学旅行の引率教師みたいなことを言い出してしまう。

だが駅に着くと田崎と秋名と出淵と月島が既に集合して待っており、出淵はスイカ割りに妙に気合を入れており血染めの金属バットを持参してきており、月島は3頭身モードで相変わらずブツブツ嫌味を言っている。こんな連中と統悟の3人が男子参加者でそもそも不純な展開になどなるわけがないと思われる。そうして電車を乗り継いで江ノ島に向かうことになり、江ノ電の車窓から湘南の海が見えてきて女子たちが歓声を挙げる中、統悟は「引き締めねばいけない」と何か気合を入れていく。どうしてなのかというと、この季節に最も風紀の乱れる場所が「湘南の海」だと聞いているからであるらしい。だから風紀委員として見過ごしておけないのだそうだ。海水浴に行く先ですら風紀を取り締まろうと考えているみたいです。

そうして江の島の駅に到着すると、そこで撫子に出迎えられたので統悟たち男子組は驚く。特に出淵は露骨に嫌そうにしますが、天敵を前にして逃げるのは意地でも嫌みたいなので不機嫌な顔でついてくる。月島は撫子の存在とは関係なく最初から乗り気でないのでどっちでもいいみたいです。ただ皆で泊まる別荘は撫子のものではなく友人家族の所有物であり、その友人も海に来ているとのこと。しかもその友人は男性だと聞いていたのでポエムたちは勝手に「イケメン御曹司」であり、しかも撫子がその友人と毎年海辺の別荘で泊まっていると聞いていたのでロマンチックな関係の妄想をしていた。

第3話を見ている視聴者目線ではその友人というのがおそらく小郡副会長だと半ば想像はつくのだが、よくよく考えればポエムたち女子3人も統悟たち男子3人も撫子と小郡が幼馴染であることも友人であることも知らないので、そんなことは想像もつかないのは仕方ないことといえます。しかし江ノ島のビーチに着くと、そこで撫子が声をかけた相手がヤクザみたいなアロハを着てバーベキューを焼いている筋肉バカの小郡副会長であったので、ポエムたちは予想外の展開にビックリし、イケメン御曹司と撫子のロマンス妄想が台無しになりガッカリする。

小郡の方もどうやら撫子からポエム達を誘ったことを聞かされていなかったようで、いきなり「8人分の食事を作っておいてくれ」というメッセージだけ受け取ってビーチで延々と待たされて肉を焼いていたのでカンカンに怒っており、更に自分の別荘にポエムたち6人を泊めると撫子が勝手に決めていることを知って更に激怒する。それで風紀委員の統悟に「そもそも男女が一緒に泊まるなど不純異性交遊で校則違反ではないか!」と難癖をつけ、風紀委員として説明をするよう求める。

それに対して統悟が見せ場が来たと思って張り切り「20時以降は男女同室禁止」「21時には消灯」などと勝手にルールの説明をし始めるが、ポエムたちが「そもそも会長と副会長も男女で一緒に海に来て泊まっている」と小郡の発言の矛盾を指摘する。そして2人が実は恋仲なのではないかと邪推して茶化し始め、撫子までが便乗して「実は許嫁なのだ」とデタラメを言って小郡をからかう。小郡は「違うわ!」と必死に否定し、「この女と俺がどうにかなるわけがなかろう!考えたこともないわ!」と怒鳴る。しかしポエムたちは「うちらだってそうですよ」と言い返す。実際はポエムは統悟と、秋名は出淵とどうにかなることを考えないでもないのでこれはちょっと嘘なのだが、こう言い返してしまうと、小郡とポエム達は何ら変わりないということになってしまい、小郡がポエムたちを「校則違反」を盾にして拒絶することは出来なくなってしまう。

そこにすかさず撫子がポエムたちがこのままでは泊まるところが無いのだと言い、小郡に「彼らを救えるのは君だけなんだ」とお願いしてくる。そもそも小郡はポエム達を拒む理由は無くなっているとはいっても自分の別荘に泊めてやる義務は全く無いはずなのだが、撫子にこんなことを言われてしまったものだから小郡は「撫子には出来ないことを俺だけが出来るのか」と思い、撫子をライバル視しているので「これは撫子に勝つチャンスだ」と思ってOKしてしまう。チョロすぎます。

そういうわけで別荘に泊めてもらえることになったポエムや統悟たちは江の島のビーチで遊び始めます。ポエムたち女子3人がナンパされて、ナンパ男たちを統悟が風紀委員として「ビーチの風紀を乱す行為は風紀委員として見過ごせません」と意味不明なことを言って注意し、ナンパ男はオラついてくるが、統悟の後ろに居た小郡と出淵をヤクザとヤンキーだと思って恐れて逃げていったりする。秋名はナンパから助けてもらったお礼を出淵に言うが、実際のところ出淵は何もしていないので秋名の頭をポンと叩いて注意するように言って立ち去る。それで良いムードと感じたポエム達が秋名に今日は頑張り時だと背を押すと、秋名はストーカー気質が抜けきらず出淵のレアな上半身裸の写真を撮りまくることにする。

また月島は荷物番をしながらビーチパラソルの下で本の壁に囲まれてイケメンモードで読書をしていたが女子たちに逆ナンパされてキザなことを言って適当にあしらっていたが、ビーチパラソルの下から引っ張り出されてしまい、3頭身モードになってしまい、女子たちは変身した妖怪にでも会ったかのように怯えて逃げていく。

そんなふうに楽しく遊んでいるうちに、どうも小郡が撫子に対して塩対応すぎることにポエムたちは不審に思う。いくら幼馴染でもこれほどの美人相手に扱いが悪すぎる。すると撫子は子供の頃の自分と小郡が一緒に柔道教室に通っていた頃の写真を見せてくれる。そこに写っている撫子はぽっちゃりしていて、どうも小郡の頭の中では撫子のイメージはその頃のままで固定化されているので、今でもそんな感じで見えてしまっており、異性として見なすことが出来ないみたいなのだ。

しかし小郡があまりにポエムたちの前で「こいつのことを異性と思ったことなど一度も無いわ!」と言い張るものだから、撫子もちょっとカチンとくる。そもそも第3話の時の様子を見ると撫子は小郡のことを意識している感じでしたので、そんなことをあんまり言われたら憎たらしくなってしまうのも仕方ない。ただ第3話の時の様子を見ると小郡の方も明らかに撫子のことを特別な相手として意識していたはずなので、確かにちょっと塩対応すぎる気もする。

とにかく、そうしてカチンときた撫子は小郡に恥をかかせてやるイタズラを思いついて一旦その場を離れる。そしてポエムや統悟たちが砂遊びをしているのを小郡1人で荷物番をしながら見守っていると、そこに撫子がどエロい赤ビキニに着替えて戻ってくるのだが、髪を下ろして眼鏡も外して化粧もしており、第3話の時に登場したギャルバージョンの撫子の姿となっていた。小郡はギャルバージョンの撫子とは会ったことがなく、そもそも小学生の頃の撫子のイメージが強すぎるため、ギャルバージョンの撫子を見ても撫子だとは認識できず「全く知らないエロい女」としか認識できない。そういう小郡の特性を利用して、ギャル女のフリをして小郡をデレデレさせて、最後に正体を明かして小郡の「こいつのことを異性と思ったことなど一度も無いわ!」というさっきの発言との矛盾を突いてポエム達の前で大恥をかかせてやろうというのが撫子の魂胆であった。

そうしてギャル女に化けた撫子は小郡に声をかけ、隣に座ることに成功した。小郡はいきなり知らないエロい女に声をかけられて驚くが、撫子のペースに丸め込まれて隣に座るのを許可してしまい「これが逆ナンというやつなのか」とドキドキして「一体何をされるのか」と身構える。しかし撫子の魂胆を理解した上でその様子を見守っていたポエム達はどうも様子がおかしいことに気が付く。

撫子はギャル女の演技に慣れておらず、小郡の筋肉の付き方を褒めたりして、どうも話題が変だし、喋り方も普段の撫子のドヤってる感じの口調のままであった。あまりに下手くそすぎて普通ならとっくに正体がバレていないとおかしいのだが、小郡がアホすぎてバレていないだけであった。また小郡の方も、そんなチグハグな撫子の誘惑に乗ってしまっているのもちょっと奇妙であった。撫子はエロい格好はしているが、エロい誘惑は全然出来ておらず、むしろ小郡が撫子のペースに乗せられてしまっているのは普段の撫子のまんまの口調や話題に乗せられてしまっているだけのようにも見えた。

それでも撫子もこの機会に小郡が自分をどう思っているのか聞き出してやろうと思って「誰か気になっている女性はいないのかい?」「たとえば一緒に来ている女の子たちの中に」と小郡に話しかける。だが小郡が「その気になんてなるわけがない」と答えるので撫子は「幼馴染はどうなんだい?」と更に問い詰める。そもそも小郡は幼馴染が女だとも言っていないので、こんなことを言った時点で撫子は正体がバレそうなものなのだが、小郡はアホなので全く気付かない。

そして小郡は撫子のことを「一番女からほど遠い」「ガサツで強引で乱暴者のメスゴリラ」などとボロカスに言う。ここで小郡は撫子が中学時代に近隣をシメていた不良グループを成敗した過去話などをするが、その回想シーンで撫子にシメられているヤンキーがどう見ても出淵であるのが笑える。また小学校時代に小郡が通っていた柔道教室に撫子も通い始め、毎日稽古したいからという理由で撫子が小郡の他の習い事を全部辞めさせたとかいう話もする。小郡は撫子がいかに横暴なのかという話のつもりのようだが、これって要するに撫子が昔から小郡と一緒にいたかったってことみたいです。

そんなふうに撫子のことをボロカスに貶す小郡であったが、それに続いて「だからこそ倒し甲斐があるというもの」と楽しそうに笑う。そして撫子には何をやっても一度も勝てていないのだと告白し、「しかし、それでこそ我が人生最大の宿敵よ」「生涯を賭けて戦う価値がある」と言う。それを聞いて撫子は小郡が自分のことを一生ずっと関係を結んでいくに値するだけの特別な相手だと見なしてくれているのだと気付く。それは男だとか女だとか超越した唯一無二の関係であった。だからこそ小郡は撫子のことを「異性と思ったことなど無い」と言っていたのであり、それは決して軽んじていたのではなく、むしろとても大事に想ってくれていたからこそだったのだ。

そのことに気付いた撫子は「女扱いされていない」ということに腹を立てて小郡を罠に嵌めてからかおうとしていた自分の了見の狭さを反省して、小郡に抱き着いて「そうか、君は女とか男ではなく対等なのだな」「つまらぬことに拘った」「許してくれ」と詫びる。撫子としてはもうギャル女の演技は止めたつもりで抱き着いて詫びたつもりだったのだが、小郡はまだ騙されたままだったので、いきなり初対面のエロい女が抱き着いてきてドキドキが限界突破してしまう。だが同時に相手の身体に触れてみて、その筋肉の付き方から相手が撫子ではないかという疑惑が湧き上がってくる。

それで小郡は慌てて相手の身体をまじまじと凝視して筋肉を確認しようとするのだが、いきなりそうやって小郡に身体を見つめられた撫子は恥ずかしくなってしまい、慌てて身体を手を隠して「いきなり何だい?ジロジロ見て!エッチだな!」と照れる。すると、その恥じらう姿が小郡のハートを直撃してしまったようで、遂に小郡の頭が限界に達して倒れてしまう。そうして夕方になってようやく小郡は目を覚ましたが、その時には撫子は元の姿に戻っていた。まぁ水着は赤いビキニのままだったんですけど、小郡はアホなのでそれでもさっきの女が撫子だとは気付かない。皆も小郡に真相は話すことなく、小郡は浜辺で出会った謎の女に対して抱いた強烈な感情を「これが恋というものなのか」と初恋の想いを抱き、また再会したいという想いを心に秘め、皆で別荘に向かっていきます。まぁ月島だけ砂に埋まったまま皆に忘れられるというベタなオチもありつつ今回のお話はここで終わり、次回は江の島編の続き、夜の別荘でのお話に続いていきます。

 

 

自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。

第7話を観ました。

今回はセシルが高等部の3年生となり、バーティアも高等部に入学してきたところから始まります。高等部になるとバーティアはセシルから逃げ回るようになり、セシルは逃げるバーティアを追い回すことになった。反応を見る限り、別にバーティアはセシルを嫌っているというわけではないようだった。ではどうして逃げているのかというと、バーティアは「私はセシル殿下と距離を置くべき」と言う。なんでもバーティアの言うには「ギャフンされてサヨナラまであと1年」なので、どうやら「強制力」というものが発動し始めたらしい。

「強制力」というのは本来のシナリオに戻そうとする力らしい。それが発動し始めた証拠としてバーティアは自分が最近太り始めたということを挙げる。もともとバーティアというキャラはぽっちゃりキャラだったのだがバーティアがダイエットをしてスレンダーなキャラになっていた。ところが最近太り始めたのでバーティアはそれを「強制力が発動した」と思ったようで、だからセシルの傍に居ると危険だと思ったようです。

太ったのは単にバーティアがお菓子を食べ過ぎたせいなのですが、そんなことはこの際どうでもいい。問題は「強制力に逆らわずに従う」ということと「バーティアがセシルから逃げ回る」ということが矛盾していることだった。本来のゲームシナリオに従うのならば、むしろバーティアはセシルを独占しようとしてセシルの傍に鬱陶しくなるほどくっついてヒローニアとセシルの仲を邪魔し続けなければならないはず。それなのにバーティアがセシルから逃げ回っていては、それこそ本来のシナリオに反してしまうし、バーティアの目指す「気高く散る誇り高き悪役令嬢」という姿にも反する。

そのことをセシルがバーティアに指摘すると、バーティアは「これ以上セシル殿下と仲良くなってしまうとギャフンされる時に冷たくされるのが辛くなるから」というのが逃げ回っている本当の理由なのだと白状した。それを聞いてセシルは「いっそこのまま距離を置かせてあげる方がバーティアの精神の安寧のためには良いのかもしれない」と思うが、そんな可愛いことを言われてはセシルはどうしてもバーティアを傍に置きたくなり「ならば決して冷たくしないでギャフンさせてあげるよ」と約束する。それでようやくバーティアは安心してセシルから逃げ回るのを止めたが、セシルはもちろん「ギャフン」などする気はなかった。

バーティアは「本来のシナリオ」とか「強制力」などと仰々しいことを言うが、セシルはそんなものは自分の自由意志で幾らでもひっくり返せばいいと思っている。要するにバーティアの言う「セシル殿下の卒業式の日にバーティアがこれまでの悪事を糾弾されてギャフンされてセシルがヒローニアと結ばれる」という展開を「ギャフン」されるのをバーティアではなくヒローニアにしてしまえばいい。そのための罠はもう何年も前から仕掛けている。

そもそもバーティアの「ギャフン」の絶対条件であるノーチェス公爵の不正というものは存在しない。むしろヒローニアがノーチェス公爵家の不正を捏造しようとして様々に工作していることをセシルは把握していた。おそらくヒローニアは「本来のシナリオ」とやらに沿って卒業式の日にそれら捏造した証拠を示してギャフンを仕掛けてくるはず。ならばその時に逆にヒローニアを返り討ちにして「ギャフン」させてやればいい。そう考えてセシルは着々と準備を進めていった。

ただヒローニアが言っていた「運命の乙女」というものが気になったセシルは父である国王にそのことについて尋ねるが、国王は知らないと言う。ただセシルが「私にはバーティアという婚約者がおりますので運命の乙女とやらに興味は無い」と言うと、国王はちょっと奇妙な反応をした。それでセシルは妙な居心地の悪さを感じ、それが自分が「不安」という初めての感情を抱いているということだと気付く。

そうして卒業式の3ヶ月前になり、セシルがバーティアに卒業パーティーに着るドレスを仕立てるという話をした際、バーティアが好きな黄色や青色を避けて赤や黒にしたいと言い出し「楽しい想い出の詰まった色を悲しみで上書きしたくないから」などと言ったり、自分の悪事を捏造したノートをギャフンの証拠品として渡してきたりするので、セシルもイラついてしまい「本当は僕から離れたいだけじゃないのか?」とバーティアを詰り、「どうして自分がヒローニアと結ばれなければ幸せになれないのか」についての理由をバーティアが全く説明しないことを責める。

そして「そんな運命、壊してしまえばいい」と言うセシルに対してバーティアはあくまで自分の言う通りにしてほしいと懇願する。「どうかお幸せに」と涙ながらに言うバーティアに対してセシルは「ああ、幸せになってみせるよ」と言い返し、これはバーティアが自分と初対面の日に悪役令嬢だと自称した時に始めたゲームなのだから、「最後まで逃げないで見届けてね」と言い放ち、立ち去っていく。そうして卒業式を終え、セシルの送った黄色と青のドレスを着たバーティアをエスコートしたセシルが運命の卒業パーティーに臨もうとする場面で今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年春アニメのうち、5月17日深夜に録画して5月18日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

杖と剣のウィストリア Season2

第18話を観ました。

今回は卒業式の場で塔への進学を許されたウィルや仲間達がその前に身支度を整える場面から始まります。塔に昇れる者はメイジの中でも特別な「ハイメイジ」であり、ハイメイジのみに着用の許された「カラーレスグロリア」という純白のメイジ服を着用します。それで皆で一緒にシオンの実家の御用達の高級洋服店でカラーレスグロリアを仕立ててもらうこととなり、シオンと共にコレット、リアーナ、イグノール、ユリウスも一緒にカラーレスグロリアを受け取り、それを着用してその足で塔へ行くことになりました。だが洋服屋にウィルの姿は無い。なんでも一足早くカラーレスグロリアを受け取りに来たそうです。ウィルはその後、鍛冶屋のドワーフのドナンのもとを訪れていた。それは先だっての戦いで折れてしまった剣の代わりに新しい剣を作ってもらっていたからでした。そうして新しい剣を携えてウィルは塔に向かった。

塔に新たに昇る50人が集められ、塔の内部に案内されると、塔の最下層部には「カラーレスガーデン」と呼ばれる真っ白な都が存在していた。そこは塔の外では「上院」と呼ばれていたものであり、塔の生活基盤であり生産基盤、新たな魔法の研究開発を行う最高学府でもある。つまり魔導の央都リガーデンの上位互換のようなものといえる。そこにはカラーレスグロリアを着用したハイメイジ達が大量に暮らしており、とても快適な環境のように見える。しかしウィルたち新たに塔に上がってきた50人を見つめる町のハイメイジ達の視線が妙に険しいのが少し気になる。

そうして50人は剪定の門という入り口を通って広間に招き入れられる。そこには各派閥の首領たちが一堂に会しており、その中には氷の派閥の首領であるエルフィの姿もあった。ウィルはエルフィを姿を見て笑いかけるが、エルフィは何故か悲し気な表情を目を逸らす。ウィルは不審に思うが、すぐにその理由は明らかとなる。そこで行われたのは「色の祝福」という儀式であり、6年間の魔法学院在学中に各派閥からスカウトを受けていた者には「色の祝福」として、純白のカラーレスグロリアが各派閥を象徴する色がついていきデザインも変わっていき、正式に各派閥の構成員として認められ、首領の導かれて塔の2階層以上に昇っていくことが出来るのだ。

だがスカウトを受けていなかった者は純白のカラーレスグロリア、つまり「色無し」のまま1階層のカラーレスガーデンに取り残され、塔の生活基盤を支える下働きを生涯続けなければならなくなるのだという。そしてウィルはスカウトを受けていなかった。ウィルだけでなく他にも何人かの生徒が純白のグロリアのまま取り残された。その中にはユリウスの姿もあった。コレットは土の派閥、リアーナは雷の派閥、イグノールは妖精の派閥、シオンは炎の派閥からそれぞれスカウトを受けていたので上に昇っていけることになったが、何故かユリウスは本来はスカウトが来るであろう氷の派閥からスカウトを受けていなかった。そしてウィルも当然エルフィはスカウトをしていたはずなのだが、それは氷の派閥の上院によって阻まれていた。

さっきカラーレスガーデンに居たハイメイジ達の視線が冷たかったのは、要するに嫉妬ややっかみのようなものでした。彼らは「上院」などと塔の外では言われているけれども、要するに塔の内部では最下層の落ちこぼれであり下働きに過ぎない。スカウトされずに取り残された者たちなのだ。だからこれからスカウトされて上に昇っていくであろう新参者たちに対して嫉妬の視線を向けていたのでした。そして、そんな「上院」の彼らから見れば「無能者が自分たちの上の階層に上がるなど許せない」という想いがあり、それゆえにエルフィが無能者であるウィルを氷の派閥にスカウトするのを、氷の派閥の下働きであり生活基盤を支える「上院」は拒否したのでした。その結果、エルフィはウィルをスカウト出来ず、ウィルをカラーレスガーデンに置き去りをする羽目になってしまった。そのことが申し訳なくてエルフはウィルを直視できず目を逸らしたのです。

だが、この場で実力を示せば拾ってくれる派閥はあるかもしれないのだとのこと。実際エルフィはこの場でウィルが実力を示せば氷の派閥でスカウトしても良いという許可を得ていました。そういうわけで取り残された生徒たちとモンスターとがこの広間で戦うことになります。しかしここで生成されて繰り出されるゾクトニアというモンスターはダンジョン中層階のモンスターと同等の力を有しており魔法学院の卒業生レベルで太刀打ちできる相手ではない。だから、よほど卓越した者でなければこの試練を突破することは出来ない。

だがそんな中でユリウスは卓越した能力を示してゾクトニア達を倒していく。そしてもう1人、ウィルも最初は防戦に徹してゾクトニアの動きを観察し、その動きを見切ると一気に攻勢に転じてゾクトニア達を両断していき、更にユリウスが発射した氷魔法の流れ弾がエルフィに直撃しそうになったところに割って入り、ユリウスの魔法を剣に装填して氷の大剣と化して無双していく。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

メイドさんは食べるだけ

第7話を観ました。

今回はまず真夏にスズメはリコッタに誘われてプールに行きますがお休みでリコッタはガッカリします。そこでスズメがかき氷を買ってきて2人で食べてリコッタも笑顔になります。その後、2人で川で水遊びをします。一方、空は友人の裕次郎と一緒にメイド喫茶に行きスズメの話をします。そこでチーズケーキを食べながら裕次郎は空にお願いをする。服飾に興味のある裕次郎はメイド服を見せてもらいたいらしい。それで空にスズメからメイド服を借りてもらいたいのだという。ただ空はスズメの連絡先を知らないので難しいと答える。その後、季節は秋となり、季節の変わり目で寝起きの体調の優れないスズメは白湯を呑んで元気になります。続いて台風がやってきて停電になりスズメが怯えていると隣の部屋の信月さんが部屋に招いてくれて、アウトドア趣味の信月さんはランタンで灯をつけておりスズメは信月さんとお喋りして、キャンプ用品で作ったカップラーメンを食べたりする。実は信月さんも台風が怖かったらしい。そういう感じで今回のお話は終わりましたが、そろそろ飽きてきたので今回で視聴は切らせていただきます。

 

 

黒猫と魔女の教室

第6話を観ました。

今回は中間試験でダンジョン攻略を目指す。ダンジョンといっても実際はグリフォンの巣であり、グリフォンが巣の中央に溜め込んでいる黄金を持ち帰れば合格であり、早く持ち帰った者ほど点数が高いというもの。クラスの皆が攻略を開始する中、スピカも巣に向かうがいきなり巣に入る橋の途中でグリフォンに襲われて、そこをハナに助けられる。ただハナは邪魔なグリフォンを毒で追い払っただけであり、別にスピカを助けたつもりはないと言い、相変わらず敵対的です。その後、2人は出遅れてしまい、ハナはイライラした様子で2人はギクシャクします。

前回のエピソードで媚薬のせいでハナが黒猫の姿のクロードにキスしそうになったのだが、そのことをクロードがスピカに言ったのでスピカはクロードとハナがいかがわしい関係なのではないかと誤解して嫉妬しており、ハナが自分にキツく当たるのもクロードを巡って恋のライバル視しているからではないかと勘違いして対抗意識を燃やす。しかしグリフォンの羽毛は毒が貫通しないのでハナだけでは手を焼いていたところ、スピカのアニマで鳥籠を作ってグリフォンのヒナを閉じこめたりして2人は協力プレイで第一関門を突破していく。

その後、別のモンスターが居住するエリアに入るが、その頃には2人はちょっと打ち解けていた。だがモンスターを追い払うためにハナが広範囲の毒攻撃をしたところ、スピカや他の生徒たちにも毒がかかりそうになってしまい、ハナの顔色が変わり「巻き添えを喰らいたくなければ私に近づかないことね」とスピカに対しても再び冷たい態度になって1人で先に進んでしまう。実はハナは以前に自分の毒の魔法で他人を傷つけてしまい、その時に怯えた目を向けられて心に傷を負ってしまい、もう誰も傷つけたくないし、傷つきたくもないと思うあまり他人を遠ざけてしまう傾向があったのである。

その頃、先行していた他の生徒たちはゴールの黄金の間に近づくにつれて次々と窮地に陥り、自動脱出器具のヘルメスの指輪の力で試験強制終了の脱出で無事に不合格となっていく。そうしてハナが黄金の間の目前に迫ると、そこに電撃の魔法を使うグリフォンの変異種が現れて大ピンチとなる。だが、そこにスピカが追い付いてきてアニマで木の壁を作ってグリフォンの電撃を防ぐ。そして「もう誰も傷つけたくないから放っておいてほしい」と言うハナに「私は怖くないよ」と言って手を繋ぐ。ハナは本当は友達が欲しいと思っており、スピカと一緒に戦っている時もちょっと楽しかった。そのことにスピカも気付いていた。そこで2人で連携してグリフォンと戦うことにするが苦戦するというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年春アニメのうち、5月16日深夜に録画して5月17日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

よわよわ先生

第6話を観ました。

今回は九栗香夜という3年生の女子生徒が前回の阿比倉とよわよわ先生の水泳特訓の写真をネタにして写真部を作るのに協力するよう要請してくる。先生は教師として力になりたいと言って乗り気になって顧問となるが、九栗はエロい写真を撮ることを追求しており、先生をモデルにして撮影したい。そして阿比倉に見られたり何かされてる時の先生が一番エロいのだという。それで先生は着エロ写真を撮られまくり、阿比倉もそれを手伝わされてラッキースケベの連発となる。

だが新しく部を設立するには4人の部員が必要なので雪下を誘ったところ、着エロを至上とする九栗と、裸こそ至高とする雪下との路線対立が起きてしまい、2人は先生をモデルにしてどちらがよりエロい写真を撮れるかという勝負をすることになり、九栗が勝ったら雪下は写真部の小間使いとなり、雪下が勝ったら九栗がエロコスで校内を一周するということになる。先生は2人ともに素晴らしい写真を撮らせて互いに認め合い仲良くなってほしいので頑張ると言い、阿比倉もその想いに心動かされて協力しますが、結局やってることはいつものラッキースケベ。

雪下はヌード撮影を行い、先生は全裸で溶けたバニラの風船アイスを食べたりしてエロいことになる。九栗はスクール水着での撮影を行い阿比倉は水着の中に手を突っ込まされる。そして対決当日、2人は互いに相手の写真を認めつつも意地になって相手を罵り口喧嘩となる。すると先生が仲裁して仲良くして良い写真部を作ろうと呼びかけ、阿比倉も1枚の写真を取り出して参戦する。それは阿比倉が普段の先生の仕事を頑張ってる姿を撮った写真であり、2人ともこの写真の先生の方が魅力的だと認める。先生もこの写真を一番見てもらいたいと言う。

それで2人とも阿比倉の勝利を認め、2人とも互いの写真を素直に褒め称え合い仲良くなる。そして敗者の罰ゲームは折衷案として九栗と雪下の2人がバニーガールのコスプレをして阿比倉に奉仕するということになった。そこに椋林がやってきて変態扱いされる。だが椋林も入部してくれて写真部は4人揃って正式に部活動となった。そして夏休みになり、写真部で撮影合宿に行くことになったというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

あかね噺

第7話を観ました。

今回は可楽杯の予選が描かれます。可楽杯は予選がまず行われ、その翌日に決勝が行われる。予選には書類審査をパスした30人が出場し、そこで8人に絞り込まれて、その8人が翌日の決勝で競い合い優勝者を決めます。阿良川一生など有名落語家で構成される審査員がやってきて審査するのは決勝だけとなっています。だから予選は本来そこまで盛り上がるものでもないのだが、今年は予選の段階からずいぶん盛り上がっている。それは今年は阿良川一生が審査委員長をやっているからだ。

阿良川一生は今や芸能界で確固たる地位を築いており、今年の可楽杯で優勝するということは「阿良川一生のお墨付きを得た」ということを意味する。だから落語家志望の学生に限らず、芸能界でのし上がりたいと目論む学生身分の俳優や声優たちも多数エントリーしてきている。今年の可楽杯は「ただの学生イベント」ではなくなっているのだ。

そんな熱気の中、今年の優勝候補は去年と一昨年の可楽杯を2連覇している実力派の大学の落語研究会所属の天才アマチュア落語家の練磨屋からし、そして人気女性声優の高良木ひかる、この2人が有力だろうと言われている。だが、今回の可楽杯で司会進行を務める阿良川魁生は馴染の記者に「優勝候補は桜咲朱音」だと言う。

魁生はまさかプロに弟子入りして高座も務めている朱音が可楽杯にエントリーしてくるとは思っていなかったので驚いていたが、朱音の実力ならば優勝は容易いであろうと見ていた。しかし以前に会った際は「志ぐま師匠の下で地道に頑張る」という印象であった朱音が可楽杯に出場するのが意外であり、開会前に出場者たちが集まる場で朱音に話しかけ「僕の誘いを受けて一生師匠の弟子になろうと考え直したか、はたまた業界からの注目が欲しいのか?」と揶揄するように問いかける。どちらにしても、以前に会った際のカッコつけた態度とはギャップがあり、少し残念だと魁生は思っていたのだが、朱音は「どっちも興味無いっすよ」と言い返す。そして「阿良川一生に聞きたいことがある」「だから来た!それだけです」と言い放つ。

それを聞いて魁生は朱音が優勝者の特典である一生との座談会が目的なのだと理解し、相変わらずの朱音の反骨精神を面白く思い「じゃあ負けられないね」と言う。それに対して朱音は「私だってあの日から遊んでいたわけじゃない」と言い返す。魁生との実力差を思い知らされたあの初対面の日のことを朱音も忘れてはいない。朱音は今回の可楽杯は「優勝して一生との座談会の権利を勝ち取って6年前の事件の真相を問い質す」という目的だけではなく、司会が魁生だと聞いてから「自分の成長を見せつけてあの日のリベンジを果たす」という目標も心に秘めていた。そして朱音は「誰が相手でも負ける気は無いですよ!」と出場者全員の前で堂々の優勝宣言を行う。

そうして予選が始まる。朱音の兄弟子のぐりことこぐまも見に来ていて、岩清水先生も来てくれるというので朱音は兄弟子2人に岩清水先生の案内を頼みました。そうして3人で観客席で朱音の「寿限無」を見守ることになる。しかし誰も朱音がどんな「寿限無」をやる予定なのかは聞いていなかった。ただ、ぐりこが聞いた話では、朱音は「やっと寿限無が言葉になった」と言っていたとのこと。つまり、こぐまの助言を聞いて、ちゃんと物語としての背景を理解して「寿限無」の本質を演じる準備が整ったのだと思われる。また岩清水先生にも事前に朱音は「寿限無の肝は早口で喋ることじゃない」ということが最近分かってきたと言っていた。だから世間一般で考えられているような「早口言葉のような寿限無」とは一味違った「寿限無」が聞けるものだと岩清水先生も予想していた。

そうして朱音の順番となり「寿限無」が始まる。さすがに技術的には出場者の中では頭1つ抜けていたが、さすがにそれでも初心者用の演目である「寿限無」での優勝は厳しいだろうと思われた。だが、ここで朱音は物凄い「早口言葉」をまくしたて始める。その超絶技巧に会場はどよめき盛り上がる。これは「言い立ての巧さを際立たせて平凡な演目である寿限無のハンデをカバーする」という作戦のようにも思える。だが、朱音の基本的な実力の高さならば普通に「寿限無」をやっても予選突破は間違いない。本気を出すなら翌日の決勝だけでいい。だから、これが朱音の「可楽杯を優勝するための本気」ではない。

ならば、どうして朱音は予選の段階でわざわざこんな超絶技巧を繰り出したのか?そもそも朱音が事前にぐりこや岩清水先生に語っていた言葉から推測すれば、今回の可楽杯における朱音の本気の「寿限無」、つまり明日の決勝でやる「寿限無」はこんな早口言葉の「寿限無」ではないはずだ。ならば、それに先立つ予選は「普通の寿限無」でもいいはず。それでも予選突破は間違いないはず。それなのにわざわざ予選で「全力の早口言葉の寿限無」をやる意味が何処にあるのか、その詳細は今回のエピソードでは分からない。

ただ、この朱音の早口言葉の「寿限無」を見てこぐま兄さんは「いい度胸してるよ」「優勝するためとはいえ、予選を言い立てで縛った」と舌を巻いており、朱音自身も「可楽杯を寿限無だけで勝つ」「そのために今日は言い立て一本で勝ち切る」と心の中で言っている。これはつまり、この朱音の作戦は「予選も決勝も寿限無をやる」という不利を克服するためには「これしかない」といいう策なのであり、それは有効な作戦であると同時に、かなりギャンブル要素の強い作戦でもあるようです。

そうして朱音の「寿限無」は終わり大喝采を受ける。観客には朱音の早口言葉の超絶技巧は確かにインパクトが強かったようです。ただ目の肥えた人から見るとそうでもないようです。同じ出場者の優勝候補の練磨屋からしなどは朱音の「言い立ての巧さ」は認めつつ「超絶歌が上手い歌手が童謡を唄ってるようなもの」と評する。せっかく技術が高いのならば、もっと面白くてウケる演目をやるべき。そうでなければ技術は宝の持ち腐れです。この大会は技巧自慢をする場ではなく、よりウケた者が勝ちなのだから「超絶技巧で寿限無をやる」というのは大会の趣旨に反している。そんなやり方では勝てるわけがない。

そう練磨屋からしは言いたいわけであり、それは正論です。そんなことは朱音だって分かっている。しかし志ぐま師匠が「あえてそういう不利な勝負をしてこい」と言っているのだから仕方ない。そして、それは単に「ハンデ」という意味ではなく、志ぐま師匠はあえて朱音にそういうことをやらせて何かを学ばせようとしている。それは前回のエピソードでこぐまに教えてもらったことであるのかもしれないが、もしかしたらそれ以外にも何かあるのかもしれない。

そうして予選は終わり、朱音は練磨屋からしや高良木ひかる達と共に決勝進出の8人に残った。どうやら朱音の父親絡みの事情を知らないっぽい岩清水先生にぐりこが朱音の過去を教えてあげたっぽい描写もあったり、高良木ひかるが声優の仕事で生き残るために必死でこの大会に臨んでいるらしきことや、朱音を自分の「キャラ特性の被る競合相手」と見なしていること、朱音を「エリート街道を進む恵まれた二世落語家」と見なして「絶対に負けたくない」と敵愾心を燃やしていることなどが描かれる。そして魁生は朱音に「寿限無だけで勝つのは厳しい」と指摘しつつ「僕に追いつくならこの大会の優勝じゃ足らない」「一生師匠を唸らせるぐらいやらないといけない」とプレッシャーをかける。それを承けて、朱音は「明日は勝つ!」「勝たなきゃ何も掴めない!」と気合を入れて帰る。そうして翌日、可楽杯決勝の審査のために阿良川一生が会場にやってきた場面で今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

黄泉のツガイ

第7話を観ました。

今回はまず過去回想シーンで、ユルが子供の頃に東村の近くの森の中で1人の「山賊」の男に襲われて殺されかけた場面が描かれます。その「山賊」の男はユルの父が射た矢で首を撃たれ、同時にユルも反撃して腹を刺したりしていたので死にますが、どうも本当は「山賊」ではなくて東村がユルを殺そうとしていたようです。その頃はまだユルの両親と本物のアサも東村に居たのですが、その事件があった後、すぐにユルの両親はアサを連れて東村を脱走し、1人残されたユルは東村が用意した偽物のアサを本物だと信じてずっと東村に留まっていたということになる。

そんなふうに一度東村に殺されかけたんじゃないかという疑惑をずっと抱えていたユルですから、アサが「私は東村の刺客に一度殺された」と言われても、それは有り得る話だと受け取ることは出来た。そして、その「一度殺された時」にアサは「解」の能力を得たのだという。厳密には「解」の能力を持つツガイと契約したのだそうです。東村の伝承によれば、宿命の双子は一度死ぬとその能力を得て生き返るのだとのこと。

ここでその殺された時にアサの回想シーンが描かれるが、それは影森家に保護されて両親が行方不明になった後、今から1年前のことだったという。東村の刺客に殺されて「黄泉平坂」というこの世とあの世の境目に居るツガイと契約して「解」の能力を得たのだという。どうやら東村の刺客の狙いは「アサを殺すこと」ではなく、「アサを一度殺すことで解の能力を得させて手懐けること」であったようです。つまりユルも同じということは、ユルが子供の頃に東村の刺客と思われる「山賊」に殺されかけたのは、一旦殺して能力を得させるためだったみたいです。それで危険を感じた両親がアサを連れて脱走したようですが、どうしてユルは連れていかなかったのかは謎です。

アサはその黄泉平坂で出会った「解」の能力を持つツガイと会話をして、自分で契約することを決め、そうして「解」の能力を得て生き返り、「解」の能力を使って東村の刺客を返り討ちにして殺したのだが、アサが「解」の能力を得ようと決めた理由は兄であるユルを守るためでした。両親も居なくなり、自分が能力目当てに東村の刺客に殺されたことで「東村に残された兄様も同じ目に遭うかもしれない」と危機感を募らせた。それでアサは能力を得てユルを守ろうとしたようです。アサがユルを助けるために東村を襲撃して、東村の人間に対して容赦しなかったのはそういうわけだったようです。

ただユルの場合は死んだ時に会うのは「封」の能力を持つツガイであるみたいです。また、宿命の双子は一旦殺されても生き返るとは限らないみたいです。そういう話をしているところ、デラが影森家にやってきてユルを連れ帰りたいと言うので、そこに帰ってきた影森家の当主らも一緒に皆で朝食を食べようということになり、そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

MAO

第7話を観ました。

今回は関東大震災の後の五行町で摩緒と戦っていた猫鬼が現代からゲートを通って迷い込んできた子供の頃の菜花を見つけて、子供の菜花を捕らえてゲートを通って消えていった後の場面から始まります。その際、摩緒のカバンの中から何かが飛び出して、猫鬼と子供の菜花を追うようにしてゲートを通って消えていき、摩緒は力尽きて倒れました。その後、摩緒は妖怪たちによって救出されて祠で介抱されて意識を取り戻します。

状況を整理すると、まず関東大震災が起きたことで要石が壊れて、その下に居た猫鬼が解放されて外に出てきたようだ。一方で関東大震災のエネルギーがゲートを通って現代に噴き出して8年前の陥没事故を起こして、そこで子供の頃の菜花は事故に巻き込まれ両親は死亡したようだ。その際に子供の菜花はゲートを通って関東大震災の直後の五行町に迷い込んだわけだが、それがどうしてなのか当初は分からなかった。

だが猫鬼が摩緒のことを「千年に1人の器」と呼んでいたことから「猫鬼の器となり得る人間は千年に1度出現する」ということが分かった。摩緒は大正12年の時点で「900年前に猫鬼に器にされかけた」と言っていたので、菜花が生きている現代から見て、それは千年前の出来事ということになる。そして猫鬼が菜花のことを「お前もまた我の器たり得る者」と言っていたことから、おそらく摩緒に続く千年後の猫鬼の器となり得る資質を持った人間が菜花なのだと分かった。

猫鬼は摩緒との戦いで傷つき、摩緒を器とすることを諦め、子供時代の菜花を見つけて器にすることを決めて、子供の菜花を捕らえてゲートを通って菜花の時代である現代に行き、そこで菜花の身体を奪おうと考えたようです。それが8年前の出来事の真相であり、猫鬼は8年前の事故の際に菜花と共に現代にやって来ていたようです。そして摩緒は現代において菜花を猫鬼から守るために「守護の式神」というものをゲートを通して現代に送り込んだと言う。あのカバンから飛び出してゲートの向こうに消えたものはその「守護の式神」であったのです。

ただ、あの事故から8年経った現在、菜花はまだ猫鬼の器にされてはいない。どうやら猫鬼は菜花が十分に成長しないと器とすることは出来ないようです。だから現代において何処かに潜んで菜花が器として成長するのを待っていると思われる。そこで菜花は摩緒に現代において不可解に思っていることを相談する。それは8年前の事故の際に祖父が危篤だったにも関わらず、事故の直後から自分が祖父に育てられてきたということであった。

それを聞いた摩緒は「猫鬼は人の寿命を操れる」ということを指摘する。900年前に猫鬼は宝物殿にあった陰陽師の秘伝書を食って、そこにあった寿命を操る術を会得していたというのは以前の鐘臨教事件の時に確かに言及されていた。だとすると祖父は猫鬼の術によって延命して菜花を養育していたという可能性がある。その目的は「猫鬼の器として菜花を成長させ見張る者が必要だった」ということになり、そうなると祖父は猫鬼の手先ということになる。

とにかくこのまま菜花が現代に戻ったら猫鬼の器にされてしまうかもしれない。だからいっそ大正時代に残って摩緒のもとで修業して猫鬼と戦う力を身につけて、現代からゲートを通って猫鬼が戻ってきたら戦ってやっつけるという道もある。摩緒はそうするよう勧めるが、それはどうやら摩緒が猫鬼を倒したいからみたいです。菜花はそうはせずにやはり現代に戻ることにして、摩緒は菜花に近づく邪なものを弾き飛ばす守り石を菜花に渡し、菜花は現代に戻ります。

現代に戻った菜花はお手伝いさんの魚住さんが摩緒が現代に飛ばした「守護の式神」であったということを知る。そして魚住から8年前の事故の際の話を聞く。8年前、大正時代からゲートを通ってやってきた猫鬼は摩緒に傷けられて血だらけの状態であり、その血を子供の菜花の身体に浴びせて何処かに飛び去っていったという。そして子供の菜花は猫鬼の呪いを受けてしまったようです。魚住は菜花を猫鬼から守るために菜花の中の猫鬼の呪いの力を相殺するための薬をスムージーと称して飲ませ続けていたのでした。ただ菜花の祖父に関しては魚住もよく分からないと言う。祖父は菜花が居ない時はずっと眠っており、まるで菜花のためだけに生きているようなのだという。そして菜花が帰宅して祖父に会った際、摩緒が渡してくれた守り石によって祖父は弾かれなかったので、菜花は祖父が猫鬼の手先ではないと知る。

一方、大正時代では摩緒は猫鬼が言っていた「儂もお前も嵌められたのだ」という言葉が気になっていた。そんな中、大震災の後で帝都で亡くなった人の霊魂が火の首となって飛んでいるという噂を聞いた摩緒は、猫鬼と戦う前に大震災直後の五行町で遭遇した「火の首の妖」のことを思い出す。あの時の火の首は猫鬼の仲間ではなかったようであり、しかも大震災の亡くなった人の霊魂ではなく、もっと古い時代のもののようだった。そのことに気付いた摩緒は900年前の兄弟子のことを思い出す。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

カナン様はあくまでチョロい

第7話を観ました。

今回はまず羊司と撫子が期末テストの勉強をカナンに見てもらいたいと頼んできて、カナンは2人の勉強を見てあげることになる。羊司は不正解ばかりでカナンに叱られまくるが、撫子は正解しているのでカナンに叱られない。それなのに何故か撫子は不満が溜まっていく。何故か「私も羊司みたいにカナン先輩に叱られたい」と思ってしまう。それで撫子はワザと間違えた解答をしてカナンに叱ってもらおうとするが、カナンは羊司の場合とは違って優しく注意するだけであったので撫子は物足りない。そこで羊司みたいに何度も同じところで間違えれば叱ってもらえるのではないかと思って試してみるが、それでもカナンが叱ってくれないので撫子は下ネタに走ったりするが効果はなく、遂に「私だって先輩に罵られたいんだ!」と泣いて叫ぶ。するとカナンはドン引きして「変態?」と言い、撫子はカナンに罵られて満足の笑みを浮かべる。

その日の夜、カナンの住んでいる高潔家に魔界に居るカナンの本物のパパとママが電話してきて「カナンちゃんのパパです」「ママです」などと名乗るので高潔家のママは困惑し、カナンが「パパ活」「ママ活」をしていると勘違いする。それはともかく期末テストは無事に終了し、羊司も撫子もカナンの指導のおかげで赤点回避は出来たようです。これで夏休みをカナンと共に満喫しようと張り切る羊司であったが、カナンの実家の両親からの電話の用件は「夏休みは魔界に帰省するように」というものであった。それでカナンは元気が無くて、それを聞いた羊司はカナンが魔界に住む悪魔だとは知らないので、「自分も一緒に行く」と言い出す。それでカナンと一緒に羊司も魔界に行くことになります。

その前にカナンは地上界の土産物を買いに町に繰り出し、ついでに水着を買いに行くことになる。羊司とアミも一緒に行くが、何故かジャンヌもついてくる。ジャンヌは羊司の行くところにはついてくるつもりらしい。更にショッピングモールで撫子も偶然出会い、カナンに「下等生物撫子」と呼ばれて喜びに打ち震え、アミに変態呼ばわりされる、そうして皆で水着売り場に行き、アミの提案で「皆で水着を選んで見せっこする」ということになる。

まずアミはエロい水着を見せつけてカナンを焦らせようとして際どい水着を着て見せる。撫子は己の醜い身体を晒す恥ずかしさに興奮し、ボンデージ水着を着てムチでカナンにしばいてもらおうとする。ジャンヌは何も考えず店員にお任せで選んでもらうが店員がジャンヌの豊満なボディに嫉妬してボンレスハム状態にしてブタのコスをさせる。そうした異常な状況の中でカナンは子供っぽい可愛らしいワンピース水着であったので劣等感を覚え、バカにされるのではないかと警戒しますが、羊司に「最高に可愛いです!」と絶賛されて大喜びするのでした。

そうして魔界に帰省する日となり、特別列車で魔界に向かいますが、カナンとアミと羊司だけでなく、やっぱりジャンヌもついてくる。しかし列車が出発した後、カナンは尿意を催してしまう。だが羊司の前でトイレに行くのが恥ずかしくて我慢する。そんなふうにカナンがモジモジしているので「供犠さんに何かするつもりでは?」と誤解したジャンヌは監視するために尿意を我慢する。そんなふうに2人が尿意を我慢していることに気付いたアミがその面白い姿を見逃すわけにはいかないと思い尿意を我慢する。そうして女子3人が尿意をしながら足を引っ張り合う状況が続き、そんな中、皆が緊張して空気が悪いと勘違いした羊司が皆に利尿作用の強いコーヒーを勧め、遂には羊司がトイレに行こうと席を立ったのをきっかけに3人はトイレに駆け出し、その混乱の中で決壊してしまう。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年春アニメのうち、5月15日深夜に録画して5月16日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花

第6話を観ました。

今回は寮に新たにジンランという台湾からの留学生が入居するようになり、ぼたんといぶきがジンランを鍾乳洞に観光に連れていきますが、ジンランが暗いところや狭いところが苦手で途中でグロッキー状態となってしまい、いぶきが先に進んでしまっていたので、ぼたんがジンランを励まして何とか一緒に鍾乳洞を抜けて、出口で待ついぶきのもとに辿り着く。だがぼたんがジンランの手を繋いであげていたので、それを見たいぶきが嫉妬する。その後もジンランが外国人だからなのか距離感がちょっとおかしくてぼたんにベタベタするのでいぶきは気になって仕方ない。

そうしているとジンランが「お酒飲みに行きたい」と言い出し、ぼたんが「いぶきさんはお酒は呑みに行けない」と言ってお酒の誘い自体を流そうとしたところ、ジンランが「じゃあぼたんと2人で呑みましょう」とか言い出したので、いぶきがムキになって「私も行く」と言い出し、3人でお酒を呑みに行くことになった。しかしいぶきはコーラをオーダーして、ジンランはいぶきがぼたんとしか2人でお酒を呑まないと気付いて腹を立て、自分もぼたんと2人で酒を呑みたいと言い出した。それでいぶきはその場でビールを呑み、遂にぼたん以外の人の前で酒を呑みます。それでいぶきはもうとことん飲もうと思って、店の上の民泊に泊っていこうとぼたんを誘う。

ぼたんはいぶきと2人で泊ろうと誘われたのかと勘違いして意識しまくるが、ジンランが酔い潰れて3人で泊ることになる。もともといぶきは3人で泊るつもりだったので、ぼたんの勘違いだったわけだが、冷静に考えればそうではないと分かるのに、どうしてそんなふうに思ってしまったのだろうとぼたんは思う。そうして民泊に入ってジンランを布団に寝かしつけたところ、ジンランがぼたんに「いぶきが好き?」と問いかけて寝てしまう。その時、いぶきが後ろにやって来ており、ぼたんはジンランの問いに答えなかったが、いぶきの方に向き直り、言葉が出てこない。そしてぼたんは「飲み足りない」「いぶきさんとまだ飲みたい」と言っていぶきを誘って民泊の共用スペースでお酒を呑む。

そしていぶきは今日は久しぶりに他人と酒を呑んだと言い、ぼたんはいつも自分と飲んでいるはずだと言い返す。だがいぶきは「ぼたんは特別」だと言う。それに対して、ぼたんは自分がいつの間にか炭酸じゃなくてもお酒を呑むとゲップが出るようになったと報告して、「これで私たち、本当にお揃いですね」と言う。それを目を覚まして共用スペースにやってきていたジンランが聞いてしまい、ジンランは寝室に戻っていき1人で寝るのでした。そうしてぼたんといぶきは共用スペースのソファで2人で酔っぱらって手を繋いだまま眠って朝を迎えるのでした。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

淡島百景

第6話を観ました。

今回は「淡島怪談」というサブタイトルで、淡島歌劇学校の「怪談」のお話。冒頭で「懐かしい」という声が聴こえて生徒が振り向くと、そこには誰もいないという出来事があったという話があり、それを聞いた別の生徒が「よくあるタイプの怪談だね」と言う。確かに「誰かの声が聴こえた気がして振り向くと、そこには誰もいない」というタイプの怪談はよくあります。そういう意味では確かに「よくあるタイプの怪談」といえますが、この淡島の場合は「懐かしい」という声が聴こえるという点が独特といえます。いや、別に淡島でなくても「懐かしい場所」は世界中どこにでもありますし、誰にでもそういう場所はあります。しかし、ここで使われている「懐かしい」という言葉は「幽霊が淡島を懐かしい場所だと言っている」という意味ではなく、もっと抽象的な意味があるのでしょう。

そうして本編が始まると、まず「堀内さん」と呼ばれる淡島の生徒が登場します。この「堀内さん」はこれまでのエピソードには登場しておらず、今回のエピソードでもそんなに出番は多くなくて、結局いつの時代のどういう生徒なのかハッキリしたことは分からず仕舞いでした。「怪談」のエピソードなので当初は「この子は実は実在しておらず幽霊なのではないか」なんて考えたりもしましたが、そういうわけでもなく実在の生徒のようですし、幽霊になったわけでもない。物語全体の中でも大して重要キャラでもないようで、どうやら今回のエピソードのために登場したキャラのようです。おそらく特定の意味合いのあるキャラではなく「淡島の生徒」を象徴するキャラとして描かれているようです。

この堀内さんはちょっとしたイジメを受けているようです。悪意のある生徒たちからパシリのように使われており、「学校は怪談の宝庫」などと言いながら堀内さんは「でも、私は生きている人間が一番怖い」と言う。その「怖さ」について堀内さんは「イジメっ子の悪意」ではなく、むしろ「昨日まで仲良しだった友達が突然に敵になったりする」ということを「怖い」と言っている。つまり「徹底的な悪」が怖いのではなく、「善が容易に悪に転じる人間というものの持つ恐ろしさ」こそが最も怖いのだと堀内さんは言っているのだ。そして、「幽霊よりもそうした人間性の持つ恐ろしさの方が怖い」と言っていることから、今回のエピソードの「怪談」というのが、幽霊の話ではなくて、そうした人間性の闇に関連する話なのだということがここで分かる。ただ、別にイジメ関連の恐ろしい話が描かれるわけではない。「人間の恐ろしさ」そのものがドロドロと描かれるわけではなく、むしろ幽霊のように儚くも美しい「生霊」といってもいい「想い」や「未練」や「過去への拘り」の話だといえる。

この後、場面は田畑若菜が予科生、竹原絹枝が本科生の時の淡島歌劇学校の文化祭の準備をしている場面となります。つまり2000年代のガラケー時代ということになりますが、「堀内さん」の場面との繋がりは曖昧になっており、「堀内さん」の場面だけは別の時代である可能性はあります。ただ、その後の「ピアノを弾く生徒の場面」は若菜や絹枝たちの文化祭の準備の場面と同じ時系列と思われます。但し、この場面に登場するピアノを弾く生徒は役名があるわけでもなく、このキャラ自体に特に意味は無いと思われる。それにしては随分と意味ありげに印象も強く描かれているのは不思議ですが、おそらくここで彼女が弾いている楽曲に意味があるのではないかと思います。

但し、楽曲名は明示されていないので「分からなくても今回のエピソードの解釈の妨げにはならない」という程度の位置づけだと思います。私はよほど有名な曲でもない限り、クラシック曲の一節を聴いただけで楽曲名を言い当てることは出来ませんので分からなかったのですが、分かる人には分かるのであり、それでいいのでしょう。おそらく今回のエピソードのテーマと関連のあるテーマの楽曲なのだろうと思いますが、この楽曲名が分からなければ今回のエピソードのテーマが汲み取れないとか、そこまでの重要ピースではないと思います。

そういうわけでピアノの場面はスルーして、文化祭の準備の場面に移ります。この淡島歌劇学校の文化祭は普通の学校のように秋ではなく真冬に行われます。そしてこの文化祭では本科生による「卒業公演」が行われます。つまり時期的には1月か2月ぐらいであり、本科生は卒業前の時期であり、予科生は入学からそろそろ1年経って本科生への進級前の時期ということになります。第1話で予科生として若菜が入学して、絹枝が本科生に進級して新寮長として若菜たちを出迎えた場面が描かれましたが、あれから今回は1年近くが経過した場面ということになります。

文化祭で上演される卒業公演は本科生が出演し、予科生たちは裏方を務め、衣装や小道具を作ったりします。演目は「ロミオとジュリエット」と決まり、主演のロミオ役は絹枝が務めることとなりました。そして絹枝は「ロミオとジュリエット」が自分が藤ヶ谷女学院の初等部で初めて演劇をやりロミオ役をやった時の演目であったのでその時にジュリエット役で共演した上田良子のことを思い出し、懐かしくなって電話します。

この絹枝と良子の話は第1話で描かれましたが、第1話を見れば絹枝が「思い出して電話した」というのは嘘だと分かる。絹枝は淡島に入学してからずっと良子のことを考えていたからです。「一緒に淡島に行こう」と誓い合っておきながら家庭の事情で断念した良子のことを絹枝は忘れたことなどなく「私だけが淡島に入った意味」について自問自答し続けてきた。そして卒業を迎えようとしている。その卒業公演は演目が「ロミオとジュリエット」であろうがなかろうが、どっちにしても良子には見て貰いたいと思っていたのだと思います。そうして絹枝は良子を誘い、良子は見に行くと言う。

ここで場面は変わり、卒業公演の裏方の手伝いをする予科生たちの中に若菜の級友の1人で伊福部という生徒が登場します。この伊福部は母親がかつて女優志望だったが、伊福部が淡島に入ることをあまり応援してくれず、むしろ足を引っ張るようなことが多くて、祖母や父親が応援してくれたので伊福部は淡島に入学できたのだという。この場面に「夢を叶える者ばかりじゃない」というモノローグが重なるので、おそらく伊福部の母親が女優になるという夢に挫折したのだということが分かる。

このモノローグが実は「堀内さん」のモノローグであり、続いて「ここは吹き溜まりだ」「夢と希望と絶望と妬みと嫉みと羨望と」「怪談が生まれる背景が少し分かった気がする」と堀内さんは言い「それでも私は生きている人間が一番怖い」とも言う。つまり淡島には光輝く才能が集まる一方で、その才能によって絶望させられ嫉妬と羨望にまみれて心を闇に染めていく者たちの吹き溜まりにもなるのだということです。堀内さんをイジメている淡島の生徒たちはそうした闇に落ちた者たちの成れの果てなのだ。そして、そのモノローグが伊福部の場面にもかかっているところを見ると、伊福部の母親も淡島で挫折して闇に落ちた人であり、それゆえに娘に嫉妬して足を引っ張っているということを暗示している。

ここで再び文化祭準備の場面に戻り、被服室に泊まり込むことになった予科生たちが学校で肝試しをして遊び始め、体育館でその歓声を聞いた本科生たちが面白がりますが、この本科生の中に前回の宗教2世のエピソードで大久保あさ美の同室の先輩として登場した大東先輩がいます。ここで大東が卒業後は淡島を辞めることが明かされます。そのことを惜しむ友人が「せっかく元気になったのに勿体ない」と言って涙を流し、大東は「辞める決心ついたから元気になったんだよ」と言う。

つまり、どうやら大東は病気だったわけではなく、何か精神的に追い詰められるようなことがあって淡島を辞めるのであり、辞めると決めたことによって精神的に楽になって元気になったようです。前回のエピソードは大東が本科生になって間もない頃の話でしたから、予科生の頃の大東は何か精神的に追い詰められていて元気がなかったのでしょう。そして本科生に上がる頃には「淡島を辞めよう」と決意していたのだと思われます。あさ美は「大東先輩は明るくて元気で良い人」と言っていたが、実はその笑顔の裏には辛いこともあったのです。そう見ると前回、あさ美の悩みを聞いた際に大東が「色んな悩みがあるよね」と言ったことも深い意味が込められていたのだと分かります。

予科生の頃に大東の身に何が起きたのか、ここでは明確には描かれません。ただ、そんな大東と友人の会話を絹枝が寂しげに見つめており、絹枝が第1話で若菜に「綺麗な世界じゃない」「辞めていく子もいる」「足の引っ張り合いよ」などと言っていることから、大東が何らかのイジメを受けて辞めることを決意し、それを寮長である絹枝も把握していた可能性は十分あるでしょう。そして絹枝は「同じ道を選んでも、違えてしまうことはある」と心の中で呟く。

良子とは同じ道を選べなかった。でも大東とは同じ道を選んだのに離れてしまうことになる。絹枝にとって「良子のことを考え続ける」ということが淡島歌劇学校における自分の意味を見出す方法であった。だがその淡島歌劇学校を卒業する自分は次は何を目指せばいいのだろうか。自分の存在する意味をどこに見出せばいいのだろうか。大東のような夢を挫折して去っていった仲間を思い続けることなのかもしれない。少なくとも「良子のことを考え続けること」でこれから淡島歌劇団に進んだ時の自分の意味を見出せるかというと、それは違うのではないかと絹枝は思った。

ここで場面は変わり、予科生が肝試しで騒いでいるのを叱りつけた伊吹先生に同僚教師が「そういえば淡島に怪談はありますか?」と尋ねると、伊吹先生は「ありますよ」と答えて「夢と挫折が詰まった場所ですから」と言い、自分もその1人だとも言う。そして、そんな場所だから「学校中に生霊がウヨウヨしてますよ」と伊吹先生は言う。そうした「生霊」が絹枝の背後にも現れて、絹枝はその気配を感じて振り返るが、そこには誰も居ない。堀内さんのモノローグや伊吹先生の言葉によれば、淡島の生霊というのはおそらく「光に嫉妬した挫折した魂が堕ちた亡霊」のようなものであり、それを絹枝は見たのだと思われる。しかし、そうした淡島の亡霊はどうして「懐かしい」と言うのだろうか。それがここから描かれる。

場面は変わって、淡島に入学する前の伊福部の実家の場面となります。ここで伊福部の母親は伊福部が淡島に行くことをあまり喜んでおらず「楽な世界じゃない」と言ったりするが、伊福部は「泣いて帰るかもしれないなんて逃げは打たない」とか言って、厳しい世界だと分かった上で果敢に挑戦する姿勢を示す。そんな伊福部に母親は「逃げ場はあった方がいい」と忠告する。一見すると娘を心配する普通の母親なんですが、あくまで前向きな娘に対して母親は急に「自分を追い込んでるようで、周りの人間を追い詰める」と意味の分からない非難をします。伊福部は母親が急に意味の分からないことを言うので戸惑い、母親も何かハッとした顔をして「何でもない」と黙り込む。

ここでこの伊福部の母親の過去回想シーンとなるのですが、やはり母親はかつて淡島歌劇学校の生徒でした。しかも彼女は旧姓は住吉といい、在学中は伊吹桂子の取り巻きの1人でした。第2話でも桂子と一緒に岡部恵美をイジメる場面で登場しています。この回想場面は岡部恵美が淡島を辞めて、その後、桂子が人望を失い孤立している時期が描かれます。この時期「住吉が自殺しようとした」という噂が学校内で流れて、友人の押上が住吉に事情を聞きに来る。

実際は住吉は自殺しようとはしていなかった。ただ「死にたくなった」と友人に言ったら、その友人が面白がって「自殺しようとしたらしい」と噂を流しただけらしい。友人の行為は酷いといえますが、住吉は自分の行為はもっと酷いのだと言う。住吉は桂子と一緒に岡部恵美をイジメて退学にまで追い込んだことで自分を責めていた。そしてまた、岡部恵美の件で桂子が人望を失うと住吉は桂子を裏切って無視して孤立に追いやった。そんな自分の醜さに絶望して「死にたくなった」と言ったら自殺しようとしたという噂まで流され、結局は住吉はその後すぐに淡島を辞めたのでした。

その後、結婚して伊福部姓となった住吉だが、娘に対して言った「自分を追い込んでるようで、周りの人間を追い詰める」という非難は、実は岡部恵美に向けたものであった。まぁ非難できる筋合いなんか無いのだが、要するに「岡部恵美のような毅然とした才能は自分のような平凡な人間を嫉妬に狂わせて闇に堕としてしまう」ということを言いたかったのでしょう。住吉は真っすぐ夢に向かおうとする自分の娘と岡部恵美を重ねて見てしまい、娘の身を案ずると同時に、嫉妬してしまっていたのだ。そしてそんな自分の醜い心を恥じた。

そのように「岡部恵美という圧倒的な光に嫉妬して闇に堕ちた」という罪は住吉だけでなく桂子も押上も同罪であった。押上の場合は積極的に岡部恵美をイジメてはいなかったが、イジメを知っていながら見て見ぬフリをしていた。その押上の心の奥底にもやはり岡部恵美への嫉妬はあった。だから押上は自分も同罪だと思っていた。その押上はこの絹枝や若菜の在学中の2000年代の現時点では淡島で予科生を教える講師をしており、伊福部は押上の教え子であった。そこで伊福部から彼女の母親が住吉であることを聞いた押上は伊福部の実家に電話して、住吉が淡島を辞めてから初めて住吉と喋った。

その電話で住吉は娘が淡島に通っていて、そんな娘に嫉妬する自分を自覚させられているのは「淡島から逃れられない罰」だと言った。それを聞いて押上は自分も同じ「罰」を自分に課しているからこうして淡島に残っているのだろうかと考える。そして同じように淡島で教鞭を執る桂子もまた自分に「罰」を与え続けているのだろうかと押上は考える。だが押上は文化祭が間近に迫ったある日の夜、校舎内で「懐かしい」という声を聴き、振り返ると誰もいなかった。桂子の言っていた「淡島の生霊」なのだと思った。「光に嫉妬して挫折して闇に堕ちた魂」だ。そんな彼女たちは「懐かしい」と言う。でも押上は自身もそんな醜い魂であるゆえに、彼女たちにとってこの淡島が決して「懐かしい」と思えるような場所ではないと知っていた。でも、それでも彼女たちは「懐かしい」と言う。

そうして文化祭当日、押上に誘われて文化祭にやってきた住吉は押上と再会する。住吉の顔を見た瞬間、押上は「懐かしい」という想いがこみ上げてボロボロ涙を流して再会を喜んだ。そして生霊たちの気持ちが分かったのだった。自分も彼女たちも決して赦されない罪を犯した。罰を受けるためにここに留まっているのかもしれない。でも、それでもやっぱり「懐かしい」と思ってしまうし、「懐かしい」と思いたいのだ。誰にでも他人に嫉妬してしまう側面はあるし、誰でも罪を犯す。そんな自分の醜さや罪を懐かしさと共に振り返る瞬間、淡島で人は過去の亡霊を見るのだ。そして再び前を向くのだ。そうした押上の涙の告白を承けて、住吉もまたこんな自分でも「懐かしい」と思っても良いのだと思い、少し救われた気持になったのでした。

卒業公演では「ロミオとジュリエット」が上演され、絹枝は見事にロミオ役を務め上げ、見に来てくれていた母や伯母の悦子らに祝福された後、良子と会って話をした。その際、絹枝は自分が淡島に入学してから2年間ずっと良子のことを考え続けてきたことを告白した。「一緒に淡島に入ると約束していたのに自分だけが淡島に入った意味」をずっと考えていたのだと。それは絹枝はずっと良子と一緒ではない「寂しさ」による行為だと思っていた。だが最近そうではなかったのだと気付いたのだと絹枝は打ち明ける。絹枝はあの文化祭前の練習中に「生霊」を見た時にそのことに気付いたのだ。

その「生霊」とは絹枝自身の醜い心でした。「光に嫉妬して闇に堕ちた魂」だった。絹枝は良子に同情していたのだ。自分は家族に応援されて淡島に入れたけど、良子はそうではなかった。それで良子のことを「可哀想だ」と思っていた。でも自分は淡島に入った後幸せだったかというと決してそんなことはなかった。足の引っ張り合いの醜い世界を生き抜き、卒業に際して大して感傷も無い。大東のことも特に何も思わなくなっていた。ただ舞台に立てばスイッチが入る、そういう世界の住人になったのだ。そんな自分が美しい世界で生きる良子を「可哀想だ」などと思うこと自体がエゴだった。きっと良子の正しさが眩しすぎて、自分は嫉妬していたのだと絹枝は認めたのです。そんな自分の醜さを赤裸々に打ち明けたことによって、絹枝は同時に心の底から良子との想い出も、淡島の思い出も「懐かしい」と思うことが出来た。そして前を向くことが出来た。

一方で良子も自分の醜い心を初めて絹枝に打ち明けることが出来た。そもそも「親の反対で淡島を受験できなかった」という話自体が嘘なのだ。本当は「絹枝そのものになりたい」という想いを抱いていた良子は絹枝に嫉妬しており、そんな自分の醜さに耐えられなくて絹枝から逃げたのだ。そんな自分のような人間のついた嘘を鵜呑みにした挙句に「私が傲慢だった」なんて言ってしまう絹枝の方が良子から見れば今でも光輝いて見えてしまい、やはり淡島に入学しなくて正解だったと良子は思った。きっとこんな美しい人の傍にいたら酷く嫉妬してしまっていたはずだからだ。そんな自分の醜い心を告白した良子もまた、絹枝との思い出を初めて心の底から「懐かしい」と思うことが出来て、ようやく前を向くことが出来た。それで良子は本心から「今日、来てよかった」と思えた。

そうして文化祭が終わった後、住吉は桂子と再会し、岡部恵美に関する罪を桂子1人に負わせ続けてしまったことを謝罪した。それに対して桂子は「謝る人はもう居ないのだからこんな謝罪は無意味」と返す。あくまで謝罪を受けるべきは岡部恵美であり、自分ではないというのが桂子の姿勢です。桂子はこうして自分の過去の醜さや罪と向き合いながら、だからこそ同じ過ちを繰り返さないために生徒たちという名の「未来」に向き合うことが出来るのだ。そうして最後は「堀内さん」がイジメっ子たちに「いい加減にしてくれない?」と毅然と言い返して走り出し「亡霊の声になんもう振り向かない」「よくあるタイプの怪談よ」というモノローグで前を向くというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

彼女、お借りします(第5期)

第54話を観ました。

今回はハワイアンズ旅行が終わって自宅である東京のアパートの部屋に戻ってきて2日目の和也が悶々としている場面から始まります。和也の頭の中は「水原とキスをした」ということで占められてしまっていました。確かに和也と千鶴はあのハワイアンズのプールサイドで2回もキスをしました。ただ、それはこれまでの嘘が皆にバレてしまって、千鶴が悪者だと思われないように和也が「最初は嘘だったけど今は本当に恋人同士」という新たな嘘をつき、その嘘に麻美が「本当ならキスして証明してみせて」と迫ってきたので和也が窮地に陥り、その和也を救うために千鶴がキスをしただけのことでした。

だから和也としては本来は「水原にまた迷惑をかけてしまった」と反省すべきところのはず。いや、レンタル彼女である千鶴に対してとんだ迷惑をかけたのは間違いないのは和也も分かっており反省はしているのだが、それはそれとして、あのキスに関して別の思考が和也の頭の中を支配するようになっていたのだ。それは「どうして水原はキスをしたのか?」という疑問であった。少なくともあの場面で和也は千鶴に「キスしてほしい」とは頼んでいない。あくまで千鶴が自発的にキスをした。そして、それは麻美の「恋人同士ならキスしてみせて」というリクエストに応えて恋人同士だと主張するためであった。

だが実際はあの場面は千鶴はキスをしなくても切り抜けることは出来た。というか、そもそも麻美の「恋人同士ならキスしてみせて」というリクエスト自体が実は自己矛盾になっているのです。麻美がそんなリクエストをした理由は和也の嘘を暴くためであいた。本当は恋人同士でではないからキス出来ないことを見越して、無理難題をぶつけて和也を追い詰めようとしていたのです。だが、実際は和也によって追い詰められていたのは麻美の方だったのです。

麻美は千鶴のことを「和也を誘惑して木ノ下家を食い物にしようとしている悪女」と皆に対して匂わせていた。それは麻美自身がそうした「嘘にまみれた人間」を嫌悪しており、そうした本来は自分自身の正体であるイメージを千鶴に投影していたからです。だが同時に麻美は千鶴と和也が健全な関係にあることも知っており、そこはあえて無視して千鶴への憎悪を募らせていた。そうした麻美の中の自己矛盾がこの場面で露呈してしまったといえます。

つまり麻美は千鶴を「和也を誘惑して骨抜きにした悪女」だと主張しておきながら、それを否定するために和也が「俺たちは恋人同士」と主張したのに対して「キスをして恋人同士だと証明してほしい」と要求してしまった。だが、もし麻美の言うように千鶴が和也を誘惑していたのだとするなら、平気でキスをして恋人同士のフリをするはずです。だから結果的には千鶴の行動は麻美の主張の裏付けになってしまうものであり、麻美の思うツボだったはずなのです。

しかし麻美は実際は和也と千鶴がキスをするような関係ではなかった(=千鶴は和也を誘惑していなかった)ということを知っていたので「どうせ出来ないだろう」と舐めてかかって「恋人同士ならキスしてみせて」と要求したのです。そうして千鶴が和也にキスした後、トイレで千鶴に向かって「アンタが和也くんを誘惑してたって証明された」とか喚いていますが、最初からそう思っていたのなら千鶴が和也にキスした瞬間にそう言えばよかったのです。そうすれば麻美にも勝機はあったはず。しかしそう出来なかったのは、そもそも麻美が千鶴が和也にキスするということを全く想定していなかったので慌ててしまい、更に和がアッサリと千鶴の説明に納得してしまったから手も足も出なくなってしまったからです。

じゃあ麻美は「恋人同士ならキスして証明してみせて」なんて言わなければ良かったのかというと、もし何も言わなかったらあのまま和也が嘘を主張したままあの場を逃げ切ってしまった可能性が高いので「千鶴を悪女に仕立てる」という麻美の目的は果たされなくなってしまう。だが和也の主張を崩すために「恋人同士ならキスして証明してみせて」と要求して、2人がキスをしなければ確かに和也の嘘を暴けるけれど、それは同時に「千鶴が和也を誘惑していなかったことの証明」にもなってしまい、麻美の「千鶴の悪女に仕立てる」という目的には反してしまう。

そのように考えると、実は和也が「俺たちは本当の恋人同士になっていた」というミエミエの嘘を言った時点で麻美は詰んでいたのです。和也がその嘘を言った時点でどっちに転んでも麻美は千鶴を悪女に仕立てあげることが出来なくなっていた、実に妙手であったといえます。但し、和也はどう転んでも嘘つきのレッテルを貼られて破滅必至でした。つまり和也と麻美が詰んで、千鶴だけが救われるという和也の自爆上等の妙手であったといえる。和也は「自分が破滅して千鶴が救われればそれでいい」と最初から覚悟を決めていたのだが、さすがに麻美がキスするよう要求してくるとは予想していなかったのでパニックになった。しかしそのままパニックになっているだけでも実は和也の目的は果たされ麻美の目的は潰えていたのです。

ところが千鶴がいきなり和也にキスをしたので、その瞬間、本来は無かったはずの「麻美の勝機」が生じてしまった。麻美がそこですかさず「ほら、こんなふうに平気で男を誘惑する女なんです」とでも言えば、千鶴を一気に悪女に仕立て上げることも出来た。だが麻美があまりの予想外の事態に慌ててしまい対応を誤って「よく見えなかったからもう1回キスしてみせて」「レンタル彼女だったらキスのフリぐらいするから」みたいなことを言ったので勝機を逃してしまった。本当は「レンタル彼女だったら平気で嘘のキスをする」とだけ言えばよかったのです。そうすれば麻美の勝ちでした。

つまり、千鶴が和也にキスをしたのは本当は「一番の悪手」だったのです。千鶴は「穏便に終わらせるためにキスするしかなかった」と言っていましたが、実際はあのキスによって更に事態は悪化しかねなかった。「キスするしかなかった」などということはなかった。実際はキスする以外にも穏便な解決法はいくらでもあった。そもそも麻美の「恋人同士ならキスしてみせて」という要求そのものがムチャクチャなのでいくらでも論破は可能でした。そもそも論破などせずとも、あの場では千鶴が何もせず突っ立っていれば、千鶴はむしろ悪女ではないことが証明される流れでした。

つまり千鶴は「穏便に済ますためにキスをした」なんて言っているが、それは真っ赤な嘘であり、キスなんかしても穏便に済む可能性は極めて低かった。全員が「キスなんか出来るわけがない」と思っていたので虚を突かれて、和が千鶴の隠語のメッセージを理解して場を収めたからたまたま上手くいっただけです。むしろ千鶴はあのまま黙って突っ立っていれば自分は無事に済んだ可能性が高かったのに、あえて悪手を選んで火中の栗を拾ったのです。どうしてそんなことをしたのかというと、それは和也だけに罪を被せて破滅させるわけにはいかないと思ったからです。その理由として「自分にも罪があると思ったから」とは言っていますが、結局のところ「和也を救うため」であったということになる。

和也は麻美の思惑までは把握していませんが、あの場の話の流れを考えると、千鶴が自分にキスをしたのはずいぶん危険な賭けであったということは後になって考えてみると分かってきた。そして千鶴にキスの理由を聞いた際に、それが結局は「自分を助けるためだった」ということも理解した。しかし、必ずしもキスしなくても済んだはずの場で、下手したら事態が悪化しかねないのに「和也を救うため」という理由だけでキスをするというのはどうも不自然に思えてくる。キスをそんな軽々しくするというのも変な話である。ただとにかく千鶴が和也を救うためにリスクを負うぐらいに和也に対して「優しい」というのは間違いない。だが、そこがどうも和也の理解していた現実と矛盾しているのです。

それはあのプールサイドのキス事件に先だって起きた「教会前での告白事件」のことです。和也はあの時、千鶴にフラれたと解釈していた。それは千鶴が和也が愛の告白をしようとしていることに気付いていながら走って逃げ去ったからです。だから和也は「よほど俺のことが嫌だったんだろう」と思い「フラれた」と判断した。しかし、その数時間後に千鶴は和也を救うために大きなリスクを引き受けて和也にキスをした。そうなると話は変わってくる。走って逃げ出したくなるぐらい嫌な男をそんなに必死になって救おうとするものだろうか?実際、千鶴はキスの後で「和也を救う意思があった」ということは認めている。逃げ出したくなるぐらい嫌いな男に普通そんなことは言わないだろう。

そうなると「走って逃げていったのは嫌だからなのではなかったのではないか」と和也は気付いた。よほど急いで行かねばならない用事があったのかもしれない。そういえばあの時、千鶴はやたらスマホを気にしていた。その上で「ごめん」と言って走り去っていった。和也はあの「ごめん」は「告白をお断りします」という意味の「ごめんなさい」だと思い込んでいたが、もしかしたら「告白の途中で立ち去るのが申し訳ない」という意味での「ごめん」だったのかもしれないと和也は思った。

実際は千鶴はあの時、麻美からの呼出を受けて焦って走っていったのだが、和也も麻美と千鶴の間で具体的に何があったか把握していないので、そこまでは分からない。ただ千鶴が何か別の用事でどうしても急いで行かねばならず、それで告白の返事をせずに「ごめん」と言って走り去ったのかもしれないということには気付いた。そして「そうなるとフラれたというわけではないのかもしれない」ということにも和也は気付いた。千鶴が告白の返事はせずにその場を離れただけだったと言うのなら、返事は「YES」なのか「NO」なのか分からない。

ただ、明快に「YES」というわけではないというのは和也も分かっていた。もし千鶴が和也の返事にOKしてすぐにでも付き合いたいと思っていたのなら、あの後プールサイドで会った時に「さっきの告白OKよ」と伝えてきたはず。だが実際は勝手にフラれたと思い込んでいた和也が「さっきの話は忘れて」「東京に戻ったら別れたということにする」と言ったのに対して千鶴は同意していた。そこだけ見れば、返事は「NO」だったように見える。でもその後、千鶴は和也を救うためにキスをした。とにかくキスをするというのは栗林も言っていたように普通じゃない。しかも冷静に考えればキスは千鶴にとって悪手だった。それでもキスをして和也を救ってくれた。そこにはやはり「好き」という気持ちがあったんじゃないかとも和也には思えてくる。

「YES」にように見えたり「NO」のように見えたり、なんだか千鶴の態度がハッキリしないようにも見えるが、和也にはそういう揺れ動く気持ちはよく理解できた。何故なら和也だって同じだったからだ。和也だって「レンタルで出会った相手を好きになって本当にいいのだろうか」という迷いはあった。仮とはいえリアルの彼女である瑠夏に対して申し訳ない気持ちも常に抱えている。だから「このまま水原を好きでいて良いんだろうか?」と常に迷っている。それでも千鶴のことがどうしても好きだから諦めきれず告白までやろうとしたのだ。

それならば千鶴だって同じなんじゃないかと和也は思った。千鶴だって「レンタル彼女が顧客を好きになっていいはずがない」と思っているだろうし、瑠夏に和也と付き合うように背を押しておきながらそれを裏切るようなことを出来るわけがないという想いもあるだろう。だから和也からの告白に簡単に「YES」なんて言えるはずがない。和也だって告白に対して千鶴が大喜びで応じてくれるなんて思っていない。仮に千鶴が自分のことを好きであったとしても「そんなこと言われても困る」と返してくることは想像できる。

だから告白の後でプールサイドで会った時に千鶴が明快な返事をせずにただ和也の決定を受け入れていただけだったのはむしろ自然なのであり、あれだけで告白の返事が「NO」だったと決めつけるのは早計だと和也は思った。むしろ、その後に千鶴がそうした迷いが当然ある中で、しかも瑠夏が見ている目の前でキスをしたということの方が重要だと和也は思う。それは和也自身が散々迷いながらも「それでも水原が好きだから」という想いで告白しようとしたのと同じで、千鶴も散々迷いながら「それでも好きだから」という想いがあったからキスをしたのではないかと思えるからです。

もしそうであったのならば千鶴の告白への返事は本心では「YES」だったのかもしれない。ただそれを堂々と言えない立場だから曖昧なままにしていたところ、和也の方から関係終了を持ち掛けてきたので仕方なくそれを承諾したのだが、突発的にああいう修羅場になってしまい、千鶴は和也を救うために思わずキスをしてしまった。そう解釈した和也は「それならばあのキスで水原は告白の返事をしたつもりなのかもしれない」と考えた。

そういえば和也はあのキスの直前にもオイオイ泣きながら千鶴のことが大好きだとか告白していた。あれは千鶴を救おうとしてあえて言っていたセリフだが、本心でもあった。それで「もしかしたら水原はあの告白にも応えてキスしてくれたのかもしれない」と和也には思えた。また、キスの後で和也と千鶴が話をした際に今後の方針についても話をしたが、千鶴は関係終了については曖昧にしていた。和也はプールサイドでのキスの前には「東京に戻ったらすぐに終わりにしよう」と言っていたのだが、キスの後では千鶴は「すぐに別れない方が穏便だと思う」とか言って、しばらくは関係を終わらせず結論を先送りにするよう提案してきた。それはもしかしたら千鶴が「関係を終わらせたくない」と思っているというサインなのかもしれない。

もしそうだとすると、もしかしたら千鶴は和也に「告白の返事はYESだと伝えたつもり」でいるのかもしれない。そういう可能性がある以上、すぐに千鶴に確認しなければいけないと和也は思った。もし和也の想像した通りだとすると、むしろ和也の方が告白しようとしたり、勝手に関係を終わらせようとしたり、また好きだと言って泣いたりして、千鶴を困惑させてばかりであるように思えた。千鶴の方はしっかりキスで想いを伝えてくれたのに、自分はコロコロ態度が変わってしまい、むしろ千鶴を困惑させてしまっている。これはマズいと思って和也は千鶴にすぐにでも改めて告白しなければいけないと思った。

だが、それらは全て「千鶴が告白されたと自覚している」というのが大前提です。あの教会前の場面で和也は「好きだ」とか「付き合ってほしい」なんて一言も口にしていない。和也がそういうことを言おうとしたら千鶴が「あなた、何か言おうとしてるでしょ?」と警戒する様子を見せた。だから和也は「水原は告白に気付いた=俺が水原を好きだと気付かれた=実質的に告白したのと同じ」だと解釈したのだ。だが千鶴が想像していた「何か」が告白ではなく別の何かだったとすると話は全く違ってくる。単に急ぐ用事があった千鶴が込み入った話をされること全般に抵抗があっただけかもしれないのだ。

もしそうだとすると、千鶴は告白されたという自覚は無い。だからあのキスは「告白への返事」の意味合いは無くて、単に「お人よしの千鶴が和也が困っているから助け舟を出しただけ」という可能性もある。その場合はもちろん千鶴には和也への恋愛感情などは無く、今後のことも「とにかく穏便に収まったから別れたという形で終息するまで機会を待とう」というレンタル彼女としてだけの姿勢なのかもしれない。そんな状況の千鶴に「俺を好きだからあのキスをしたのか?」なんていきなり問い質したりしたり、改めて告白なんてしたら気持ち悪い勘違い男だと呆れられて軽蔑されてしまう。

だが、さすがに恋愛感情無しでキスをするものだろうかという疑問は残る。キスまでしている以上、告白されたという自覚が無かったとしても、やはり「好き」という感情はあるんじゃないかと和也は思った。しかし、以前にも人工呼吸でキスしたこともあるし、瑠夏に求められてキスのフリをしたこともある。千鶴は時々とんでもなく大胆な行動に出ることはある。全般的に何を考えてるか分からないところがあるので和也もワケが分からなくなってくる。

そもそもハワイアンズ旅行を終えて皆で上野で解散した時も、和也と千鶴が2人きりになった場面があったのだが、千鶴はあまりにも素っ気なかった。瑠夏が乱入してきてあのキスの件で千鶴に抗議して「私は傷つきました」「千鶴さんはレンタル彼女という立場を弁えるべき」などとかなりキツいことを言って、和也は自分が悪いのであって千鶴の行動は自分を救うための行動だったのだからと言って瑠夏を宥めたのだが、当の千鶴は冷静すぎるぐらい素っ気なく、瑠夏のかなり挑発的な言葉に対しても無反応で帰っていった。あの冷静な態度を見る限り、千鶴は全くいつも通りであった。そうなると千鶴が自分へ恋愛感情を向けているとはやはり和也には思えなかった。

ただ、あまりに「いつも通り」だったというのも違和感はあった。あれだけ色んなことがあったのに、千鶴はあまりにも「いつも通り」すぎた。それはちょっと不自然に思えた。もしかしたら本心を隠すために「いつも通り」を装っていたのかもしれない。ただ千鶴が本心を隠す理由は分からない。やはり分からないことだらけだ。ただ、少なくとも自分はあれだけのことがあった以上は千鶴のように「いつも通り」でいることは不自然だと思うし無理だと和也は思った。「会いたい」「会って声を聴きたい」「話をしたい」と思って何も悪いとは思えなかった。そうして和也は、改めて告白するのは失敗が怖くて出来そうにないが、せめて顔を合わせて喋ってみて千鶴の様子を探りたいという結論に達したのでした。

そこで和也は自分の部屋の郵便受けに間違って投函されていた千鶴宛てのヨガ店の無料体験を勧めるDMを持って千鶴の部屋のドアの前に行った。そんなもの普通は届ける必要なんか無いものであったが、それを届けることで会話のきっかけにしたいという考えであった。まだ朝の9時台であったし、まだ大学に行っておらず在宅しているはずだと思って玄関のチャイムを押してみる。しかし何の反応も無いので再度チャイムを押してみるが、やはり反応は無い。それで和也は「朝早くから出かけて留守なのか」と思って出直そうとした。ところがそうして和也が自分の部屋に戻りかけた瞬間、千鶴の部屋の中から物音が聴こえた。

実は千鶴は在宅していた。そしてチャイムが鳴ったのでドアまで言って覗き穴から外を見たら和也が立っているのが見えたのでそのまま息をひそめて居留守を決め込んでいたのです。ところが物音を立ててしまい和也に聴かれてしまい焦っていた。どうして千鶴が居留守なんて使っていたのかというと、前回見たようにあのキスで和也をますます意識するようになってしまったので和也と顔を合わせたくなかったからでした。千鶴は一貫して「本気で恋愛できる自信が無い」という状態なので、和也から告白された上にキスまでしてしまい、このままズルズル和也と恋愛関係になってしまいそうな今の状態を受け止めきれない。だから和也と接触しないようにすることにしているようです。上野で素っ気なかったのもそれが理由でした。

和也は千鶴の部屋から物音がしたのが聴こえたので、確認しようとしてもう1回チャイムを鳴らすが、やはり何の反応も無い。これ以上チャイムを鳴らすのはしつこいし、ドア越しに呼びかけたりするのは怒らせるかもしれないので出来ず、結局は和也は「物音が聴こえたのは気のせいだったのだろう」と納得して自分の部屋に引き返すことにした。しかし部屋に戻ると「やっぱり部屋に居たような気がする」と気になってくる。そして「もし部屋に居て反応しなかったのなら居留守を使われたことになる」と考え、居留守を使われるぐらい嫌われるようなことをしたのだろうかと苦悩する。

上野で別れるまで千鶴は普通すぎるぐらい普通に接してくれていたし、その後は全く接触していない。だからいきなり居留守を使われるほど嫌われる理由に和也は心当たりが無かった。そうなるとどうしてもあのキスが原因なのではないかと考えてしまう。千鶴は和也のことを全く好きではなくて、それなのにキスするしかないような状況に追い詰められてキスする羽目になり、すごく怒っているのかもしれない。キスの後で事情を聞いた時は何か優しいことを言っていたけど内心は激怒していたのかもしれない。もしそうなら罪悪感で死にそうだと和也は落ち込む。

ただ、それでも千鶴のことを諦められない和也は千鶴が怒っていないことを確かめるためにスマホを手に取って、千鶴にヨガ店のDMの件でメッセージを送る。別に「会いたい」とか「話したい」というのではなく「ポストに入れとけばいい?」というだけの文面であり、千鶴の反応を確かめるためだけの送信であった。それでも送信するだけでもかなりの勇気を振り絞ったのだが、何とか送ることが出来た。

千鶴が朝から出かけているぐらい忙しいのであればすぐに既読がつくことはないだろうと思っていたら、既読はすぐについた。和也はそれを見て「水原ヒマなのか?」「やっぱり部屋に居るのか?」と思う。もし部屋に居るのなら居留守を使われたことが確定となる。「いや、出先でたまたまスマホを覗いただけだろう」とその最悪の想定を必死で打ち消す和也であったが、その簡単に返信できそうな和也からのメッセージに対して千鶴からの返信は一切無かった。思いっ切り既読スルーされてしまったのだ。これで和也はもう完全に「やっぱり水原は怒ってるんだ」と思ってしまうことになった。

実は千鶴の方は和也からのメッセージをつい開いてしまい、既読がついたので返信をしようとしていたのだが、どうしても返信できないまま時間が過ぎていった。「うん了解、わざわざありがとう」で済む簡単な返信だったのだが、そうやって返信することで和也に「会いたい」とか「話したい」と言われてしまうことを警戒して返信が出来なかったのだ。

しかし、こんな簡単なメッセージに対して既読スルーしてしまえば和也を疑心暗鬼にさせてしまい事態が更に悪化しかねないことは千鶴も分かっていた。何せ隣の部屋に住んでいるのだからいつ顔を合わせるか分からない。それに結局は「まだ恋人同士という嘘は継続」ということになっているので、いつまた和也の祖母の和からお呼びがかかるかも分からない。だから「いつまでもこうして逃げ続けることは出来ないだろう」と千鶴も覚悟はしていた。

ところが意外なことにこんな状態が3ヶ月も続いた。意外なことに和也が再び部屋の前で玄関のチャイムを鳴らすこともなかった。スマホでメッセージを送ってくることも無かった。部屋の外で会うこともなかったし、大学で姿を見かけることもなかった。ただ何度か事務所を通じてレンタルの申し込みはあったので和也が生きているのは確認できた。もちろんレンタルの依頼は事務所を介して断ったので和也とは仕事でも会っていないが、そんな避けるようなことを繰り返せばますます和也を精神的に追い詰めてしまいそうだとは千鶴も分かっていた。それでも和也からは何ら接触してくることはなく、そうして3ヶ月が経過してしまい、千鶴は「和也のことだからかなり落ち込んでいるのだろう」と申し訳なく思ったが、もう今さらどうしたらいいのか分からなくなってしまった。

そうして3ヶ月が経過した頃、和也はアパートの部屋に引きこもって腐りきっていた。千鶴があのキスの件で激怒していると思い込んだ和也は恐ろしくて千鶴と顔を合わせるのを避けてあまり部屋の外に出ないようになり、もちろん千鶴の部屋のチャイムを鳴らすこともなく、メッセージを送ることもなかった。大学でも千鶴の活動範囲は徹底的に避けて過ごした。それでもレンタルの申し込みはダメ元で千鶴の反応を確かめる意味で何度かやってみたが、悉く断られてしまった。

また、祖母の和から「千鶴さんを連れてこい」などという呼び出しがかかることを恐れていたが、そういう呼び出しは無かった。実際は和はあのハワイアンズの一件で和也と千鶴が偽の恋人同士だと見抜いており、成り行きは2人に任せようと心に決めているので余計な介入はしないことにしているのだが、和也も千鶴もそんなことは知らないので和の動きを警戒はしていた。だが和からの誘いも無く平穏に日々は過ぎていくことになったのだ。

本来なら「ハワイアンズ旅行から帰ったら頃合いを見て穏便な形で別れたことにして木ノ下家には伝えよう」と和也と千鶴は方針を決めていたはずなのだが、もはやそれどころではない状況となって3ヶ月が経過してしまった。そうして和也はゴミ部屋のようになった自室ですっかり落ちぶれていたのだが、そんな和也の部屋に八重森が訪ねてきた。そういえば隣室の八重森もこの3ヶ月全く姿を見せていなかったが、どうやらこの1ヶ月ほどはインド旅行に行っていたらしい。

それでインド土産を持って和也の部屋を訪ねたところ、和也がとんでもない状況になっているので驚いて部屋に入って和也に事情を聞き、ハワイアンズ旅行で和也と千鶴がキスをしたと聞いて驚愕する。和也は「麻美ちゃんにキスを迫られて水原は俺を救うためにキスしてくれただけであって、好きでキスをしたわけじゃない」と説明したが、八重森は「バカ!」と思いっ切り和也にダメ出しする。そして「水原さんが何の特別な想いもなくキスしたっていうんですか?」と和也を問い詰める。

八重森は何度も千鶴と会話をして、一緒に映画制作も手伝ったりして、千鶴の人柄は知っている。生真面目すぎるぐらい真面目な女性だということを知っている。特に恋愛に関しては真面目であったはずだ。だからこそレンタル彼女にもポリシーをもって取り組んでいるはずだった。そんな千鶴がその場を切り抜けるためだけに好きでもない相手にキスをするとは到底思えなかった。それは和也も承知していることだから、八重森にそう説かれると納得するしかなかった。

きっと千鶴は和也に対して「好き」という想いがあったからこそキスしたはずだと八重森は歓喜します。しかし、それならどうしてこんなに和也が腐ったままなのかと八重森は不思議に思う。それで事情を聞くと和也は「もう3ヶ月も連絡が無い」「もう嫌われたに決まってる」と言うので八重森は愕然とする。意味が分からなかった。八重森の知る千鶴という女性がそんな不義理なことをするとも思えなかった。しかし実際そうなっている。理由を考えても何も思いつかなかった。ただ、それでも和也が告白をした上で千鶴がキスをしている以上、2人はもはや普通ではない特別な関係であるのは間違いない。だから千鶴が3ヶ月も連絡が無いのも何か「特別な理由」があるに違いない。そう言って八重森は和也を励ますのだが、和也はすっかり自信を無くしてしまって「俺にはもう無理!」と言って再び引きこもってしまった。そして自分の行動はストーカーそのものだと自己卑下してしまうのであった。

八重森の方はこうなったら千鶴に直接事情を聞こうと思って千鶴の部屋のチャイムを押してみるが反応は無い。自分は和也の一味だと思われて警戒されて居留守を使われているのかもしれないと思い、もしそうだとすると本当に千鶴が和也を嫌っているのかもしれないと、さすがに八重森もちょっと弱気になる。とにかく3ヶ月も放置というのは長すぎる。千鶴という人がそんな酷いことをするとは思えないだけに、実際に理由も分からずそうなっている以上「そこまで和也のことを嫌う事情があるのかもしれない」と八重森もマイナス思考になってしまう。

ところが、そんなふうにちょっと凹んで八重森がアパートを出てコンビニに行こうとしたところ、ちょうど帰宅してきた千鶴と鉢合わせした。お互いに驚いで顔を見合わすが、八重森は千鶴が自分を避けて逃げ出すんじゃないかと思って、焦って千鶴に抱き着いて引き留める。しかし意外にも千鶴は八重森をすんなり自分の部屋に招いてくれた。八重森はもしかして和也の一味だと思われていないのかもしれないと思い、探りを入れてみると、千鶴はあっさり「一味だと思ってる」と言い、同時に「でも、貴方を拒絶する理由なんて無い」とも言う。

つまり、千鶴は和也のことも警戒はしていないし嫌ってもいないということだと八重森は理解した。それを確認するために思い切って和也が落ち込んでいることを伝えると、千鶴は「言い訳するつもりはない」「悪いと思ってる」と言う。これで和也が危惧するように「水原が俺を嫌っている」という状況ではないということは確定し、八重森は安堵します。だが、そうなると「どうして悪いと思いながら和也と距離を置いているのか?」の理由が分からない。それで八重森は和也から詳細な事情は聞いていることを伝えた上で「どうして距離を置いてるんですか?」と千鶴に尋ねる。

それに対して千鶴は「あの状況でキスをしたこと自体は後悔していない」「正しい選択だったと思う」と前置きした上で、それでも、ああいう状況にしてしまった原因は自分が和也のためにならない間違った行動を積み重ねた結果なのだと言う。千鶴は八重森が「キスをしたということは好きということであり、好きなら距離を置くべきじゃない」と言いたいのだろうということは理解している。だが、そんな単純な話ではないのだと説いているのです。

「あのキスはあくまで仕事の一環」「和也を助けるためだけのキスだった」なんて言い訳は八重森には通じないことは千鶴も分かっている。千鶴自身「そんなわけがない」ということも分かっている。「あのキスには自分なりの特別な想いは確かにあった」ということは千鶴も認めている。和也の前でそれを認める気は無いが、八重森にはどうせ誤魔化せないだろうし正直に白状してもいいと思っている。ただ、それでもやはり「距離を置くべきだ」と千鶴は思っている。それは、「あのような場」でキスをせざるを得ない状況を作ってしまったのは、千鶴自身が過ちを繰り返してきた結果だからだ。そうした自分の数々の罪に目をつぶって「愛のあるキスをしたから幸せになります」なんて言うのはあまりに厚顔無恥というものだと千鶴は主張している。

だが八重森はそんな説明では納得できなかった。八重森はおそらく千鶴がこれまで周囲に嘘をついてきたことや自身がレンタル彼女だという漠然とした罪悪感の話をしているのだと思い、そんな漠然とした罪悪感では和也と距離を置く理由にはならないと思った。罪を償うならば別の方法があるはずであり、和也と距離を置いても意味は無いと思えたのでした。それに家族への不義理につういては今回の騒動でむしろほとんど結果的に解消したはずであり、もうそこまで千鶴が深く罪悪感を抱える必要は無いように思えた。そのことを八重森が指摘したところ、千鶴は「瑠夏ちゃんを深く傷つけてしまった」と言う。

千鶴がここで罪悪感を感じている相手は瑠夏だったのです。今回のハワイアンズでもあのキスをした後、瑠夏にトイレで激しく抗議され、上野駅でも厳しく詰られた。あれは実は千鶴にはかなり堪えていたのです。千鶴は確かにこれまで自分たちが積み重ねてきた嘘や不義理の大部分は今回のハワイアンズの騒動で多くは解消されたと感じてはいた。だが瑠夏に対して犯した罪だけは全く解消されずに残っている。

もともと「和也と付き合いなさい」と瑠夏の背を押したのは千鶴であった。そして瑠夏は和也に対して真っすぐ「恋」をしている。それなのに自分は「恋」なのかどうかも曖昧な想いで和也との馴れ合いのような関係をズルズルと続けて瑠夏を傷つけ続けた。それが千鶴の自覚する「罪」であった。その挙句に瑠夏の目の前で和也とキスまでしてしまい、瑠夏を深く傷つけた。そんな自分が「キスをしたから和也と恋人になります」なんて言えるわけがない。瑠夏の求めるように和也とは距離を置くべきだ。このまま今までの関係を続けてもズルズルときっと和也との距離が縮んで瑠夏を傷つけてしまう。だから和也と距離を置いているのであり、これは全て自分の責任なのであり和也は悪くない。だからそのせいで和也が落ち込んでいるのだとすれば「申し訳ない」と言うしかないが、だからといって瑠夏のためにも和也と会うわけにはいかないのだと千鶴は思っている。

そうした千鶴の説明を聞いて、八重森は確かに瑠夏は気の毒だと思った。そして千鶴が瑠夏に対して申し訳なく思っていることも理解できたし、千鶴がそういう優しい女性だということも分かっていた。また、八重森はこれまで頑なに和也への恋心を否定し続けた千鶴がほぼ恋心を認めていることにも驚いていたが、これまであれほど頑なに恋心を否定していた理由が「瑠夏への義理立て」であったことも理解出来た。

ただ、それでもやはりどうも腑に落ちないところを八重森は感じていた。千鶴は頑なに「恋かどうか分からない」と言うが、八重森から見れば千鶴の和也への想いは立派に「恋」だと思えた。千鶴は「どうして瑠夏ちゃんの目の前で和也にキスをしてしまったのか分からない」と言って自分を責めているが、それが絶対にやってはいけないことだと分かっていながら一線を超えてしまうのが「恋」というものなのだと八重森は思った。だからやっぱり千鶴の想いも「恋」なのだ。

普通は恋に落ちてしまうと、恋仇に譲ろうなどとは思えなくなるものです。それでも譲らざるを得なくなる場合ももちろんある。千鶴がそういうニュアンスで瑠夏に譲ろうとしているのならそれは別にいい。「瑠夏の方が和也の恋人に相応しいから断腸の思いで和也を譲る」というのならそれでいい。しかし千鶴の物言いを聞いていると「私の恋は本物じゃないから瑠夏に譲る」という感じです。つまり「自分の恋心に自信が持てない」という自分の心の弱さから逃げるために「瑠夏の恋は本物」とか言って和也と向き合うことを避けようとしているように見える。

そう考えるとこれまでの千鶴の言動が全て辻褄が合ってくるように八重森には感じられた。和也への恋心をずっと頑なに認めようとしなかったのも、そうした「自分の恋心への自信の無さ」を他人に知られるのを恐れていたからであり、「レンタル彼女だからお客とは付き合えない」「そんな資格はない」なんて言っていたのも「自分の恋心への自信の無さ」と向き合うことから逃げるための方便だったように思える。そう気付いた八重森は千鶴にそのことを指摘すると、勇気を出して心の弱さを乗り越えて告白をした和也に対して、そんなことを理由にして逃げるのは間違っていると言い、和也の想いに向き合ってほしいと千鶴に懇願する。そうして八重森は帰っていき、千鶴がそれに心動かされて何かを決意した場面で今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年春アニメのうち、5月14日深夜に録画して5月15日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

氷の城壁

第7話を観ました。

今回は陽太の家庭での様子が最初に描写されます。父親と、血の繋がらない義母、その義母と父の間に生まれた幼い弟と妹が家に居て、義母は陽太にすごく優しくしてくれている。でも父と義母と弟と妹が楽しそうにしているのを見て、陽太は疎外感を覚えているように見受けられる。義母の優しさも陽太には「気を遣われている」と受け取られるようだ。そうした自分の思考を陽太は嫌っており、出来るだけ「考えないでおこう」としている。前回のエピソードで陽太が「何も考えず、ぼうっとしていたい」と言っていたのは決して「落ち着いている」とか「心が大きく広い」というような前向きな意味合いではなく「考えるとマイナス思考に陥ってしまうから」であったようです。

一方、陽太と一緒に居る時に陽太の義母に遭遇して陽太の家庭環境を知った小雪は、陽太の精神状態をだいたい正確に理解してしまう。だが、それは他人が気軽に介入していいものではないとも思い、どうしたらいいのかと苦悩します。実は小雪もかつて家庭には問題を抱えていました。中学の時に両親が離婚危機になり、両親とも自分を大事に想っているのだから自分を捨てて別れたりしない」と確信していた。だが両親は離婚して父親は出ていった。それで小雪は「自分は父にとって要らない人間だったんだ」と思い、それ以降「自分は他人にとって必要のない人間なのだ」という疎外感を抱えてしまった。どうやらバスケ部でのイジメや、五十嵐を避けていたことや、最終的に五十嵐と破局的な結末となったのも、それが遠因であったようです。そのあたりの詳細はまだよく分かりませんが、小雪はそのように考えて反省しているようです。そして、最近の小雪は湊との一件を通して、これまでの自分の何がいけなかったのか学んでいる。

そして小雪は、中学の時の自分と割と似た家庭環境にある陽太も同じように「自分は要らない人間なのだ」という想いを抱えているのではないかと心配して、自分の学んだことを伝えた方がいいのかとも思ったが、同時に「私と陽太は別人であり境遇も違う」「自分にとっての正解が相手にとっては違うかもしれない」と慎重になり、迷う。それでも「誰かと居る時にここは自分の居場所じゃないと感じてしまう寂しさ」を分かってあげられるのは自分なのだと思い、勇気を出して陽太と会います。

ただ、小雪は説教がましいことを言う気にはならず、ただ陽太の寂しさに寄り添ってあげたいと思い、自分の両親が離婚しているということを打ち明けて、帰っても1人だからという理由で「陽太がヒマな時、放課後一緒に時間を潰してくれたら嬉しい」と伝える。だが陽太は小雪が自分のためにそう言ってくれていることにすぐ気付き、小雪に感謝し、小雪にはそんなふうに」気を遣わせたくないと思い、自分の気持ちを打ち明けてくれた。

それによると、やはり陽太は今の家庭で自分は不要な存在なのではないかと思ってしまうみたいです。そして、そんなふうに思ってしまう自分が嫌で、そうした思考から逃げ続けており、だから考えることを放棄して生きてきたいみたいです。そんな陽太に対して小雪は「思うことや考えることを責めちゃダメ」「自分を責めれば責めるほど自分のことを嫌いになっていく」と諭す。それはもともと小雪自身が陥っていた精神状態であった。

小雪はそうやって自分を責めて余計なことを考えてしまう自分が嫌で、小雪は陽太はそんな自分とは対極の「心の強さや余裕があるから余計なことを考えない人」だと羨ましく思っていた。でも、本当はそうではなくて陽太も自分を責めてしまう人であり、家庭環境が表面的には幸福なのでそんなことを考えてはいけないと我慢して諦めて、それで余計なことを考えないようにしていただけだったのだと気付いた。そうやって何も考えないようにしていても、自分を責めていることには変わりない。そうやって誰にも知られないまま自分のことを嫌いになっていくなんて辛すぎる。

それで小雪は陽太に「いい人なんかじゃなくていいよ」「だから自分を責めないで」と言う。家族のために我慢して自分の寂しさを隠して、物分かりの良い息子や兄を演じて、それで1人で自分を責めて自分を嫌いになっていく必要なんかない。そう言われて陽太は気持ちが楽になった。そして小雪だからこういう話を出来たと言う。小雪は自分で良ければいくらでも話を聞くと言い「我慢しすぎると心にススが溜まっていく」「ススが溜まると視野が狭くなってどんどん自由に動けなくなる」と教える。

それを聞いて陽太はよく分からなかったが、とにかく我慢せずに想いを打ち明けた方が良いと思ったのか、小雪に「美姫が好きなんだ」と想いを打ち明ける。小雪は驚くが、美姫のありのままの姿を知って好きでいてくれる人がいるのがとても嬉しかった。ただ小雪は「美姫は湊が好き」だと誤解しているのでちょっと困惑する。ただ陽太は美姫と付き合いたいと思っているわけではないと言う。ただ「好き」というだけであり友達としても大事であり、美姫が自分を恋愛対象として見ていないことも分かっているから関係を壊したくないようだ。なお湊は陽太の美姫への気持ちを知っており、だから小雪が陽太のことを好きだと誤解した家で「陽太はやめておいた方がいい」とか言ってたんですね。

とにかく小雪は陽太の気持ちを応援はするけど露骨な行動はしないと約束して陽太と別れる。別れ際、陽太は「こゆんと友達になれて良かった」と言い、小雪は嬉しくなる。そして陽太は帰宅して家族と接してみて、自分がちゃんと愛されていること、期待されていることに気付く。家族の優しさがちゃんと心に浸みてくることに気付く。どうして今まで「居場所が無い」なんて思っていたのだろうかと不思議になる。それで陽太は「今までススが溜まっていたのだ」と気付く。小雪の言うとおり、我慢しすぎて心にススが溜まって視野が狭くなっていたのだ。でも小雪に話して我慢が消えて、ススも消えて、それで家族の優しさを素直に感じることが出来るようになったのだと陽太は気付いた。

その翌日、すっかり仲良くなった小雪と陽太を見て湊は戸惑う。湊は「小雪は陽太が好き」「でも陽太は美姫が好き」だと思っていたので「小雪と陽太が仲良くなる」というのがどうもよく分からなかったのだ。そこに美姫がやってきたので小雪は陽太と美姫を2人きりにしようと考えて湊に話しかけ、ますます湊は困惑する。それを見て美姫も「小雪と湊が仲良くしてる」と意外な状況に驚き、陽太は小雪の援護射撃が「露骨な行動」に思えて困って小雪にこっそり抗議するが、その2人の様子を見て美姫は「小雪と陽太がお似合い」だと嬉しくなる。

そういうややこしい状況の中、美姫は「学年末テストの勉強をまた4人でやろう」と提案する。湊は「小雪と仲良くなるチャンス」と思いOKし、陽太も「美姫と仲良くなるチャンス」と思いOKし、美姫は「小雪と陽太をくっつけるチャンス」と張り切る。その一方でクラスで美姫をアイドル扱いしてる女子たちが美姫が湊や陽太と一緒にいる時の素の顔を見て違和感を覚えるというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第3クール

第31話を観ました。

今回は日本に帰還した千空たちが科学王国のルリ達が作っていたダムで水力発電を開始し、いよいよその電力でボーキサイトからアルミニウムを生成し、そのアルミからジェラルミンを作って、ロケット本体を組み立て、月面に向けてロケットを打ち上げるミッションを開始します。ただ、これはとてもなく巨大なプロジェクトであり、天才的頭脳があれば成り立つというものではない。膨大なマンパワーが必要です。だから日本の地で大量の人間を石化から復活させていくことになる。復活液は太平洋を挟んだコーンシティで大量生産できるようになったのを定期便で運んでくるようになったので問題は無い。食糧も足りている。だがあまりに大量の人間の場合、上手く統制を取らなければバラバラになってしまう。ひとまず復活した人々に向けて、現状の説明をして、人類再石化を阻止するために月面にいる元凶のホワイマンのところに乗り込んで対決する必要があり、そのためにこの日本で月面に行くロケットを作ることになっているので手伝ってほしいという話はしたのだが、皆を1つにまとめるのは理屈だけでは難しそうです。そこで龍水は「娯楽メディアが欲しい」と言い出す。

人は心に楽しみが無ければ生きていけない。娯楽を与えなければ働いてくれないのだ。逆に娯楽を一括管理して与えてくれる者には逆らわなくなる。だからこのストーンワールドで娯楽メディアを作って、それを千空たちが牛耳れば、人々は千空たちの頼んだ仕事も真面目にやってくれるようになるはず。そうやって「娯楽メディアを使って人心を1つにまとめ上げる」のだと龍水は主張します。

では「娯楽メディア」とは一体何なのかというと、真っ先に思い浮かぶのはテレビだが、このストーンワールドにはテレビ局は無い。それでも千空はブラウン管テレビを作った。ブラウン管自体は以前にレーダーを作った時に作っていましたからブラウン管テレビもその応用で簡単に作れた。しかしテレビ局が存在しておらずテレビ放送が無いのに一体何の「娯楽」を映し出すつもりなのかと21世紀組も不思議に思う。それはなんと「ゲーム」でした。

コーンシティからの定期便で大樹が運んできたのはコンピューター製作の過程で出来上がった試作機であり、前々回のエピソードの数学オリンピックで使われた「電卓」よりも更に進化したモデルであった。進化したコンピューターといっても単純に内部で半導体の代わりに使われているドーナツ型のパラメトロンの数とメモリーの代わりに使われているドーナツ型磁石の数がそれぞれ膨大に増えているという代物であり、それゆえ「電卓」よりも更に巨大な機械となっていた。

それを部品に分けて船に載せて大樹が日本の科学王国まで運んできて、電力を供給するダムの傍で組み立てて稼働させたわけだが、大樹の言うには「パラメトロンが1万個、ドーナツ型磁石が何十万個」らしい。要するに性能的には「ファミコン」と同じ程度らしい。それがこんなに巨大になってしまうのだから、やはり半導体を使えないというのはハンデなわけですが、とりあえずストーンワールドでロケットを打ち上げて月面に着陸させるという目的達成のためならば大きさの問題は無視してもいい。そして「娯楽メディアを使って人心をまとめる」という目的にも使えるわけです。

つまりブラウン管テレビでゲームをして遊ぶというわけだが、もちろんコンピューター自体は1台しか無くて、ブラウン管テレビだって「各家庭に1台」というわけにはいかないので、復活した人々が一斉にゲームに興じるとまではいかない。交替で楽しんでいくしかない。ロケット製作などの作業の休日を交替で回していき、休日の者たちが娯楽施設でゲームに興じるというぐらいが関の山だろう。だが、それでもこのストーンワールドでは十分であり、圧倒的な「娯楽メディアの独占」となるだろう。人心をまとめるのは有効な手段となる。

但しゲームを稼働させるには「プログラム」が必要だ。しかし21世紀の常識ではコンピューターのプログラミングには記録媒体としての「磁気テープ」というものは必須です。だがストーンワールドには磁気テープは存在しない。それが存在していたり、現状の科学レベルですぐに製作可能なのであれば、そもそも前々回のエピソードでコンピューターのメモリーを作る際に磁気テープを使っていたはずです。だが、あんなドーナツ磁石をわざわざ電線で編みまくっていたということは磁気テープを作るのは現状は不可能ということです。全く不可能というわけではないのでしょうけど、とにかく早く月面に行かねばいけない以上、磁気テープの開発に時間をかけていられないわけです。

だから千空は「コンピューターは無理」と最初は言っていたのでしょう。しかしSAIと出会い、SAIが「マシン語」でプログラミングが出来るということを知った後、千空は急に方針を変えて「コンピューターを作る」と言い出した。それはつまり「マシン語でプログラミングするという前提ならば磁気テープ無しでもプログラミングを可能とする手段」が存在したからです。あいにく千空を含む科学王国の誰も「マシン語でのプログラミング」など出来なかった。また、21世紀に石化した人類の中で「マシン語でのプログラミング」が出来る人間を復活させて仲間に出来るアテも無かった。それは21世紀時点ではとっくに廃れた技術だったからです。しかしSAIがそれが出来ると分かったので千空は方針を変えてコンピューターを作ることにしたのです。

その「磁気テープ無しでプログラミングを可能とする手段」を「パンチカード」と言います。磁気テープが普及する前のコンピューターのプログラミングはパンチカードを使った方法が主流であったのです。パンチカードというのはマークシートみたいな物で、穴の開いた紙をコンピューターに読み込ませることでプログラムを実行するものだが、そのパンチカードに穴を開けていく作業がプログラミングということになる。そしてそれはビット情報を直接マシン語で指示していく作業となります。SAIは様々なレトロなゲームのプログラムを手早くパンチカードに打ち込み、多くのゲームを皆が興じることが出来るようになった。

そうしたゲームの中にチェスゲームがあり、龍水とSAIはこのチェスゲームで勝負した。龍水は自分の頭を使って普通にチェスをやり、SAIはチェスゲームの盤面に従って駒を動かしていく。そうしてSAIが龍水に勝利したが、それはコンピューターが龍水の頭脳を凌駕したということを意味していた。前々回、マグマの操作した電卓の計算が千空やSAIに勝利したが、あれは単にスピード勝負で勝ったに過ぎない。千空もSAIも時間さえかければ同じ解答には辿り着いた。でも今回は違う。コンピューターはチェスの達人ともいえる龍水では思いつかない手を思いついたのだ。これは純粋に「人知を超えた未知の物を科学が生み出した」といえる。それこそが「科学」の本質でした。人知を超えた未知の物を生み出して制御下に置く。科学とはそういうものであり、その制御するべき対象には当然、ホワイマンが科学で生み出した石化装置も含まれるのです。

ところが、その石化装置が予想外の動きを示します。そのように皆が娯楽としてゲームに興じることが出来るようになった頃、千空たちはコーンシティから運んできた「現存する唯一稼働するメデューサ」を真空のガラスケースの中に入れて保管することにした。爆心地メデューサが全部壊れていたと判明したことにより「メデューサは風化によって劣化する」ということが判明した以上、出来るだけ風化しないように真空で保管しておこうということになったのです。

そうしてガラスケースごとペルセウス号の金庫の中に仕舞ったのだが、すると金庫内で何か物音がして、それからガラスケースが割れ、「カチッ」とメデューサが起動する音がして、それからメデューサから石化光線が発射され、半径20mほど広がって、たまたま居合わせたゲンと陽の2人を石化してから収束した。収束後、ゲンと陽を復活させて事情を聞いたところ、金庫にも石化装置にも誰も触っていないし喋ってもいないという。つまりメデューサが勝手に起動したということになる。

ホワイマンが遠隔操作で人類再石化を狙って攻撃してきたのかもしれないと思われたが、もし電波による遠隔操作が可能なのであればとっくにやっているはずだし、そもそも半径20m程度で済んでいるのも不自然です。例えばコーンシティから運び出す前に誰かが時限式に稼働するよう設定することは可能だが、動機が不明すぎる。結局よく分からないので、とりあえず安全のためにメデューサの電池を抜いておき、誰も触れられない場所に保管しながら常時監視することにした。

そのために千空はセレンを手に入れて、ヒ素とテルルと合わせて「レンズで見たものを電気信号に変える装置」を作る。セレンにはそういう「光を照射すると電流が流れるという「光伝導性」という性質があるのです。そうすると、その電気信号をブラウン管テレビに送ると、レンズを通して撮影した映像がテレビ画面で見ることが出来るようになる。つまりこれは「テレビカメラ」です。この「テレビカメラ」を閉鎖空間に保管したメデューサを監視する「監視カメラ」として使う。こうしておけばメデューサの異常を常にチェックすることが出来る。

但し磁気テープが無いので録画は出来ない。だからモニターを交替で見てずっと監視するしかない。つまり、これは別の用途に応用すれば「生放送ならテレビ放送もできる」ということになる。そういうわけで龍水はテレビ局を設立して、生放送限定で日本の科学王国やアメリカのコーンシティでテレビ放送も開始して、様々な娯楽番組やスポーツ中継などをやって、まさに「娯楽メディアを使って人心を1つにまとめ上げる」というのをやってしまう。

だが千空がこのタイミングでテレビカメラを作った理由は、単にメデューサ監視のためとか、龍水のテレビ放送のためではなかった。もっと重大な目的があったのだ。それは「月面の何処にホワイマンが居るのかを調べるため」でした。とにかくメデューサの暴発事件がホワイマンによる攻撃である可能性も十分ある以上、出来るだけ早く月面に言ってホワイマンに会わねばならない。しかし月面は広大であり、まずはホワイマンの居場所を特定せねばいけない。そのためには地球上から望遠鏡で観測するだけでは無理だ。宇宙空間からテレビカメラで月面をずっと撮影して、その映像を電波で地上に飛ばして、生中継で月面を観察し続けてこそホワイマンの痕跡を見つけ出すことが出来る。

千空はそれに使うためにテレビカメラを作ったのです。そして、そのためには次はそのテレビカメラを載せて宇宙空間から月を観察する物が必要となる。つまり、それは監視衛星であり、要するに人工衛星だ。皆が驚愕するのを前にして千空は「俺たちはホワイマンを炙りだすために、この石だらけの世界に人工衛星を打ち上げる!」と宣言する。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

霧尾ファンクラブ

第7話を観ました。

今回は修学旅行編の開始となります。前回のエピソードでダブルデートっぽいことをして霧尾と距離が縮まった藍美と波は修学旅行で霧尾と更に距離を近づけようと張り切って相変わらずおかしなことばかり言い合っている。藍美は霧尾と手を繋ぐイメトレに励み、波は修学旅行に着てくる霧尾の私服を心配したりする。しかし最大の問題は「霧尾と一緒の班になれるかどうか」であった。班は5人だが、自由に決めていいとのこと。しかし自由に決めていいとなると、おそらく霧尾はサッカー部男子5人組で班を作ってしまう。それを阻止するためには藍美たちが自ら動かなければいけない。

そこで藍美たちは満田に「霧尾くんと同じ班になれる魔術」を教えるよう要求する。だが満田は占い師に「旅行で恐ろしいことが起こる」と忠告されて修学旅行には関わらないと決めており、当然ながら修学旅行は不参加であり、魔術を教えることも拒む。しかし藍美はしつこく頼むので魔術は教えてくれた。だが、それは酷い手抜きであり、普通にスマホで霧尾に「同じ班になろう」というメッセージを送るというものであった。だが波がその方法で先日桃瀬が作った4人のグループチャットに送信してしまう。すると波を好きな桃瀬が食いついてきて、霧尾に含めてもう1人いれば藍美たちと一緒の班にしてもいいという話になる。そこで藍美が勝手に満田をメンバーに入れて5人の班を作り、満田は嫌がるが、とにかくこうして藍美と波は霧尾と同じ班となることに成功した。

そうして修学旅行で京都に行きますが、新幹線では出席番号順で座ったので藍美は霧尾とは席が離れてしまい満田と隣となる。一方で波は霧尾と一緒にトランプをする席に座り、藍美を悔しがらせる。だが藍美はしっかりプランを立てて修学旅行に臨んでいた。まず1日目は霧尾に普段は見せない素敵な一面を見せ印象を残し、その日の夜に霧尾の夢に藍美が出て、翌日は霧尾の頭の中は藍美でいっぱいとなり、そして最終日の夜に霧尾とアツい夜を過ごすという計画らしい。

そこで藍美と波は「すてきな一面見せ見せコンクール」で初日の班行動で競い合うことにする。そこで藍美は博学さをアピールする作戦に出るが空振りに終わり、ストーカーとしてついてきていた星羅に秘かにフォローされます。一方で波は使い捨てカメラを使って皆の素敵な姿を撮影して「せっかくの修学旅行だから思い出を形にして残す」という姿勢をアピールする。それは藍美との旅行だから思い出を形にして残したいという側面もある波の本心からの行動でもあったのだが、その晩、藍美は完全に見せ見せコンクールを敗北したと思い落ち込みます。

そうしているとクラスの女子全員が集まり恋バナをすることになり、「うちのクラスで彼氏にしたい人」というネタで盛り上がる。そこで桃瀬などが人気であったが、霧尾の話題も出て、霧尾が電車の中で居眠りしてヨダレを垂らしてスマホの画面がついたというネタで嘲笑される。それを聞いて藍美が錯乱して泣き出し、波が外に連れ出して慰めることになったが、その姿を霧尾と満田が見ていたというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

姫騎士は蛮族の嫁

第6話を観ました。

今回は森で魔物を発生させてしまい襲われてしまったマルシアスを救い出す場面から始まる。ヴェーオルは魔物に呑み込まれる前に人間のまま死なせてやるのがせめてもの情だと言い、マルシアスを助ける手段はもう無いと言いますが、セラフィーナは騎士として同胞を見捨てるわけにはいかないと言って魔物と戦い、セラフィーナが貰ったばかりの剣が彼女の意力を引き出して魔物にダメージを与えることが出来ると気付いたヴェーオルは救出作戦を立てる。

それはヴェーオルの雷声で魔物の核を露出させ、他の蛮族の戦士たちが魔物の触手を引き付けている間にセラフィーナが剣に乗せた意力で魔物の核を破壊するというものであった。その作戦に成功してマルシアスは救出されて捕虜という形で連行されます。なお、マルシアスが魔物に呑まれそうになった際に魔物が彼女の心を覗き見て、彼女の過去が描かれるシーンがあった。それによると彼女は両親をコモネラ教団によって処刑されて、コモネラ教団に洗脳されて成長してきたようです。

その後、捕虜となったマルシアスに対してセラフィーナは「もう蛮族と殺し合うつもりはない」と伝え、マルシアスに自分と同じ考えを強要する気は無いとしながら、命を救われた恩義に悪意で返すべきではないと諭します。それでもマルシアスは従順になろうとはしないが、そうした遣り取りの中で、実はヴェーオルの母親がイルドレン王国のかつての女騎士のウィスタレシアであったことが判明し、セラフィーナもマルシアスも驚愕する。

ウィスタレシアはセラフィーナの親戚でありイルドレン王国の王女であり、セラフィーナが姉や母のように慕っていた高貴な女騎士であった。20年前に蛮族を東征する戦で戦死してイルドレンでは殉教者、聖女として崇められていたのだが、実際はどうやらセラフィーナと同じように捕虜となり大族長に求婚されて妻となり、ヴェーオルを産んで母となり、今でも健在だという。そうしてセラフィーナはウィスタレシアと再会を果たすのであった。

そこで宴の席でセラフィーナはウィスタレシアからこの蛮族の成り立ちを聞きます。そもそも蛮族はイルドレンの民とは異なった民族であったようだが、数百年前からイルドレンが蛮族の地に侵略を開始して、そのたびに捕虜となったイルドレンの兵たちが蛮族と婚姻関係を結んだりして民族の血が混ざりあい、蛮族の文化もイルドレンの影響を受けるようになっていったので、現在の蛮族はイルドレンの民に対して割と同族意識を持っているようです。

またイルドレン兵たちも素直に蛮族の地に同化していたり、蛮族の地の方が自然が豊かであり食糧も美味で豊富であることなどから考えて、どうも豊かではあるが危険な獣も多い蛮族の地で生き抜くことが出来ずに辺境の不毛の地に住みついた部族が貧しさゆえに生まれたカルト教団であるコモネラ教団によって酷い目にあって洗脳されたりして、蛮族の地に侵略してくるようになったみたいです。そういうわけなのでコモネラ教の支配にウンザリしていたイルドレン兵たちは捕虜になると自ら進んで蛮族に同化していったのでしょう。

だからセラフィーナもこの地で幸せになればいいのだとウィスタレシアは諭しますが、セラフィーナはイルドレンの飢える民を見捨てて自分だけがこの地で幸せになるわけにはいかないと言う。マルシアスだって自分のせいで死んでいった兵達のことを想うと蛮族の地での生活を受け入れることなど出来ないという気持ちなのです。だがウィスタレシアはセラフィーナに「自分の幸せも分からないで誰かを幸せに出来るなんて思い上がりだぞ」と諭されます。それでセラフィーナは自分の幸せとは何だろうと初めて考えるようになる。そんな中、ヴェーオルが「大祓」というものを見て「この地に秘められた神秘の一端」を知ってほしいとセラフィーナに言ってくるところで今回のお話は終わり、次回に続きます。