アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2026年冬アニメのうち、2月22日深夜に録画して2月23日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

正反対な君と僕

第7話を観ました。

今回は鈴木たち同じ中学出身者が近所の公園に集まって理人が中学時代を懐かしむ話を延々聞かされる。そうした話を山田が谷や平にしたところ、谷がもう鈴木と理人が一緒に遊んでいても気にしていない様子なのを見て、平は自分だけ取り残されているように思って落ち込む。更に山田も文化祭以降妙に上機嫌な様子なので、平は山田が「連絡先を聞きたい人がいる」と言っていた相手と何か進展があったに違いないと思って妬み、そんな自分に自己嫌悪する。

実際、山田に何があったのかというと、前回の文化祭のエピソードで山田が写真部の展示スペースで西さんとバッタリ会った場面が描かれて、その続きが描かれていませんでしたが、今回その続きが描かれました。あの時、山田は西さんと一緒に写真部の展示を見ましたが西さんが黙ってしまい会話が上手く続かず、山田は自分が考え無しに行動してしつこく連絡してしまい西さんが迷惑に思ったのかと思って謝る。だが、それを聞いて西さんは自分はスマホとか使い慣れないのでどう返信したらいいか、失敗が怖くて考えすぎてしまい返信がなかなか出来なかったのだと言って謝り「でも嫌だったわけじゃないんです」と言い「私はもっと考えすぎないようになりたい」と山田に伝えた。それを聞き、山田は自分と西さんは正反対だと気付く。そして自分は細かいこと何にも気にしてない人間だから「俺で失敗したらいい」と言ってくれる。それで西さんは気楽になり、2人の仲はちょっとだけ前進していたのだ。

それ以降、山田と遭遇するとドキドキしてしまうようになった西さんだが、山田にドキドキしているのか、山田に失敗覚悟で思い切って話しかける状況にドキドキしているのかよく分からなくなってしまう。ただ、そのことを相談された本田は「シチュエーションに萌えてても問題ない」と指摘する。何故なら、どうせ西さんは山田以外に話しかける男子が居ないから「山田以外でもドキドキするかもしれない」という仮定で悩むのは無意味だからです。それならば現実に山田に話しかける状況に対して自分がどう思っているのかを考えた方がいい。それならまずは緊張せずに山田と話せるようになり、そうすればそのドキドキが何に対してのドキドキなのか分かってくるようになると本田は西さんに助言します。

その日の放課後、図書委員の仕事が終わって谷と一緒に廊下を歩いていた西さんは鈴木たちに誘われて一緒に下校することになり、山田とも一緒になる。そこで山田の言うことが面白くて笑っているうちに緊張がほぐれてくるが、それでも山田を見ているとドキドキしてしまう。それで、やっぱりこれはシチュエーションにドキドキしているのではなくて山田にドキドキしているのだろうかと思えてきてどんどん恥ずかしくなってくる。

翌朝、登校していて下駄箱のところで谷にバッタリ会って挨拶した西さんは谷の背後に鈴木と山田が登校してきたのが見えて、山田に対するドキドキした気持ちで動揺して顔を真っ赤にして走り去ってしまう。すると、その後、鈴木が鋭い目つきで谷に西さんのことをしつこく追及してくるようになる。谷はそのことが気になって平に相談すると、平は「その図書委員の子と浮気していると思って嫉妬されてるに決まってる」と言う。

谷はそんなことで鈴木がモヤモヤしているなら解消しなければいけないと思ってモヤモヤし、一方で西さんは山田の顔を見て逃げてしまったことを反省し、ちゃんと話しかけようと思ってモヤモヤする。そうして2人ともモヤモヤしながら図書委員の仕事を終えて下校すると校庭で鈴木や山田たちがシャボン玉で遊んでいて、鈴木が駆け寄ってきたので谷が西さんとは何も無いのだと説明しようとすると、鈴木はいきなり西さんをシャボン玉遊びに誘う。

実は鈴木は昨日の下校時の山だと西さんを見て、山田の好きな相手が西さんだと気付いていた。更に今朝、西さんが山田の顔を見て真っ赤になって逃げたのを見て2人が両想いだと確信し、2人をくっつけてやろうと画策して鋭い目になり、それで西さんと同じ図書委員の谷にしつこく質問して情報収集をしていたのでした。そうして放課後2人が下校してくるのを待ち伏せして山田も足止めしてシャボン玉で遊んでいた鈴木に誘われ、山田とちゃんと話そうとしていた西さんも喜んで遊びに加わり、谷は1人で勘違いしていた恥ずかしさで思わず膝をつく。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

青のオーケストラ Season2

第20話を観ました。

今回を含めて残り2話となります。今回はジュニアオーケストラの席順替えのオーディションの続きで、いよいよ青野と小桜の組の順番となります。このオーディションは普通のソリストのコンクールやオーディションとは一風変わっていて、「自分の希望の席を指定してから演奏する」「2人1組でオーディションを受ける」「ピアノの伴奏に合わせて演奏する」という特徴があります。例えばこれに先立つ組でオーディションを受けた昴と佐伯の2人は、2人ともコンマス席を希望していました。

しかし、この青野と小桜の組の場合は「希望の席にまず座るように」と指示されると、小桜はコンマス席の隣に座りました。前々回のエピソードで青野に「私は青野くんがコンマスになったらそれを隣の席で支えたい」と決意を伝えた小桜でしたので、その決意を承けて青野がコンマス席に座ってくれて、自分はその隣の席に座るという席順を想定していたのです。ところが青野は第5プルトの表の席、つまりコンマスの後ろ5列目の席に座った。それは現時点で青野が座っている席であり、青野は現状のまま席順を変更しないという希望を出したということになります。

これを見て小桜が驚いていることには青野も気付いており、先日電車の中で小桜が決意を述べていたのも覚えているのでちょっと驚かせてしまって演奏に悪影響が出たら申し訳ないとは思いますが、青野としてもこの最後方の席で演奏することにはちゃんと意味があるので譲ることは出来ない。「俺はこの席がいいんだ」と青野は決意している。

おそらく昴や佐伯も青野がこの最後方の席を希望したと知ったら意外に思うことでしょう。実力者である青野はてっきりコンマス席を希望するだろうと2人とも予想していたはずです。確かにこのジュニアオーケストラには絶対的なエースである昴が居て、昴は現在コンマス席に座っており、今回のオーディションでも当然ながらコンマス席を希望し、コンマスに相応しい素晴らしい演奏を披露した。よほどのことが無ければコンマスは昴で決まりでしょう。青野はその昴のオーディションを見たわけではないが、それは誰でも予測のつくことでした。だから青野は日和って現状維持を選択したのかというと、それは違う。青野はこのジュニアオケに参加してからずっと座っているお馴染みの最後方の席で「新しいこと」に挑戦しようとしており、それが今の自分に一番必要なことだと思っているのです。

オーディションはまずこのオケの世界ジュニア大会での演奏曲である芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」の第1楽章をピアノの伴奏に合わせて2人で一緒に弾き、次いで第2楽章をピアノの伴奏に合わせて1人ずつ演奏していく。ピアノの伴奏はオーケストラの他の楽器の演奏の代用となっています。このあたりは前回描かれた昴と佐伯の組の時と同じ手順です。

ただ今回の青野と小桜の第1楽章の演奏は、審査員である巌虎たちを感心させた。それは2人の奏でる音が完全にシンクロしていたからです。2人が正確な演奏をしているとか、2人の相性が良いとか、そういうレベルではここまで完全にシンクロするということは有り得ない。2人の座っている位置が違うので、どうしても審査員たちが座っている客席に届く音は僅かにズレるはずだからです。青野が最後方に座ったことに小桜が驚いていたぐらいだから事前に2人で打ち合わせをしていたとも思えない。おそらくこれは青野が一瞬早く弾いて小桜の音にピッタリ合わせているようだということに審査員たちは気付いた。

そもそも、どうしてこのオーディションは「2人1組」でやっているのか。前回のエピソードで描かれた昴と佐伯の組のオーディションを見ても、そのあたりの意味は伝わってこなかった。単に「2人がバチバチ火花を散らしている」という感じに見えただけだった。それだけならば、2人1組にする意味も、ましてや第1楽章を2人で弾かせる意味もよく分からないままです。しかし、この青野と小桜の組の演奏を見て「なるほど、確かにこれはソリストのオーディションでもなく、コンマスを決めるオーディションでもなく、オーケストラのメンバーのオーディションなのだ」と改めて理解が出来ました。

オーケストラというのは皆で一緒に演奏して作り上げた音を観客に届けるものなのだから、単独で上手であっても、それは確かに素晴らしいことではあるが、あんまり意味は無いのです。確かに演奏が上手なのは必要な条件ではあるが、最終的にそれが一体となって良い音にならなければ観客の心には響かない。昴がいくら素晴らしい演奏家であり素晴らしいコンマスであったとしても、それを支える他のメンバーがしっかりそれぞれの役割を果たしてこそ、良いオーケストラになるのです。青野がやろうとしているのは、まさにそれでした。そして、この「2人1組」のオーディション、特に第1楽章の部分は、その資質を判断するためのものであったのです。

もちろん個々の音がバラバラであるなど論外ですから、2人の音がシンクロしているのは当然のことなんですが、今回のオーディションの第1楽章での青野の演奏には明確なテーマがあった。第1楽章は静かな演奏であり、あまり強い音を出すことは出来ない。柔和で繊細な音を奏でるのが正解となる。そして、そうした柔和で繊細な音を出すという点において、小桜の方が青野よりも優れている。それが分かっているので、青野は「小桜の奏でる柔和で繊細ではあるが小さく弱いという欠点を持つ音」を観客席にしっかり届けるために強めの音をピッタリとシンクロさせるように合わせているのです。

これによって観客席に居る審査員たちは小桜の柔和で繊細な演奏を十分な音量で堪能できた。そして、それが青野の支えのお蔭なのだということも理解した。その結果、審査員たちは小桜の演奏家としての魅力を十分評価すると同時に、オーケストラの縁の下の支え役として役割をしっかり果たした青野の意識の高さとそれを裏打ちする確かな実力を確信できた。そのようにして、まずは第1楽章のパートが終わり、続いて第2楽章でそれぞれがソロパートを演奏することになる。

まず小桜が演奏することになるが、審査員たちは小桜の第2楽章については不安視していた。もともと小桜は柔和で繊細な演奏には非凡な才能が感じられて最初のオーディションで合格はしたが、巌虎が求める「飢え」や「渇き」は見られず、どうも貪欲さに欠ける印象で、バイオリンパート全員の中でビリで合格していたからです。特にこの第2楽章は強めの演奏が求められ、小桜にそうしたパワーを求めるのは難しいと予想されていた。

ところが小桜は第2楽章に入ると、さっきまでの第1楽章の演奏とは人が変わったように力強く意欲的な演奏に切り替えた。最初の入団オーディションの時はこんな演奏は出来ていなかったはずなので、ごく短期間の間に大きく小桜の演奏が変わったことに審査員たちは驚いたが、この変化は確かにジュニアオケで良い刺激を受けたというのも要因ではあるが、主に青野との関係性の変化によるものだった。

小桜は青野が後ろの席から自分をよく見て演奏してくれていると知って喜びを感じ、もっと見てもらいたい、もっと魅せたいという貪欲さがこのジュニアオケでは高まっていったのです。そして今回のオーディションでは青野が第1楽章では小桜の音に完全にシンクロさせるために音を聴くだけではなく、小桜の細かな身体の動きや息遣いまで集中して凝視しており、小桜もその視線を感じてますます「もっと自分の良いところを青野くんに魅せたい」という貪欲さが膨らんでいた。それが第2楽章で一気に解き放たれて、非常に凛とした力強い演奏に昇華したのでした。

そうして小桜の第2楽章の演奏が終わり、続いて青野の第2楽章の演奏となる。ここで青野は非常に音圧の高い密度のある強い音を響かせる。昴にも決して引けをとらない実力を見せつけたわけだが、これだけの実力がありながらコンマス席を希望しないということが逆に不思議にも感じられた。実際、巌虎などは最初に青野を最後方の席に配置したのは昴と青野とで天秤にかけてどちらをコンマスにするかは再オーディションで決めようと思っていたようだ。だから「これだけの実力を持ちながらコンマス席を希望しない」という点をどう評価するかは難しいところだった。謙虚さが評価を受けるような世界ではない。果たしてこのジュニアオケのために、そして青野自身のためにその選択が正しいのかどうかが評価されるのだ。

だが青野の中でそれについての答えは既に出ていた。青野は当初は最後方の席になった時は釈然としなかった。子供の頃からソロをやってきて、高校に入ってからも前の方の席で演奏してきた青野は「やっぱり前の席に行きたい」という気持ちが湧いてきてしまい、そのために今の自分の席での役割を上手く果たせていないということに気付き、それは長くソロでやってきた自分の弱点なのだと気付いた。自分には出来ないことや知らないことがたくさんあるということを自覚した。

そこで最後方の席で演奏していたこともあるという3年の原田先輩に「今の自分を受け入れて後ろの席だからこそ出来ることをやってみたい」と言って相談したところ、原田先輩は一瞬早く音を出してみたらいいなどと助言してくれて「青野くんほどの実力者が後ろからパートを支える意識で演奏すれば、皆はより演奏しやすくなるはず」と言ってくれて、青野は「新しい世界」が開けたように感じた。

それは、これまでソロでバイオリンを弾いていた時や、前の方の席でコンマスをただ追いかけて演奏していた時とは全く異なるオーケストラの演奏の世界だった。それはこのジュニアオケでしか経験することの出来ない世界であり、今はそれを経験できる貴重なチャンスだと思えた。すると、子供の頃、ソロでバイオリンを弾き始めた頃と同じような新鮮な喜びの気持ちが溢れてきた。そうした子供の頃の感動はいつしか色褪せて、更に父親のスキャンダルのせいで忌まわしい記憶にまでなってしまっていたが、こうして最後方の席で「新しい世界」を知ったことで久しぶりに父親の抑圧から解放された真っ新な感動を取り戻せたような気分になった。

思えば、この最後方の席ならではの「新しい世界」は父の青野龍仁は知らない世界であった。そこで青野は父にも弱点はあるのだと知った。青野は以前に昴に「天才の父親を持つってどんな気分?」と問われた際に「2人の父親がいる気分」と答えた。青野にとっては「自分を苦しめ抑圧する父親」と「尊敬させてくれる父親」の2人の父親がいるのだ。昴は実際に天才の父親を持ったことがないので後者の「尊敬させてくれる父親」というものは理解出来なかった。だからこそ昴は「抑圧を乗り越えて新しいものを生み出す」という解釈で芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」という曲を自分の中で昇華させることが出来た。

だが青野は「天才の父親」というものを知ってしまっている。それはどんなに嫌っても憎んでも「尊敬しないわけにはいかない」というほどの圧倒的な壁であり、昴の考えるように簡単に乗り越えられるものではなかった。どうしても乗り越えることは出来ないのだ。それはおそらく青野と同様に、芥川也寸志も亡き父である芥川龍之介に対してそのように感じていたはずだ。それでも、青野も也寸志も、どうにかして父親を乗り越えて自己を確立せねばならない。そこで青野は「父親が経験したことのない最後方の席という新しい世界」に突破口を見出した。

天才である父親に真正面から挑んでも勝てないのです。だから父親がやっていたのとは全く違うアプローチで、父親のやっていなかった世界で父親を乗り越えようと思ったのです。父親は天才ゆえに1つのことしかやらなかった。だから自分は父親がやっていなかった全部をやって父親を超えてやろう。青野はそう思ったのだ。そして、それが結果的に青野に新たな世界を開拓させ、青野の世界を広げることに繋がる。そうして青野は父親を超えることになるのだ。高さは決して超えないかもしれない。だがきっと最終的には父親よりも大きな人間になるだろう。

そして、きっと芥川也寸志も同じだったのだろう。父である龍之介と同じような「孤高の天才」として音楽を究めることでは父を超えられないという事実に藻掻き苦しみ抜いた末、也寸志は父が決してやろうとしなかった「大勢の仲間と共に作り上げる芸術」という新しい世界に身を投じて父親を超えようと考えたのだ。そうして也寸志は「オーケストラ」という新たな世界に活路を見出し、オーケストラ、すなわち「交響管弦楽」のための音楽を作ったのだ。それがこの「交響管弦楽のための音楽」という曲なのであり、青野は自分の父を超える戦いをその曲に託した也寸志の想いに重ねて演奏をした。それは昴とはまた違った「新しいものを作ってやろう」という巌虎の求めた方向性に合致した解釈であった。そして、むしろ作曲家の芥川也寸志の想いに沿っているのは青野の方であるようにも思えた。

それで巌虎はオーディションを終えて退出しようとする青野を呼び止めて「コンマスにならないのか?」と問いかけてみた。だが青野は「今は俺にとって、この席が一番自分のためになると判断しました」と答える。そうして青野が退出していくのを見送り、新しいものに挑戦しようとする青野の貪欲さを評価して巌虎は「あれはまだまだ伸びるぞ」と太鼓判を押した。

そうして翌日、オーディションの結果が生徒たちに伝えられ、1stバイオリンは最前列のコンマス席は昴となり、佐伯はコンマス席のすぐ後ろの第2プルト表の席、小桜はその後ろの第3プルト表の席と、いずれも希望の席ではなかったが、とにかく降り番とはならず演奏メンバーには入れた。そして青野は希望通りに最後方の席である第5プルト表の席を勝ち取った。残念ながら敦美先輩は降り番となってしまったが、巌虎は「音楽は生き物だ」「常に変化し続ける」「今回降り番となった物はその瞬間に最善を出せなかっただけだ」「腐らず練習を続けて虎視眈々と乗り番を目指せ」と、降り番となった生徒たちにも自信を与えて喝を入れた。そして「今回のオーディションでは、世界に向けて新しい音楽を作れることを確信した」と言い、生徒たちに向かって「指揮者として、改めてこのオーケストラで指揮棒が振れることを心より感謝する」と言い、深々と頭を下げるのであった。

そうして本番の世界ジュニアコンサートまで残り1ヶ月となったところで今回のお話は終わり、次回の最終話へ続きますが、原作漫画の物語は完結はしていないのでもちろん次回で物語は終わらない。ただ原作ストックは十分とはいえない。それでもマトモに描けば次回の最終話で世界ジュニア大会が終わるとも思えないので、3期があるようにも思える。ただ次回で強引に物語を終わらせることも不可能ではないので、次回を見てみないとちょっとどうなるか分かりませんね。

 

 

花ざかりの君たちへ

第8話を観ました。

今回は梅田先生の姉の経営する葉山のペンションでの住み込みバイトの話の続きです。瑞稀はちょっと胸が大きくなってきたので男装するための胸の締め付けが苦しくなってきてペンションで息苦しくなり倒れてしまう。佐野は慌てて瑞稀を相部屋の自室に運び寝かせて、瑞稀が女だとバレないようフォローしますが、既に瑞稀が女だと気付いている様子の大学生バイトの蒔田は、佐野が瑞稀が女だと気付いていることや、それを瑞稀にバレないようにしていること、また、瑞稀のことが好きであるということにも気付いたようです。

瑞稀は佐野を引き留めて看病してもらったり、風呂に入っていると中津も入ってきて慌てるが中津が鼻血を噴いてぶっ倒れて正体は何とかバレずに済んだりする。そんな中、佐野に神楽坂の妹の珠美がベタベタしているのを見て瑞稀は嫉妬してしまうが、一方で佐野も瑞稀が蒔田に対して無警戒すぎるのでイラつく。神楽坂は瑞稀が男でありながら佐野を好きだと思い込んでいるので、遠慮せずに佐野にアプローチすればいいのだと元気づけてくれたりする。蒔田も瑞稀の正体には気付いている様子ではあるが、瑞稀に対しては紳士的で親切に接する。それで瑞稀は佐野に蒔田のことを悪く言われてムカついて、珠美との関係でヤキモチみたいなことを言って佐野と喧嘩してしまい、「恋人でもないのに。恋人になんてなれないのに私何言ってんだろう」と後で1人で反省したりします。

その翌日、皆で海に遊びに出かけ、瑞稀は当然海パン姿にはなれないので体調が悪いと嘘をついてパーカーを着て浜辺に出かけて皆と遊びます。そんな中で瑞稀と佐野はお互いに昨晩の喧嘩のことを謝ろうとしますが、邪魔が入ってなかなか話すことが出来ない。そんなことをしていると、瑞稀がナンパ男たちに女の子だと思われてナンパされてしまい、佐野は助けに入ろうとしますが、蒔田が瑞稀を助けてしまう。その夜、ひとまず2人は仲直りしますが、佐野はどうして自分はこんなに瑞稀のことを気になるのか、どうして女であることを隠してやろうとしているのか、一体自分は何がしたいのかと思い悩む。そんなところに蒔田がやってきて「男同士の話をしよう」と言ってきたところで今回のお話は終わり次回に続きます。

 

 

違国日記

第8話を観ました。

今回は亡き母の日記を見つけて腹を立てた朝が学校をサボってしまいます。そもそも朝は何に対して腹を立てていたのかというと、日記の存在を隠していた槙生と母に対してでした。ただ槙生は別に日記を隠そうとしていたわけではない。姉の遺品として朝に宛てた日記を発見し、それが「朝が20歳になったら渡す」と書かれていたので、姉の遺志を尊重して現在の15歳の朝に渡すわけにはいかないと思って、ひとまず朝に渡さなかっただけです。そして「もし姉が生きていれば朝が20歳になった時点でこの日記を渡すかどうか最終判断したはず」と考えると、たとえ朝が20歳になったとしても自分の判断で日記を朝に渡してもいいのか分からなかったし、逆に5年後に判断すべき立場だった姉が居なくなってしまった以上、現時点で15歳の朝に日記を渡した方がいいのかもしれない。槙生はそのあたりの判断に迷いに迷って判断を先送りにしていただけです。だから隠していたわけではない。

確かに現時点で日記の存在を隠していたという意味では槙生は「隠していた」ということになるのかもしれないが、「姉の遺した日記があるけど、どうしよう?」なんて朝に相談するわけにはいかなかったのですから、それは仕方ないことだと思ってもらいたいところです。むしろ、結果的に槙生と笠町の会話をたまたま聞いてしまったことによって朝は日記の存在を知ることになったわけですから、朝の方が「ごめん会話が聞こえちゃって」「日記ってどういうこと?」とでも明るく槙生に話しかければ話は拗れることはなかったのだと思います。そういう意味では日記の存在を知ったことを「隠した」のは、むしろ朝の方だといえる。

朝はどうして槙生に正々堂々と日記の話をせずに、自分が日記の存在を知ったことを隠し続けたのか。それは日記の内容を受け止める自信が無かったからでしょう。母親に対する怒りも本質的にはそこにある。自分にとって重荷となるものを遺して勝手に居なくなった母親に対して苛立っている。母が生きている間は、母親は朝にとっては「何も余計なことを考える必要も無く、ただ自分を絶対的に愛してくれる人」であった。ところが母が死んだ途端、母親は急にミステリアスで悩ましい存在となった。「どうして両親は入籍していなかったのか」「どうしてそのことをずっと自分に隠していたのか」「そもそも本当に私のことを愛していたのか」と、ずいぶんと朝は悩まされ苛立たされました。そして、その答えは日記の中に書いてある可能性が高い。しかし朝は1ページ目の時点で「分かんないよ」と言って読むのを拒絶してしまった。

これはつまり、朝は「分かろうとしていない」のです。「母親が本当は何を考えていたのかなんて分からないよ」と朝は言うが、それは「分からないから困っている」というニュアンスではなく「分からないままでいいんだ」というニュアンスなのです。朝は母親の真実など知りたくはない。ずっと「何も余計なことを考える必要も無く、ただ自分を絶対的に愛してくれる母親」のままでいいのだと思っている。しかし、それは朝が本当に母親のことを「大切な相手」だと思えていることになるのでしょうか。単なる「母親」という記号的な存在として母を見るのと、1人の人間として何に悩み苦しんでいたのかを真正面から理解するのとでは、どう考えても後者の方がちゃんと母親に向き合い大切に想っているといえるはずです。

だが、これまでただ単に「理想の母親」に思考停止して甘えるだけの人生しか送ってこなかった朝は、1人の生身の人間としての実里に向き合うことが出来ない。だから実里が死んだ時もその死を受け止めることも出来ず、マトモに悲しむことも出来なかったのです。そんな朝が実里の遺した日記の存在を知り、自分には受け止めきれない重圧を遺して自分をもう甘えさせてくれずに突然いなくなった母親に対して苛立ち、腹を立てた。ついでにその重圧の存在を自分に教えてしまった槙生に対しても八つ当たりのように苛立ちを感じたのです。つまり「隠していた」ことを怒っているのではなく「そんなものを持ち帰ってきた挙句に隠せなかった」ことに怒っているのだといえます。

だから朝の槙生への怒りは単なるとばっちりのようなものであり、母親に対する怒りも筋違いといえます。本質は自分の問題なのです。自分がちゃんと日記を読んで、いや読まなくても、ちゃんと母親が何を考えて自分と向き合っていたのかを「知ろうとすること」が出来ればいいのです。それが出来た時に初めて朝は母親の死を受け止めて、どれだけ母親や父親が自分にとって本当の意味で「大切な相手」であったということを知り、「本当に大切な相手を失ったのだ」という真の喪失感を知り、悲しみが湧き上がってくるようになるのです。

母の日記の存在を知った時点で、朝はそういう自分のこれから気付く真の喪失感を予感し、急に寂寥感が湧き上がってきてイライラし始める。そうして「自分が失ったものをちゃんと持っている学校の友人たち」に対して腹が立ってくる。そして自分をこんな気分にさせるきっかけを作った槙生に対しても腹が立ってくる。それで朝は槙生にもえみりにも嘘をついて学校をサボる。担任教師から相談されたえみりは驚いて槙生に連絡し、そこで槙生が2日間ほど「登校したと見せかけて何処かでサボっている」ということが分かり、朝は心配になってえみりに朝の立ち回りそうな場所を教えてもらい、笠町と塔野にも手伝ってもらい朝を探し回り、遂にタピオカ屋でサボっている朝を見つけます。

この槙生と笠町と塔野の3人の朝探しの道中で、笠町の父親の話がちょっと語られる。笠町が中学の頃に学校を1回だけサボってラーメン屋に行った時、周囲は寛容だったのだが、父親だけ舌打ちして黙って怒っていて怖かったという話でした。これは笠町の父親が「息子が何を考えているのか」に向き合って会話をすることを拒み、ただ一方的に「理想の息子」像を押し付け、それに沿わない行動をした息子と向き合うことを拒否したのだということになります。

しかし、これは親子が逆の立場でも成り立つ話であり、まさに朝の実里への向き合い方は、笠町の父親の笠町への向き合い方と相似形なのだといえます。朝もまた「母親が本当は何を考えていたのか」に向き合って会話をしようとはせず、ただ一方的に「理想の母親」像を押し付け、それを単に求め続けて、本当の実里と向き合うことを拒否し続けていただけだったといえます。そんな母親は単なる記号的な存在に過ぎず、母が死んでも「どんな人か分からなくなった」と言い、朝は悲しむことも出来なかった。

とにかく槙生は朝を見つけて家に連れて帰りますが、その際に朝が日記の存在を知ったことや、それに対して過剰に苛立っていることにも気付いた。槙生が「あの日記は姉が朝を一番大事に思って書いたものだと感じた」と言うと、朝は「そんなの分かんない」と否定したので、槙生は朝が姉の本心と向き合うことを拒んでいるのだと察する。そして自分に「姉はきっとこう思っていたはずだ」という答えを求めているのだということにも気付く。その方が朝にとって楽だからである。実里が生きていた間は思考停止して「実里のくれる答え」をただ受け入れていた朝が、実里の死後はそうした「安易な答え」をくれる役目を槙生に求めようとしているのだ。

だが槙生はそんな「安易な答え」を朝に与えなかった。他人は自分と同じ悲しみを決して共有はしてくれない。自分で考えなければならないのです。そして「誰かに何かを書き残すことは大変なこと」だから、この日記に込められた母の想いは大きなものだという感想は槙生は朝に伝える。また、あくまで個人的な想いとして、槙生から見て「朝は愛情を受けて育ったのは確か」であり、もしそうであるなら「姉は幸せだったのだろう」「そうだとしたら私は嬉しい」とも伝えた。

実里は不幸であり朝を愛してなどいなかったのかもしれない。だからこそ懸命に朝を愛せる母親になろうとして日記を書き、それによって幸せを目指した。その結果、実里は幸せとなり、朝も幸せだった。それは「最初から自然に娘が好きで好きでたまらなかった」という母親よりも、より愛情が深く、より幸せだったといえるのではないでしょうか。そんな母親の孤独な人生を理解し受け止めることは、朝にとってとても孤独で苦しい道のりであった。その心の旅路のお供として朝が選んだのは、槙生が自分の孤独と向き合った旅を見知らぬ誰かに向けて書き残した小説であった。そうして遂に朝は母親の孤独を受け止め、母親と父親がどれだけ自分にとってかけがえのない相手であったのかを知り、その喪失に大粒の涙を流す。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

火喰鳥 羽州ぼろ鳶組

第6話を観ました。

今回は四谷の紙問屋で火災が発生して新庄藩の火消組が出動しますが、周囲には寺社が多い地域なので先着していた加賀藩の火消たちは人命よりも寺社を優先して守ろうとしており、源吾はそれに腹を立て、自分たちは人命を優先すると言う。そうして彦弥が派手な立ち回りで挑発したので加賀藩も競争心を刺激され、競い合うように連携がとれました。ただ坂の上の寺の釣り鐘堂に燃え移ったので源吾たちはそれを引き倒し、火元の紙問屋を鎮火させないことには埒が明かないので星十郎が作戦を立て、大きな釣り鐘を坂の上から転がして跳ね上げて紙問屋を屋根の上から圧し潰すことにする。しかし釣り鐘を転がし始めた直後に紙問屋の中にまだ子供が残っていることが分かり、源吾は燃え盛る紙問屋の中に突っ込んでいき、釣り鐘によって紙問屋が潰される中で間一髪、子供を救出して生還を果たす。

そうして火事は鎮火したが、新之助は源吾に「無駄死にする気ですか?」と抗議する。生きてこそ誰かを助けることが出来る。誰かを助けるために源吾が死んだら意味が無いと新之助は言います。しかし源吾は「火消に無駄死になどない」と言い返す。例えば新之助の父親のように犬を守って死んだとしても、どんな死に方だって誰かの命を守ろうとしたことに違いは無い。そこで源吾は火消であった自分の父親の死んだ時の話をします。

源吾の父は火付けをした火消を救おうとして死んだのだという。それは源吾の父が「人の弱さ」を知る人間だったからです。「人の弱さを知ることで人は強くなる」と父は源吾に言い残し「多くの人を救え」と言って源吾を避難させ、自分は火の中で死んでいった。源吾はその後、火事場に立つと多くの人を救えなかった自分の弱さに打ちのめされるようになった。だが今ではそうした弱さを知ることで強くなれたと思える。もし自分がどんな相手を救うために自分が死ぬことになったとしても、父の遺志を自分が引き継いだように、自分の遺志も誰かが引き継いでくれる。だから火消に無駄死になどないのだと源吾は新之助を諭す。

そうして火事場からの帰り道、源吾は昨今の火消を「粋」だの「鯔背」だのと持てはやす風潮を批判し「人の命を救えれば、ボロを着てたっていいんだ」と言い放つ。そして「我ら、羽州ぼろ鳶組!」と宣言するのでした。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年冬アニメのうち、2月21日深夜に録画して2月22日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

なお「不滅のあなたへ Season3」の第17話は冬季オリンピック中継のため放送休止であり2月28日深夜放送となります。また「グノーシア」の第19話は今週は特番で放送休止であり来週2月28日深夜放送となります。

 

 

青のミブロ 芹沢暗殺編

第9話を観ました。

今回は島原に祝いの宴に来た壬生浪士組、土方たちは会津の命に従い局長の芹沢を討つ構えだが、におも芹沢暗殺の流れには気付いている。だが試衛館派の中でも既に永倉は離脱しており、更に当日になって藤堂が「芹沢を殺すのは惜しい」と言い出し、土方は藤堂には企みから抜けるようにと言い渡す。土方も芹沢が立派な武士であることは認めており、藤堂が迷う気持ちも理解は出来る。だからこそこのまま藤堂にやらせたら後で後悔し迷いが生じることが分かっていり、それは藤堂のためにならないと思うので、いっそ関わらせない方が良いという判断であった。

しかし、これでまた1人実行グループの人数が減り、土方、沖田。原田、山南の4人となってしまった。これで本当に島原からの帰り道で芹沢を闇討ち出来るのか怪しくなってくる。それでも騙し討ちだから大丈夫だと言う土方であったが、芹沢はまるで今晩に土方が騙し討ちを仕掛けてくるのを読み切っていたかのように、酔っぱらって帰ると言った時に迎えに来た駕籠を「駕籠持ちの顔が気に食わん」と難癖をつけて蹴り壊して、自分で駕籠を手配してそれに乗って帰ってしまう。

それも当然であり、芹沢はもともと既に切腹して果てた新見と共に「最期は派手に戦って散る」という絵図を描いており、そのための場として今回の島原の宴席を用意していた。だから土方が会津藩の意向に沿うために「駕籠持ちを抱き込んで途中の畦道に芹沢らの乗った駕籠を放置するように仕向け、そこを闇討ちで仕留め、内部闘争を闇に葬る」という結末は拒否したのである。前もって芹沢はにおと斉藤と太郎に遺言のような言葉を残していた。太郎には「もう義理立てはせんでいい」「忠義は果たした」「ご苦労だった」と言い、におには「綺麗ごとに拘ってるとどんどん生きづらくなるぞ」「ミブロはもうお前の理想の形をしていない」と言い、斉藤には「貴様は腕は立つが、儂のようにはなるな」「武士の亡霊などに囚われるな」と諭した。

そうしてさっさと芹沢一派は屯所である八木邸に向かって駕籠で帰っていってしまい、土方たちはそれを追いかけていき八木邸で芹沢たちを討つしかなくなる。そうなれば事が露見する可能性はますます高くなってしまうが、会津藩の後ろ盾が無くなれば壬生浪士組は空中分解となることは必至であり、芹沢は必ず討たねばならない。ただ事が露見しても会津藩は手を引いてしまうので土方たちはもし露見すれば実行犯である自分たち4人はその場で切腹する覚悟であった。局長である近藤さえ無傷で残れば壬生浪士組は求心力を残し、会津藩も見捨てることはなく存続することは出来るという計算であった。

そういうわけで土方たち4人は覆面をして芹沢たちの駕籠を追いかけていく。だが、芹沢たちの駕籠が帰っていったのを見て、もともと今日が決行日だと睨んでいたにおが芹沢の駕籠を追いかけており、それを土方たちが追い抜いていったのを見て、におはやはり今日が決行日だと確信する。しかし、におは土方たち刺客の中に近藤の姿が無かったことに気付くと、激昂して島原に戻り、宴席の奥に鎮座したままの近藤の前に座ると「こんなところで何をしているんですか?」と詰問する。

近藤は内心は納得できないが今回の芹沢暗殺の件は土方に全て任せると約束しており、自分は一切関わらず内密にする手筈となっているので、におに「それ以上言うな」と釘を刺す。しかし、におは一歩も引き下がらない。そこで気を利かせた藤堂が浪士組が江戸から京へやってきた道中の想い出話を講談調のして大声を語り出し、他の隊士たちの注意を引き付け、その間に近藤とにおは問答を続ける。

におは監察として謹慎中に芹沢とサシで面談をしており、その時に芹沢から聞いた話として「芹沢さんは病に冒されています」と言う。おそらく立志団事件の際に直純に付けられた刀傷が原因なのだろうけど、だいぶ身体が弱っており、満足に刀を振れない日もあるという。生い先も短く、それで焦っているのだという。それを聞いて近藤はにおが「生い先短い芹沢さんを斬る必要は無いじゃないですか」と言おうとしているのかと思い、それは間違っているとばかりに「芹沢さんは人の道を外れた」と言う。

近藤が八木家のお菊の死のことを言っているのだと気付いたにおは、芹沢がお菊を殺したのではないと言う。それはにおが芹沢と面談をした際に既に芹沢から聞いていた。だが近藤は自分も芹沢がお菊を殺したなどとは思っていないと言う。ただ芹沢がお菊の死について何かを知っていたのは明白であり、それならば八木さん達に何か言うべきであるのに芹沢はそうしなかった。それは

保身であり「弱さ」なのではないかと近藤は指摘する。

だが、そんな理由付けで近藤が土方たちに芹沢の始末を任せて自分は関わろうとしないことを正当化する理屈は自分には全く響かないと言い返す。そして、それは「近藤さん自身が本心では全く納得していないからじゃないですか」と指摘する。それは結局は近藤の個人的な想いであり「弱さ」です。そしてにおは芹沢の個人的な想いについて話す。面談した際、芹沢は自らの命がもう尽きようとしていると言い、焦っていると言った。しかしそれは焦って大義を果たしたいとかいう話ではなく、ただ武士として「死に様」を良きものにしたいという願いであった。

そして芹沢がその時口にした理想の死に様とは「願わくば近藤氏と立ち会ってみたい」というものであったという。さっきからにおが近藤が芹沢を討ちに行かないことを激怒していたり、芹沢に残された時間が少なくて焦っているという話をしていたのは、要するに「芹沢を討つのは仕方ないとしても、せめて最期は芹沢の願いを汲んで近藤が斬るべき」ということを言いたかったのです。それは確かに芹沢の未練であり「弱さ」なのかもしれない。壬生浪士組の未来を見据えた冷徹な判断ではないかもしれない。だが、におは壬生浪士組は芹沢に限らず弱い人間の集まりなのだと指摘する。そうした隊士たちの「弱さ」を背負えないような人間がこれからの壬生浪士組を背負えるわけがないと、におは近藤を厳しく叱責する。

それを聞き近藤は、そういえば芹沢が自分の弱さをいつも大きな心で受け止めてくれたということを思い出し、やはり芹沢こそが自分にとってのブレることのない指針であったと確信する。そして、これからは自分が皆にとってのブレることのない指針であらねばいけないのだと思い至り、やはり今回は自分が芹沢の最期の「弱さ」を受け止めなければならないと考え直す。そうして近藤は芹沢と立ち会おうと決意し、刀を持って立ち上がります。そこに藤堂が気を利かせて近藤が酔ったので厠に行くと言い、におに付きそうようにと言って「ここは俺に任せろ」と送り出す。一方、胸騒ぎがして芹沢の駕籠を追いかけていた太郎の前に斉藤が立ちふさがったところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~

第7話を観ました。

今回は討伐したフォレストドラゴンの素材を買い取ってくれるというメアリー商会の者がやってきますが不当に安値で買い叩こうとするのでベルとラングの商人兄弟が抵抗し、兄弟は商会を追放されそうになってしまう。そこでヴァンはいっそベルとラングが商会を作ればいいと提案し、そのためには爵位を持つ者の推薦が必要だというのでパナメラに推薦を頼むことにする。パナメラは引き受けてくれますが、問題はヴァンがドラゴンを討伐したと父親に知られたら実家に戻されてしまうかもしれないことだった。そこでパナメラはいっそヴァンが爵位を得てしまえばいいと言い、王都に行き国王陛下にヴァンの功績を説き、ヴァンは男爵の爵位を得て、独立した家を興すこととなった。そんな中、ますます村は整備されていき、そろそろ村の名前をつけようという話になるが、そこに隣村から来た村人たちの話によって、村の名前はもともと「セアト村」であったことが判明します。その隣村の人たちはフェルディナット伯爵家の領地の村であったが徴兵で若い者が連れていかれて生活に困窮シテオリ、セアト村に相談に来たところずいぶん村が様変わりして困惑していた。ヴァンは彼らが困っている様子なので移住してくるよう勧め、その村で育てていた牛のおかげで牛乳やチーズなどの新たな食材を得て、村の新しい産業も興せると喜ぶ。そして新たな移住者を迎えて大宴会をする。それで移住者たちも喜び、新たな仕事を頑張りたいと言う。そうしてますます村を発展させていこうというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

TRIGUN STARGAZE

第7話を観ました。

今回は前回のラスト、ヴァッシュがナイヴズに囚われ、ナイヴズが惑星ノーマンズランドの上空に浮かぶ全ての人工衛星を破壊した場面の5ヶ月後から話が始まります。移民船団の到着まで残り1ヶ月となったわけですが、この5か月の間、ナイヴズは方舟で各地の町や集落を襲撃してプラント強奪を続けました。そうしてナイヴズがプラントを集めるのは、もともとはプラントを救い出すためであったのですが、ナイヴズも移民船団を雨のように降らせてこの星の人間たちを絶滅させるために強大な力を溜めておかねばならず、そのために回収したプラントをどんどん自分に融合させていました。

ナイヴズに言わせれば最終的に移民船団のより多くのプラントを救い出してプラントの楽園を作るためにもともとこの星にあったプラントを尊い犠牲としているということなのでしょうけど、実質的に現状プラントを殺しまくっているのはナイヴズ自身です。プラントは今のままでは人間無しではこの次元で生きてはいけないのだから、そんな家畜のような状態でプラントを生存させているよりも、自分の作る「プラントの楽園」の礎となるために死なせた方が有意義という考えなのでしょう。だがナイヴズの作るという「プラントの楽園」の先行きはまだ不透明です。

ヴァッシュがナイヴズに賛同すれば高次元のゲートを開く鍵となりナイヴズの楽園も実現するのでしょうけど、ヴァッシュはこの5ヶ月の間24時間ぶっ通しでブルーサマーズの念動力による拘束と拷問を受け続けていながら、まだナイヴズに抵抗し続けています。ヴァッシュがこんな状態で高次元のゲートを強制的に開かせてもまたジュライの時の失敗を繰り返すだけです。

ヴァッシュはもちろんプラントが搾取され続ける現状を問題視はしていますが、そもそもこの星に住む人間たちが厳しい環境の中で追い詰められてプラントを過度に搾取するようになってしまった原因を作ったのは、ナイヴズとヴァッシュが引き起こした150年前のビッグフォールが原因です。その原因を作った自分たち2人が最も責任を負うべきなのであり、自分たちが人間を一方的に責めて断罪するのは間違っているとヴァッシュは主張する。

だから人間と交渉してプラントの搾取を止めても生きていけるような改善策を探らせるべきだとヴァッシュは主張する。例えばかつてレムのようにそのようにして人間とプラントの共存する方向性を探っていた人間もいたし、ルイーダのように植物を育てることで打開策を探ろうとしている人間もいる。だがナイヴズはテスラの件もあり、またレムを信じていたのに裏切られたと思い込んだトラウマもあってなのか、人間への不信感は拭えないようで「家畜の言葉に耳を傾けるわけがない」と言ってヴァッシュの意見に耳を傾けようとはしない。

ナイヴズとしては、移民船団を落としてこの星の人間たちや移民船団の人間たちを皆殺しにして、とにかくこの星の人間を絶滅させてしまえばヴァッシュも「人間とプラントの共存」などという甘えた考えを捨てて自分の目指す「プラントの楽園」に協力するしかなくなるだろうと思い、とにかく自分が力を強大化させて1ヶ月後に移民船団を落とすまでヴァッシュを拘束し続けようという思惑なのでしょうけど、ヴァッシュはこのまま力を酷使し続ければインディペンデンツである自分たちといえども黒く染まって死んでいくことになると警告する。だがナイヴズもそうしたリスクは承知の上でやっているようです。どうもナイヴズは破滅に向かって突き進んでいるようにも見える。

そういうわけでナイヴズは方舟で各地を襲撃し、人工衛星を落とされて遠隔通信の手段を断たれた人々は各個撃破されて一方的に敗れてプラントを奪われていきました。その模様をメリルとミリィは各地を移動しながら取材して回っていた。そうしてノーマンズランドの人々は未だプラントを奪われてはいないノーマンズランド最大の都市に集まっていった。それはナイヴズがわざと最大都市のプラントだけを奪わずに残していたからであり、おそらくそうやって1ヵ所にこの星の人間を集めた上で、そこに千隻の移民船団を落として確実に人間を滅ぼすという計画なのでしょう。

そこまで具体的な計画は理解していないながらも、メリル達もナイヴズがあえてこの星の人間たちを1ヵ所に集めて一網打尽にしようとしていることは察して危機感を募らせる。そしてあと1ヶ月耐え抜けば移民船団が救出に来てこの星の人間は救われると希望を抱きつつ、ナイヴズが移民船団をそのまま放置しておくとも思えないと危機感も抱く。一方で方舟ではウルフウッドがコンラッドに「この星の人間が救われるのを妨害するのはお前の目的に反するのではないか」と疑問を呈するが、コンラッドは自分がこの星の人間を救おうとしていたのはあくまで「新人類を生み出すこと」によってだと言い、ナイヴズの引き起こし大破滅の中でこそ人間は進化すると期待できると、狂ったことを言いだす。

その一方でホームである3番艦は5ヶ月の間懸命に続けた大補修の結果、150年ぶりに完全稼働に成功し、移動して方舟を攻撃できる態勢が整った。ブラド達はそうして方舟を攻撃し、ヴァッシュを救出してナイヴズを倒してこの星の人間たちを救うと宣言するが、メリルはこのままナイヴズを倒すことが果たして正しいのだろうかと葛藤する。その頃、5ヶ月間不眠不休でヴァッシュを拘束し続けたブルーサマーズが疲弊した隙を突き、ウルフウッドとの連携でヴァッシュは脱走に成功し、小型飛行艇に乗ってウルフウッドと共に方舟からの脱出を試みるが、2人の前にウルフウッドの幼馴染の強化人間リヴィオが立ちふさがる。しかも自分はリヴィオではないと言い出し、ラズロ・ザ・トライパニッシャーと名乗り、ウルフウッドのパニッシャーと酷似した武器で攻撃してくる。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

メダリスト(第2期)

第18話を観ました。

今回は司が鴗鳥慎一郎コーチに誘われて慎一郎の自宅に行ったところから話が始まります。前回はノービスA中部ブロック大会でいのりが優勝し、その直後の全日本進出選手たちのコーチたちの祝勝会で司は慎一郎と同席し、その帰り道で司が「狼嵜光のコーチが表向きは慎一郎になっているが本当は夜鷹純であること」を知っているということに慎一郎が気付き、そのまま司を自宅に招いたのです。

司はどうしていきなり自分が深夜に元オリンピック銀メダリストの慎一郎の自宅に招待されたのか事態が呑み込めずに戸惑っていましたが、どうやら慎一郎は司が「本当は夜鷹がコーチしている光を慎一郎が表向きコーチしていると公表していること」に対して好意的であったので自宅に招待したみたいです。普通はそんな事実を知れば「慎一郎が夜鷹のコーチとしての功績を横取りしようとしている」と悪意的に解釈してもおかしくはない。しかし司は慎一郎のことをそんなふうには思わなかった。そんな司だからこそ慎一郎は「どうして自分が狼嵜光のコーチをしていると偽装しているのか」についての本当の理由を司に明かそうと思ったみたいです。そのためにはこの日の深夜に司を自宅に招く必要があったのです。

慎一郎は司を自宅に招き入れてお茶を振る舞いながら、自分は夜鷹から「自分が指導に関わっていることを隠しながら光の生活面のフォローをしてほしい」と頼まれただけなのだという。夜鷹は光という才能を見出してフィギュアスケートの指導をするようになったが、夜鷹は現在スケート界であまり評判が良くない人物であり、夜鷹自身が光の生活面のフォローが出来るような人物でもないので、「夜鷹純が指導している光を受け入れてくれるスケート関係者」というのがそもそも親友の慎一郎ぐらいしかいなかったのでしょう。

それで慎一郎は夜鷹に最初は単に「生活面のフォローをしてやってほしい」と頼まれただけだったのだが、慎一郎自身の意思で「表向きの光のコーチの役割も引き受けた」みたいです。そうやって「狼嵜光のコーチは夜鷹純である」という事実を完全に隠すことにしたのです。おそらく慎一郎がそこまでしなければ、いずれは光のコーチが夜鷹であるということはバレてしまい、大きな騒ぎとなっていたことでしょう。

では、なぜ慎一郎はそんなことをしたのか。もちろん「ノービスAのナンバーワン選手である狼嵜光のコーチ」という肩書を手に入れて夜鷹の功績を横取りしたかったなどという意思ではない。慎一郎は「純くんと光を守るため」だという。それを聞いて司は奇妙な印象を受けた。司はもちろん慎一郎が夜鷹の功績を横取りするつもりなど無いとは思っていた。おそらく「光をマスコミや世間の中傷から守るため」なのだろうと思っていた。何かと世間を騒がせて引退した夜鷹純がコーチをしていると分かれば、光がくだらない理由で注目されてしまい精神的に良い影響にはならないだろうと思えたからだ。

だが慎一郎が「純くんと光を守るため」と言ったのは司には奇妙に思えた。夜鷹純のこともマスコミから守りたいということなのかとも思えたが、夜鷹はもう散々マスコミには叩かれまくっている人物であり、今さら守るべき対象とも思えない。この事実が報道されれば実質的に被害を受けるのは光だけであるように思えた。だが、慎一郎が言う「守る」というのは、もちろん報道被害から守りたいというのも含まれているが、それだけではないようです。

すると、そこにいきなり夜鷹純が現れる。司は「深夜の鴗鳥家にどうしていきなり夜鷹純が現れるんだ?」と面食らうが、夜鷹の方も去年の名港杯の時の因縁があるので「どうしてこいつが深夜の鴗鳥家にいるんだ?」みたいな顔をして睨んでくる。だが慎一郎は2人に最悪の出会いがあったことなど知らず、てっきり初対面同士だと思っているので、夜鷹には司のことを「理鳳を教えてくれた先生」などと言って紹介し、更に「教え子さんが今日の大会で優勝した」などと夜鷹を刺激するようなことも言う。司は夜鷹の冷たい視線にいたたまれなくなり帰ろうとしますが、慎一郎はなんと「これから純くんとスケート場を貸し切りで滑るんですが明浦路先生もご一緒にどうですか?」と予想外の誘いをしてくる。司はどう考えても夜鷹から見て自分はお邪魔虫でしかないと思い、遠慮して帰った方がいいと考えたが、結局どうしようもない誘惑に負けて同行してしまう。

そもそも司が中学生の時にフィギュアスケートをやりたいと思い立ったのは、オリンピックで夜鷹純が金メダルを獲った演技に魅せられたからであった。それから司は見よう見真似で夜鷹の演技を真似て滑って、何だか結構上手くなった気もしたが、実際のところ自分がちゃんと滑れているのか分からないままだった。ちゃんとしたコーチに師事していなかったからです。だから「自分にスケートの才能があるのかどうか」がずっと分からなかった。

もし「才能が無い」と誰かがちゃんと言ってくれれば諦めることも出来た。でも「才能がある」と言ってもらえれば人生を賭けて頑張れる。しかし司に対して結局誰もその答えをくれなかった。だから司はちゃんとした指導を受けられない境遇でも完全に諦めることが出来ずスケートにしがみつき「こんなことをしていた日々をいつか後悔することになるのかもしれない」と怯えながら絶望的な努力を重ねていくことになった。司はあの頃思ったものである。「もし夜鷹純が自分のスケートをちゃんと見てくれて、才能が有るか無いか答えをくれたらどんなに良かっただろう」と。

それは今はもう現役を引退した司にとってはもう「今さら」の話です。だが、あの頃あんなに焦がれた「答え」が貰える場が来たのかもしれない。そんなふうに思えて、ついつい司は慎一郎と夜鷹についていって2人と一緒にスケートリンクに立ってしまう。すると、夜鷹のスケートは驚いたことに現役時代よりも上手になっていた。絶頂期に突然に20歳で理由も告げずに引退した夜鷹純は「よほどスケートが嫌になったのだろう」と司は思っていた。だからもう滑っていないのだろうと思っていたのだが、慎一郎は「引退後の純くんは氷に乗れない生活にずっと馴染めなかった」と司に言う。

おそらく引退したのは本人の意思であり、夜鷹はきっと「もうスケートから離れて生きよう」と思って引退したのだろう。だが結局は「幼い頃から氷に人生を賭けてきた僕たちにとって氷と関係ない世界で生きることはとても苦しい」のだと慎一郎が言うように、かつての司が羨ましがった「子供の頃からスケートの才能を認められ氷に人生を賭けることが出来た人達」は、そのせいで「スケートから逃れたくても逃れられない人生」を歩まざるを得なくなるのだ。

特に天才の中の天才であった夜鷹はその傾向が極端で、二度とスケート界には戻れないような酷い辞め方をしたにもかかわらず、気が付けば夜鷹の人生にはスケートしか無かったのだ。だから夜鷹は決して観客の前には立てないのに、引退後のひたすら孤独に滑り続け自分を磨き続けた。そうして現役時代よりも上手くなったのだ。そんな夜鷹を親友の慎一郎は「1人のスケーター」として認めていた。決して選手として大会に出ることも、アイスショーに出ることも無いが、それでも氷の上で滑り続けている限り、慎一郎から見て夜鷹はずっと「最高のスケーター」のままだった。

およそ他人を指導するというタイプの人間ではない夜鷹が狼嵜光という才能に出会い、彼女を指導するようになった理由も、そもそも「自分が滑るため」だったのです。スケート界の爪弾き者である夜鷹はとにかく「滑る権利」を得ることが一苦労であり、光の専属コーチを引き受けたのも「狼嵜光という稀有な才能を更に伸ばすために最高のお手本を見せる」という目的のために夜鷹純が光の専属コーチという立場で「好きなだけ貸し切りで滑りまくっていい」という権利を得るためだったという。

つまり夜鷹純は狼嵜光にまともな指導などはしていない。そもそも光は真の天才であり普通の指導などは必要無い。ただ「お手本」を見せればそれを真似てやってのけてしまう。だから必要だったのは「最高のお手本」だけだったのであり、それが夜鷹純であったに過ぎない。光にとっては夜鷹は上手くなるためにどうしても必要な「最高のお手本」だったのであり、夜鷹にとって光は自分がスケートを好きなだけ滑るためにどうしても必要な存在であった。言わば、夜鷹は「自分がスケートを続けるため」に光という教え子を利用していたわけです。

慎一郎はそうした夜鷹と光の関係性を知っていた。その上で、この2つの稀有なスケートの才能を守りたかった。光の才能を伸ばすには夜鷹が必要であったし、夜鷹の才能を伸ばすのには光が必要だった。だからこの2人がずっと結びついたままであり続けるために自分が一役買おうと慎一郎は考えたのです。そうした自分の考えを司に知ってもらいたいと思って、慎一郎は司をこの場に誘って夜鷹のスケートを見せたのです。

司はそうした「夜鷹と光の特殊な関係性」を知って驚くと同時に「自分と夜鷹純とは真逆だな」と感じた。司はスケートを始めたのは遅く、才能を認められることもなく、とことんスケートから嫌われてきた人生だった。スケートを辞めようとしても辞められなかった夜鷹純とは対照的に、司はスケートを続けたくても続けられなかったのだ。結局フィギュアスケートを断念し、アイスダンス専念という形でようやく競技者になれたが、それも断念。せめてアイスショーのキャストになろうと思って出演先を探したが見つからず、それも諦めていのりのコーチになった。

だが、夜鷹が自分がスケートを続けるために光のコーチをしているのとは対照的に、司はいのりという自分と同じように機会に恵まれなかった才能に惚れこみ育て上げるために自分のスケーターとしての道を捨てて指導者として人生を賭けている。かつては確かに夜鷹純は自分の憧れの対象であった。でも今は全く真逆の生き方をしているのだと悟った司は、今の自分のやるべきことは、狼嵜光に結束いのりが勝つために、光のお手本となっている夜鷹の技術を生で見て盗むことだと思った。

そうして、かつてスケートを始めた頃に夜鷹純の滑りを真似ていた頃のように、司は夜鷹のジャンプを真似て跳んでみた。すると豪快に転倒してしまう。だが、その後何度も何度も繰り返し跳んでいくうちに司は次第に夜鷹のジャンプをコピーして跳べるようになっていった。それを見て慎一郎は驚く。そんなことは普通はそうそう出来ることではないからだ。夜鷹の演技をそんなふうに見たまますぐに真似することが出来るのは慎一郎が知る限り、狼嵜光だけだった。つまり、司は光と同等の才能の持ち主だったということになる。

夜鷹も司の滑りを見て驚いたようで、慎一郎に司の経歴を聞く。慎一郎も司のクラブのヘッドコーチの高峰瞳から聞いた話として「本格的にスケートを始めたのが20歳で、23歳と24歳の2シーズンだけ選手として試合に出ただけ」「その後はアイスショーのキャストになろうとしてたらしい」と説明する。すると夜鷹は司にバックフリップジャンプを跳ぶのを一度見せてから「やってみて」と言って無理矢理やらせる。すると司は初めてであるにもかかわらずバックフリップジャンプを跳んでしまう。それを撮影した夜鷹はそれを見せてアイスショーのキャストオーディションを受ければ必ず受かると太鼓判を押し、今からでもアイスショーに出るようにと司に勧める。

つまり夜鷹は司が狼嵜光に匹敵する才能の持ち主であることを認めたのだ。それはかつて現役時代の司が待ち焦がれていた評価であった。だが、司には今はもうその言葉は不要であり、司はその話を断る。すると夜鷹は司の考え方が全く理解出来ない様子で、司に「君は自分の才能を自覚しているはずだ」と指摘する。それは司の本心を見事に言い当てていた。実際、司は学生時代はともかくとして、さすがに20歳以降に本格的にスケートを習い始めて以降は「自分には他人には無い特別な才能がある」ということは自覚するようになっていた。

夜鷹は司が自分の才能を自覚していながら、それを捨てたことを非難する。そして平凡な子供のコーチになったことを勿体ないと指摘する。夜鷹から見れば司や光は自分と同じく特別な才能を持った人間であり、自分と光のような天才同士が互いを高め合うためにタッグを組むのは有益なことだが、せっかく才能を持った司が大して才能の無いいのりのような子供のために自分の才能を無駄にするのは無意味に見えるのです。

それに対して司は、確かに自分は己の才能を自覚していながらそれを捨てたが、それはいのりが人生を賭けるに値する存在だと思ったからなのだと反論し、自分の才能にしがみつくために光をコーチしている夜鷹とは自分はとことん考え方が逆だと思う。確かに狼嵜光は天才であり、夜鷹純も天才である。だが指導者としての自分はいのりのために人生を賭けているのであり、自分の人生のためにコーチをしている夜鷹には決して負けたくないと司は決意する。「今の俺には金メダリストを目指す結束いのり選手のコーチを全力で務め上げるという夢があります」と司は夜鷹に宣言し、それに対して夜鷹も光のことを「僕は光に僕と同じ道を歩ませる」「彼女は生涯全ての大会で金メダリストになる」と宣言し返す。真の天才である光が同世代にいる限り、いのりの夢が叶うことはなく、司のスケーターとしての才能を捨てた決断は無意味に終わるだろうという宣戦布告であった。

だが司は「分からないですよ!氷の上に絶対は無い!」と言い返し、夜鷹は「あるよ、絶対は」と笑う。そして夜鷹は「来月の全日本で証明してくれるなら撤回してもいい」と言うと去っていく。つまり1ヶ月後のノービスA全日本大会でいのりが光に勝利するということだが、それは現状ではあまりにハードルが高い。何せ、いのりはまだ3回転ルッツも3回転フリップも跳べていないのだ。ただ、その演技構成で今回の中部ブロック大会ではルッツやフリップを跳ぶ選手たちに勝利して優勝するという「奇跡」は起こした。そしてその「奇跡」は次なるステップアップへのパスポートとなったはずだ。その成果が1ヶ月後に間に合うかどうかは賭けだが、可能性は決してゼロではない。「必ず証明してみせます」と司は夜鷹に追いついて宣戦布告するのであった。

そうして、いのりをはじめとする愛知から全日本大会に出場する選手たちが集まる強化練習の日がやってきた。そこにはいのりと共に中部ブロック大会を勝ち抜いた夕凪や愛花たち4人も居たが、ジュニア世界選手権に出場する高校生の岡崎いるかの圧倒的演技にみんな魅了され、よく考えたら自分たちも来年はジュニア枠なのだと気を引き締めたりする。そして光もこの強化練習には参加しており、いのりは遂に光と同じステージに立てた喜びを感じつつ、来たるべき戦いに気を引き締めつつ、光と6級バッジテストの時以来の再会を果たすのだった。そういうところで今回のお話は終わり次回に続きます。

2026年冬アニメのうち、2月20日深夜に録画して2月21日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

なお「葬送のフリーレン2期」の第34話は今週は放送休止であり、来週放送となります。

 

 

シャンピニオンの魔女

第8話を観ました。

今回はまずルーナの家で暮らすようになってからリゼがあんまり食事を食べていないということが問題となる。そもそもルーナたち黒魔女は自然界からエネルギーを直接得ることが出来るので食事は必要としません。でもリゼは白魔女特性を持つ人間なので普通に食事を必要とします。ルーナの場合はもともと人間の生活に憧れがあるので、人間の真似をして食事を作る趣味があり、それでリゼも食事を作ってもらえているのですけど、見よう見真似で作っているだけであり、材料もだいたいキノコで適当なものばかりなので人間であるリゼにとっては全然美味しくないのです。

そこでルーナは町に出て食材を買おうとしますが、町の人々はルーナが店に近づくことを嫌がってみんな食材を売ってくれません。仕方なく帰り道で立ち寄った農家から法外に高い値段で野菜を買うことになり、ようやくルーナは僅かな食材を調達できました。その一部始終を主様の魔法で見聞きしていたリゼは自分のせいでルーナに申し訳ないことをしてしまったと落ち込む。すると心に淀みが溜まっていきますが、リゼはこの出来事や自分の想いを日記に書いて忘れてしまってはいけないと思う。これがたとえ淀みになってしまうとしても、これは自分にとってかけがえのない記憶だから手離したくないとリゼは思う。

だが、家に帰るとルーナがそうして苦労して調達してきた食材でリゼのために作ってくれたスープはとても美味しく感じられて、リゼの心は幸せになり、淀みは消えていった。主様も「リゼが理解を深めて受け入れる心を大きくするか、あるいは抱えた淀みを覆い尽くすぐらいのたくさんの喜びや幸せに出会えばいい」と助言してくれました。幸せを見つけるのはリゼの心次第なのです。リゼがそうやってたくさん幸せになれば淀みなど逃げていくと。

そうしてその日はリゼは日記を書く必要もなく淀みを解消できた。翌日、リゼは畑を作りたいと言い出し、ルーナも町で畑作りの本を買ってきてくれてリゼに渡してくれました。そうしてリゼは楽しく畑仕事をして、収穫の日を楽しみにするようになりますが、一方で魔法修業の方は順調ではなかった。このままでは参議魔法使いたちの抜き打ちテストで不合格になってしまう。そういう危機的状況ですが、リゼは妙にルーナに意識が向いてしまったり、自分の身体がどうしてルーナより小さいのかと不満を抱いたりしてずっとモヤモヤする。その想いは無意識の恋愛感情であり、それは上手く言葉に変換して日記で解消することは出来なかったし、リゼ自身が何故か日記で解消してしまいたくない気分になっていた。

リゼの魔法修業の不調に関しては、そもそもリゼは白魔女の系譜なので黒魔女としての修業をしても成長速度が遅いのは当然であった。白魔女には白魔女の覚醒の仕方があるようだが、それは黒魔女であるルーナ達には分からない。ただ、リゼは種も無いのに植物を生育させる能力に長けており、それは白魔女の系統の魔法であるようであった。ならばその才能を伸ばせばいいのかというと、リゼが白魔女の能力に覚醒することはどうもルーナ達にとってはあまり歓迎出来ないことであるようだった。

そんなある日、リゼは森で精霊たちに出会い、白魔女はチャームの力で精霊たちを喜ばせて、それによって精霊たちの力を借りて魔法を使うものなのだということを教えてもらう。精霊たちに勧められるままに唄を唄ってみたところ、自然と精霊語で歌が湧き上がってきてリゼは唄います。するとリゼの中に「いつか恋をすれば歌があなたの癒しとなり力となり道標となるわ」と幼い自分に言ってくれた母親の言葉の記憶が甦る。

この歌はルーナへの恋心を唄う歌であったのです。リゼはルーナに恋をすることで白魔女としてのチャームの力に目覚めて、それによって精霊たちは喜び、リゼに祝福や加護を与えた。こうしてリゼは白魔女として覚醒して修業を開始することが出来たのだが、精霊たちの言うには「恋の力は黒魔女には毒でも、白魔女にはパワーの源」だという。どうやらこれはルーナにとっては良くないことであるようです。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年冬アニメのうち、2月19日深夜に録画して2月20日に視聴した作品は以下の2タイトルでした。

 

 

エリスの聖杯

第7話を観ました。

今回はメイフラワー社の女記者のアメリアがルーファスという王国政府の財務監督官と密会してセシリア王太子妃の身辺の金の流れに関する情報を聞き出している場面から始まります。だが実はルーファスはダェグ・ガルスと繋がっており、同じくダェグ・ガルスと繋がりのあるデボラ・ダルキアンと結託して、メイフラワー社の情報を探るためにアメリアに近づいていたみたいです。そこでルーファスが探っていた情報は「アイシャ・ハクスリー子爵夫人へのメイフラワー社の独占取材の日時と担当記者」であったようです。

アイシャは前回のエピソードでコンスタンスと会って10年前のスカーレット処刑の罪状となったセシリア毒殺未遂事件の真相を打ち明けました。それは「セシリアを疎ましく思っていたアイシャがリュゼ子爵邸の水瓶に強い痩せ薬を混入させてセシリアを病気にしようとした」というものであり、証拠品となった水瓶の傍に落ちていたスカーレットの耳飾りも、普段からスカーレットそっくりの格好をしていた熱烈ファンのアイシャが身に着けていたものを落としたものだった。

ただ、そうなると証拠品の耳飾りを憲兵局ですり替えたり、スカーレットの部屋に証拠品とするために毒入りの小瓶を置いたりしてスカーレットの冤罪を仕組んだ者が他に存在するのは間違いなく、まともに捜査すればすぐに捕まっていたはずのアイシャが逮捕されずに済み、しかも推しであるスカーレットが逮捕され処刑されるに及んでもアイシャが沈黙し続けていたことからも、アイシャもその冤罪の黒幕と接点があったのも間違いない。そして現在のアイシャは「ジャッカルの楽園」を使用していることからダェグ・ガルスと繋がりがあると思われ、おそらく10年前の事件の後、真犯人であったアイシャはスカーレット冤罪の黒幕であるダェグ・ガルスから真相を口止めされたことから接点が生まれ、それ以降はダェグ・ガルスの仲間になっていたのでしょう。

コンスタンスと会った際はアイシャは錯乱して10年前の自分の犯罪を告白しただけであり、その後は屋敷の使用人に担がれて自室に戻ってしまい、そうした事件後に生じたと思われるダェグ・ガルスとの関係については喋っていませんでした。その後、アイシャからメイフラワー社に連絡があり「10年前の罪を告白したい」と伝えられ、それでメイフラワー社は独占取材をすることになったわけですが、そうしたアイシャの動きはダェグ・ガルスに筒抜けだったようです。おそらく屋敷の使用人の中にダェグ・ガルスの息のかかった者がいるのでしょう。

だからダェグ・ガルス側ではコンスタンスがアイシャと会ったことは把握していますが、面識の無い小娘と会って急にアイシャが過去の罪を白状したことに困惑はしたことでしょう。まさかコンスタンスにスカーレットの亡霊が憑りついているなど想像もつかないでしょうから。同様にメイフラワー社でもどうして急にアイシャが10年も前の罪を告白する気になったのかよく分からず困惑はしていました。実際、前回ランドルフも指摘していましたが、10年前の事件であり、証拠品の痩せ薬入りの小瓶をアイシャが持っているといっても、証拠品としては根拠に乏しく、それだけでスカーレットの冤罪を完全に晴らすのはなかなか難しい状況でした。だから「10年前の罪の告白」自体はさほどセンセーショナルではない。

ただ、当然ながら話は「どうして10年間真相を隠していたのか」という話になる。そうなるとアイシャはダェグ・ガルスとの関係を告白することになるだろう。それがダェグ・ガルスとしてはどうしても許容出来なかったようです。だからダェグ・ガルスはメイフラワー社の取材を受ける前にアイシャを殺して口を封じることにした。おそらく殺そうと思えばいつでも殺すことは出来たはずです。だがダェグ・ガルスはメイフラワー社の取材の日を調べて、わざわざその日にアイシャを殺害することにした。それはデボラの意向であったようです。

デボラは自分にとって政敵であるアビゲイル・オブライエンを陥れるためにアイシャ殺害を利用しようとしたのです。メイフラワー社がアビゲイルが出資して手先に使っている新聞社であることはデボラは知っており、当日アイシャの取材に出向く記者のオルダスがアビゲイルの経営する娼館「豊穣の館」の用心棒であることも知っていました。そこで取材のためにオルダスがハクスリー邸に来たタイミングでサルバドルがアイシャを殺して逃走し、取材に来たオルダスがアイシャの死体の第一発見者となり、犯人だと疑われるよう仕向け、それによってアビゲイルを追い落とそうと考えたのでした。

サルバドルはアイシャを殺して10年前の事件の証拠品の小瓶も奪い逃走しました。オルダスがアイシャを発見した時、まだアイシャは息があり、従姉のシャロンを調べてほしいと言い残し死にました。どうもシャロンも一緒にダェグ・ガルスの仲間になっていたみたいなのですが、そのシャロンもアイシャと同日に自殺していました。実際はダェグ・ガルスに殺されたのでしょう。そしてオルダスはアイシャ殺害の疑いをかけられて逃亡する羽目となった。

オルダスは潔白なのだから逃げなければ良かったとも考えられますが、状況的に明らかに自分を嵌めるための仕組まれた陰謀だということが分かったので、迂闊に憲兵局に身柄を押さえられない方が安全だと判断したのでしょう。実際デボラとしてはオルダスを捕らえることが出来た方が好都合だったのでしょうけど、オルダスが逃げたことで犯人だと見なされ、オルダスを雇っているアビゲイルがアイシャ殺害の黒幕だと見なされるようになった。

もちろん、そうなるようデボラが憲兵局に働きかけたのであり、憲兵局にはデボラの意向に従って動くダェグ・ガルスの手先も入り込んでいる。ただ、それだけでなくアビゲイル自身にも疑惑を向けられても仕方ない弱味もありました。まずアビゲイルは孤児であったオルダスのために偽の戸籍を作っていた。アビゲイルは娼館で働く女性たちにも同じようなことをしており、普段から劣悪な環境で苦しむ貧民や孤児たちにそうやって救いの手を差し伸べて自分の元で働かせていたのです。しかし、そのことが徒となって今回は「怪しげな男の身分を偽造して殺し屋として使っていたのではないか」と言いがかりをつけられる余地を作ってしまったことになる。

また、アビゲイルはもともとアイシャとは何の接点も無かったのだが、数日前にコンスタンスに頼まれてアイシャ宛てに紹介状を送ってしまっていた。これによってアビゲイルはアイシャと何らかの接点があり、トラブルを起こしてアイシャを殺害したのではないかと言いがかりをつけられる余地が生じてしまった。そうしてアビゲイルは逮捕されてしまったのだが、コンスタンスは自分のせいでアビゲイルを窮地に陥れてしまったと責任を感じて、何とかしてアビゲイルを救いたいと言い出し、スカーレットが知恵を貸してやることにした。

スカーレットが考えたのはアビゲイルの裁判を行う判事を取り込むことだった。もともとアビゲイルは潔白なのでアイシャの殺害を命じた証拠など存在しない。今回はアイシャが急に罪の告白をすると言い出してアビゲイルの逮捕まで急展開であり、10年前のスカーレットの事件のように証拠品の捏造までやる余裕は無いはず。だからダェグ・ガルスは自分たちの息のかかった判事をこの事件の裁判に送り込み、状況証拠だけでアビゲイルを有罪とするはず。ただ、さすがに王国の判事ともなれば身辺調査もなされるのでダェグ・ガルスの構成員が潜り込むのは難しい。おそらくダェグ・ガルスに弱味を握られて言いなりになっているだけの者であり、そこまで強固な意志の持ち主ではないだろう。そして、どうせ素行の悪い判事に決まっている。ならばこちらもその判事の弱味を握ってもっと強烈に脅してやればいい。

それがスカーレットの作戦であり、実際アビゲイルの裁判を担当する判事はカルバン・キャンベル伯爵と決定したが、かなり素行に問題のある人物のようであった。特に女好きで有名らしい。もちろんそんな程度のことでは既にダェグ・ガルスに脅されているようなキャンベルを脅す材料にはならないであろうけど、こんな人物ならば当然もっと汚い悪事にも手を染めているはず。あちこちに隠し子を作っているようであるし、莫大な金が必要なはず。何か汚い手口で金策をしていると思われる。それを突き止めればこちらにも勝機はある。

そこでハームズワース子爵に相談してみることにした。アビゲイルはハームズワースの「女神の寵愛でこの世のものではないものが見える」という秘密を知っていたので、どうやらハームズワースはアビゲイルと親しいと思われたからだ。そしてスカーレットの亡霊が見えていながら特にコンスタンスに対して敵意も示していないところを見ると、どうもスカーレットやコンスタンスの敵側というわけでもないようです。そう判断してアビゲイルの救出について相談してみたところ、ハームズワースはスカーレットの計画を聞くと「それならばジョン・ドゥ伯爵の夜会で高級娼婦を集めて乱痴気騒ぎをするという情報を流せば、きっとキャンベル伯爵ならばやって来るはず」だと言う。

そうして「豊穣の館」の娼婦たち総動員でキャンベルを嵌めるための夜会が開催されることとなり、ノコノコとやってきたキャンベルはこの罠に見事に引っかかって娼婦を自分のもとに買い受けようとしてこっそり「裏金がある」と伝えてきた。キャンベルは病院や学校を経営して国家から下賜金を受けているのだが、それを不正に懐に入れて寄付金という名目である市民団体の裏帳簿にプールしているのだという。こんなことがバレたら判事の自分がブタ箱行きですから、なんとも舐めたことをしてくれているものです。

それで、その市民団体というのが「すみれの会」というらしい。それって以前にコンスタンスの嘘記事に反応して抗議してきた市民団体です。そこでコンスタンスは「すみれの会」の代表のキンバリー女史を追及しようと思って会いますが、どうもキンバリーは裏帳簿の存在を知らなかったようで、コンスタンスの話を聞くと、キャンベルに対して怒りを漲らせる。更にキンバリー女史はコンスタンスがアビゲイルを救うためにキャンベルの弱味を握ろうとしているのだろうと言い当て「貴方じゃ荷が重いわね」と指摘する。

どうもキンバリーはコンスタンスの動向もある程度把握しているようで、現在アルデバイド王国でオブライエン公爵家とダルキアン公爵家が暗闘をしており、それがアイシャ殺害事件という形で表面化していることや、コンスタンスがオブライエン派に属していることも把握しているようでした。ただのうるさい市民活動家かと思っていたのですが、どうも様子が変です。そしてキンバリーは「10年かけてダルキアンの勢力を削いできたのに、また台頭させるわけにはいかない」「だからオブライエンに失脚されるわけにはいかない」「いいわ、後は引き受ける」と言う。

確かに裏帳簿という弱味を握ったとしても、当然キャンベルはダェグ・ガルスにも何らかの弱味を握られて脅されているのだろうから、コンスタンスが裏帳簿の件で脅してもキャンベルはダェグ・ガルスの意向を優先する可能性が高い。もっと強大な力を背景に交渉しなければキャンベルを動かすのは難しいだろう。しかしキンバリーにそんな力があるのだろうかとコンスタンスが不審に思うと、キンバリーは「信じられないならヒントをあげる」「すみれの花はどんな色?」と謎めいたことを問うてくる。

すみれの花はアデルバイド王家の象徴であり、同時に隣国ファルス王家の象徴でもある。ただそれぞれ象徴するすみれの花びらの色は異なる。これはつまり「すみれの会」というのは市民団体に偽装したアデルバイドとファルスの王家による私的工作機関なのだということなのだろう。先ほどからのキンバリーのこの国の2つの公爵家をまるで手駒にように見なす発言も、そう考えれば辻褄が合う。そして、おそらくこの2つの国の王家はスカーレット処刑事件の起きた10年前からずっとダェグ・ガルスの手先と暗闘を繰り広げてきたのだと思われる。

もしキンバリー女史が王家と直接繋がっているのならキャンベルに対してかなり強い圧力をかけることが出来る。そう考えてコンスタンスはキンバリー女史にこの件を任せることにした。そうしてアビゲイルの裁判が行われ、証拠不十分ということで無罪を勝ち取ることが出来たのでした。思惑が外れたデボラは悔しがり、ダェグ・ガルスは下っ端をアイシャ殺害犯として捕えさせると、その「真犯人」を服毒自殺に見せかけて牢獄で毒殺して事件を幕引きさせた。ただデボラはルーファスを手先を使ってアビゲイルに対するささやかな報復として、アイシャの取材に関する情報を漏洩して殺害のきっかけを作ったという不祥事でアメリアを告発した。その結果、アメリアはメイフラワー社で立場を無くしてクビとなった。

ただ、釈放されて帰宅してきたアビゲイルは今回の事件は10年前のアイシャに関わる秘密の口封じにしてはあまりに手際が良すぎると指摘する。確かに、アイシャの告白を裏付ける証拠は不十分であったし、アイシャの犯罪をダェグ・ガルスが隠蔽したという証拠ももう立証することは出来ないだろう。それだけのことで別にアイシャを慌てて殺す必要があったとは思えない。また10年前の事件とは無関係なアイシャの従姉のシャロンまでが同じ日に殺されているのも奇妙ですし、そもそもアイシャが死に際にシャロンに会うようにオルダスに言い残したのも奇妙です。

おそらくアイシャが告白しようとしていたのは10年前の事件のことだけではなかったのだと思える。ダェグ・ガルスに関わるようになって掴んだ何らかの情報を告発しようとしていたのではないだろうか。それをシャロンも知っていたのだろう。それはダェグ・ガルスにとって非常に重大な情報なので、だから2人は口封じに殺されたのだろう。そう考えるとケイト誘拐事件の主犯のホセが獄中で殺されたのも同じ理由に思えてくる。

ホセが殺されたのは口封じが目的であるのは明白だったが、では一体何を隠そうとしたのか。ダェグ・ガルスは憲兵局が長年追いかけていながら潰せない巨大犯罪組織です。だからアジトの場所とか合言葉とか構成員の名前が多少知られたところで、そんなに大きな痛手ではないでしょう。だから、口封じしなければいけない情報というのは組織の根幹に関わるようなよほど重大な計画に関するものであろうと思われる。そうなるとホセの場合「リリィの鍵」を探していたというのが気になる。ケイトがそう証言しているので当然ホセは「リリィの鍵にはどういう意味があるのか?」と訊問されたはず。それがダェグ・ガルスにとってはよほど都合が悪いことだったのでしょう。

なおメイフラワー社をクビになって他の新聞社にも敬遠されるようになったアメリアが失地回復のためにセシリアに関する特ダネを調べ上げて、お忍びで貧民街に1人で来ていたセシリアに直撃取材をしたのですが、そこでアメリアは「セシリアの居た孤児院は火災になり生き残ったのはセシリアと幼馴染のシシィという少年だけだった」という自分の掴んだ極秘情報をセシリアに突きつけた。するとセシリアは「シシィは死んだ」と言ってアメリアの喉元にナイフを突きつけ「殺されたくなければこの国を出て行け」と言って追い払い、ビビリまくったアメリアは逃げ去りました。

ここでの会話内容も実に興味深いものではありますが、ここではセシリアがアメリアを殺さなかったことも気になる。アメリアの掴んだ情報はセシリアにとってかなり都合の悪い情報であるはずなのですが、セシリアはホセを躊躇なく殺した時とは打って変わってアメリアを殺さなかった。これはつまりセシリアは「自分個人の都合では人殺しは出来れば避けたいと思っている」ということなのかとも思える。ただ、いずれにせよセシリアにとって、そしてダェグ・ガルスにとっても「セシリアが孤児であり出自不明であること」などよりも「リリィの鍵の持つ真の意味」の方がよほど重大で秘匿すべき情報なのだということは分かる。

リリィの鍵は「エリスの聖杯を破壊せよ」と書かれた紙片と共に隠されていたので、それは「エリスの聖杯」に関係する情報であると思われる。そしてセシリアのもとにダェグ・ガルスの本部から「エリスの聖杯を再開せよ」という指令が発せられていることから、それはダェグ・ガルスが近いうちにこのアデルバイド王国で始めようとしている何らかの大きな計画に関する情報なのであろうと思われる。ならばホセやアイシャやシャロンが殺されたのも、またリリィが2年前に殺されたのも「エリスの聖杯」計画に関する情報漏洩を防ぐためだったのではないかと推測されてきます。

コンスタンスもそのように考え「エリスの聖杯という言葉の謎が解ければ何かの手掛かりになるかもしれない」と考える。そうしてコンスタンスが思案しながら町を歩いていると、サンという剣を担いだ女性に声をかけられた。サンは外国から来たみたいで「小宮殿に行きたいので道を教えてほしい」と言う。すると、そこにエウラリアという連れの女性が来てサンに地図をちゃんと見るようにと小言を言う。地図には十字型に座標軸が引いてあり、縦軸の文字と横軸の数字を掛け合わせて目的地を自分で探すようにと説教するエウラリアであったが、サンは面倒臭がってエウラリアが持っていた観光ガイドを地図ページを開いたままコンスタンスに「あげる」と言って渡してしまう。更にサンはコンスタンスに名を尋ねて、コンスタンスの姓が「グレイル」だと聞くとちょっと反応して「いい名だ」と言って立ち去っていく。道案内に関してはもう連れのエウラリアが来たので問題は無いようだったが、コンスタンスは呆気にとられて観光ガイドを握りしめてサンとエウラリアの後ろ姿を見送りました。

その後、コンスタンスは帰宅し、ランドルフがやってきて例のリリィの鍵の製造元を突き止めたと報告してくる。それによると、これは鍵ではなかったらしい。鍵の形をした装飾品なのだという。ただ鍵に刻まれていた「P10E3」という刻印の文字はリリィが指定して付けさせたものだという。つまり、これは鍵として実用に供するものではないが、あえて「鍵」の形にすることがリリィにとっては意味があったようです。「エリスの聖杯を破壊せよ」と書かれた紙片とセットになっていたことから察するに、おそらく「これがエリスの聖杯の謎と説く鍵なのだ」という意味だったのだろう。そしてその「鍵」に「P10E3」という文字をあえて刻んだということは、この「P10E3」という文字列こそが「エリスの聖杯」の謎を解く鍵なのだということになる。そのことに気付くとコンスタンスはハッと何かに気付いて2階の寝室に戻り、さっき寝室の鏡台に置いたサンから貰った観光ガイドの地図ページを開き、スカーレットに向かって「私、分かっちゃったかもしれない」と言う。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録

第7話を観ました。

今回はザイロとテオリッタがパトーシェの部隊に一時的に配属されて、神殿の異端者グループを一網打尽にする作戦に従事します。とりあえず要塞での戦果でテオリッタの立場は好転しつつあるようですが、神殿を破門された異端者グループが新参の女神を認めないので殺そうとしているらしい。つまりテオリッタが狙われているのだが、ならば勇者隊が休暇中の港湾都市でテオリッタを囮にして異端者グループを誘き寄せて一網打尽にしようということです。

それに先立って、要塞の戦いで加勢に来たマスティボルト家の女性当主であるフレンシィがザイロに面会する。実はフレンシィはザイロの元婚約者らしい。ザイロが勇者刑に処されたので婚約は解消したとザイロは言っているが、フレンシィはまだ婚約は有効だとか言っており、ザイロの恩赦を求めて運動しているらしい。テオリッタやパトーシェとしては気になる存在ということになりますが、とにかくフレンシィはザイロに散々小言を言って帰っていく。ただフレンシィはもともとある魔王を追っていたのだという。それは人間に化ける能力を持つ魔王であるらしく、名はスプリガンというらしい。そのスプリガンをこの港湾都市で見失ってしまったという。

また港湾都市には勇者隊の一員であるジェイスも合流してきたが、このジェイスという男は竜騎士であるらしい。ただ竜の解放を求めて反乱を起こして勇者刑に処されたとかいう変人であり、人間よりも竜の方が大事みたいです。竜にはやたらデレデレしているが人間にはぞんざいな態度で接する。だから上官であるベネティムやザイロのことも見下しているが、何故かドッタのことは尊敬しているみたいです。またテオリッタのことも全く尊重しておらず、テオリッタを愕然とさせます。

とにかく囮作戦を開始することにしたが、敵側は暗殺教団を使ってくる可能性もあり、テオリッタの護衛がザイロだけでは少し心細いのでツァーブも連れていくことになり、パトーシェも変装して同行する。市場でテオリッタははしゃぐが、そこに刺客が襲ってきて簡単に返り討ちにするが、どうやら暗殺教団ではないようだった。もしかしたら魔王現象に協力しているという共生派の刺客である可能性もあった。

そこに名のある冒険者の女シジバウが襲ってきて、更にブージャムという謎の男も現れて異常な体術で襲い掛かってくるが、そこにジェイスが竜に乗って現れて刺客たちを焼き払う。だがブージャムは炎に焼かれても平気な様子で去っていく。また本来は人間を攻撃することは出来ないはずのテオリッタもブージャムに対しては攻撃することに抵抗を感じなかったという。もしかするとブージャムの正体がスプリガンという魔王なのではないかと疑惑が湧いたところで、今回のお話は終わり次回に続きます。

2026年冬アニメのうち、2月18日深夜に録画して2月19日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

綺麗にしてもらえますか。

第7話を観ました。

今回はキンメクリーニングで那色と小学校の友達が夏休みの自由研究でシミ抜きの見学をしていたところ、資材屋さんが来て金目さんと世間話をして「SNSを活用して店の宣伝をしたらいい」と資材屋さんが勧めてきて、金目さんはインターネットに疎いので乗り気ではなかったのだが、それを聞いていた那色が乗り気になり、自分たちが手伝うと言い出す。強引に押し切られた金目さんは那色たちと一緒にSNSをやることになり、那色たちは金目さんの仕事する姿やオフショットを撮影しまくるようになる。そうしてキンメクリーニングのSNSは充実した見栄えとなったが、新規のお客さんは増えたりはせず那色はしょんぼりする。だが那色がSNSに上げたシミ抜き動画を見た遠方のお客さんから宅配で帽子が送られてきてシミ抜きを依頼される。そのシミ抜きを終えて無事に送り返した金目さんであったが、その後SNSのフォロワー数が爆発的に増える。実はその帽子のシミ抜きを依頼してきた人は有名なインフルエンサーであったらしく、その人が綺麗に帽子のシミ抜きが出来たことを喜んでキンメクリーニングの紹介をしたらしい。その後、口コミでキンメクリーニングが拡散されて遠方からのクリーニング依頼がやたら増えて金目さんは大忙しとなる。しかし、そのお蔭で熱海の地元のお客さんへの対応が遅れがちになり金目さんはちょっと困ってしまったりもする。そんな中、毬祥がようやく学生カバンをクリーニングしてもらおうとして店に来るが、金目さんが忙しそうにしているので引き返してしまう。でも金目さんは毬祥を追いかけていく「先約いただいていたものですから」と言って学生カバンを引き受けます。そういう感じで今回は終わりましたが、ここまであんまり大したことも起きないし話の内容も薄いので、見ていてもかなり退屈に感じるようになってきてしまい、このあたりでもういいかなと思えてきたので今回で視聴は切らせていただきます。