「ブレイク」は”終わり”の始まり!?
はいはい(^O^)/
花粉地獄からようやく解放されてきたと思ったら、今度は”暑さ”との戦いが始まろうとしていることを思い出し、とても落胆している私です。
さて今回は、いつもの様に”業界NEWSパトロール”をしていたら、とある記事を見つけてしまい、胸が締め付けられる思いと同時に、これから「ファッション業界で一旗揚げてやる!(`Δ´)」と鼻息荒い若い方々に、少しでも参考になればと思い、ちょっと思った事を書いてみようと思います!
まずはその記事がこちらです↓
キャサリン妃が婚約発表で着たあのドレスが、いかにISSA終焉の引き金となったか
婚約発表記者会見にて、ISSAのドレスを着たキャサリン妃とウィリアム王子
Getty Images
詳細は是非とも元記事をご覧頂ければと思いますが、要約すると・・
キャサリン妃が婚約発表の時に着たことで一気に注目を浴びたブランド「ISSA」は、突然、非現実的な需要に対応しなければならなくなり、資金的に行き詰まり、結果ブランド倒産。デザイナーのヘラエルもブランドもファッション界から消えてしまった。
なんという皮肉な結末・・(ノ_-。)
実は私自身も、規模は違いますが、似たような経験をしているので、とても共感してしまいました。(ご興味がある方はこのブログの初期の頃のエントリで、倒産までの詳しい経緯を書いてますので宜しければ!(・ω・)b)
私の場合、当時の「Knit Kitchen」は、本業のOEMの片手間で、実家のニット工場で生産したオリジナル商品を、小さな路面店で細々と、地元(代々木上原)のお客様を相手に販売するだけのブランドでした。
ところが、学生時代の友人のコネクションで、本当に軽い気持ちで、段ボール2箱分のサンプルをJJ編集部に持ち込んだことがきっかけで、なぜか編集やスタイリストの方々に気に入られ、知らないうちに4ページ、8ページと「Knit Kitchen特集」が組まれ、そこで一気に世間に認知されることとなりました。
当時(約20年前w)の「JJ」の影響力は凄まじかったので、その後起きた事案を時系列でまとめると・・
①一般消費者から「どこで買えるの?」と問い合わせが殺到!
④全国のセレクトショップから「卸を!」と依頼が殺到!
⑤全国の百貨店・ファッションビルから「ぜひ出店を!」とオファーが殺到!
⑥全国のOEMメーカーから「ぜひウチで生産を!」と営業が殺到!
⑦メガバンクから「ぜひウチのプロパー資金を使って!」と融資が殺到!
とにかく色んなことが「殺到」します(笑)しかも短期間の間に。
当時は「ネット通販」なんてまだまだマイナーな時代でしたので、消費者の期待に応えるために、たった3年間で全国に直営店を最大12店舗まで拡大しました。もちろん全て銀行からの借り入れで(笑)
ブランド売上もあっと言う間に10億円に届く勢いでしたし、従業員もあっという間に50~60名に増えました。まさにブレイクです!
自分自身の生活環境も一変し、高級住宅に高級車、財布には常に札束みたいな(笑)年収はちょっとしたプロスポーツ選手並みwこれ全部私が20代の頃のお話です。
ところがそんな夢のような状況は長く続くはずがありませんよね。案の定、5年目くらいには徐々に雲行きが怪しくなりはじめ、設立から8年であえなく会社は倒産、ブランドも消えることになります。私自身も全てを失い、多額の借金だけが残りました。。(ノД`)
今考えれば、当時の私が設定していた「ゴール」は、「ブレイクすること」「ブランドを有名にする事」のみで、その先は全くイメージ出来ていませんでした。色々経験した今の私なら「ブレイク」はただの通過点に過ぎず、その先の着地点までイメージ出来ますが、当時の私はあまりにも無知で力不足でした。
「結果はどうあれ、一度はそこまで到達することが出来たってだけでスゴイよ!」と言って下さる方もいっらしゃいます。ですが、逆にこの「成功体験」がその後の自分を苦しめることになります。
「俺はあそこまやった男だぞ!」っていう自負や傲慢が、冷静な判断を狂わせることがあります。もしかしたら今もその呪縛から抜け出せずに苦しんでるのかも知れませんね。今、アパレルから少し離れて広告のお仕事をしているのも、過去の「成功体験」から抜け出すためなのかも知れません。
要するに何が言いたいかと申しますと、「ブレイク」すれば必ず「終わり」もセットで付いてくるということ。「えーっと、ブレイクセットください!あ、”終わり”抜きで!」っていう注文は当店では致しかねます。( ´艸`)
なので、「ブレイク」の先のイメージや具体的なプランがまだないのであれば、野心に身を任せ、闇雲に「ブレイク」させるべきではありません。一旦「ブレイク」してしまうと、自分の意志とは関係なく、あらゆる事が「殺到」して、考える余裕さえ与えてくれませんから。
もし準備不足なのにも関わらず突発事故的に「ブレイク」してしまいそうになった場合は、準備が整うまでなるべく「ブレイク」が拡大しないよう行動することをお勧めいたします。そこで自制心を発動できるか否かが5年先、10年先を左右します。
くれぐれも「俺すごい!」などと勘違いしないようお気を付けください。ほとんどの場合、ただの「ラッキー」です。「運も実力のうち♪」などとほざくのはもってのほかです(笑)←ぜんぶ私ですw
ということで、「ブレイク」しかかっている方に少しでも参考になれば幸いです。
ってことで、また次回~(^O^)/アディオース♪
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