「ニットキッチン」元社長の奮闘記 -152ページ目

伊勢丹が5月に夏物セールを出来るワケ

はいはい(^-^)/



最近このブログは

アパレル業界の

ニュースの裏側を紐解く

池上さん的な記事が

多くなってしまってますが、



今回も

そんな感じです(笑)



昨日、

こんなニュースが

アップされていました。



伊勢丹は、なぜ5月に夏物セールをやるのか?新宿店が6日間のセールで7億円販売!




さらに、

いつもお世話になってる

ファッションジャーナリストの南さんも



この記事に対して

ご自身のブログで言及されています。


バーゲンの早期化はもっとも有効な販売方法の一つ 南充浩の繊維産業ブログ



詳細は是非

それぞれの元記事を

ご覧いただければと思いますが、



私も

南さんのご意見に賛成です。(^-^)/



伊勢丹は

自らの行為を棚に上げて

あのような主張で

業界を煽動しようとしても



ただただ「矛盾」しか

感じざるを得ませんよね。┐( ̄ヘ ̄)┌



しかし、これには

ちょっとしたカラクリがございまして・・・



ここで、いつもの

「業界の暴露王」こと

わたくしの出番です!(笑)  ヽ(`Д´)ノ誰も言ってねーよっ!



まず、

この元記事(東洋経済ONLINE)を

書いた記者さんは

ちょっと取材不足ですね!(*^-^)b



あるいは、

敢えて書かなかったのか・・

その辺りは定かではありませんので

否定するつもりもありませんが、


このニュースに関して

一般の読者の方々が

誤解をしないように



3つだけ

補足説明をしておこうと思います。(*^-^)b



先ず一つ目は、



この「紳士ファッション大市」という催事は

最近始まった訳ではなく



私が伊勢丹新宿本店で働いていた(三〇商会の営業として)

20年前から既にありました。



本館6Fの催事場で行われる

「店内催事」の他にも



この季節は

いわゆる「店外催事」という



伊勢丹の建物以外の

大きな会場を使ったバーゲンが

毎週のように開催されています。



例えば、

京王プラザホテルやNSビル

五反田TOCなどなど・・・。



しかも

これらの「催事」は

何も伊勢丹に限ったことではなく



他の百貨店も

少なからず開催していますよね。(*^-^)b



要は

毎週のようにどこかしらで

バーゲンが開催されています。



この時期、

当時の私のような

アパレルメーカーの若手社員は



毎週のように

設営→撤去→設営→撤去、

の繰り返しで



1つの催事で

数百個の荷物を捌くので



梱包スキルが

かなり上達します(笑)



梱包用のフルコン(白いビニールのヒモ)を

ハサミやカッターなしで

素手で切れるようになるんですよ!Σ(゚д゚;)マジ



もうね、

引っ越し業者を上回るレベルです(笑)



しかも期間中は

首にメジャーをぶら下げて

「販売接客」もします。



期間中は数百人の

接客をしなければいけないので



ここで、

スーツやパンツの

「すそ上げ」スキルが

かなり上達します(笑)



マチ針の打ち方や

三方詰めしたらシルエットが崩れるとか・・



もうね、

街のお直し屋さんを上回るレベルです(笑)




そして二つ目は



レディス(婦人服)にも

「店内催事」「店外催事」ともに

似たような催事は沢山あります。



私も「ニットキッチン」時代に

何度も参加したことがありますから。(*^-^)b



「紳士服だけ」と言い切ってしまうのは

早計ですね。



最後の三つ目は

これが一番重要なのですが、



このような催事に

出品される商品の

ほぼ全てが「キャリー品」です。



つまり

各アパレルメーカーの

倉庫に眠ってる

「不良在庫」です。



もちろん、

ブランドによっては

今季物(梅春や春物)を

出す場合もあるでしょうけど



全体の割合からすれば

微々たるものです。



当時はよく

「紳士大市」の前になると

上司と一緒に倉庫にもぐり



「バンドル」はどれにしよう?とか  →バンドル=2着で10,000円などのセット売り

コレたくさん残ってるから折込チラシの目玉にしよう!

なーんていう作業をやったものです。(^_^;)



元記事を読むと

あたかも「今季物」が

早くも5月にバーゲンになっちゃう印象を受けますが



実のところは

なんて事はない

ただの「在庫処分イベント」です。(*^-^)b



しかし、

伊勢丹本店の「紳士大市」は

とにかくハンパなく

とてつもなく売れるので



それを餌に

各アパレルメーカーは

伊勢丹側からの依頼で



「紳士大市」用の

目玉商品を作らされることもあります。

バーゲン用の新商品ってことですね!

どこか「福袋」と似てますね(*^-^)b



依頼といっても

ほぼ強制ですが(笑)

しかも「買取」じゃありませんが(笑)∑(゚Д゚)



それでも

拒否すると

今後のお取引に支障をきたすので



各アパレルメーカーは

ほとんどの場合、お受けします。



それが、

記事中に書かれてる

「オリジナル商品」の正体です(*^-^)b



以上をまとめると、



①「紳士大市」は遠い昔からある

②婦人服にも「紳士大市」と似たような催事はある

③出品される商品のほとんどが「今季物」ではなく「キャリー品」



と、言う事です。(*^-^)b




とは言え、

紳士服の分野

特に「ビジネス」の分野は

トレンドにあまり左右されないので

(※スーツやワイシャツが毎年劇的に変化することはありませんよね!)



「キャリー品」でも

世のオジサン達にとっては

かなりお買い得な催事なんだと思います。



まとめ買いが多いのも

納得できますね。



特に伊勢丹は

「店内」「店外」ともに

とにかく「催事」が多く

しかも売れますので、



通常のプロパー品のバーゲン(夏・冬)の日程を

わざわざ早める必要性がないんですね。



むしろ後ろ倒しにしたほうが

その分「催事」が売れるので

伊勢丹にとっては得なんです。



だから「バーゲン日程を遅くしようー!ヽ(`Д´)ノ」

なんてこと言い出すんだと思います。



ズルいですよね!(笑)




でも

全ての百貨店の「催事」が

伊勢丹のように売れる訳ではないので



業界全体としては

伊勢丹の主張を

快く受け入れられないんでしょうね。



アパレルメーカー側にとっても

伊勢丹の「催事」は

とても助かってる反面、



通常バーゲン時期を

後ろ倒しにすることで



他の百貨店との折り合いが

つかなくなってしまうことは

何としても避けたいでしょうから



難しい判断を

迫られてるんでしょうね。。。



何も出来ませんが

心中お察しいたします。(笑)


ともあれ

以上のようなことを

踏まえていれば



「バーゲン催事」は

お買い得であることは間違いありませんので



一般の消費者の皆さまは

その用途に応じて

賢いお買い物をしていただければ

吉なのではないでしょうか(*^-^)b



ということで

また次回~(^O^)/アディオース♪




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