近頃は月日の流れが益々速くなり、気がつけばもう秋!!
治療終了から丸8年が経ち、9年目に入りました(あってるよね?)。
気が向いたときに近所の婦人科クリニックを訪ね、
たまにCA125など測定してもらったりしていますが、
特に変わりなく、おかげさまで元気にしております。
そういえば春先に、何年かぶりに骨密度測ったっけ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180909/13/knight-of-pentacles/a4/1b/j/o0360031014262883204.jpg?caw=800)
地味に増えていました。
最近変わったのは、
大学病院の漢方の医師に処方してもらっているエストロゲン製剤。
ここ何年もル・エストロジェルを使っていたのですが、
大学病院内部の都合(巻き込まれて結構ゴタゴタした)で、
出してもらえなくなったので、
一旦ディビゲルになり、その後ジュリナに変更になりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180909/13/knight-of-pentacles/eb/d9/j/o1936193614262879244.jpg?caw=800)
3種類とも成分は同一の合成17β-エストラジオールだから、
そんなに違いがないと思っていたのですが、
使用感が全然違っていたので、悩んだ挙句に、
やっぱりル・エストロジェルに戻しました。
大学病院では処方不可なので、
近所のクリニックで処方してもらうことにして。
↑なんか納得いかないけど
私がホルモン補充をしている目的は、主に、
ホットフラッシュ症状の軽減と骨密度の維持の2つ。
副産物的に、コレステロールが下がったり、
肌や爪の状態が良くなったりはありました。
以下、個人的な感想ですが、よろしければ何かの参考に。
・ル・エストロジェル[経皮]
薬価:1日あたり12.65円(エストラジオールとして0.54mg)
長所:塗り薬なので肝臓への負担が少ない
ホットフラッシュはきちんと抑えられる
骨密度上昇、LDL基準値内維持
短所:旅行のときなどは容器がかさばる
アルコール含有なので、過敏症の人は使えない
処方数がものすごく少ないらしく、
調剤薬局に在庫がないことが多い
*大学病院で処方されていたのは、私一人だけ!
・ディビゲル[経皮]
薬価:1日あたり62.9円(エストラジオールとして1mg)
長所:塗り薬なので肝臓への負担が少ない
1回ずつ分包されているので、持ち運びは便利
婦人科のある病院近くの調剤薬局に在庫がある
短所:ホットフラッシュが全然抑えられない←残念。。。
アルコール含有なので、過敏症の人は使えない
塗布後ベタベタした感じが残る
・ジュリナ[経口]
薬価:1日あたり63.5円(エストラジオールとして0.5mg)
長所:小さい錠剤なので、飲むのは楽
ホットフラッシュはきちんと抑えられる
婦人科のある病院近くの調剤薬局に在庫がある
短所:飲み薬なので肝臓への負担がある
*私の場合は、服用後全身にむくみが出ます
ついでながら、2017年秋に
ホルモン補充療法ガイドラインが改訂されたと聴いたので、
ネット上に落ちていたPDFをのぞいてみました。
ホルモン補充療法ガイドライン2017年版(案)
↑正規版ではないようですので、その点注意してご覧くださいな
以前にこのブログに書いた記事「ホルモン補充はじめました〜」の中で、
卵巣がん治療後のホルモン補充療法については、
評価が定まっておらず、医師の間でも意見が分かれるようだ、と書いています。
しかし、2017年のガイドライン(案)ではなんと!!!
「卵巣癌治療後のHRTは推奨される」となっていました。
2015年から2016年に発表された複数の論文で、
上皮性卵巣がんの治療後にホルモン補充をした場合に、
再発率が上昇したり、生存期間が短くなったりすることはない、
と報告されたことが根拠になっているようです。
(そのうち、十数年という長期間患者さんの予後を追いかけた研究では、
ホルモン療法をしたグループのほうが生存期間が長くなったとのこと!)
科学的エビデンス、とかいいながら、利権が絡んでいることもありますし、
ちゃんと生データを見てみないと把握できないところもありますが、
医療の世界で「正しい」と言われる情報は、どんどん変わっていきますね。
適宜アップデートしながら、
必要に応じて自分の選択を見直していかねば、と思いました。
卵巣がんの治療をしていた頃に仲良くさせていただいた方々のブログも
めったに更新されなくなりましたが、
みなさん日常生活に忙しいということだな、と勝手に思っています。
ときどき、元気にしているかなー、とも思いますけどね。