ホルモン補充はじめました〜 | 昔、卵巣がんだったことがあったような~(^^ゞ

昔、卵巣がんだったことがあったような~(^^ゞ

旧ブログ名は「卵巣がんでした~(T^T)→勝手に治った宣言v(^O^)/」
大学病院で卵巣腫瘍を切除
 →卵巣癌Ⅱc期ですと~ぉ(T^T)
 →もう一回手術~(T^T)
 →抗がん剤も~(T^T)
 →勝手に治った宣言v(^O^)/
 →めでたく終診\(^O^)/

冷やし中華はじめました、風な(笑)
そういうわけで今回ERTを始めることになったのですが、
以下、ここに至るまでの紆余曲折。長文になりそうな予感<(_ _*)>

私が子宮卵巣摘出後のホルモン補充療法について初めて説明を受けたのは、
初回手術の病理診断結果が出て、追加手術が必要だと聞かされた時でした。
そのときの担当はN先生で、
年齢的にも若いので、治療が一段落したらホルモン補充はしたほうがいい、
とはっきり言われたことを覚えています。
両卵巣摘出後に予想されるリスクを聞きながら、
ホットフラッシュのような更年期症状もないに越したことはないけれど、
骨密度減少やコレステロール上昇のほうが怖いな、と思ったので、
その説明には素直に納得して、その心積もりでいたのでした。

ところが、抗がん剤治療が終わり、経過観察に入るときの診察では、
類内膜腺癌は女性ホルモンとの関係が否定できないので原則やりません、
と言われて、えええ、と思ったのを皮切りに、
診察の度に変わる担当医師のそれぞれの見解を聞かされることになります。
記憶を辿って書き出してみるとこんな感じ。

N先生:若いからやったほうがいい。
O先生:漢方で我慢できるならやらない。やるとしても2年後以降から。
Yo先生:エストリール膣錠なら使ってもいい。体内には吸収されないから。
Ta先生:え?エストリール出てるの?ダメダメ!絶対禁忌だよ!
Ng先生:どんな薬にも副作用はあるから、正解はない(とはぐらかす?)
Oa先生:2年経って安定してるし、総コレステロールが高くなってきたから、始めますか。
T先生:「総コレステロール222」を理由にしての開始は早計。少なくとも5年はダメ。
    (こっち(漢方)でいろいろ考えてやっているのに、という雰囲気も(^^ゞ)

Oa先生とT先生とのやりとりは結構面倒なことになってしまって、
以降この話題には触らないようにして、大人しく5年経過を待つ方針でいたのですが、
正直先生たちの話を聞きながら、
どうしてこんなにも意見が違うのかな、とずーっと感じていました。
今回、Sa先生の対応やT先生の説明を聞いて、やっとその訳が少しわかった気がしました。


T先生の長~いお話から、私が理解できたのは次のようなこと。
(注意:解釈が正確でないかもしれませんので、私的なメモとしてご覧ください)
・動物実験レベルでは、エストロゲンは卵巣がんを増やすというデータがある
・欧米での大規模臨床試験では、ホルモン補充が卵巣がんを増やすという結果が得られている
・別の臨床試験で、卵巣がんリスクを増やさない、と結論づけられたものもある
・現時点では、どちらが真実かは誰にもわからない
・現在進行中の同様の臨床試験はなく、新たなデータが出るまで待つ、というのもナンセンス
・2014年に出る予定のホルモン補充療法ガイドラインでは、
 卵巣がん治療後のホルモン補充療法は推奨度「C」として収載されそう。
 *推奨度「C」:有用性はあるが、全てのケースに積極的には推奨しない、というレベルだそう。

フムフム、こういう状況では、意見が一致しないのは当たり前だな、と思ったので、
卵巣がん発症リスクについては、よくわかりました、とお話しし、さらに、
今の私自身がホルモン補充をするとしたら、どんな薬をどんなふうに使うのか、
その場合にはどんなリスクが考えられるのか、と質問してみました。

渋々、嫌々、という雰囲気でずーっと話をしていたのに(笑)
あなたの場合には、はっきり言ってリスクっていうリスクはない、メリットだけ!とT先生。
そもそも、対象になっているのは年齢を重ねて閉経を迎えた女性が大多数で、
いろいろな研究の母集団はそういう人たち。
30代だったら、普通なら女性ホルモンはたっぷりあるはずのところに、
ほんのわずかな量のエストロゲンを入れたからといって、
がんが増えるというのは考えにくいよね、と。

また、処方としては、飲み薬と貼り薬、塗り薬から選択可とのこと。
貼り薬、塗り薬のほうが、肝臓に負担がかからず、血中濃度も安定的だそう。
貼り薬は2日に1回、塗り薬は毎日。
ただ、かぶれる人はいるとのことで、これから夏ですしね、と返すと、
じゃ、まずは飲み薬にしとく?エストラジオールの低用量のやつ出たから。
と、さっくりジュリナが選択されました。
少ない量で効果があるなら、その分副作用も少なくなるとのことで、
まずはこれで試してみることになりました。

処方箋を作ってもらいながら、
しかし、T先生、どうしてそんなに消極的なんですか、と思わず言ってしまったら、
本当は腫瘍のほうで管理してほしいんだけど、と、ごにょごにょ。
・・・同じ婦人科の中で、たらい回し感が(笑)
腫瘍グループが決めても、漢方の先生が決めても、どっちでもよいのだろうけれど、
一方が勝手に決めてしまうのは他方に対して遠慮がある、ということかな。

今回のやりとりを通じて、本当に大切なのは、
自分がどうしたいかを患者自身が自分でちゃんと決めることだな、
と、改めて強く感じました。
以前にOa先生とT先生の間で起こったことは、
私がどうしたいかがはっきりしていなかったことが一番の原因だったのだな、と気づきました。
副作用のないクスリは存在しないし、どんな医療にも、絶対はないからこそ。


えーと、それで肝心のエストラジオールの効き具合ですが、
この2日ほどだいぶホットフラッシュの頻度が下がっております。
どのぐらいって、いつもなら家にいるときは一日中タオルが手元にあるのですが、
気がつけば今日は一枚も使っていない!
でも、昨日今日の仙台はすっごく涼しい(=寒い)ので、そのせいかも(^^ゞ