アクセルがかかるとき
しばらくちんたら走っていたら、前方に走っている方がいる。追いつけそうな早さなので、ちょっとだけ、ちんたらモードから足を速めた。しばらく行って追いついたときに、「こんばんは。」と挨拶をしたら、「早いピッチですね。」と言われた。こんなことを言われて、ちんたらモードで走るわけにはいかない。後ろから見られている。追い抜いた途端に遅くするわけにも行かない。
そんな葛藤が私の頭をぐるぐる回り、だんだんスピードが増してくる。さっきのお疲れモードはどこへやら。曲がり角を曲がってもその勢いは止まず、結局自宅まで全精力を使った久しぶりのレースモードランをやってしまった。
どうもひとの目が気になる悲しい性である。来年の大会のときにはこの作戦で闘うこととする。
題して「誰かが私を見ているかも?作戦」。
まるでホラー映画である。
今日のラン
6.32キロ 32分17秒01 5:07/km
体重60.8kg
回想 2005年サロマウルトラマラソン(その2)
今日も走れなかったので、サロマ完走記の続きを載せたいと思います。決してお茶を濁しているわけではないのですが・・・。残業だったし・・・。
「第2話 サロマに出るまでの大会参加
平成15年10月 第26回旭川マラソン大会(ハーフ)2時間24分58秒
平成16年 6月 第24回千歳JAL国際マラソン(ハーフ)2時間5分28秒
7月 第32回釧路湿原マラソン(30キロ) 3時間18分4秒
10月 第29回札幌マラソン(ハーフ) 2時間5分28秒
10月 第27回旭川マラソン(フル) 4時間53分3秒
平成17年 3月 白糠ロードレース(10キロ) 50分45秒
6月 第25回千歳JAL国際マラソン(フル)4時間29分28秒
以上がサロマ大会までの大会参加状況です。フルが2回のみでした。しかもサロマ大会への参加申込みは2月18日だったので、そのときまではフル1回の経験でした。しかも公式な走歴は2年半でした。
第3話 御走足倶楽部(カイチョーミホさん)との出会い
このため、本人は非常に不安であり、他のみなさんからは無謀なことはしないほうがいいのではないかと諭されましたが、今回の大会が20回記念で国際大会も兼ねているので、これを逃してはならない、と思いました。幾日かの逡巡を経て、とうとう申込みました。
このときを思い返せば、不安を払拭させるために色々なネットで情報を集めている中で、御走足倶楽部という会のサイトを発見しました。代表は女性の方で極めて明るく、周りに元気をまき散らせてくれるような方だと感じました(未だにお会いしたことはありませんが。)。このサイトというか、この方(カイチョーミホさん)との出会いが私の勇気を百倍にし、具体的なアドバイスを頂きながら準備をできることとなりました。
それまでの勢いだけの取り組みから具体的な取り組みがはじまりました。
第4話 日ごろの練習風景とランニンググッズへの物欲
しかし、もう少し振り返らせていただきますと、この年は冬の間も例年は雪解けの3月下旬から走っていたのが、今年は12月も1月もずーと走りました。
それは、サロマ大会に申込み前から、気持ちの中で申し込むぞというものがあったせいでした。大晦日の紅白歌合戦もラジオで聞きながら走り、正月は1月4日から走りました。ただし、6キロ程度ですが。
そのうち、いつも距離がどれだけなのか分からないで走っているのがどうもいやで、とうとう1月29日にはガーミン社のフォアアスリートを購入してしまいました。たまたま、ネットを覗いていたら、あと2分で安売り時間が切れるというときでした。定価32,000円が27,900円とのことで、とうとう衝動買いをしてしまいました。
しかし、そのときから走った距離がリアルタイムにわかるので、距離に対する意欲が湧いてきて走行距離が伸びていきました。それまで6キロが普通のトレーニングでしたが、通常は帰宅後に15キロ走となりました。そして、土曜か日曜には25キロから40キロ走になりました。
2月の走行距離は153キロでした。けっして多くない、というよりは少ないと思いましたが、北海道の冬は積雪のなかを走ります。靴はいつものミズノウエーブです。下手に着地すると、間違いなく滑ります。雪も降っているときにも頭に雪を積もらせながら走りました。3月も同様の練習でした。ウイークデイには週3日くらいを15キロ走で、週末の1日を40キロ走でした。
雪解け時期には走路に水溜りができて夜道にはよく足元を濡らせながら走りました。これも私のランニングには障害でした。
早速ネットで照明を探したら、サロママラソンでも有名な丹代さんのネットにペツル社のジプカというLEDのライトがいいと書いていました。これは本当に優れものです。手の中に入ってしまうという小ささと頭につけるのが伸縮自在の針金のもうちょっと強度のあるリールでして、これが本当に便利です。というわけで買ってしまいました。5000円弱でした。
その後、雪解けも終え、足元からすっかり雪解け水も姿を消したときのアスファルトの走りやすかったことが思い出されます。それほど雪道のランニングは思うに任せませんでした。
そうこうしている内に、本来の目的である減量がうまく進み、3月26日にはとうとう60キロを割り、59.6キロに体重が減りました。正月からビールを止めたことにもよると思います。一方、走行距離は3月は273キロでした。わずかに300キロに届きませんでした。」
このたびは一挙3話を掲載しました。なかなか本題のサロママラソンには入りません。道のりは遠いのでした。
更に続く。 乞う ご期待??
屈斜路ラン
しばらく走って硫黄山を右手にして走り抜け、ひたすら紅葉だらけの直線道路(国道391号)を美羅尾山に向かってひた走るのでした。「うっそうとした樹木が多く、感動的な直線道路」とホクレンからもらった地図に書いている。
この道を走っていくと再び別の国道(243号)にぶつかり、その道をひた走る。この道と釧路川が併走する。右手が山になっていて、左側にやわらかく曲がると、そこには広大なジャガイモ畑がある(これは初夏だったかに行くと白い花畑になっている。)。
ここを過ぎ、廃業したガソリンスタンドから右に折れ、100メートルくらいで橋がある。これが、カヌーイストの憧れの地である釧路川の源流である。ここでメールを送れたが、この後は圏外となってしまった。再び走りに専念することにした。神様がそういっているのだろうということで。
この道路は屈斜路湖の東岸に沿ってあり、途中に砂湯もある。砂湯をご存じの方もいるかとは思うが、あえて、説明させていただくと、湖畔の砂浜を掘るだけでお湯がでるという体験型観光の先駆けのような場所である。当日も大きな観光バスがこの道路を行き来していた。
しかし、なんといってもすばらしかったのは、紅葉である。ミズナラの黄色の葉、カエデの赤の葉、その他もろもろの葉が雨のように風が吹くたびに降ってくるのである。また、車が通るたびに道路の落ち葉が舞い上がる。まるで映画のワンシーンのようである。(結構おじさんもロマンチックである。最近は涙腺も弱り、子供の学芸会の合唱なんかでも、「よくここまで練習したねえ。」とついつい涙がこぼれてきてしまうのである。)
しかし、30キロを過ぎるあたりから足の調子が不安になってくる。これは先週の鶴居のときもそうだった。どうも足に根性がたりないようである。そのため、足を止め、ふくらはぎあたりに喝を入れ、再び走りはじめるというあんばいである。
それで、先日ランナーズだったかに書いていたと思われる「最後の1キロは全精力で走れ。」というのを思い出し、目の前の御園ホテルまで全精力で走り抜けようとは思った。だけど、私の愛用のガーミンはむなしく速度が落ちている。こんなに頑張っているのに。
そして、ついに御園ホテル前にゴール。お風呂の準備をしてフロントの女性に「お風呂、入れますか。」とあまりのひどい風体でもあり、控えめに申し上げたら、「今はどこのホテルも清掃中なんです。」とおっしゃるではないか。40キロもこのために走ってきたのに。
それで紹介されたのが「川湯公衆浴場」だった。川湯温泉街の唯一の外湯だそうで、すぐ場所はわかったが、入り口がアルミの1枚扉で、本当にここから入っていいのだろうかと思われるのである。
一応、私はランの後の温泉は自分へのご褒美と思っているので、ある程度の金銭はかけるつもりだが、なんとここは200円である。街場の銭湯より安い。入ってみると驚いた。風呂のタイルがあちこち欠けている。シャワーもない。蛇口からは満足にお湯が出ない。しかし、お湯はかなり良さそうで、お風呂もとても清潔で生きかえる温泉ではあった。
実は私の蔵書に「源泉・かけ流しの湯(亜瑠西社 1,300円)」があり、ここにもこの公衆浴場が紹介されているではないか。しかもかなり評価が高い。そういえば待合所にはノートが置いてあり、たくさんの感動のコメントが掲載されていた。
んだけど、やっぱり私はきれいなお風呂がいいなあというのが本音です。
今日のラン
40.90キロ 4時間33分3秒 6:41/km 午前6時26分スタート 2,685kcal消費