明けましておめでとうございます。宮城のじさまです。
今年もよろしくお願いしますぞ!
さて、わしにとって正月といえば、何と言っても「駅伝」。
わしは、自分もランニングするのが大好きだから、正月の駅伝放送はいつも大変楽しみなのじゃ!
今年も、元日の「ニューイヤー駅伝」、2日~3日の「箱根駅伝」と、テレビやラジオでたっぷり楽しませていただきましたぞ。
しかし、最近のマラソンや駅伝中継を見ていて気になるのは、選手の履いているシューズ。
N社の、ピンクシューズや、オレンジ&グリーンのシューズを履いた選手がほとんどで、今年の箱根駅伝では、出場した210選手のうち177人、実に84.3%がN社の厚底シューズを使用しておったそうじゃ。(昨年は、37.4%)
そして、各区間で新記録が続出。総合優勝した青山学院大学の優勝タイムは10時間45分23秒と、これまでの大会記録を、何と6分46秒も更新したのじゃ。もちろん選手の頑張りがあってこその素晴らしい結果だが、厚底シューズの効果もあるのではないかと評判になっておる。
このシューズは、超軽量ソールに炭素繊維のプレートを埋め込んだ厚底シューズで、クッション性や反発力を高めるとされておる。
2018年にはこの厚底シューズを履いた設楽悠太選手と大迫選手が、男子マラソンで相次いで日本記録を更新して、報奨金の一億円を獲得したのじゃ。
もちろん世界でも、今やほとんどの一流選手がこの厚底シューズを履いて世界記録を更新しておる。そうなると、N社の株価にも影響があるのではないかと、ニューヨーク株式市場の株価を調べてみたら、2017年末の終値が62.55ドルだったのに対し、2019年末の終値は101.31ドルと、確かに約62%も上昇しておった。(ライバル社の株価は、ほとんど変わらず。)
さて、こんなに評判になると、わしのようなヘッポコ市民ランナーでも、このシューズが欲しくなるのが人情というもの。
しかし、このシューズは1足約3万円と高額であるうえ、数百キロ走ると効果が落ちると言われている。
わしのように、一足買ったら靴底を補強しながら、2,000km以上も使う貧乏性のランナーにはなかなか買えませんなぁ。
ましてや、もっと沢山練習する学生さんには経済面の負担が大きい。残念なことだが、経済格差が競技成績に直結する恐れもあるのじゃ。
海外では、「シューズの性能が不公平な利益を生んでいるのではないか」と疑問の声が上がり、世界陸連が調査に乗り出すと報じられていて、今後の「厚底」ブームの行方が注目されておる。これからどうなるか、気になりますのう。。。
では、また来月じゃ。うぉっほっほっほ~。