キッズマネーステーション認定講師で
マネー教育第4週担当の金子由紀子です。
先週、くさのまりさんが「魔法のカード」のこと、
書いてましたね。
お金(現金)がなくても、「ピッ」とすれば物
が買えてしまう
ものすごーく便利な道具です。
もう20年も前のことですが、当時、自社カードによる分割払いで
若者に人気のあった百貨店に勤めた友人が
何度も支払いが滞っているお客さんに連絡したところ、
「カードで買い物したのに、なんでお金を払わなきゃいけないの!
訳わかんない!」と逆切れされたそうです・・・
訳わかんないのはあなたですけど・・・。
それからさらに「電子マネー」は普及し続けているのに、
その仕組みや正しい使い方を知る機会はどれくらい
増えているのでしょうか。
うちの娘たち(高校生)はよくネット通販を利用しますが、
「お母さん、今手持ちのお金がないからお母さんのカード
貸してもらっていい? 来月のおこづかいで返します」
という手をときどき使います。
一応、先に決済はするけれど支払いは後、ということは
理解しているらしい(笑)
ただ、後払いだと思って使いすぎると大変なことになること、
金利のこと、分割払いとリボ払いの違いなどは口うるさく
教えています。
先日、大学生の女の子たちと話をする機会がありました。
FP仲間のSさんが「私、今でこそこんな仕事をしているけど
独身時代はカードで買い物しまくりで、ほんと自転車操業
だったんですよ~」なんて暴露してくれました。
そのSさんが席を移動した後、彼女たちが私に聞いてきた言葉。
「あの~、自転車操業って何ですか?」
・・・・・・
そうだよね、学校では教えてくれないよね。自転車操業の意味なんて。
ちなみに「自転車操業」とは大辞泉によると、
《自転車は走るのをやめれば倒れてしまうところから》
資金の借り入れと返済を繰り返しながらかろうじて
操業を続けること。また、そのような経営状態のことをいいます。
つまり、借りては給料日に返し、また借りては給料日に返しを繰り返し、
なんとなく生活できてしまうこと。手元にお金はないのに、です。
よーく考えると怖いことですよね
子どもは親のお金の使い方、消費行動をよく見ています。
「大人になったらわかるだろう」ではすまないくらい、今の消費社会は
複雑になっています。
社会人になる前に「クレジット」や「電子マネー」について
きちんと教えておきたいですね。