6月より第4週を担当させていただく志甫真由美です。
元銀行員の福島県民FPです。預金・外為・融資を経験してきました。どうぞよろしくお願いします。
東日本大震災後、2歳の息子と夫の実家・奈良県に疎開しています。
3月より疎開しているので、もう3ヶ月になります。月日のたつのは、早いものですね
現在の福島県の状況は、放射線量をコマゴマと測るようになりました。問題は、原発から離れているにもかかわれず、放射線量が下がらない地域があることです。特に、人口の多い福島市と郡山市の放射線量が多い
大人は、普通に生活していますが、子供のいる家庭では異なります。放射線を恐れ、子供を外で遊ばせられない、家の窓を開けられないという状況が続いています。学校では、今年のプールは中止となりました。これから、本格的な夏に突入し冷房設備のない・窓を開けれない学校でどれ程勉強ができるでしょうか。
母親が仕事をしていない家庭では、県外に子供を転校させています。5月末で約1万人。建てたばかりの新築住宅に父親一人が住んでいる家庭も少なくありません。母親と子供が県外へ出て行ってしまっているのです。若い人たちの県外への転職もすすんでいます。医療系の仕事は、すぐにみつかるようです。
早く原発問題が終息して欲しいものです。
地震の初期段階の「お金」について感じたこと。
現金 やはり、一番強いです。こんなときだから、スーパーで商品を無料配布なんてあるんじゃないかと思っていましたが・・・、ありませんでした。地震でスーパー内部にも入れない場合でも、店舗の外に商品を陳列して販売していました。ひと家族10万円ぐらいは、家に保管しておいてみてはいかがでしょうか。
クレジットカード 電気が通っているところでは、意外に使用できました。現金を減らしたくなかったので、大活躍でした。2枚は持っていてもいいかもしれません。
銀行口座 地元の銀行とのお付き合いも大切ですが、リスク分散させましょう。いろいろな銀行に口座を持つことがいざというときに安心ですね。地元の銀行ばかりとお付き合いをしていると、今回のような大地震の場合、銀行自体がどうなるかわかりません。
また、他県に避難した人が、預金を引き出しできなくて苦労していました。地震後、2週間あたりから、他県の金融機関の提携して、印鑑なし・身分証明書なしでも10万円までの引き出しに応じてくれるようになったので助かりました。
一極集中で、お金を管理していませんか。もう一度、自分のお金がどうなっているか。再確認してみてはいかがでしょうか。