今年のキーワードをもうひとつ。
それは、コンプライアンス不況!?
なんでしょう、それは?
コンプライアンスというのは、法令遵守と訳されています。
つまり、法律を守って正しい方法で仕事をしようよって
言うことです。
今年はコンプライアンスの範囲が拡大し、
企業が身動きできない状態にまでなる。という事態が
発生しています。
ひとつは、構造計算ミスの姉歯問題で揺れた建築業界。
建築基準法が改定されて厳しくなり、住宅も含め、建物の建築を
許可する仕組が、うまく回らなくなっています。
建築確認がないと建物の建築ができないので、確認申請が
止まったままの建物は、工事にさえ入れないのです。
住宅が建築できなければ住宅メーカーも回転が悪くて
不況状態。
大企業の工場などは、建築が遅れたら、製品を作る事さえ
できません。
もうひとつは、金融商品取引法の施行です。
金融庁という厳しい監督官庁配下にある企業群は
この法律の施行に伴う準備で、相当時間とお金を
使った筈です。
私たちのところへも、金融機関などから様々な資料が届きました。
金融商品取引法施工に伴い・・・って、
書いてありませんでしたか?
この法律は、金融商品などを売買する一般投資家の
私たちを保護しようとする法律です。
一般投資家にも情報を正確に伝えよう、というのが
主な目的になっています。
でも、企業にしたら大変です。
そんな事は当たり前。と思っていたこと全てを
書類に書いて説明したり、納得してもらったことを文書で
確認してサインをもらったらいしなければならないから。
多分、金融機関の内部は、対応だけでてんてこ舞です。
どんどん新しいビジネスを展開する、という
本来の企業の姿ではなく、コレまでの契約の
保全がメインの日ごとになっているとしたら・・・
今のこの停滞期、日本の企業はコンプライアンスを
目指すあまりに、停滞し続けることになるのかな。
そう思ってしまう私でした。
それではまた~