【 病気になっても安心 】
最近良く目にするようになったのが
病気になった時にでも住宅ローンの支払いが免除されたり
補填されたりする住宅ローンです。
大手都市銀行から地方銀行まで、取り扱いが増え始めているこの住宅ローン。
銀行によってローンの名前は様々ですが
一般的に多く呼ばれているのが
「 三大疾病保障付住宅ローン 」です。
一般の住宅ローンでは、銀行ローンであれば
原則、借入時に団体信用生命保険(団信)という保険に加入します。
万が一、契約者が亡くなられた場合や高度障害に該当した場合は
住宅ローンの債務相当額が団信から保険金として支払われ、
その後遺族が返済する必要はありません。
それが、「 三大疾病保障付住宅ローン 」に加入すると
ガン、急性心筋梗塞、脳卒中と診断された場合でも
住宅ローン債務が0 になります。
病気になって働けなくなった時でも、住宅ローンの支払いが続くと確かに大変です。
特に、専業主婦家庭で働き手であるご主人に万が一のことがあると
たちまち返済に窮してしまうというケースも考えられ
そういったリスクを重要視する人にとって
「 三大疾病付住宅ローン 」は選択肢の一つになっているようです。
【 月々の負担もそれなりに 】
保障が充実して安心とは言っても、
やっぱり気になるのが保険料ですよね。
銀行によって、保険料の支払い方法は色々あり
一般の住宅ローンに金利を上乗せする方法や
金利上乗せは無く、一般の保険のように
年齢・性別また借入残高によって保険料を決定する方法など様々です。
例えば、
一般的な金利上乗せタイプ(+0.3%)で試算してみますと
《 条件: 借入額3,000万円 金利3.2% 借入期間35年 ボーナス払いなし 》
●一般の住宅ローン
月返済額 11万8,830円 総返済額 約4,990万円
●三大疾病住宅ローン
月返済額 12万3,987円 総返済額 約5,210万円
月々の返済額で考えると、5,000円アップと一見大差無く見えますが
総返済額で考えると、実に220万円 と新車一台分位の増額となり
それなりに負担もある、ということが一目瞭然です。
【 保障内容も見落とさずに 】
住宅ローンと名をつけていても
中身はやはり、「保険」です。
どういった場合に保障されるのか、といった点を
きちんと理解しておく必要があります。
大手都市銀行が取扱っている商品ですと
多くが、免責期間を3ヶ月としており
融資実行日から3ヶ月の間は保障の対象とはなりません。
また、
保険金給付の条件も病気によって違いがあり
ガンの場合は、ガンと診断されたら即保険給付されるのに対し
急性心筋梗塞や脳卒中の場合は、
発病後60日以上所定の状態が継続したと診断されて
初めて保険給付の対象となります。
もちろん、銀行間によって保障内容も違いますので
比較検討される場合は注意しておきましょう。
どちらにしても、
自分が現在加入している保険をきちんと把握して
重複しているものが無いかチェックをしながら
万が一のリスクに備え、こういった住宅ローンを検討すると良いでしょう。
第一週担当玉井がお送りしました。
次回またお会いしましょう!