こんにちは、第4週の八木陽子です。
先月の引き続き、ニュースを読み取るための
金融経済用語をかみくだいていきたいと思います。
具体的に、新聞記事から抜粋してみます。
ここ数年、うーんと株関連のニュースが増えたと
感じませんか?
子供に、「TOBってなに?」「MBOってなに?」
「M&Aってなに?」と聞かれて、
「・・・・」無言になってしまわないためにも、
がんばっていきましょう
(個人的には、英語なのが混乱しがちなので、やめてほしいと
思っていますが…笑)
さて、おととい、24日(日曜)の日経新聞一面に、
「M&A、最高の300兆円」
という見出しが躍ってました。
日本でも、M&Aってよく聞くようになりましたが、
世界でも、今年の上期は、5割増しだそうです。
米国調査会社トムソンファイナンシャルの集計による、
2003年~2007年前期の流れでは、買収金額は、
右肩上がりで増えています。
なぜ、こんなに、M&Aって増えているんでしょうか。
M&Aは、合併・買収のことですが、
まず大きな要因として、石油などの価格の高騰があげられます。
今、コモディティに投資するファンドもじわじわ人気ですよね。
その背景に、世界的な物価が上昇に備えているんです。
コモディティとは、石油ガスなどのエネルギー、
銅、アルミニウムなどの産業金属、
金・銀などの貴金属、
小麦、トウモロコシなどの穀物…などのこと。
でも、そんなもの、前からあったし、いつの時代も
物価はそれなりに上がってきたじゃない!って思いません?
(↑つい自分で突っ込んでしまう私…)
ですが、今、中国とかインドなど、世界の人口第1位、2位の国が
急速に経済発展を遂げています
それに伴い、こういった商品・資源が大量に必要になっていて、
世界的な資源不足、価格の高騰が言われているんですよ。
話をM&Aに戻すと…
資源の価格が高騰すると、小さい規模の会社は、どうしても不利
になってきます。
そもそも規模が小さく、少量の販売だったのに
材料費も値上がり…となると、どうしたって、経営は苦しい。
…となると、生き残るためには、大手と手を結ぶという
選択肢が増えているんですよね。
それで、合併・買収が増えているのです。
別に小さい会社のみならず、会社の数が多すぎる業界は、
大手同士でも提携を強化する動きが見受けけられますよね。
ではでは、「M&A」が増えている背景を理解した上で、
引き続き、ニュースを追ってみてください♪
次回は、5月に解禁されたばかりの
「三角合併」について述べてみたいと思います。