こんにちは、第3週森田です。
梅雨入りしたのに、なんだかですね。
さて、日本で最も過ごしにくい季節に、見過ごしにくい問題が
世間をさわがせています。なんといっても年金問題。
そして最近私が一人で憤慨しているのが、給食費滞納問題です。
ところで、 「未納」と「滞納」の響き、だいぶちがいますよね?
★「未納」っていうと、払う意志はあるけどなんらかの手続き上の問題で
まだ支払いが済んでいないだけ、
★「滞納」っていうと、あきらかに支払いが済んでいないのを知りつつ
払っていない確信犯、
という感じがするんですけども、皆さんはどう思いますか?
私は「滞納」が「怠納」っていう風に聞こえるんですよー。
先ほどあげた「年金問題」。
今話題になっているのは給付のほうの問題なのですが、
結局、払った払わないのデータがキチンと残っていなかったことが原因です。
年金に関していえば、勉強すればするほど、その複雑さに驚きます。
「将来の自分の給付の為にどうすればいいか?」
とちゃんと把握しているひとは少ないし、悪気なく支払いをしていない人も
多いと思います。
かといって、国民年金は現在「強制加入」なので払っていないと、
「未納」「滞納」といわれちゃうんですねー
払う気はあるんだけど、ついつい払いにいくのが面倒で・・・
支払い遅れても、罰金がくるわけでもないし、
社会保険庁が信用できないから払うのやめている・・・
という方がけっこう周りにいますが、払う気はあってもなくても
払っていないと「未納」です。
自分のことだから自己責任で、という国のスタンスは認めますが、
今回は公的年金への不信感から支払いをストップしている人もいるはずです。
対して、給食費の問題。
所得の低い世帯には給食費や学用品などの支払いを免除する制度
がありますから、滞納者はほとんど確信犯かルーズさが原因。
私の住む行政区では集金袋で現金徴収していた頃は「9割の徴収率」
だったのに、金融機関の口座引き落としにしたとたん、
「6割」に下がった・・・とか。
「子供が持参するので、持って行かないといじめやウワサがコワイ」
という保護者の懸念が抑止力になっているのです。
これって、自分の子には弱い保護者の情に訴える徴収方式。
逆に言えば、残高不足になって引き落としできない状況に
あせらない親たちが増えている、モラルの低下が背景にあるのです。
クレジットやカード社会が浸透して、使ったものは翌月以降の引き落とし。
「残高不足」が、借金踏み倒しに等しい認識は薄れています。
いよいよ徴収員がお願いにいくと、自宅に高級車がありながらどうどうと、
「だって、ないものは払えない」
「義務教育だから払う必要はない」
「給食を食べさせてくれとは頼んだ覚えはない」
という返事が返ってくることもあるんだとか。
これはあきらかに「怠納」です。
「ああ、なげかわしい・・・」とぼやいても始まらない。
親のモラルを教育する手立てはもうないのですから・・・。
現行制度では着実にこういう問題解決のために、税金投入か、
払っている人への価格転嫁になります。
根本から制度自体を見直す時期に来ていると思います。
先日、今度は
公的保育園の保育料の滞納問題が新聞をにぎわせていました。
保育料は、親の所得に応じて各自治体が決めています。
現実に保育園に子供を入れたくても、順番待ちで入れない
待機児童がたくさんおります。
こういう現実を前に滞納を見過ごすことは不平等だ、
と社説にはありましたが、もっともだ!と思いました。
子供を持つ、育てるには親の経済的自立とモラルが必要。
そういう親になっていただくために、
“学校教育の場でも経済や金銭教育が必要だ”と
私達は強く思うのであります・・・。
今週は身近な社会問題を森田のつぶやきでお送りします<(_ _)>