今週は、新興国への投資についてお話ししています。
さて、ポストBRICsともてはやされているVISTAやネクストイレブン
の国々は、意外にも「高成長率な国」とは言えないことが
世界銀行のレポートを参考にするとわかりました。
では、
なぜ、本当は成長率の高い、シエラレオネやカザフスタンなどの国に
投資をしないのでしょうか?
答えは、実はとっても簡単、シンプル。
「人口、経済規模が小さい」というのが理由です。
いくら成長率が高く、将来有望と思えたとしても
人口が少なく経済規模が小さいと、経済の拡大余地も大きくなれないため
投資先としての魅力に欠けてしまうのです。
なので、
ある程度の人口や経済規模を持った国というハードルを
越えられる国だけを選択すると、VISTA、ネクストイレブンに
出てくるような国になってしまうのかもしれません。
そういう裏事情(?)を知っておくと
テレビや雑誌などで「次のインド、中国はこれだ!」
いった形でVISTA、ネクストイレブンへの投資を推奨したとしても
冷静に判断できるのではないでしょうか?
少子高齢化で人口も減り、成熟社会に入り過度な成長が見込めない
日本に比べると、確かに新興国への投資は魅力的な要素が一杯あります。
また、分散投資の観点からも資産の一部をそういう国々へ
投資するのも大事なことだと思いますので、否定するつもりはありませんが
マスコミや他人の口コミ情報を鵜呑みにして
投資するようなことだけは、しないようにしたいですね。
第一週担当の玉井がお送りしました。
では、また次回お会いしましょう!