第一週担当の玉井です。
先日、名古屋市内の大手本屋さんで本を物色していたのですが、
とにかく目についたのが「インド式計算ドリル」などといった
インドの算数に関する本です。
「脳をきたえるインド数学ドリル」なる本を購入したばかり。
インド経済もさることながら、インドの教育についてもとても興味津々です。
という訳で、
今週はインドなど急成長する新興国への投資について
ちょっと書いてみたいと思います。
以前、森田さんのブログ(http://ameblo.jp/kms2/entry-10031125404.html)
でも「BRICs=ブリックス」と呼ばれる国について触れられていましたが
再度ここでおさらいです。
BRICsとは、次の国々の頭文字をとったものです。
ブラジル=B
ロシア =R
インド =I
中国 =C
人口も多く、資源の豊富なこれらの国々は
今後世界経済を牽引していく成長国と言われており、
投資信託でもBRICsに投資するものがたくさん設定され人気を博しています。
最近では、これに続く高度成長国として
VISTA
トルコ=T、アルゼンチン=A)や
ネクストイレブン
(バングラデシュ 、エジプト 、インドネシア 、イラン 、韓国 、
メキシコ 、ナイジェリア 、パキスタン 、フィリピン 、トルコ 、ベトナム )
といった国々が取り上げられています。
急成長するBRICsファンドを目の当たりにすると、
どうしても次の有力投資先を早く見つけておきたい!と思う人も多いはず。
そういった人たちの思惑を知ってか、先ほどのVISTAやネクストイレブンに
投資する投資信託も出てきています。
ですが、ちょっと待って!
本当にこれらの新興国は有力な成長国なのでしょうか?
世界銀行によるレポート「世界開発報告2007」の中で、
世界の国々の2000~2005年の平均実質経済成長率一覧というものがあるそうですが
この間の成長率が高かった順にリストすると上位20ヵ国中、
先のBRICs、VISTA、ネクストイレブンに含まれる国は、
中国、インド、ベトナム、の3ヵ国しかないそうなのです!
ベスト10のうち9ヵ国は、
チャド、シエラレオネ、アゼルバイジャン、アルメニア、カザフスタンとのこと。
どれも余り聞いたことの無い国々ばかりです。
どうでしょう?
ちょっと驚きませんか?
次の有力な投資先として紹介されている国々が、
実はそれほど成長率が高いわけではないことに気がつかれたかと思います。
では、なぜこれらの国々を投資先として紹介しないのでしょうか?
これについては、また次回お話したいと思います。