ちょうど記事をアップした翌日の日経新聞夕刊で、
無担保コール翌日物金利について一面に出ていました。
郵政民営化で、
ゆうちょ銀が本格的に短期金融市場で資金運用に乗り出すとか。
ゆうちょ銀は、ナント一兆円規模のお金の貸し主になる
可能性があるようです。
一兆円も貸し出す…となると、金利での儲けもすごいでしょうねー。
でも、もしそれだけのお金が短期金融市場に入ってくると、
お金が余ってくることから、
安めの金利でも借りてもらいたい…と、
どの金融機関も思うようになってきますよね。
そうすると、市場金利が急激に下がる可能性が出てくるんです。
だから、日銀は注意して見守っていかなきゃいかんなと
思っているというニュースでした。
ところで、日経新聞って難しいですよね。
(私も最初はちんぷんかんぷんでした。…そして今でも時々)
でも、経済用語や流れが分かってくると、
「へー、日銀さんも、これから大変だねえ」って感じで
読めるようになってくるんです。
というわけで、今日も、金利のお勉強です!
さて、日銀が誘導するのが短期金融市場の金利となると、
公定歩合の役割が終わったか…と思うかもしれませんが
(最近あまりニュースでも聞かないし)
実は、そうではないんですよ。
公定歩合は、短期金融市場における金利の上限という役割で
意味を持つようになっています。
なぜ、こんな役割を担ったかというと、
危ない(と噂される)銀行は、どの銀行でも
お金を貸してくれなくなります。
それでは、その銀行は本当に倒産してしまう…となると、
逆に日本の金融機関の破綻を抑えるためにも、
日銀は、少なくても公定歩合の金利で
貸し出ししてくれるのです。
だから、公定歩合には、金利が安定させるという役割も
担っているのです。
さて、次回は、日銀の行う金融政策についても少しお話します。