FPの勉強項目に、リスクマネジメントというのがあります。
簡単にいうと、
さまざまなリスクを認識し、リスクの回避や防止策をして、
それでも起こるリスクに備えましょう!ということです。
まずは、家庭をとりまくリスクを認識すること。
それは次のような事柄です。
火災、爆発、風水、地震、盗難、落雷などの災害による、
住宅や家財、動産関係のリスク
日常生活、スポーツ中の事故、交通事故など、
本人や家族をとりまくリスク
病気やケガの費用、介護、収入減などの
収入、費用上のリスク
自動車事故、日常の賠償事故など
第三者に対するリスク
これら家庭をとりまくリスクは、
自己責任の経済的リスクとなりますから、
自己の資産でまかなえない場合は保険制度を利用します。
ここでのポイント
「個人の資産でまかなえないから」 →保険に入る・・・のです。
つまり、
「自分の力で解決できる人=個人の資産がたっぷりある人」
は困らないから、保険に入らなくてもよい・・・ということになります。
この辺のところを誤解されている方が多いように思います。
「うちは貧乏だから、保険料がもったいなくて、入れないのよぉ・・・」
とおっしゃる方が多いのですが、
ビンボーだからこそ、万が一の為を考えなくっちゃ~!
といいたいのです。
医療保険の入院給付で、よく質問されます。
「4日免責のものより、1泊2日から給付されるほうがいいんだよね?
日帰り入院とか通院給付もついているほうがお得じゃない?」
日帰り入院や1泊2日入院の場合を考えてみてください。
短期の病気やケガ入院、治療はかかった費用の額にしてみると
何十万円もかかるわけではないと思います。
また、入院が必要になる場合がそんなに頻繁にありますか?
軽微なケガや病気の医療費は、
自己のたくわえでなんとかなるのではないでしょうか?
あれやこれや心配が高じて、
まれなケースに給付される特約を付加していくと、
毎月、毎月、その分の安心を買う保険料として払っていくことになります。
私の周りにもいるんです。
収入は決して低くないのに、たくさんの保険料の支払いに苦しめられ、
毎月の生活費が足りないと嘆く、保険貧乏さんが・・・
最近、若い世代に、家庭の収入に対する貯蓄率が激減しているという
データがあります。
蓄える余裕がないから・・・かもしれませんが、
収入をどう使うか?の消費配分を考えてみることも必要だと思います。
保障は本来「安心を買う掛け捨て」なので、
後に資産として残るものではありません。
まずは、個人の資産をしっかりと蓄える生活設計を、
その上で、自分の家庭のリスク許容度に応じて保険に加入!
がいいのではないでしょうか?
今週はこの辺で・・・お付き合いありがとうございましたm(__)m