知りたかったけど、今更聞けなかったマネー経済用語を
お届けしております八木陽子です。
ヘッジファンドとは、世界の資産家を対象としたファンドで、
巨額の資金を動かすものです。
高い収益率を狙って、大きな金額を動かしているため、
こうしたファンドの動きは、市場に与えるインパクトも大きいんですよね。
ヘッジファンドは、前回、前々回にお話した、先物取引やオプション取引、
そして空売りなどををして、大きな利益を上げることを目指しています。
空売とは何か説明をすると、株価が下がりそうな株式を売って、
実際に株価が下がったら、買うという手法。
↑これじゃ、まったくピンときませんよね。
株式投資の儲け方は、単純にいってしまうと、
安いときに買って、高く売れればいい
というのはご存知のことでしょう。
空売りを、株券の貸し借りで考えてみてください。
100万円=A社の株価が、これからは下がるなと思ったら、まず
「A社の株を貸して」
と証券会社に頼みます。
そしてその時点で、借りたA社の株式を売ると、
手元には100万円がありますよね。
その後、読みどおり、A社の株式が下がり、半分の50万円になったとします。
その時点で、A社の株式を買うと50万円で、手元には50万円残ります。
そして、「借りていたA社の株式を返すよ」
といって返せば、株券の貸し借りはなくなりますよね。
でも、A社の株式の売買により、50万円は儲けとして残ります。
これが空売りなのです。
ヘッジファンドが、空売りの取引をしかけただけで、
価格が下がってしまう株式があるので、
ヘッジファンドの動きを気にしている人が多いのです。
ヘッジファンドへの投資は、
最低1000万円とも、1億ともいわれています。
でも投資信託の中でヘッジファンド型のものも出ています。
ただ、必ずしもリターンがいいとはいえないようですね。
ではでは、これで第4週は終了いたします。
みなさん、ゴールデンウイーク後半も楽しくお過ごしくださいませ!