昨日話していた先物取引は、いつ、いくら取引すると金額が決まっています。
もちろん、為替が不利に動いても、固定されているため安心ですが、
為替が有利に動いた場合、予想外に増えるということもありません
ところが、オプション取引は、予想外に増える場合の取り分も
認めたものです。
「そんなおいしい話、あるわけないじゃん!」と思ったあなたは、
なかなかマネーセンスがあるかもしれません。
そう、タダでおいしい話はありませんから。
さて、ちょっと整理してみると、
あなたは、オセロゲームに強くて、
10ゲームして、8勝はできる自信があるとしましょう。
先物取引は、ゲームをしなくても、8勝したことになる取引です。
しかし実際にゲームをしたら、9勝つかもしれません。
ひょっとすると、10全勝するかもしれません。
でもでも、調子が悪くて、7回や6回しか勝てない可能性だって
ありますよね。
オプション取引は、1回のゲーム分はキャンセルできる権利として
支払うとします。
つまり、8-1=7勝が取引の基準になります。
その代わりに、実際にゲームをやったとしても、7回以上勝てなかったら、
キャンセルする権利を行使して、
ゲームをやらなかったことにして、「7勝」にします。
もし7回以上勝ったら、8回でも9回でも10回でも
それは、そのまま勝ったことになるのです。
だから、オプション取引は、権利のための費用はかかるけれど、
自分にトクになったら、取引を行ったことにして、
自分にソンになったら、そのままあらかじめ決めた価格になる取引です。
なんだかちょっと、難しかったデリバティブが、そんなことなんだって
思いませんか?
ちなみにデリバティブとは、金融派生商品や派生取引のことで、
先物取引、オプション取引などを含めたものを差します。
さて、最終回は、ヘッジファンド。
よく聞くけど、イマイチ意味が分かっていなかった人はお楽しみに!