早いもので今月も第三週の森田です。
先月、金融機関の手数料について触れた直後、日経新聞によると、
「9月から200万円超だった本人確認が10万円超に引き下げられる」
とありました。
エ~ッ
これにより、
10万円超の現金の振込みは、すべて窓口に
行かなくてはなりません。
塾や学校の入学金や授業料の現金振込みは
ATMではできなくなりますね、不便~。
窓口待ちができない人は、口座にいつでも引き出せる様、
入金しておかなくてはなりません。
なんだかな~
さて、第二週中村さんが、
資産形成の大切さ、始め方、を取り上げていました。
これを受けて、
私も今月は、“年金や老後生活の角度から見た資産形成”
について触れたいと思います。
私が女性に今から資産形成をおススメする理由は次の3つです。
1.女性は長生きである。
2.女性は資産形成しにくい時期がある。
3.専業主婦の自身の年金は基礎年金のみである。
1.について、
2005年の日本人の平均寿命は、
女性 85.49歳
男性 78.53歳
女性は21年連続世界一です。
なんと女性10人中4人は90歳まで生きるのです。
50年前は男女とも平均寿命は60歳代だったのに・・・。
65歳から20年以上、ダンナに先立たれた後の生活費どうしましょ?
これから高齢化は進むし、収入といえば年金が頼り。
2.について
育児休業後の職場復帰が普及しつつあるとはいえ、
まだまだ出産や育児で休業、というリスクが女性にはあります。
歳をとれば親世代の介護問題など、なかなか社会的に
休業期間があるのは、やむをえません。
3.について
夫のサラリーマン時代に家事や育児、介護などで必死に夫の労働を
ささえたのに、厚生年金は被用者である夫に対して給付されます。
その後離婚してしまえば、専業主婦だった妻には
国民年金からの基礎年金しかありません。
ちなみにこの基礎年金額は
40年間保険料を一度もかかさず収め続けたとして、
65歳から、月約6.6万円ほど。暮らせますか~?
しかーし、
2007年4月以降の離婚者より厚生年金の夫婦分割が可能になりました。
離婚を考えつつも、
「来年の4月をじっと待つ」女性が大量にいるとか?
あらたな2007年問題とかいわれております・・・。
ただし、分割割合はあくまで婚姻期間分の給付の最大5割まで。
夫婦間の合意が必要なので、ダンナがウンと言ってくれないとダメです。
ウンと言ってくれなければ、家庭裁判所の調停ということに・・・。
そんなこんなで、長生きのリスクも併せもつ女性。
どうぞ、1日でも早くご自分の資産形成を始めてくださいませ。
「愛のあかし」と残された妻への老後資金を思いやる
ダンナ様が多い・・・とは思いますが、まだまだ世の中には、
「退職金はオレが稼いだんだからオレのものだ、
オレの好きなことに使う!」
という亭主関白な方もいらっしゃいますから・・・。