第1791回「尾高忠明&大阪フィルによるブルックナー交響曲第7番」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、尾高忠明&大阪フィルハーモニー交響楽団によるブルックナーの交響曲第7番です。両者によるブルックナーの交響曲としてはこれでCD化も第5弾となりますが、このまま全集が完成するかのような勢いであることは間違いないでしょう。2023年1月24日にサントリーホールにて行われたライヴ録音を今回はみていきます。


「尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団」

ブルックナー作曲:
交響曲第7番 ホ長調(ハース版)



 大阪フィルによるブルックナーは非常に重要な曲で朝比奈隆と何回も演奏、録音を残している。39回目の演奏となる今回のブルックナー交響曲第7番は、尾高忠明さんの指揮のもと演奏されておりここまでに「fontec」から発売されたブルックナー・チクルスの続きとなっている。今回で第5弾となるため、残りの交響曲が今後もCD化されるか注目したいところである。


・ブルックナー:交響曲第7番

録音:2023年1月24日(ライヴ)

・・・曲間で聴くことのできる声はおそらく尾高さんによるものと思われるが、それなりのエネルギーを込めて演奏しているブルックナーであることは間違いない。先ほども触れたがかつて朝比奈隆が大阪フィルと数多くの名演を残したブルックナーの交響曲なだけに力の入れ具合に関しては他の交響曲と比べても明らかに大きなものとなっているのだろう。第1楽章、第2楽章はやや遅めのテンポによって演奏されており、ダイナミック・レンジの幅広さを生かした分厚いスケールからなる奥深いサウンドを奏でている。第2楽章は思わず息を呑む美しさが備わった演奏であることは間違いなく、ワグナーチューバを中心とした濃厚で美しい音色と響きがたっぷりと広がっているのを体感できる。第3楽章、第4楽章では弦楽器を中心として柔軟性のある演奏を聴くことができ、メリハリを感じ取ることのできるような演奏がスケルツォ楽章で構築されそれが第4楽章にそのまま反映されている。バランスも取れたサウンドとなって演奏を楽しむことができるようになっているため心地よさと同時に冷静で聴きやすい演奏であることは間違いない。


 ブルックナーのアニバーサリー・イヤーである2024年。様々な指揮者たちによるブルックナーが新譜としてCD、音源がリリースされている。ラトルがロンドン響とも今回取り上げた交響曲第7番を録音していたのでそれも近いうちに取り上げたいところ。2024年も始まったばかり、今後どのようなブルックナーを聴くことができるのか楽しみで仕方ない。

https://tower.jp/item/6254634/ブルックナー:交響曲-第7番