第1688回「インマゼール&アニマ・エテルナによるオルフ《カルミナ・ブラーナ》」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」です。最近聴いていなかったようにも思えたので、久々に今回取り上げていこうという考えとなっています。ジョス・ファン・インマゼールとアニマ・エテルナによる演奏となっています。注目なのは古楽器を使用しているという点でしょうか。普段聴く「カルミナ・ブラーナ」とは違う世界観をみていきたいと思います。


「ジョン・ファン・インマゼール指揮/アニマ・エテルナ」

オルフ作曲:
世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」



 インマゼールとアニマ・エテルナは、古楽器を使用したオーケストラである。ベートーヴェンの交響曲全集やモーツァルトの交響曲などを録音しているが、その時代にとどまることなく今回のオルフやチャイコフスキーやガーシュインなどの作品も演奏している。今回の演奏は、2021年9月に発売された「アニマ・エテルナ・ブリュッヘBOX〜国民楽派からガーシュインまで〜」に収録されている。


・オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」

録音:2014年2月

・・・今回注目したいのは、古楽器を使用したオーケストラによる演奏であるということ。また、音色に関してはモダン・オーケストラによる豊かな音色と響きをきかせた状態で演奏をしているので、古楽器特有の固さや引き締められた演奏というわけではない。強いて言えばフェルマータは全曲通して短めな印象を受ける。加えて音の処理に関しても短めのコンパクトな演奏となっている。それによって控えめのような印象も受けなくはないが、オーケストラ全体を倒しても完成度は高いものとなっているのがよくわかる。個人的にはバスドラムの音が「ズシン」という良い音で素晴らしい打撃となっているのが個人的にはどストライクであった。歌手や合唱の歌声もまとまりや透き通るくらいに美しい歌声を聴くことができるので、充分に楽しめるようになっている。


 このBOXは購入した当初こそ何気なく聴いていた曲が多いが、今考えてみると貴重な古楽器による演奏というように考えると一度は聴いてみる価値が大いにある代物であることに気付かされる。他のディスクにはガーシュイン、ドヴォルザーク、ヤナーチェク、チャイコフスキーなどの名曲が収録されているので、今後も少しずつ聴いていきたいところである。


https://tower.jp/item/5231592/アニマ・エテルナ・ブリュッヘBOX~国民楽派からガーシュウィンまで~