第1219回「メータ&フィレンツェ五月音楽祭管によるプッチーニのオペラ《トゥーランドット》」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのはズービン・メータがフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団と1998年9月に北京の紫禁城にて行われたプッチーニの歌劇「トゥーランドット」をみていきます。私が大学時代にバッティストーニと東フィルの「トゥーランドット」と一緒に良く聴いた名盤となっています。久しぶりに聴きたくなったので今回取り上げていきます。


「ズービン・メータ指揮/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団」

プッチーニ作曲:
歌劇「トゥーランドット」



 メータはこれまでに多くのオーケストラと「トゥーランドット」を演奏、録音している。有名なもので言えば当ブログでも取り上げたロンドン・フィルとのものやヴァレンシア州立管、メトロポリタン歌劇場管そして今回取り上げるフィレンツェ5月音楽祭管などが録音では該当する。今回はその中から比較的手に入れやすいフィレンツェ5月音楽祭管との録音で、CDだけでなくDVDも発売されている。


 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」、1998年9月録音

・・・「ラ・ボエーム」、「トスカ」に並ぶプッチーニの代表とするオペラの一つである「トゥーランドット」。第3幕の「誰も寝てはならぬ」は非常に有名である。今回演奏に参加している歌手は以下の通り。


・トゥーランドット:ジョヴァンナ・カゾッラ(ソプラノ)

・アルトゥム皇帝:アルド・ボッティオン(テノール)

・ティムール:カルロ・コロンバーラ(バス)

・カラフ:セルゲイ・ラーリン(テノール)

・リュウ:バルバラ・フリットーリ(ソプラノ)

・ピン:ホセ・ファルディーリャ(バリトン)

・パン:フランチェスコ・ピッコーリ(テノール)

・ポン:カルロ・アレマーノ(テノール)

・役人:ヴィットリオ・ヴィテッリ(バリトン)

・ペルシャの王子:セルジョ・スピーナ(テノール)

フィレンツェ五月音楽祭合唱団、児童合唱団


 となっている。音質としてはダイナミック・レンジが広いというよりは音が遠く感じる。そのため幾分かボリュームを上げないとちょうどいい音量にならない。DVDを持ち合わせていないので聴き比べができないが、音質で気になるのはそれくらいだ。演奏は弦楽器や木管楽器は比較的美しく、金管楽器と打楽器はインパクトのある形がそれぞれとられており、歌手や合唱は伸びやかで存在感たっぷりの歌声となっている。テンポの緩急はメータらしいアプローチといえるもので、激しく変わる瞬間とそれぞれの幕で頂点に達した瞬間の感動は非常に素晴らしいものとなっている。これはぜひライヴで聴きたかった演奏の一つである。


 「トゥーランドット」はオペラの中でも人気格の一つであり、間違いなく誰もが一度は聴いたことがある曲であることは間違いない。それを繰り返し演奏しているメータはこの曲のスペシャリストと言ってもいいだろう。今後ひとまず他のCDも探したいところだが、今回取り上げたフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団とのライヴを見てみたい。映像で見ることによってこの演奏をさらに楽しむことができると思う。


https://tower.jp/item/473270/プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」全曲