第364回「ラヴェル管弦楽曲集の決定盤!!クリュイタンスによるダフニスとクロエ」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



みなさんこんにちは😃
みなさんは音楽をどのように聴かれるでしょうか。私はイヤホンなどスピーカーを通して聴くことが多いですね。
最近は外や職場ではAirPodsもしくはAirPods ProなどのBluetoothイヤホンを、自宅ではBluetoothスピーカーを通して聴くようにしています。
本当なら高いスピーカーを家に一つ置きたいところではありますが、値段の問題よりも場所の問題というものがありまして…
すでに置ける場所がないのです。
なのでこれはいつか叶えられれば良いかなと考えるところ。

さて本日ご紹介していくのは満を辞してといいましょうか。
私自身ずっと買おう買おうと考えていたものの中々買わず、最近ようやく購入したクリュイタンスとパリ音楽院管との代表作品「ラヴェル管弦楽曲作品集」。今回はその中からバレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲版をご紹介します。


「アンドレ・クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団」


ラヴェル作曲:
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」



今日においては組曲版となった第2組曲が非常に有名なこの曲。
初演はあのピエール・モントゥーが指揮を務め、バレエ団はストラヴィンキーの「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」などを初演したバレエ団「バレエ・リュス」により行われた。
歴史的な人物たちが関与する中で初演されたこの曲は今日の重要なレパートリーの一部とされている。
編成に関して言えばラヴェルの中でも最も大きい編成で、4管編成かつ混声四部合唱を伴う。
ラヴェルはこの曲を「舞踊交響曲」とも呼んでいた。

今日において最初に話した通り第2組曲が最も人気を博しているため全曲版での演奏はあまり少ない印象である。
しかし近年力をつけているロトとレ・シエクルも全曲版を演奏している。
そしてその数少ない全曲版の頂点に立っている演奏こそが今回のクリュイタンスの「ダブクロ」なのだ。
1962年に録音されたためSACDハイブリッド盤とはいえ多少のノイズが残っている。しかし、この曲の前では演奏の一部のように感じられるのであまり嫌いではない。
フランス音楽を得意としてきたこのコンビだからこそなし得た技が多々あり、木管楽器が特に美しい。まるでそれはバレエを見ているかのように各楽器がその配役を演じているようにも聴いている時捉えられる。
また金管楽器も主張しすぎていない演奏。しかし決めるところはしっかりと決める。
クリュイタンスのこうした細部まで細かく音楽を表現するしているところがこの曲集を今日においてもなお決定盤としての風格を保っている理由なのだろう。

クリュイタンスとパリ音楽院管が演奏してきたラヴェル管弦楽曲集はどれも面白い演奏ばかり。
ラヴェルだけではなくビゼー作品も取り上げているのでこちらに関しては過去に当ブログでもご紹介しましたが、後日改めて紹介し直す予定でいます。
とても60年代に録音されたとは思えない代物で色彩が溢れている。
今日において「ダフクロ」は吹奏楽編曲もされて中学、高校、大学から一般など幅広い世代に愛されている。
私も高校3年の時に一度やったことがあるが中々のものだった。
これまでフランス音楽作品はドビュッシーの「海」、「喜びの島」やラヴェルの「ダブクロ」第2組曲などを演奏してきた。
難易度はどれも高かったがそれぞれ印象に強く残るものが多く今でもたまに演奏したくなるものばかり。
ひとまずは今後もクリュイタンスとパリ音楽院管のラヴェル管弦楽曲集は聴く予定なので、当ブログでもまたご紹介するかと思われます。