第363回「王道のブルックナー!ヨッフムとシュターツ・カペレドレスデンによる交響曲全集!!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



みなさんこんにちは😃
この休みを利用して購入して聴けていないCDを聴いているわけですが、こうも休みが多いと怠けてしまいそうで怖いですし…
なるべく仕事後でも歩く回数を増やさねば…

さて本日ご紹介していく名盤は
ブルックナーといえばこの人。
オイゲン・ヨッフム。
言わずと知れたブルックナー指揮者である彼がシュターツカペレ・ドレスデンと完成させた交響曲全集を今回ご紹介していきます。
おそらく今最も手ごろな価格で手に入れやすいブルックナー交響曲全集かと考えられます。


「オイゲン・ヨッフム指揮/シュターツカペレ・ドレスデン」


ブルックナー交響曲全集



ヨッフム晩年期によるシュターツカペレ・ドレスデンとの交響曲全集。
彼は60年代にバイエルン放送響、ベルリンフィルとともに交響曲全集を制作したり個々の交響曲自体も複数録音するなどブルックナー演奏史においてその名を語らないわけにはいかない人物である。
もちろんヨッフムの名盤はブルックナーだけではなく、ベートーヴェンやブラームスなどの作品を指揮したものも有名だ。
だがやはりヨッフムといえばブルックナーという印象がおそらく強い。
過去に当ブログではブラームス交響曲全集を聴いたがその時の悲劇的序曲が印象に残っていて頭から中々離れない…
あのような演奏は他にないからだと思われる。
とはいえ他の指揮者のブルックナーの演奏も印象に残らないわけではないのが現状。

今回の全集ほとんどの演奏はノヴァーク版で構成。細かい違いに関しては省くが、
これまで何度もブルックナーを演奏し、ブルックナー指揮者として名をあげてきた指揮者たちとはまた違う印象を与えてくれるのがヨッフムのブルックナーで、4楽章のラストは特に壮大でかっこいい。
晩年期にしてはテンポも早めの設定で響き重視というよりもどこか引き締まって聴こえる。
とはいえスケールの広さは抜群に良い演奏だ。SACDハイブリッドなどの高音質盤と比較すると音質に関しては負けてしまうが、表現的な面を見ていくとヨッフムの演奏は非常に印象に残りやすい。
それにただでさえ長い時間演奏されるブルックナーの交響曲だが、テンポ設定も早いため長時間聴いている感覚には陥ることはない。
先日聞き直したフルトヴェングラードイツ帝国放送局アーカイヴに収録されたブルックナー5番ほどではないが全体的に早く設定されている。

個人的にブルックナーの交響曲全集はあまり購入していない。
あるとしても選集か個々の番号を複数所持しているかのみ。
全集で所有しているのはカラヤン、ヨッフム、8人の指揮者とベルリンフィルによる全集、ハイティンク、ヤノフスキ、二台ピアノ版のみだ。
その点ではまだベートーヴェンの交響曲全集ほど集めるには至っていない。
今後おそらく沼に浸かったら集める可能性はあるにしても総時間は中々のものだしすぐに聴かないかもしれない…
今はとりあえず個々の交響曲を中心に聴いていこうと思う。