鎌倉散策 鎌倉歳時記 令和六年のゴールデンウィークの鎌倉 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 毎年訪れる春のゴールデンウィーク。仕事をしていた時は、五月一日のメーデーが休みとなっていたので、土日がうまく重なり二日ほど有給休暇を取ると11・12連休の取れる年もあった。そういう年は、タイランドや香港などへ家族で行ったものだ。定年退職後の平成三十一年(令和元年)の五月十七日に単身で鎌倉へ来て、五年が過ぎようとしている。六度目のゴールデンウィークである。令和二年のコロナ過のゴールデンウィークの鎌倉は、ほとんど人が居ない、今では予想されないくらい閑散としていた。コロナが治まり念々活気が戻ってきたが、最近は外国人旅行者や日本人観光客が街にあふれて、特に異常な光景を現わしている。よって、この休みの間は、住居に籠る事にしている。

 

 私が仕事をしていたころ、神奈川周辺の県に出張で来た際は、金曜日の午前で仕事を終了し、鎌倉に来て夕方の町の散策や、北鎌倉を散策していた。人は多いが、今ほどではなく、十分楽しむことが出来た。その夜は、次第に行きつけの飲み屋さんも出来て楽しみ、大船のビジネスホテルで一泊する。次の日の土曜日に昼過ぎまで清閑な鎌倉の町を散策して、新横浜駅に戻り住居のある大阪に帰ったものだ。この休みで鎌倉の旅行者の増加により江ノ電の乗車にすごく時間がかかるために徒歩での移動を推称・促進させる実証実験が行われた。鎌倉駅西口から長谷・大仏方面に行く際に、名商が不明瞭で申し訳ないが、山の手コース・市役所をぬけて御成りトンネルを抜け、左の住宅街に入り高徳院に行く。そして町屋コース・西口から御成通り歩き、突当りを右に六地蔵方面から長谷に向かう。鎌倉葉山線、昔は別荘地が多く海岸通りとも言っていたらしい。鎌倉によく訪れ、街をよく知る人は、この道や、少しは北に外れた街並みを歩く。しかしこれらの対策も、そこに住む人たちにとって清閑な街並みの日常生活を壊しているのである。

 

 このように最近インバウンドが良好であるが、全国でオーバーツーリズムが問題となっている。テレビやSNSでよく出るが、ある役者のSNSでは、北海道の函館で行きつけていた海鮮丼の店が今や一万円ほどになっていることに激怒して投稿していた。どの店もそうであるとは言えないと考えるが、新鮮な魚介類を仕入れ、客足により販売量も変わるし、リスクのあるのが商売である。単に言えば自由経済の中で、需要と供給の問題であり、従来の仁義を重視する店もあるが、仁義を無視する店もある。消費者が店を選択すればよいと考える。しかし、円安による物価高騰の中、外国人増加で、この様に需要と供給の問題で、さらに物価は高騰する。

 

 この五日日曜日の朝のテレビ番組を見ていると、二重価格制の問題が討論されていた。橋下徹氏は、これを実践しても良いのではないかと、ただ外国人に外国人かと聞いて対応するのは差別的な問題も含め、日本人であるかは、マイナンバーカードの提示で確認すればよいと。神奈川県の黒岩知事は反対の意向を示し、せっかく観光で来ている方に差別的であり、観光者が増えることで、地域に利益が生まれる事で、地域住民に恩恵がある事を主張されていた。そのため実証実験などをして、スムーズに混雑をしないように検討している事などを紹介していた。この話の中で、「地域に利益が生まれる事で、地域住民に恩恵がある」という発言は非常におかしな話で、商店の所得税や消費税は、国庫に入り、その後に地方還付金として配布される。所得税や消費税の多い所に割り当てで配布されるものではなく、重要な予算編成に伴って配布される。地方の収益は、住民の住民税及び固定資産税により獲得される。また、旅行者のための環境整備など案内標識や案内書の設置、安全対策費などは財源に大きく影響されている。何よりも鎌倉の町は、正直いって田舎であり、町も狭い。住民の生活に影響が出ることにより住民数が流出して減少すれば、住民税や固定資産税などの財源獲得が難しくなる。

 

 皆さんは、この様なインバウンド問題で思い浮かべられる事があるでしょうか。また二重価格制などについて賛成・反対でしょうか。それよりも物価高騰の中で生活が苦しいと言う人が、すごく多いのではないかと考える。どうにか安定させてくれよ。と言う人もいる。デフレの時の方が安定していたと言う人も多くなりつつある。その中、日銀が円価格の維持により為替介入を行った。色々な意見があり、紹介すると、日銀は為替介入が出来る金額を二十四兆円分あるらしい。今回の円為替介入により約八億五千万円投入して160円近くであった円を153円半ばまで戻して微妙な推移を示している。一般の人は、六円程下がっただけで、こんな無駄な介入をして外貨が減ると。また経済アナリストは、この介入した時のドルは1ドル110円程の時期に買っているため、約50パーセント程の利益を日銀は得たという。しかし、その利益は国民には還元されず、また、子育て支援税と言わしてもらう税が保険料に増額されるのだ。私達一般国民は、円安がどうで有れ、物価を安定させてほしい、その為に給与、年金が上がっても、

イタチごっこであり、物価が上がってから給与が増えてもさらに物価が上がれば、生活が窮迫していくのである。

 

二十四兆円の介入資金の三分の一が投資された。今後、残り三分の二でどう対応するのか、これ以上円が安くなれば、いくら日銀が儲けたとしても資源のない日本では、円の価値が無くなれば後に輸出品に影響が出るのは必順である。日銀や政府が、輸出入政策の中で物価安定の妥当円価格を明示し、そこに遂力していかなければ、国民はいつも騙されていることになり、政治家の尻ぬぐいばかりしている。私のブログの主体である鎌倉時代の北条泰時や源頼朝の様な為政者・変革者が現れないだろうか。次の選挙は、本当に日本を変えて行く選挙になるように望む。

 

 このようにゴールデンウィーク中、考えていたところ、五日の夕方四時に突然一年後輩の友人から電話がかかり、今藤沢に来ており、会いたいという。車だと言うので、とりあえずカーナビだよりに住居に来させ、一晩泊まれよと言いうと、彼も快諾して大船の居酒屋で五時過ぎから飲んで八時過ぎに住居に戻り、再び飲みだし、昔の話や、他の知人友人の話などをして、深夜一時まで話した。翌朝、朝食をとって、まだ仕事を続けている彼は、明日から仕事がある日常に戻るために返した。突然の再会に驚いたが。この連休の最期になって世情を忘れて過ごすことが出来、この様な生活がいつまで続くのかなと。

―了