鎌倉散策 鎌倉歳時記 寒露の鎌倉 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 十月に入り、秋冬あい物の布団を出すが、寒露の節句に入ると最低気温が十二度まで下がり、羽毛布団を出した。日本全国今年の夏の気温は異常で、鎌倉の気温は東京・横浜に比べると夏場は二度ほど低く、冬は二度ほど高い。ほぼ全国どこも九月に入っても暑さが続く。夏場は、夕方から行きつけの市中の飲み屋さんに週一で駆ける程度であった。

 鎌倉では、三十度を割ったのが九月二十三日だった。私の居住する北鎌倉に近い山崎は、台峰の山々が周りを囲み、湿度は高いが、住居で過ごす際は午後から日が沈むころまでクーラーが必要で、それ以外は扇風機だけで十分に過ごすことができる。しかし、季節の変わり目の気温の低下は、早くやって来る。十分に対応すれば、過ごしやすく、心地よい眠りにつくことができる日が続く。

 

(旧華頂邸)

 私はこの季節が一番好きで、食欲の秋、読書の秋、睡眠の秋といった具合で、充実した毎日を過ごすことができる。鎌倉の秋は夜は長い。夕食は、もう既に鍋が続いている。先日は、鰤しゃぶ、アンコウ鍋、鯒(こち)の水炊きを楽しむ。また鳥鍋も好きで、最近は鶏肉をフライパンでいため焦げ目を付けて鍋に入れると、冷凍した鳥肉でも歯ごたえも良く、臭みも無く、美味しく食べる事が出来る。刺身も色々な種類が出回り、生シラスも出回る。秋の夜長には、食事時間も長くなり、酒の量も増えるので体重増加には気を付けたい。読書は、寝る前に小一時間は読むので特に変わりがないが、翌眠気が勝り本を顔の上に落とす事が多くなる。睡眠は、午前零時から七時まで眠り、トイレで三時間ごとに目を覚ます。

 

(円覚寺、舎利殿)

 

 

(建長寺 三解脱門と門内)

 鎌倉では寒露の季節に入ると、様々な行事が開催される。十月十四・五日は天気が悪く、光明寺の御十夜、旧華頂邸一般公開、長谷の市は行かなかった。しかし、まんだら堂やぐら郡は十月二十一日から十二月十一日まで公開される。また、円覚寺の宝物風通しが十一月三日から五日まで行われ国宝の舎利殿も公開され、同じく建長寺もこの期間宝物風入れが行われる。また近隣の足利尊氏邸であり、墓標も残されている長寿寺も秋の特別拝観を行う。私もこの秋には運動不足解消に歩く事にしている。

 鎌倉の秋は長く、寺院の紅葉は、十一月中旬ぐらいから見られるが、山の紅葉は十二月十日前後が良く、紅葉ヶ谷の獅子舞の紅葉がこの頃である。

 

(長寿院)

 

(紅葉ヶ谷 )