鎌倉散策 令和四年五月の鎌倉の行事 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 例年五月の大型連休前の鎌倉は、二十度前後で新緑に恵まれた良い気候である。連休に入ると二十度を超え、時には二十五度くらいの気温になる。しかし今年は、連休前に気温が二十五度から七度で推移し、この一週間は雨と曇り空か続いている。今年の連休の前半は、さほど良い天気ではなさそうであるが、後半はまずまずの天気になりそうだ。気温も例年並みの二十二度ほどであるが、鎌倉は海風が入ると気温が上昇するため、日によっては、二十七度ぐらいまで上がと考えていただきたい。

 今年は、他コロナウイルス感染症の高止まり傾向で続いているが、ようやく従来の開催にたどりつつある状況で、各開催においてマスク着用や感染対策の徹底が唱えられている。

 

・四月二十九日から五月五日、建長寺で宝物特別公開並びに特別御朱印授与

 建長寺三門楼上に安置されている五百羅漢像を厳選して得月楼に展示します。仏師は高橋凰雲と弟子高村東雲(高村光太郎の父の師)、鋳造は栗原貞乗です。文久三(1863)年五月二十四日に供養が行われ三門楼上に安置された、普段は非公開の尊像である。特別御朱印もある。

 される。

・五月三日から五月五日、円覚寺、塔頭舎利殿 国宝舎利殿特別公開 

 円覚寺塔頭の正続院の国宝舎利殿が特別公開される。時間は九時から十三時半、最終日は十五時で終了。(円覚寺ホームページより)

 

長寿院で春の特別拝観

 四月八日金曜日から六月二十六日まで北鎌倉の長寿院で春の特別拝観が始まっている。長寿院は山号寺号を宝亀山長寿で臨済宗建長寺派の寺院であり、足利尊氏の屋敷を古洗院元禅師が開山、開基として足利尊氏が元享三年(1323)から建武三年(1336)の間に建立された。春は桜の庭園が美しく、秋は紅葉の美しさは見事である。この期間にしか訪れる事が出来ないため、必見です。五月の三日から五日に北鎌倉を訪れるなら、建長寺・長寿寺・明月院・浄智寺・東慶寺・円覚寺を回られては。また、長寿寺は北鎌倉の建長寺バス停で降り上町へ下ると楽です。すぐ横の亀ヶ谷切通を登り扇ヶ谷方面へ出て、薬王寺、浄光明寺、海蔵寺、英勝寺、寿福寺を巡るのも良い散策になると思う。

 

「まんだら堂やぐら群」期間限定公開
 国指定史跡名越切通の中にある「まんだら堂やぐら郡」は」一つひとつは二メートル四方程度と小規模なものが多いが、百五十穴以上の存在が確認されている有数のやぐら群で、これだけまとまったやぐらを良い状態で見ることのできる遺跡は鎌倉市内でも少なく、大変貴重である。やぐらの中に並ぶ五輪塔は、後の時代に動かされているものが多いので、中世の姿そのままとは言えないが、主に火葬した骨を納めるなどして供養するために建てられたものである。葬られたのは、武士や僧侶が多かったと考えられているが、経済力を蓄えた商工業関係者なども含まれていたと考えられる。保存管理の都合上、春と秋の期間限定公開になっている。日時令和四年度《春》四月二十三日(土)~ 五月三十日(月)。10時00分開門~16時00分閉門。拝観料は無料、任意寄付

・五月五日、草鹿神事(鎌倉宮)

 源頼朝が富士の巻狩(まきがり)を催した際に草を束ねて鹿の形を作り、稽古したのが起源である。烏帽子、直垂姿の射手が候言葉を交わしながら、古式にのっとり、鹿の形をした的に向かって矢を放つ。 ※感染症拡大防止のための対策を講じて実施します(体調管理・マスク着用等)。令和四年年五月五日(木曜日・祝)、十三時開催。鎌倉宮Tel:0467-22-0318 (鎌倉宮ホームページより)。

 

・五月五日、菖蒲祭(鶴岡八幡宮)

 「端午の節句」は「菖蒲の節句」とも言われており、菖蒲には古来より不浄を払い、邪気を避ける作用があるとされる。菖蒲を門に掛けたり菖蒲湯に入ったりして邪気を払う風習があった。また、菖蒲=尚武(武士を尊ぶ)ということから、武将たちが好んで甲冑の模様に用いたことで男子の健康や成長を願う大切な行事とされる。当日は舞殿において神事が執り行われ、舞楽の奉納があり、この日は、子供の成長を祈る日であるとともに、お年寄りに対する敬慕の念を抱いてもらう日として、鶴岡八幡宮の敬老会の日でもある。※2022年度は雅楽奉納及び敬老会は実施しません。五月五日(木曜日・祝日)十三時~。鶴岡八幡宮Tel:0467-22-0315 (鎌倉観光協会 春の行事より)

 

・五月十日から 鎌倉文学館 バラまつり

 鎌倉文学館庭園の南側に六百平方メートル近いバラ園にて、鎌倉ゆかりの名前が付いた「鎌倉」「静の舞」「流鏑馬」「星月夜」といったバラから、フランスやドイツ、約二百種二百五十株が楽しめる。春のバラは五月中旬から六月下旬、秋のバラは十月中旬から十一月月下旬が見頃で、バラの見ごろにあわせて春はバラまつり、秋は鎌倉文学館フェスティバルを開催し、ガーデンコンサートやバラに関するイベント、朗読イベントを行なわれる。《バラまつり》令和三年五月十日(火曜日)~六月十二日(日曜日) ※期間中、休館日はありません。鎌倉文学館 鎌倉文学館(長谷1丁目) Tel0467-23-3911(鎌倉観光協会 春の行事より)

 

・五月十五日、かまくら「長谷の市」

 「長谷の市」は、鎌倉長谷の門前商店街が中心となる長谷地域のイベント。年二回、五月と十月の第三日曜日に開催しており、フリーマーケットや屋台、朝市、イベントステージ、スタンプラリーなどが楽しめる。また、僧門と商人と住民の三位が一体となって、魅力ある現代の門前町造りを目指して取り組み、長谷・鎌倉の繁栄を創造するお祭りとの事。令和四年五月十五日日(日曜日)、九時~午後四時 ※雨天中止。主催:長谷三商店会連合「長谷の市」実行委員会 Tel:090-3910-3772(田崎)(鎌倉観光協会 春の行事より)

 

・五月二十二日、徳崇大権現会・大般若経転読会(宝戒寺)

 鎌倉幕府最高権力者であった北条高時公が自刃し鎌倉幕府が滅亡した五月二十二日に、北条氏鎮魂のため、徳崇大権現としてお祀りされている御神像を権現堂から本堂にお迎えして大般若経を転読し、歌舞音曲が奉納される。大般若経の正式名称は「大般若波羅蜜多経」といい、三蔵法師玄奘がインドから持ち帰った経典を翻訳したもので六百巻にも及ぶ。この大般若経を流し読むことを「転読」といい、舞うように流し読みされた経典の風に当たると、大変ご功徳があるともいわれる。日時:令和三年年五月二十二日(日曜日)十三時~ 宝戒寺 鎌倉市小町3-5-22 TEL:0467-22-5512。(鎌倉観光協会 春の行事より)

・五月二十五日、鎌倉ビーチフェスタ(由比ガ浜海岸)・鎌倉市民カーニバル 中止

 

・五月二十八日、白旗神社例祭(鶴岡八幡宮)

 白旗神社は若宮の東側にあり、源頼朝公・実朝公が祭られ、御社殿は黒漆極彩色、唐破風向拝の柱は漆塗りでとても美しい建物である。白旗社については、社伝によると正治二年(1200)五月、頼朝公が白旗大明神の勅号を賜ったことを受けて妻の政子が創建し、頼家が造立したと伝えられている。白旗神社の例祭は、五月二十八日土曜日十時より執り行われる。鶴岡八幡宮 鶴岡八幡宮(雪ノ下二丁目) Tel:0467-22-0315(鎌倉観光協会 春の行事より)

 

・吉屋信子記念館 一般公開 

 少女文学作家 吉屋信子の業績を偲び、記念館となっている住居と生前のまま保存されている書斎、直筆原稿、愛用品などを一般公開される。令和二年秋以来の開催。春》・四月二十九日~五月五日のGW期間中。・五月、六月の毎週土曜日及び日曜日。・六月の一日~三日。※予約は、公開月の前月一日日~2二十日まで(電話のみ)。定員:各回10名まで。※受付:鎌倉市教育部教育総務課生涯学習センターTEL:0467-25-2030(平日9時~17時:12時~13時/土日祝を除く)。