鎌倉散策 住居裏の竹林の伐採 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 

 

 鎌倉も二月四日に立春を迎え、天気の良い日が続いている。しかし、鎌倉で三度目の冬を迎えているが、若干例年より寒い気がする。オミクロン株の感染増大で市中に出るのも億劫になり、健康のために裏山の台峰を歩く程度である。一月末から二月三日にかけて住居の裏山斜面の竹林が伐採された。非常に明るくなったが、書斎兼寝室にしている部屋は上部の家から丸見えになった。また、リビングにしている部屋は遠くが見渡せるようになり青空が広がった分気持ちがよい。鎌倉は平地が少なく山々の間に開いた谷(やつ)に住居が立ち並び、坂道が多くなる。その分、住居に見合わない土地には緑が残り季節ごとに自然観を感じさせてくれるのがよい。

 

 そういった竹林や雑木林に対し安全対策として市が補助金を出し伐採作業が行われる。その作業を見ていると非常に面白い。竹は、感嘆に切ることが出来るが、近隣に近い二十メートルほどの竹になると倒れる方向に誘導する人とで二人作業とで行われる。また、高さ十五メートル、幅六・七十センチほどの大木を伐採するには、クレーン車などが入ることが出来ないために、とび職の技術が大きく左右する。十五メートルほどの木に対し、頑丈な部分に支点を作り、自身の安全確保を行いながら伐採する。枝や上部の木に支点につないだロープで結び、吊り下げながらニ・三人でロープを確保して、チェーンソーで切っていくのだ。切り終わるとニ・三人でロープを確保していた人々によりゆっくり降ろされ、その場で持ち運びできる大きさにチェーンソーで切っていく。私も若いころは、岩壁登攀(ロッククライミング)を行っていたので、ザイルを用いた安全確保やセーフティービレーの技術は一通り知っている。次は、どこで安全確保するのか、どこの木を伐採するのか、どこに結びつけるとかと予想を立てながら見ていると非常に面白い。

 

 夕方の四時半になると伐採の作業が終わる。開かれた山の斜面を見ていると、台湾リスが一匹出て来て、倒木された樹々の周りを行き来する。鎌倉市では、台湾リスは害獣であり、地域の固有の動物種や農作物に被害を与えるため駆除作業が行われる。しかし見ていると、ちょこまかと動き、「自分の住家に何をするんだ」と言った仕草を表わす。鎌倉は、そう言った自然豊かな田舎町でもある。

 

 一月二十六日に、ほぼ三か月ぶりに、大阪の家に帰る予定であった。大阪にいる妻と娘の働く医療機関で発熱外来が行われており、ほぼ毎日、十人位の患者が来ている。そのうち八人位が陽性との事で免疫抑制剤を服用する私を気遣って電話をしてきた。一月前に行きの高速バスと帰りの飛行機の予約をいれていた。しかし、残念ながらオミクロン株の感染増大で、キャンセルをせざるを得ない。友人達と会い、京都で散策と恒例の聖護院の河道屋養老の養老鍋を食べる予定をしていたが、これも中止。次回は三月の下旬に帰る事になる。そのころには、オミクロン株も減少している頃だと思い、また丁度、友人たちと大阪ドームでの阪神タイガースの開幕戦を見にいく事に合わせて帰る予定だ。