コロナ感染症患者が過去最大を更新する毎日である。高齢者のワクチン接種が進み今は四・五十代の感染者数が増加、やがて二・三週間後には、重篤患者の増加が始まり重篤病床数が窮迫する。コロナ感染症が世の中に現れ約一年半。死者数は一万五千を超えてしまった。この状況で八月の鎌倉の行事を記載するのは心苦しいが、通常であれば行われる行事を記載させていただく。神奈川県においても非常事態宣言が出る予定であるので、行事参加時においては変更または中止が考えられますので、確認して参加していただき、感染症対策を重視していただきたくお願いいたします。
八月、鶴岡八幡宮では今年八月六日から九日までの四日間、雪洞祭りが実施される。鎌倉市内および鶴岡八幡宮にゆかりのある著名人の書画がぼんぼりに仕立てられ、参道に並びます。夕刻になると明かりが灯されます。この期間中、夏越祭・立秋祭・実朝祭が執り行われる。
・八月六日、夏越祭が十五時から実施される (立秋の前日)。
夏の邪気を祓う神事が源氏池のほとりで行われた後、参道で「茅の輪くぐり」を行い、健康を祈願する。舞殿では巫女により「夏越の舞」が奉納される。今年度は感染症対策により日本舞踊・献笛・献花会・箏曲は中止。
・八月七日、立秋祭が十七時から行われる(立秋の日)。
夏の無事を感謝し、実りの秋の訪れを奉告する昭和25年より始められたお祭りで、ご神前には神域で育まれた鈴虫が供えられる。
・八月九日、実朝祭が御前十時から実施される(場所:八幡宮境内の白幡神社)。
源実朝公の誕生日に執り行うお祭りで、昭和17年より始められた。実朝公の遺徳を偲ぶとともに、和歌、文芸に優れた実朝公にちなみ、例年、短歌会が催される。
鶴岡八幡宮 社務所 TEL:0467-22-0315
・八月十日、黒地蔵縁日が覚園寺で行われる。
黒地蔵尊にこの世を旅立った生命の冥福と、今生きている私たちの幸せを祈る施餓鬼会法要が行われます。十日午前零時から正午までの十二時間、境内に絶え間なく慰霊のお経が響き、だれもが参詣できる。黒地蔵の由来は、地獄の亡者を救うため鬼に替わり火を焚いたため体が黒くすすけたと言い伝えられている。地蔵の慈悲深さを物語、鎌倉のお盆は円応寺から始まり、覚園寺で終わると言われる。コロナ感染症対策で、本年は拝観時間を十日午前六時より正午までとされ拝観料の五百円が必要となる。
・八月十日、長谷寺、安養院で四万六千日詣りが行われる。
観音菩薩をお参りする縁日で、この日に観音様をお参りすると、四万六千日間お参りしたのと同じご利益を授かると言われている縁日である。
【長谷寺(長谷観音)】当日のみ午前四時から午前八時まで拝観無料 TEL:0467-22-6300
【安養院(田代観音)】当日のみ午前5時から午前9時まで拝観無料 TEL:0467-22-0806
・八月十六日 鎖大師御開帳 青連寺
鎖大師の名で親しまれているご本尊の弘法大師(国重文)を御開帳される。本尊木造弘法大師坐像は鎌倉末期の作で鎌倉に四体ある写実的裸形彫刻の一つである。弘仁七年(816)高野山金剛峰寺創建にあたって、弘法大師自らが等身大の像を作り嵯峨天皇に奉献したと伝わり、元々鶴岡八幡宮寺に安置されていたが明治の神仏分離令により、高野山真言宗の青蓮寺に移された。
十時~十六時(途中法要の時間があります) TEL:0467-31-1352
・八月十九日 鎌倉宮宵宮祭
・八月二十日 鎌倉宮例大祭 鎌倉宮
例大祭は鎌倉宮の最も重要な神事で、ご祭神護良親王のご薨去の日をもとに八月二十日と定められた。本年度は感染対策により神職、関係者により行われる。盆踊り、各種行事は中止。
・八月二十三日・二十四日 建長寺で開山忌が行われる開山増を報道に遷し、万人講施餓鬼が行われる。見学等詳細不明。
参加の際は、熱中症及び感染症対策実施の上ご参加ください。一日でも早くコロナ感染症が収束し、日常を取り戻したいものだ。