六月十四日に関東甲信越も梅雨入りしたと思われるとの気象庁の発表があり、鎌倉も梅雨の気配を感じる。五日間のうち一日は雨、二日は曇り一時雨、二日は曇り時々晴と言った繰り返しが続く。雨量としては少なく、月末の台風の影響等で雨が続くと思われたが、進路がそれて月曜日は午前中良い天気となった。七月は雨が続くようである。
鎌倉市は蔓延防止等重点措置の地区から外れ、二十一日からアルコール提供のお店等も開き始めた。二十四日の木曜日、行きつけのお店に電話をすると今日から店を開くという。夕方五時に窺うことにした。もちろん一人でマスク外食である。約二か月ぶりの再開を楽しむことができた。しかし、コロナウイルス感染症の状況はワクチン接種が進んでも今年一年は、今の状況が続くだろう。
七月の鎌倉の行事は、社殿の例祭等が多い月で列挙させていただく。
(写真:鶴岡八幡宮)
・七月七日(水)、鶴岡八幡宮で七夕まつりが行われる舞殿に五色の絹糸や梶の花等が添えられる。また巫女により神楽も奉泰される。十七時開催。
・七月九日(金曜日)、大船観音寺でキャンドルin大船観音が行われる。大船観音は「原爆の灯」「戦没者慰霊日」が置かれ平和に対する行事を多く行われている。平和の明かりを心に灯すという趣旨で十八時から二十時まで開催される。キャンドルに願い事を書き灯され、十八時十分から採火式が行われる。入場は無料だがキャンドル代として三百円が必要。また手持ち花火大会も実施されるとの事(寺院で用意されたものに限られる)。大船観音寺0467-43-1561
(写真:大船観音寺)
・七月十・十一・十二日、(土日月)八雲神社例祭(大町)が行われ、町内に神輿の渡御が繰り出される。この神輿を拝観する薙疫病も退散されるといわれる。また本殿にて一人の巫女による舞が行われ、その舞は鎌倉の他の社殿にはない美しさがある。(令和三年は関係者のみでの実施)
・七月四日から十一日(日曜日)小動神社例祭の天王祭が行われる。江の島八坂神社と同時開催で最終日は神輿の海上渡御が行われる。八日間と長い祭りで、一日目が出御際で腰越の五カ町のお囃子が八坂神社の神輿を迎えに行き神社下の天王始期に作られた仮宮に収められ祭りが終わるまでここに宿される。二日目からの五日間は神社境内から山車が各町内に引き出され夕方からは囃子太鼓が鳴り響く町内ごとに飾る人形が決められており山車に飾り付けをされる。七日目は宵宮祭で中央の神戸橋を境に橋の向こうとこちらで山車が出合い互いに分かれる。江ノ電「腰越駅」から小動神社の参道に多くの屋台が並ぶ。八日目に本祭が行われ正午近くに各町内から山車が電車道に集まり仮宮に納められた神輿は海岸の安置所に移る。囃子方や神主の行列と共に浜上町内を回り、藤沢の龍口寺の山門前で江の島八坂神社の神輿を待つ。江の島の一行は島で行事を済ませ、腰越からの迎えの死者の先導で腰越に入り、小動神社の神輿と並び安置され、そしてその後両神社の神輿は小動神社向かい、神社下の天王社に着き祭典が行われる。祭典の終了後に江の島の神輿は帰り、小動の囃子は来た時と同様龍口寺前まで送り八日間の行事が終了する。鎌倉でも一・二を争う大きなお祭りである。(令和三年は関係者のみの神事で神輿渡御は中止)
・七月四日から十一日(日曜日)八坂神社大神例祭行われる。氏子が早朝の由比ガ浜で禊カジメと言う海藻を取る。神輿は第二日曜日(今年は十一日の日曜)に扇が谷を回られる。(開催不明)
・七月十八日(木)、長谷寺で観音施餓鬼会が九時より受付十時から法要が行われ、事前に極楽塔(一基三千円)を申し込むと式中に僧侶が読経供養をしていただける。鎌倉、長谷寺電話0467-22-6300
(写真:鎌倉 長谷寺)
・七月十九日(金)の海の日、御霊神社(坂之下)で石上さまの例祭が行われる。会場の安全祈願をする神事で、会場にお供えが流される。(開催不明)
・七月二十日(火)、鎌倉宮、文月の月次祭、御祭神の護良親王の命日にあたる二十日に「つきなみさい」が執り行われる。
・七月二十三・二十四日(金土)、宝戒寺で地蔵祭りが行われる。初日は舞踏等を奉納され、お地蔵様のご縁日である七月二十四日に願い事を記した護摩木を焚き、諸願成就を祈念する本尊の地蔵菩薩の法要が行われる(令和三年は寺内僧侶・関係者にて行われる)。
・同日、建長寺で開山忌が行われる。北条時頼によって開山に迎えられた蘭渓道隆(大覚禅師)の御命日法要が二日間行われる。(令和三年は拝観・参拝は可能だが奉詠大会、巡堂は中止)
・七月二十四・(土曜日)二十五日(日曜日)、光明寺で観蓮会が行われる。記主庭園で池を埋め尽くす古代蓮を愛出る会で、極楽浄土の妙境を感じることができ、記主庭園大聖閣にて抹茶関谷庭園を舞台にした朗読会も行われる。大聖閣抹茶席は両日十時から十五時まで当日随時受付で、聞香体験も模様される時間は十時、十一時、十三時、十四時(各四十分)予約制で各回十名までとの事である。二十四日は浄土蓮想の観蓮会特別公演が予約制で十六時から十六時半まで行われる。二十五日は十八時から秋葉大権現の献灯祭が行われ、先祖や水難者の追悼供養の灯龍流しの法会が行われる。
問い合わせは光明寺、電話0467-22-0603
(写真:光明寺境内と大聖閣)
・七月二十五日(日)、石上神社で磯上様の例祭が行われる。(開催不明)
・同日、荏柄天神社で荏柄天神社例祭が行われる。かつて二階堂にあった熊野神社に合祀されていた八雲神社の神輿が出る。この神輿は享保四年(1719)の物で荏柄天神社から瑞泉寺。覚園寺、第二小学校裏を通り戻ってく(令和三年の関係者のみの神事を行い神幸祭は中止)。
まだまだ、コロナウイルス感染症の感染拡大を予防するため開催行事を中止されているところが多い。ワクチン接種が早く進み、従来の日常を取り戻したいものだ。行事参加の場合は感染症対策をお願いします。また感染増加に伴い行事開催が急遽中止になることがありますのでご考慮ください。
(写真:荏柄天神社)