鎌倉散策 勧行寺(かんぎょうじ) | 鎌倉歳時記

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定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 

  

 江ノ島電鉄の腰越駅周辺には八寺院と一社がり、個々の住宅と寄り添うように寺院がある。勧行寺も同様で、スマートフォンのマップを頼りに行くと、何も困らずに到着した。

 勧行寺も龍口寺の輪番八ヵ寺で、日蓮の本弟子六老僧の筆頭日昭に師事した日実によって創建された。しかし天和三年(1683)に火災で焼失、完成三年(1791)大暴風雨、大正十二年(1923)関東大震災により多大な被害を受けその度に再建されてきた。旧本山は玉沢妙法華寺。

  

 勧行寺は宗派:日蓮宗。山号寺号:龍口寺勧行寺。創建:嘉元元年(1303)。開山:日実上人(但馬阿闍梨日実)。本尊:三宝祖師。寺宝:海中出現文殊菩薩座像他。十月に行われる大祭時に海中出現文殊菩薩座像が開帳される。海中出現文殊菩薩座像は若い漁師が一体の仏像を釣り上げて、家に持ち帰った。その日から毎夜家の者がうなされるようになり、恐れた漁師は仏像を勧行寺に祀ってもらう事にした。すると災いはおさまったとされる。文殊菩薩座像の胎内に納められた海中出現の文殊菩薩座像だと伝わる。

龍口山勧行寺と彫られた石柱が建てられ、そこを入ると近代化された境内があり右手に本堂、そして慈愛に満ちた水子観音像が建てられている。

 

勧行寺(かんぎょうじ) 鎌倉市腰越2-19-15 ☎0467(31)0382 拝観時間10時から十六時  拝観無料