鎌倉散策 穏やかな七里ヶ浜 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 

 

 朝、部屋の窓から穏やかな日差しが入り、小鳥の鳴き声が聞こえてくる。春の気配があちらこちらに見られ、清々しい季節になったが、コロナウイルスで世の中は大変な状況である。明日、非常事態宣言が出ると言う事で、免許の更新手続きと市役所に用事があり、めったに車は使わないが、大船警察署が離れている為、車で移動した。優良ドライバーのため三十分ほどの説明で終わり、鎌倉市中の市役所に行く、いつもの鎌倉街道と違い八幡宮裏からの渋滞はなかった。横目で八幡宮を見ると参道を歩く人が十数人ほどであった。若宮大路も仕事や住民の方がほとんどのようで何時もの鎌倉とは全く違った風景であるのに驚いた。三週間ほど前に市役所を訪れた時は、小町通りの外国人観光客はまったくおらず、まだ日本人の中高大学生がたくさん歩いていたが、今日は学生も少なくなった。市役所での簡単な手続きを終え、何時も行く本屋さんで必要な本を六冊ほど買った。

  

 槇野修著の『鎌倉の寺社122を歩く』で何時も込み合う鎌倉駅の人数であるが、多くの資料を用いられ推測されている。「おおざっぱに言えば、鎌倉駅前を往来する100人中、住民はたった一人にしかならない」と述べられている。この状況を見ると槇野修さんの述べられた事に間違いは無いと感心しながら駐車場を出た。

 この一月余り、ブログで自身『鎌倉殿と十三人』の時代背景等について二十話を毎日配信し続けたため、疲労困ぱいと市中に出る余裕もなく、またこれから自粛ムードが高まるため、七里が浜にでも行って海の風を当たろうと思い車を進めた。爽快な天気でサーファーが波乗りをしていた。天気は良いが冬とは違い、少し霞みがちであったが、江の島の向こうにうっすらと富士山が見えていた。

 鎌倉まつりも中止になり、また年に一度の楽しみにしていた極楽寺の灌仏会も中止になった。この四月の中旬の僧侶と行く十三仏巡りも予約し早くから入金も済ませていたが中止になった。行きつけの飲み屋さんにも三週ほど行っていない。早く解消するために、みんなで一致団結して自粛しなければいけない時期と思う。三密と繁華街での複数での飲み会の自粛で、健康管理上、人混みの無い散歩などは問題ないみたいだ。鎌倉の大きな寺社においては団体の拝観者はお断りされる寺院があり、一般公開される法要等は中止である。普通の寺院では門は開かれているそうだが、時間を短縮したりされる寺院もあるようだ。しかし、ほとんどの寺院はこの期間、御朱印等は控えさせていただくとの事である。散歩がてらに歩いて花の咲く寺院なども紹介して気晴らしにしていただきたいと思います。