鎌倉市には妙法寺の名の寺院が二寺院ある。大町の妙法寺と山崎の妙法寺である。山崎の妙法寺は山号寺号が宝珠山(ほうじゅざん)妙法寺で、山梨県にあった輝光院(ようこういん)と号していた日蓮宗寺院であった。関東大震災にて寺院が焼失し、その後、廃寺になっていたが昭和三年(1928)に日宝上人により鎌倉の山崎に再建された。山崎の鎮守社の北野神社がある天神山をはさみ、ほぼ反対の位置にある。
宗派:日蓮宗。 山号寺号:宝珠山妙法寺。 創建:昭和三年(1928)。 開山:日宝。 本尊:大曼荼羅掛軸。 寺宝:本尊、木造日蓮上人坐像、木造鬼子母神像他。
この山崎の地に寺院建設中、土中から「妙法庚申神社」と刻まれた石碑が出土し、本堂の前に建てられている。また、本堂前には妙法寺中興の日宝上人夫妻の石像が置かれている。本堂には日蓮上人坐像、鬼子母神像が祀られ、日蓮上人の命日十月十八日にはお会式が行われる。七面天女は法華経を守護する天女である。境内には七面堂が有り、七面天女(しちめんてんにょ)、が安置され毎年九月十八日に開帳される。また石の地蔵が十数体祀られたお堂が有り、「子育て地蔵」と呼ばれ、願掛けの為の小さな石積みがされている。その地蔵様の横に猫や牛の像が置かれ同じように赤涎掛けがつけられており、今はペットも家族同然であるが故に動物供養の為だろう。
妙法寺は住居の近くの為、今までに三度ほど訪れたが何時も門が閉ざされており、住職が住まれているような気配がない。九月十八日に七面天女が開帳される日に再度訪れようと思う。
この山崎の妙法寺の近くに戦前まで「山崎園」という鉱泉旅館があったという。源頼朝や武将たちが傷をいやす為に湯治が行われたと伝わり、源頼朝のかくし湯として賑わっていたそうである。場所は「わがまち 大船ニュース 大船地域づくり会議」https://o-f-n.jpのブログで大正十一年に大船田園都市株式会社の分譲地販売のパンフレットの裏面のイラストマップの中に天神山とラジウム温泉が描かれている。妙法寺の前の通り大船側に庚申塔が並べられており、そのあたりのように思える。




