非常ベル設置計画(2) | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 防犯に,どの部屋からも大音響の非常ベルを鳴らせるようにする計画を既に書きました。このシステムはコンセントからの電源で動作します。しかし,電気を切られてしまったら動作しません。そこでそんな場合でも動作するような仕組みを考えました。これは勤務先の大学の電話機に使った技術と同じです。電話機は6 VのDCアダプタが付いていて,動作するものでした。よく電話する相手の番号を記憶させてあって,電話をかけるとき,ワンタッチで繋げました。このメモリは内部電池でバックアップされているようで,短時間の停電では消えませんでした。しかし大学では,週末に時々24時間停電にして保守を行っていました。週明けに出勤して,電話しようとするとメモリが消えていました。記録してあるものを入れなおす必要がありました。こういうことが何度も繰り返されたので,対策をしました。DCアダプタの先に5 Vの充電池を組み込むというやり方です。

 今回の防犯ベルでその仕組みを書きます。今回は使用電圧が24 Vです。充電池は006P型の9 Vを2本用い,18 Vにします。非常ベルは16 Vから動作するので大丈夫です。モーター式なので電圧が下がっても音量はあまり下がらないでしょう。普段はD1からスイッチを通して非常ベルを鳴らします。停電時は充電池よりD2からスイッチを通して鳴らします。D1は停電時に充電池からDCアダプタに電流が流れ込むのを止めます。また,D2は,DCアダプタからの電気が充電池に直接流れ込まないようにするものです。電圧が来ている時は,そちらからの電圧が高いのでD2はOFFとなり,非常ベルをならしても,充電池からの放電はありません。rは,充電池からの自然放電を補うだけの電流が流れる程度の値にします。