パンハンドル1つの三脚台への左右傾斜調整器の追加 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 これまで,三脚の上に板を付けて三脚台としています。丸ノコ切りの支えや,ちょっとしたものを載せるのに便利です。三脚には,前後方向の傾きを調整するパンハンドルが付いているものが多いです。さらに左右の傾きを調整する水平チルトハンドルが付いているものがあります。現在使っているもののの中でこれら2つのハンドルが付いているものがもっとも便利です。DIY用には高価な新品を購入するのはもったいないです。リサイクルショップではなかなか2つハンドルが付いているものは出てきません。

 ここでは,手持ちの1つだけのハンドルの三脚用に,左右方向の傾きも調整できるような仕組みを作りました。写真はまだ板を取り付ける前のものです。1×4材を加工して半円型の部品を作りました(前にトリマによる円弧彫りの記事を書きましたが,この部品を作るためでした)。半円状の部品の前後に1×2材を付け,円心にボルトを通し,それを中心に動かせるようにしました。円弧上の溝にもボルトを通してあります。これは締めたり緩めたりします。締めると固定され,緩めると動かせます。前後の1×2材の底面には金具を付けてあります。

 

 1×2材の底面を固定する金具です。スチールアングルから切り出しました。4隅の穴は,1×2材に固定するためのものです。ザグリも入れてあります。中央は三脚のボルトを締めるようにダイスでウイットネジを切りました。

 

 最後に板を取り付けました。前後の傾きはパンハンドルで行い,左右の傾きは下側のボルトを緩めて,板の左右を持って調整します。

 

 この三脚はエレベーターのクランクが付いているので上下の調整が楽でしたが,左右の傾きが調整できないのが難でした。使ってみると大変便利になりました。だた,折りたたんで板を垂直にして壁に掛けた時,新しい部品の部分がちょっと飛び出すのが難点です。また,別の機構を考案中です。