下図のように,丸鋸ガイドのBサイドを木材の切断する位置に合わせ,丸鋸ベース(丸鋸の水平の金属板)をAサイドに沿わせて移動させることにより,木材を正確にBサイドの位置で切断できます。今まで作製した丸鋸ガイドで一度に切断できる長さは40 cm程度でした。長いものは,2回に分けて切断していました(過去記事)。今回91 cmまでできる長いガイドを作製しました。
手前の針葉樹合板(年輪のはっきりしている合板)は,他で使った残りです。長さが低尺の91 cmあるのでそのまま使えます。幅の調整は後で行います。残りの板と言っても,丸鋸できれいに切ってあるので側面はそのままガイド(A)に使えます。長さを91 cmにしたラワン合板の幅を20 cmにします。針葉樹合板を仮のガイドとして丸鋸を用いて切りました。
きれいに切断できました。
針葉樹合板の幅10 cmに両面テープを付けました(写真をよく観察すると両面テープをつけてあるのが見えると思います。)。ここにラワン合板を重ねて貼り付けました。ラワン合板は,針葉樹合板の端部から11 cmはみ出させて重ね貼り付けました。最終的には丸鋸のガイド端面から刃の端面までの距離10.06 cmまでに切り落とします。
A,Bを貼り付けたジグを裏返しにします。下の写真の右側針葉樹合板がA,その左のラワン合板がBです。右方がジグの後ろ側になります。ジグの後ろ側はA,Bでそろっていた方が使いやすいです。そこで切断します。ラワン合板Bのさらにうえにあるのが,今回切断するための仮のガイドです。
針葉樹合板Aが切り落とされました。丸鋸の刃はラワン合板Bにもわずかにかかるようにしてあったので,A,Bの後ろ側はきれいに揃いました。
最後に,針葉樹合板Aの端面に丸鋸ベースを沿わせてラワン合板Bを切断します。これで,このジグの下に被加工材を置いたとき,丸鋸で切れるのは,Bの端面となります。
丸鋸ガイドを被加工材の上に重ねた後,固定する必要があります。当面切断予定のある木材は長い1×4材です。切断面の後方には余裕があります。そこで,丸鋸ガイドの後ろ側(図で右)に被加工材と同じ厚さのスペーサーを置き,間を木ネジで台に締め付ける形にすることにしました。
上のアイディアを採用して実際に1×4材を長さ方向に切断してみました。ガイドの後ろ(写真では左)の下には1×4材と同じ高さの棒(すでに切断した残り)を入れて,3か所をネジ留めしました。写真では丸鋸のちょっと手前左とちょっと奥にネジの頭が見えています。もう一本は長さ方向の中央で,丸鋸の陰になっています。念のためダウンホールドクランプも用いました。その結果,長い材料を効率よくきれいに切断することができるようになりました。